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ISO何千とか1万いくつとか、何のために取得するの?

●9000は「品質」、14000は「環境」の国際規格

ISOは「アイエスオー」とも「アイソ」「イソ」とも呼ばれ、近年皆さんにもおなじみのフレーズになっていると思います。

ISOとは、スイスに本部のある各国機関参加の非営利団体「国際標準化機構(International Organization for Standardization)」のこと。ただし「ISO」は、頭文字や略字ではなく、ギリシア語の「ISOS/均質、均等」が語源です。

日本からは「JIS/日本工業規格」でおなじみの「JISC/日本工業標準調査会」が、ISOに加盟しています。

ISOの定めた国際標準規格は、工業分野(電気以外)を対象にしており、さまざまな種類があります。皆さんがよく耳にするのは、「ISO9001」と「ISO14001」でしょう。

ISO9000シリーズは、「品質管理システム」の国際規格です。製品そのものではなく、品質管理の体制が対象になります。そのうちの「ISO9001」は、製造の上での購買、資源、製造、作業者などを管理する仕組みづくりの上で守られるべき標準モデルです。

ISO9001認証を企業が取得するには、8章からなるISO9001規格に沿って社内の管理の仕組みづくりを行います。これらの条件を満たし、審査を受けることで、認証を得られることになります。

一方、ISO14000シリーズは、環境ISOとも呼ばれる、「環境」に対しての規格です。そのうちISO14001は「環境マネジメントシステム」の標準モデルです。企業活動や製品・サービスから起きる環境への負荷をおさえるための仕組みづくりについて定めています。

日本でもISO9000シリーズやISO14000シリーズの認証を取得する企業が増えてきました。

●「企業イメージの向上」目当ては間違っている?

ところで、ISOの認証を取得すると、企業にとって何の得になるのでしょう?

多い答えが「企業イメージ向上」「取引先に要求されて」といったものです。

かといって、「ISO認証を名刺に刷っていたおかげで新たな顧客獲得につながった」という例もあまり聞きません。

ISO認証取得は大変な手間と労力がかかります。従来の社内の体制を根本から見直し、全社員の協力を得て作り変えていく必要があります。中小企業にとってはかなりレベルは厳しく、さらに審査や更新手数料などもかなりの額にのぼります。

「イメージ向上」という曖昧な目的だけでは、ISOはただの金食い虫に終わってしまいそうです。そのため、初めからISO認証を考えない企業も少なくありません。

しかし、ISO認証の取得は、企業にとって大きなメリットがあるのです。

ISO9000シリーズや14000シリーズで定められた規格は、いわば国際的に認められたモノづくりのあるべき姿。品質管理や環境配慮を効率的に、確実に行えるような仕組みが網羅されているわけです。

つまりこれに沿って検討と改善を重ねることで、社内の問題点やなんとなく行われていたルールを、きちんとシステム化し、社員全員が共有することができるともいえます。

ISOの認証を取得することで、自然に社内の体制や製造システムが、市場に通用する水準まで強化されることになるわけです。

社内全体で真剣に仕組みづくりに取り組み、それを今後も守る意識づけこそ、ISO認証を取得する大きな意味となります。逆にそのつもりがなければ、形ばかり「ISOお墨付き」を整えようとしても期待通りにはいかないでしょう。

「品質」や「環境」が、企業にとって重要なポイントとなっています。ISOの認証を取得している企業は、時代のニーズに応えられる企業と言えるかもしれません。

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