これからも前向きに 名大社会長ブログ

カテゴリ「人について考える」の記事一覧:

今年も行ったよ。「チャレンジフォーラム」

一昨日の土曜日はNPO法人G-netさんのイベント「チャレンジフォーラム2016」に参加。
昨年は数年ぶりに参加し、パネルトークで喋らせてもらったが、今年は純粋な一参加者。

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ここのところG-netさんとの絡みは多い。
昨年は代表の秋元さんや南田さんを中心に「UIJターン人材拠点事業」で
会社としても大変お世話になった。
うちのメンバーもG-netスタッフと関わることで大きな刺激も頂いた。
同じ方向性の事業を営む者同志でもその手法は大きく異なる。
名大社が持ち得ない力をG-netさんが持っているため学ぶ点も多かった。
お互いにとって有益な機会だったと思う。

この「チャレンジフォーラム2016」は一年間の事業報告から始まり、
地域で精力的な活動を行う企業、団体が発表を行う。

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秋元さんは相変わらず話が上手い。
多分、岐阜県で一番上手い。
僕はぶっつけ本番の適当な話ばかりしているので、
一度、真剣にそのやり方を学んでみたい(笑)。

参加者は約半分が学生で約半分が社会人や経営者。
参加学生もG-netらしく自らに問題意識を持つ前向きな連中が多い。

今回は大まかにいうと3部構成でいくつかの発表が行われた。
全ての話が僕にとっても刺激的。
全部紹介したいところだが、書ききれないので端折らせてもらう(笑)。

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LGBTが過ごしやすい社会を実現するために研修や講演活動を行うon the Ground Projectの市川代表。
ご自身のことを自虐的に面白く語られながらその必要性を説いていく。
まだまだ社会的認識は低く、取り組みも少ない。
うちの会社も何もやっていないのが正直なところ。
しかし、その重要性は十分感じる。
その第一人者としての存在感を示してもらった。

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パネルセッションは「チャレンジにやさしいまち、企業、大学」と称して4人のパネラーが
それぞれの立場で地元との関わりやどう新しい試みを行うかを熱く語られた。

地域、地元で生きていくことは自分たちも同じ。
僕らはどうしても地元企業寄りになってしまうが、向かう方向は近い。
その点でも参考にさせてもらった。
フロアセッションではテーブル内でチャレンジについて情報共有。

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なぜか名大社でもお馴染み(?)のイワタツール岩田社長は発表されていた(笑)。
さすが!

最後は元FC岐阜、まんまる笑店の恩田社長のスペシャルスピーチ。
恩田社長のことは少し前のブログで書かせてもらった。
今回の話も参加者に勇気を与えていた。

イベント終了後は懇親会もあったが、参加せず。
懇親会に出ないなんて自分でも信じ難いがたまにはそんなこともある。
知ったメンバーも多かったので、ほんと行きたかった。

G-netさんはある意味、競合に近い。
ライバル意識は大事だが、睨み合っても仕方ない。
同じ志を持つ仲間として今後も接していくべき存在。

これからも勉強させてね(笑)。
ありがとうございました。

西川塾主からの学び、再び。

今週14日(火)は「西川塾6月例会」。
ユニー創業者でもある故西川俊男氏が立ち上げた経営塾を僕たち塾生が運営し今に至っている。
一昨日の例会では一昨年9月26日に開催された講演会
「西川塾主を囲む会」のDVDを出席者で鑑賞。

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まさかこのイベントの3か月後にお亡くなりになるとは誰も予測できないこと。
この時も元気なお姿で講演の舞台に立たれていた。

しかし、実際、この講演を僕は聞いていない。
運営側として会場の外で作業をしていたため、拝聴する機会を逃していたのだ。
同じような塾生も多いため、今回のような勉強会はありがたい。
当時を懐かしみながら、同じ時間を共有した。
塾主が口癖のように言われていた
「出会いは人生の宝」
「今日からスタート」
「人生の三感王」
の内容はいい振り返りにもなった。
ちなみに「人生の三感王」は関心を持つこと、感動すること、感謝することをいう。

その講演の大半は既に知っている話だったが、初めて聞く驚くような内容も含まれていた。
バブル期に大手銀行からの融資話を断った件は誰も聞いたことがなかったんじゃないかな。
この時、塾主は時効と考えていたのか、口が滑ったのかはわからないが、
バブル期を象徴するかのような激しい内容。
クローズな講演会だったから話ができたのかもしれない。

詳細はここで明かさないが、ダイエーが結果的に消滅してしまったのも、
この時期の拡大路線が影響している。
あまり銀行を信用するなということかな・・・(笑)。

今回のDVDでいくつか感じたことがあった。
一つは西川塾主のパワー。
「出会いは人生の宝」と言われるように多くの方との出会いが塾主の価値観を形成している。
会いたい!と思ったら、なり振り構わず会いに行く。
ドラッカーだって、ビルゲイツだって、会ってしまうのだ。
その貪欲さを改めて尊敬。

そして、塾主の半端ない向上心も忘れてはいけない点であり、見習うべき点。
トップを極めたとはいえ、勉強を怠ることはなく、
常に高い向上心で向かわれていた。
90歳を迎えようとしている年齢であってもだ。
きっと自身に対する危機感もあったのだと思う。
このままではいけないという気持ちが勉強熱心にさせ、向上心に繋がっている。
人は年齢でもなければ立場でもない。
偉い方の方が謙虚であり、驕ることはない。
飲み会で「つまらん!」なんてほざいてる僕はいかにレベルが低いことか・・・(笑)。
あっ、火曜日のことね・・・。

「山田君、それじゃあ、ダメだよ。」
お元気だったら、塾主に叱られていただろう。

この9月26日は西川塾主にとって思い出深い日。
伊勢湾台風があった日だ。
塾主がご健在の頃、毎年9月26日は大きなイベントを実施していた。

今年はイベントを復活させる。
9月26日に西川塾特別例会として大きなイベントを行う。
その責任者は僕。
詳細は改めてリリースするが、かなり魅力的な場を設営する。
経営者仲間にとってはいい学びになるはず。
しばらくお待ちいただきたい。

久々に塾主のお顔を拝見し、元気も出た。
その後の懇親会も楽しかった。
飲み過ぎで翌日は辛かったけど・・・。

松岡修造のオヤジ

今月の日経新聞「私の履歴書」は松岡功氏。

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日本一熱い(暑苦しい?)男、松岡修造氏の父親であり、元東宝の社長だ。
実は僕は一度だけ松岡功氏にお目にかかったことがある。

かれこれ29年前のこと。僕は大学4年で東宝の最終面接を本社で受けていた。
その面接官の一人が当時、社長であった松岡氏。
インターネットもない時代なので、松岡社長を調べる術もなかった。
顔も知らなかった。
ずらりと並ぶ面接官のうち誰かわからなかったので、
お目にかかったと言いきれないかもしれないが、実際に僕は社長の面接を受けた。
そして、あっけなく落ちた。

それで僕の人生が変わったといっても大袈裟ではない。
もし、東宝に受かっていたのなら、迷うことなく入社していた。
そうなると今とは全く別の人生を歩んでいたはず。

僕は今の人生に十分すぎるほど満足している。
まだまだ未熟な点は多いが、出来すぎだとも思っている。
そう考えると、最終面接で落としてくれた松岡氏には感謝しなければならない。
僕の方向を決めてくれた一人である。

かなり強引な持ってきかただが、そんなふうに前向きに捉えることも必要だろう(笑)。
多分、多くの中のショボい学生の一人だから、何の印象もなかったとは思うけど・・・。

「私の履歴書」の昨日の段階では、東宝に入社したばかりの新人時代。
まさに日本映画が全盛期の頃で、その後、長い期間の低迷が続く。
今後の展開が楽しみだし、
唯一、勝ち組といえる東宝で松岡氏がどんな辣腕を振るってきたか見ものだ。
邦画ファンの一人としても期待したい。

これまでの内容を読む限り、サラブレットたる生き方。
僕は苦労して苦労して東宝の最終面接まで辿りついたが、
松岡氏は面接もなく、「東宝か?、まあええやろ」だけで入社している。
御曹司ということもあるが、そんな時代。
職業選択もそんなに深く考えずに多くの学生が就職していた。

そう思うと情報が溢れすぎている今の時代は逆に学生に難しい選択を迫りすぎている。
どちらが幸せかと考えると難しいところ。
情報が多いことは便利だが、間違いなく混乱させることも多い。

今月の「私の履歴書」を読みながら、そんなことを考えてしまった。
それはともかく、毎朝の日課として読んでいきたい。
多分、僕は登場しないと思うけど・・・(笑)

「古事記」を学び、そして飲む

今年、僕が立てた目標の一つに”「無用の学」を学ぶ”というものがある。
それはビジネスや経営に直結する「有用の学」ではなく、
歴史や文化などビジネスに直結しない学びを得る場を作ることをいう。

今回、それに相応しい機会を頂いた。
僕の50歳の誕生日に行われた「古事記に学ぶ集い DAY2」がそれ。
DAY1は4月9日に行われ、その第2回目が一昨日の日曜日だったのだ。

今回の勉強会に至るまで、僕は古事記を読んだことがなかった。
「古事記」と「日本書紀」の違いも知らなかった。
勉強会参加者の中ではとてつもなく低いレベル。
初回に向けマンガの「古事記」を初めて読んだくらい。

DAY1は「NHK 100分de名著」を題材に世界と人間の誕生とヤマタノオロチまでを学んだ。
僕は付いていくのがやっとだったが、温かいメンバーに恵まれ、
有意義かつ楽しい時間を送ることができた。

そして、一昨日がDAY2。
今回のファシリテーターは僕のご近所さんでもあり、歴史に造詣の深いキヌガサさん。
前日の深夜3時までアイデアを練っていたという。
その甲斐があって中身の濃い内容となった。

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前回の振り返りから始まり、因幡の白兎の道徳性、
スサノオとオオクニヌシの違い、出雲の国譲りまで多岐に渡るもの。
正解のない世界から正解を導く議論をチームごとに行った。

「古事記」を学ぶにつれ、日本人としての素晴らしさを感じると共に
神や天皇の在り方を知ることとなった。
歴史を知ることで、当たり前のように過ごしている生活にも
繋がっていることがよく理解できる。
僕らが普段あまり考えることのない価値観も「古事記」の中に含まれている。
これは伝承していかないといけない。

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全体の議論ではいくつもの意見が出て大いに盛り上がった。
ちなみに僕らのチームも創造性が働きすぎ、
白兎は実はアマテラスだったとか、
オオクニヌシが出雲の国を譲ったのは、鴻海とシャープの関係性に近いとか、
とんでもない意見を飛び交わせてしまった。
みなさん、強引な理屈で繋げ、すみませんでした(笑)。

みなさんの意見を伺うことで自分自身の学びも深くなる。
一人で本を読んでいるだけでは理解不能なことや
思いもよらない深い思想が頭の中にストンと入ってくる。
貴重な学びだと改めて実感。

勉強会終了後は、恒例の懇親会。
僕は懇親会くらいしかお役に立てないので、今回も担当することに。

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円頓寺の「ぽろ」さんを貸し切りにして、お昼から飲むこととなった。
いやあ~、気持ちのいい晴天の日に昼から飲めるのは最高。

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美味しい料理を頂ながら、冷酒を飲み、すっかりいい気分になってしまった。
50歳の誕生日祝いとは全く関係なかったが、とてもシアワセな時間であった。

僕の場合、懇親会が目的じゃないかと言われると否定はできないが、
「無用の学」を学ぶ重要性を改めて感じることとなった。

お疲れ様でした。
6月もどうぞよろしくお願いします。

面接対策は必要か・・・。

先週木曜、金曜は18卒向けの合同説明会「企業展」を開催。
就活生は今、積極的に企業の会社説明会に参加している時期。
早い企業は既に選考にも入っているので、
何とも全体感が読みづらい年ともいえる。

8月選考開始から6月選考開始に前倒しになり、
新卒採用を行う企業は会社説明会の時期を早め、
回数を増やし慌ただしい状況。
3月の解禁からまだ1カ月しか経っていないが、
母集団形成の企業間格差はかなり生まれているようだ。

圧倒的な売り手市場の中で企業側が焦りを感じるが、
学生が余裕をかましているかと言えばそうではない。
中にはそんな学生もいるとは思うけど・・・(苦笑)。
焦りや不安を感じている学生も多い。

そんな学生さんのために(そうでもないか・・・笑)、
先週の企業展では「面接対策」のパネルディスカッションを行った。
初日は「内定ロードへの第一歩!これを聞けばこわくない!面接で伝えるべきポイント」
2日目は「最終面接対策!最終面接官がみているポイントとは?」と題して、
それぞれ4名の人事担当とのディスカッション。

なぜかこういう場合、ファシリテーターは僕。
イベント会場で一番ヒマそうにしているのが理由だと思うが、
スタッフは調子よく
「これはテツさんに盛り上げてもらわないと困ります。」
と持ち上げる。

僕もまんざらではないので、素直に引き受けることにした。
これがなかなか面白く、自分でいうのもなんだが、結構盛り上がった。
地元の大手、中堅、中小とバラバラな規模、業種の方に出席してもらったのだが、
結果的に企業が学生を見るポイントはほぼ同じ。
いかに自分自身を正直にだせるかどうか。
上手に話す必要性なんてないことが明らかになった。

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中には15年以上も採用に携わり、3万名を超える学生と面接されたベテラン担当者は、
一目見た瞬間でどんな学生がわかるとキッパリ言われていた。
それは予知能力があるのではなく、
どれだけ準備をして何を気をつけているかが瞬時に理解できるということ。
その姿勢が大切が重要とされるわけだ。

翌日の最終面接対策も楽しかった。
僕は話を振り、担当者から本音を引き出しながら、
一定の方向性を導き出す。
もちろん相手の了解を取りながら、まとめに入っていくわけだが、
結果的に「最終面接対策なんてするな。」という結論に至った。

これはあらかじめ僕が用意した答えではなく、
あくまでもディスカッションの流れから出たこと。
しかし、これは僕にとっても素晴らしい結論を導き出したと思う。
一次も二次も最終も関係ない。緊張もすればいい。
それでいいんだ。

自分たちでテーマを決めておきながら、
それを否定するなんておかしな話だがそれが学生に少しでも伝わればいい。
詳細を何も語っていないので、どんな内容かはわからない。
適当に想像してもらいたい。
いやいや、いい話でしたよ(笑)。

混沌とする就職戦線だが、お互い真っすぐいこうじゃないか。
その方が一緒に働いて楽しいはずなのだ。

もうファシリテーターはやらしてもらえないかもしれないけど・・・(笑)。

改めてリーダーシップについて考える

2日目の中部マーケティング会議もいくつかのプログラムに出席。
午前中はエステー社長の鈴木貴子氏と丹羽宇一郎氏の講演。
鈴木社長には「消臭力」をはじめとするエステー商品のブランド価値について語って頂いた。
この講演でも学びは多かったが、今日のブログは丹羽氏の話。

丹羽氏の講演は2度目の参加で、著書も何冊かは読まさせてもらっている。
結構好きな方だ。
ちなみに前回の講演はこちら
最近読んだ著書はこちら

テーマは「今、求められるリーダーシップ~情熱と気力+倫理」。
いかにも丹羽氏らしいテーマ。
いつものように歯に衣着せぬ語りで、現状についての嘆きとあるべき将来を話された。
最近の企業の不祥事の原因はリーダーシップの欠落で、
自己保身に走ったためガバナンスが機能していないという。
東芝のケースはまさにこれ。

会社や経営者(リーダー)は「人は最大の資産」と考えなければならないはずなのに、
人を大切にしていない。
本当に人の事を想い、精神と体に栄養を与えているか、それが正しい教育であるといわれる。
その通りだろう。

僕がどこまで出来ているかはともかく(すみません・・・)、
うちの会社は人しかいないわけなので、そこしか大切なものはないといえる。
だから、年度末になると次年度の人事や組織改編に大きく悩む。
社内にも次年度の人事が気になって仕方ない連中がいるようだが、しばらく待っていなさい(笑)。
僕なりに本人の能力を最大限発揮できる場を考えているのだ。
そこも含めてリーダーシップだし、どう社員を鍛えていくかにも繋がっていくはず。

丹羽氏は人を磨くには3つの方法があるという。
人は仕事で磨かれる。
人は読書で磨かれる。
人は人で磨かれる。

この3つを徹底的に行うことで、体や心(精神)を鍛え、知識も習得できていく。
もちろん、持続性を持ちながら・・・。
僕が毎月開催している「若手勉強会」もまんざら間違ってはいないな(笑)。

もしかしたら「社長元気で留守がいい」も立派はリーダーシップかもしれない。
自分に都合のいいように解釈しているだけ?

それはともかく、僕の使命は次のリーダーを育てること。
そのためのリーダ―シップは発揮していかねばならない。
今回の丹羽氏の講演は改めてそんなことを学ばせてもらった。

何かと観光ホテル

今週は何かと慌ただしい。
一昨日の火曜日は朝一番から名古屋観光ホテル。

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出身大学OBの経済人で構成される「クラブ愛知」の例会に出席。
在籍して5年近くになると思うが、気づいた時には副会長という役職を与えられていた(笑)。
とはいっても、大して役に立つこともなく、重鎮の方に囲まれ、言われるがままに動くだけ。

この例会では毎回、ゲストを招き講演をしてもらうのだが、今回はプロのジャズドラマー倉田大輔氏。

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ニューヨークでも活躍された後、今は地元愛知県を中心に幅広く活動されている。
同じ大学出身者が多方面で活躍されているケースは多いが、音楽業界は初めて聞く。
それもプロのミュージシャンとして存在は稀有だろう。
このような方が活躍されるのは嬉しい限り。
苦労話も含め興味深い話を聞かせてもらった。
今日は活躍という単語が多いな(笑)。ボキャブラリーが少ない・・・。

3月19日に名古屋能楽堂でLIVEも行われるので、興味のある方は是非!

この日と昨日は中部マーケティング会議が開催されたため、夕方にも再び名古屋観光ホテルに向かった。
中部マーケティング会議とは中部マーケティング協会が毎年主催する一大イベントで
大物ゲストが登壇され講演や交流会を行う。
名古屋財界の主たる企業のトップも参加される。
僕はおまけに過ぎないが、時間のある時に参加させて頂く。

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夕方の講演は三重県知事である鈴木英敬氏。
今、三重県と言えば伊勢志摩サミットで何かと話題となっており、世界から注目も浴びている。
鈴木知事はその話題性を上手く活用し、三重県の価値を高めていく考えだ。
今回のテーマも「美し国三重県の価値創造~伊勢志摩サミットに向けて~」。

鈴木知事の話は初めて聞いたが、
それはまるで株式会社三重県の代表で自社のPRもバッチリこなす広報マンのよう。
あんなにくだけてユーモアもある知事のプレゼンは初めて聞いた。
単純に楽しめた講演だった。
こう鈴木知事の話を伺うと三重県はとても魅力的。
しかし、いまいち伝わっていない面も多いとも思う。

東海三県での就職・転職を支援するうちの会社としても満足なサービスが出来ているとは言い難い。
僕自身も反省する点は多い。
会社のある名古屋市をメインに愛知県が中心になるのは当然だが、2番目はどうしても岐阜県になる。
僕が岐阜出身ということも少なからず影響はしていると思うが、
求人倍率や産業構造から比較しても岐阜県を愛知県の次に語ることがほとんど。
そのあたりはもうちょっと平等に扱わなければならないと反省(苦笑)。

今期でいえば、鈴鹿市のバックアップもしてきたわけだし、
初めて三重県で転職フェアも開催したわけだし・・・。
鈴木知事の自治体とは思えない戦略的不平等の考えも共感できる。
歴史、自然、観光を含め三重県の魅力を改めて認識させてもらった。

この日はこの講演で終了したが、翌日も名古屋観光ホテルで中部マーケティング会議。
明日のブログで翌日のことも書いてみたいと思う。
元気があれば・・・(笑)。

糸島で生き方、働き方を考える。

昨日のブログで糸島で合宿めいたことを書いた。
では、実際、何をやっていたか。今日はそこを明らかにする。
(もったいぶってるイヤな感じ・・・笑)

月曜にお邪魔したのは糸島市にあるライズアップケヤ。

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もともとスーパーマーケットだった場所を移住者が改装し、
イベントスペースやコワーキングの要素を加え、
移住者と地元の人が混じり合うコミュニティスペースとした。

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???状態だと思うが、最近は都会から田舎へ移住し、そこできっちりとビジネスも行いながら、
地域の方と共に暮らしていく生活スタイルが増えているという。
このライズアップケヤもその一つで、こちらの代表の須賀大介さんも東京でIT企業を経営していたが、
東日本大震災をきっかけにこちらに仕事と生活拠点を移した。

今回はそこにお邪魔し、その経緯から現在の取り組み、未来に向けた展開を伺った。
最近でこそ地元の方と全く縁もゆかりもない方との接点が増え、共同に取り組む事業も増えてきたが、
当初はよそ者扱いで苦労されたようだ。
まあ、それは当然のことで、日本の地方で全くの部外者を歓迎する地域はほとんどないだろう。
我が東海も元々保守的な土地柄なので、そんな意味では閉鎖的。
東海地区出身以外の方が慣れるにはかなりの時間が要する。

そんな地元の背景も含め、今回の取り組みは学びになった。
メインは2日目に行われた「ラーニングジャーニーin糸島」でのプレゼン。

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ラーニングジャーニー?
ランニング用のジャージを着てプレゼンすることですね。
あっ、ややウケ(笑)。
そうではなく、旅をしながら学ぶことを言う。
ブログで紹介はしていないが、これまでも山梨、蒲郡、大垣など各地域で同様の活動をしてきた。
今回が福岡の糸島というわけだ。

ここでは代表の須賀さんと一部では有名で熱烈なファンを持つ畠山千春さんのプレゼンが中心。

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畠山さんのキャリアも個性的で、埼玉出身、東京で仕事をされていたのだが、
この糸島に移住してこられた。
これまでやってきた仕事とは全く異なり、鶏を絞め、猪を射止め、米や野菜を作り、
古民家まで改装してしまうという超アクティブな女性。
見かけからは想像できないが、ケロッとした表情で当たり前のように話される。
農学部出身でも獣医学部でもなく、今やっていることは今までのキャリアとは全く関係ない。
すべてネットで学んだという凄腕での持ち主。
いやあ~、ビックリというか感動。

前日も彼女が捕獲した猪を美味しくいただいた(笑)。

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これも貴重な経験。
現在は他の移住者と共同でワークショップを行ったり、地域の方と溶け込んで生活をしている。
基本的に自給自足で、1か月に8000円あれば生活は可能らしい。
とても数年前まで都会のオフィスに勤めていたとは思えない。
彼女も東日本大震災がきっかけという。

この2人に働き方は僕にはとても新鮮。
普段、就職支援を行い、いかに求職者や学生と企業をマッチングさせるかばかり考えている
自分たちにとっては異なる価値観に移る。
しかし、その生き生きとした表情や将来に向かう姿勢に新しい働き方の可能性を感じた。

きっと東海地区でも移住先に相応しい場所はあるだろう。
いつか、そのような場所で、こんなような人たちと仕事をするのも楽しいだろうし、
そこを結びつけるお手伝いもしてみたい。

こういった移住者が活躍するにはITを上手く絡ませることも必須。
僕もアナログばかりでなく、そんなことも知らなけばならない。
感化され、最新のテクノロジーを駆使してムービーを作ってみた(笑)。

結局飲んでいるだけじゃないかという声が聞こえそう・・・。
写真をつなぎ合わせて動画にするだけだが、結構面白いし、簡単。

今回の「ラーニングジャーニーin糸島」では、新たに福岡の仲間ともご縁を頂いた。
本当はもっとゆっくりしたかったし、いろんな方と話もしたかったが、
後ろ髪をひかれながら夜の便で名古屋へ帰ることに。
また、来ますね!みなさん、よろしくお願いします!

有意義な時間をありがとうございました。

学生との約束を果たした日

今週の水曜日は名大社がスポンサーを務めるラジオ番組「明日へのグッジョブ」の収録日。
番組スタート当初は毎週金曜日のオンエアで僕が出演し、
人材採用に関する素晴らしい(?)ウンチクを語っていたが、
すっかりネタもなくなったため、最近は社員を登場させ僕は月一程度の出演。
次回のオンエア分も新人ウサミに喋らせ、僕は会社の宣伝の1回のみ。
年明けもそれが定番化し、今回分もまずまずの状態で終了。

だが、今回はそれに留まらず、現役の大学生に出演してもらった。
それには理由がある。
12月に学生主催のイベントに協賛した際の特典の一つがラジオ出演だったのだ。
そのイベントの模様はこちら

その約束を果たしたのが先日のラジオ収録。
当日は優勝したチームからイベント主催者でもあるアイセックのメンバーが3人参加してくれた。
もちろんラジオ出演は初めて。スタジオに来るのも初めて。
緊張感が漂う中、パーソナリティの山口千景さんと僕と一緒に収録が始まった。
カミカミ、タジタジで撮り直しの連続と予想していたが、全くそれはない。
3人のメンバーは全員が一発OKで収録を終えた。

彼女らの前に僕が手本として自分のパートを収録したのだが、そっちの方がカミカミでだった(笑)。
自信をつけさせるにはいい役割を果たした・・・。

また、話す内容も良かった。
アイセックの活動の紹介の後、将来の夢について語ってもらったのだが、
それがとてもステキだった。
僕の学生時代には考えられないような壮大なそして具体的な夢。
それが実現するかはともかくそれを真っすぐに語る姿勢は素晴らしかった。

その時のメンバーと記念撮影。

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このラジオの収録とは別のもう一つの特典が僕との食事。
普段、僕に付き合わされてる人たちは「めんどくせ~」と思うかもしれないが、
学生にしては未知の世界。
大人、それも一応社長と食事ができるというのはそれなりに魅力的なよう。

それを先月末行った。その時の記念撮影。

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魅力的だったかどうかは不明だが、ここも楽しい時間を過ごすことが出来た。
参加者のうち3人は大学1年生。まだ10代である。
まだまだ子供と思うのはこちら側の大人が勝手に思う幻想。
僕らが考えている以上にしっかりしているし、頼もしい。
改めて学生を知るいい機会だった。

これで学生との約束は果たすことができた。
彼ら彼女らに何かを与えることができたかは疑問だが、互いの接点を持つことは重要。
僕自身も表面的ではなく、学生の本音と向き合う機会を作らねばならないと思った時であった。

京都で理性と感性を学ぶ

一昨日の金曜日は京都へ。
一年振りに経営品質実践塾に参加させてもらった。
今回は鬼澤塾長によるセミナーと元ラグビー日本代表キャプテンの林敏之氏の講演。
濃密な3時間を過ごさせて頂いた。

中部経営塾でもお馴染みの鬼澤さんは
「素晴らしき経営の実現を目指して」をテーマにワーク中心の講演。
いきなり今年の景気動向の不透明さを指摘され、事業計画の見直しを強調された。
次年度は今年以上の攻めの経営を考えていたので、のっけからビビらされてしまう(笑)。
外部環境を甘く見ていると落とし穴に落とされるかもしれない。
う~ん、こりゃ気をつけないと・・・。

僕は鬼澤氏の講演を伺うのは2度目。
今回の40名を超える参加者の中では全然少ない方で多くの方は何度も聞かれている。
切り口は異なるようだが、基本的に理解を求める内容は共通している。
そんな意味では振り返りの要素が強いともいえるが、
毎回、新たな気づきと学びはあるようだ。
僕も1回目のテーマはほとんど忘れており(スミマセン)、とても新鮮で多くの気づきを頂いた。

キーワードは「変化」。
この変化という言葉は僕も頻繁に会社で使っている。
自分にも社員にも常に変化を求めているのは事実。
しかし、言葉ばかりが先行し、行動が追いついていないことも認めなければならない。
今回は自戒を含め、自ら変化を起こす必要性を再認識した。

では、どうしていきべきなのか。
1.変化を知り、素早く対応する
2.変化を予測し準備する
3.変化を楽しむ
4.変化をリードする

結果的に変化に強い体質になり、それは必然的に会社も強くなっていくということ。
鬼澤氏は優しい語り口ながらも強く強調されていた。
そのためにはその風土を生み出す場作り(空気、雰囲気)も必要。
最後のスライドはこんな表現もされていた。

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仕事は厳しく大変でも
職場の雰囲気と人間関係は温かく
それは、あなたから

今、僕らが目指そうとする会社の方向性は決して間違っていない。
そのことは確信できた。あとは実践していくのみ。頑張らねば・・・。

そして、第2部は林敏之氏の講演「ラグビーに学ぶリーダーシップ~いま、感性は力」。

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ご自身のラグビー人生を通し学んだことを惜しむことなく披露頂いた。
人は理性も重要だが、感性も重要。頭で解決する問題も多いが、
実際はハートで解決したり、乗り越えたりすることがほとんど。

それはスポーツの世界だけでなくビジネスの世界も共通。
林氏の執念ともいうべきタックルが人生を変えたように一人ひとりにもそんな瞬間はあるはず。
大きい小さいはともかくそんな経験を積み重ねることで感性も磨かれる。
それが元代表のキャプテンの言葉として発せられれば説得力が増すのも当然と言える。
僕自身、ハッパをかけられているというよりは叱られている感じだったが、
背筋も自ずと伸びてきた。

一流のアスリートの直接の言葉は身に染みる。
きっと僕の努力は林氏からみれば努力に値しないのだと思う(苦笑)。

外部環境と内部環境、
理性と感性、
学びと実践、

常に意識し考え対話し行動せねばならない。
貴重な機会を頂き、ありがとうございました。