ビジョナリー・リーダー―自らのビジョンを確立し、組織の成果を最大化する ビジョナリー・リーダー―自らのビジョンを確立し、組織の成果を最大化する
(2010/03/12)
北垣 武文

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リーダーシップのあり方には、いろんな方法があると思う。
トップダウン型のカリスマ性重視のリーダーシップもあれば、エンパワーメント主体のリーダーシップもある。
どんなリーダーが企業を向上させ、社員を組織を幸せにするかなんて、正解はないだろう。
これまで僕もいくつかの場面でリーダーとしての立場で仕事をしてきた。自分では正しい判断だと思っても、上司からはダメダメリーダーの烙印を押されたことも何度もあった。きっと理想とするリーダー像が違ったのだろうし、環境の違いで求められることも違ったのだろう。もしくは、単純に自分自身が勘違いをした愚か者だったのかもしれない。
そんな過去の失敗経験も含め、いくつかの経験をさせてもらったことが今の自分の考え方や行動において、十分役に立っているのも事実。
自分自身の中で明確なリーダー像はまだまだではあるが、今回の「ビジョナリーリーダー」は共感できる著書であった。ビジネススクールを通して、著者の北垣氏を慕い、彼の想いに共感する仲間は多かったように感じる。
そこには理想とすべき組織をその学びの中から吸収したのだろうから・・・。
今後、リーダーとして最も必要な事は、明確な自らのビジョンだという。
そのビジョンをWill→Can→Mustの順で可視化したフレームワークが、「ビジョンのピラミッドモデル」になる。
WillがCanを定義し、結果としてMustを満たしていくというのだ。
リーダーシップのあり方もその本質は変わらないのかもしれないが、時代や環境が変化すると共に、求めるものと、求められるものも少しずつ変化していくのかもしれない。
特に今のような先行きが混沌として見えない時代になってくると、そのビジョンに対して個人の価値観が共有できるかがより重要なのだろう。