信じられない話だが、ここ最近、毎日家族で食卓を囲んでいる。
1か月前までは考えられない光景。

振り返ってみても家族揃って食事をするのはせいぜい月2~3回。
それが最近は毎日。
家族全員が不思議と思っているだろう(笑)。

こんなことはつい先日まで考えられなかった。
僕は週のほとんどは夜のお付き合いで外食。
先月まで大学生だった娘はアルバイトか友達との食事で不在。
高校生の息子とカミさんだけが一緒に晩御飯を食べていた。
それがここ数年はごく当たり前な日常。

4月になり娘は就職し、息子は晴れて京都の大学に進学。
今度は娘とカミさんが二人で食卓を囲むはずだった。
そんなふうに思っていた。

それが大きく変わった。
僕は4月に入って一度も飲みに行っていない。
当たり前か(笑)。
会社は在宅勤務。
僕はそうはいかない面もあるが、帰りはめっきり早い。

娘は社会人になったとはいえ、当たり前のように家にいる。
そして、京都に下宿していた息子も一時帰省。
大学の授業がGW明けになり、それもオンラインのため下宿先にいる意味がなくなってしまった。

オンラインの授業ばかりだとこの先、一体どうなるのかな?
クラブ、サークルにも入らなければ友達すらできない。
夢のキャンパスライフはいつ訪れるのか。
しばらくは我慢だな・・・。

こうして毎晩のように一家団欒。

といいつつ会話が盛り上がるわけでもなく、ごくごく淡々に時間は過ぎていく。
それでもあーだ、こーだの会話があり、たまに娘が飲んだりとそれなりの時間にはなる。
今までそんな時間を持たなかっただけに、
不出来の父親としては価値があるような、迷惑をかけているような・・・。

大変なのはカミさん。
食事の心配も増え、洗い物も単純に増えた。
僕は感謝を込めてビールを注ぎ、そうっと見守るだけ。
それくらいしかできない。

これが正しい一家団欒かは分からない。
世の中的にはこんな時間は早く過ぎ去るべきだろう。
今しばらくは貴重な時間として捉えておきたい。