これまでのクリントイーストウッドの代表作といえば、
「ミステリックリバー」「硫黄島からの手紙」「グラントリノ」など、
少し重たく考えさせられる映画が多かった。
この作品はクリントイーストウッドらしくない(?)勇気付けられる映画であり、こんな元気な映画が撮れるのだと感心と同時に感動も覚えた。
”我が運命を決めるのは我なり”
”我が魂を征するのは我なり”
モーガンフリーマン扮するマンデラ大統領が、27年の投獄生活の中で自己を維持し続けた言葉だ。
その言葉に秘められた思いや重さが、ラグビー南アフリカ共和国代表をW杯の優勝へと導いていく。
人の動議付けは、実にシンプルなのかもしれない。
この映画の持つ意味は非常に深いと思う。
そして、改めて思う。
今、自分の置かれている立場なんて、この映画で描かれている世界と比べてみれば、実に小さいものだ。
毎日、ちっぽけな事で頭を悩ませていることが、情けなく感じる。
もっとスケールを大きく、心も広く、そして何事もひたむきにチャレンジしていく姿勢とその継続力が大切。
グッと自分に対する意識が向上した。
一冊の自己啓発本より、多くの「学び」があった映画であった。