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「クレド」とは何のこと?

●経営理念や社是に代わって活用されることに

「クレドを携帯できるよう、全社員に配布」「クレドによって社員の自主性を高めたい」などという話が、あちこちの企業で聞かれるようになりました。

このクレドとは一体何のことなのでしょう?

クレド(credo)という言葉は、「信条」を意味するラテン語からきていて、「会社の信条や行動指針が書かれたもの」のことです。

「なんだ、それならうちの会社の壁にも貼ってあるし、珍しくもないよ」と思う人もいるでしょう。

たぶんそれは「経営理念」や「社是」のことでしょう。たしかに会社として言いたいことや目的は似ているかもしれません。

しかしクレドとそれらの違いは「簡潔で」「具体的」かどうかということです。

経営理念や社是は、つい経営者の思いが強くなりすぎて抽象的になりがちです。

一方、クレドはできるかぎり社員の具体的な業務や行動に反映できるよう、かみくだいて書いているのが特徴です。

また、クレドは短いのが普通で、せいぜいA4用紙におさまる文字量です。

多くのクレドは、名刺サイズのツールとなって、社員が携帯していつでも確認できるようになっています。たとえば、ザ・リッツ・カールトンのクレドである「ゴールドスタンダード」は、名刺4枚分サイズで折りたたんで携帯します。


●社員の自主的行動をうながす体制づくりも不可欠

では、クレドにはどんな効果があるのでしょうか?

まず、これまでの経営理念や社是とちがい、クレドは具体的で理解しやすいため、会社の理念や方向性が社員全員に浸透しやすくなります。

また常にクレドを意識することで、社員がさまざまな業務において、いちいち指図されることなく、自主的な行動ができるようにもなるのも期待できるのです。

そのためには、どんなクレドが望ましいのでしょうか。

良いクレドの条件の第一は、分かりやすく、社員の業務に生かせるものであること。

だから会社が社内の仕事をしっかりと把握したうえで、本当に役に立つ内容を考える努力が必要です。それがなければ単なる経営者の自己満足だけになってしまいます。

第二の条件は、クレドが「こうしろ」と命じるマニュアルになってはならないということ。

クレドはあくまで「指針」で、具体的な行動は社員自身が考えるのです。クレドをもとに社員が自分で考え、行動することで、モチベーションアップもはかれるのです。

会社側の努力も欠かせません。ただクレドを印刷して社員に配れば、職場が勝手に生き生きとするわけではないのです。

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