今年の夏に中部経済同友会に入会。
これ以上、経営者の会に入ってどうするという話もあるが、
尊敬する先輩経営者が「ここは絶対入った方がいい」
と推薦状も書いていただいたので、入会に至った。

数多くの講演会や勉強会があるが忙しく参加できるのはわずか。
まだ数回しか出席できていない。

講演会の場では最初に円卓で昼食を頂く。
この席には中部財界の立派な方が当たり前のように座っておられ、
その隣で情報交換をしながら食事をする。
先日は地方銀行の元頭取。
そんな場に自分がいていいのかと首をかしげてしまうが、
普通にお声を掛けて頂けるから度量の大きさを感じる。
それがこの会にルールでもあるのだろう。

先週火曜は都合がついたので参加。
講師は慶応義塾大学准教授の中室牧子氏。
どこかで聞いたことあるなと思っていたら、ちょっと前にこんな書籍を購入していた。

すいません、まだ、読んでいません・・・。
書棚に眠っている状態なので、早めに読まないとね。

中室さんの専門分野は教育経済学。
教育を科学的な根拠で分析をしている。

その一つの例が親が子供に対して「勉強しなさい」という言葉。
母親が娘に言うのか、父親が息子に言うのかでも数字は異なるが、
データ上あまり意味をなさない。
かえって逆効果の方が多いようだ。
特に母親が娘にいうと勉強時間はむしろ減る。
勉強時間を決めさせたり、勉強を見ている方が時間は伸びるという。

これも科学的根拠というわけだ。
また、成績を伸ばすのに必要なのは「双曲割引」の提示。
目の前のちょっとした得をとるか、
少し先の大きな得をとるかということ。

一般的には目の前のちょっとした得をとってしまう人の方が多い。
先の方がいいとは分かっていても・・・。
だとしたら、目の前にニンジンをぶら下げてやらせる方が効果的。
すこし先は頭で理解しても体が動かないというのが実情。

表現は良くないが、
「今回テストよかったら1000円お小遣いをあげる。」の方が
「テストの結果が良かったらお年玉を1万円あげる」より効果が出るようだ。
なんとなく分かるような気がする(笑)。

また、認知能力と非認知能力。
自尊心とか自制心とかの非認知能力は幼少期に育てた方が、
将来伸びる可能性は高いという。
う~ん、もっと早く知りたかった(笑)。

どちらにしても僕は子供に「勉強しなさい!」とはほとんど言ったことはない。
子育てに関わっていないだけだろ!と言われると身も蓋もないが、実際そう。
効果的なインセンティブも与えていない。
せいぜい「後悔しないようにしろ!」というくらい。
まあ、そんなもんでいいだろう。

このブログだけではこの講演の面白さは伝わらないかもしれないが、とても新鮮だった。
著書も早く読まないといけないね(汗)。