先日ブログに書いた「青少年指導者育成セミナー」の続き。
高校1年生から30歳の社会人まで約120名が集ったこのセミナーだったが、このイベントを終え、僕は晴れ晴れした気分になっていた。
若者たちの発表に感動してしまったのだ。
今回、参加した若者は世代の近い6つのチームで構成され、あるテーマを基にディスカッションを行う。そのテーマとは「幸運は天から降ってこない」という漠然としたもので、それを補うサブテーマが「幸運は輝いて生きる~夢は実現するためにある」
基調講演のバイマーヤンジン女史の話から、自分たちが置かれている環境を客観視し、将来に向けどんな取り組みをしていくべきかを3回のグループワークで討議し、各チームごとに発表をしたのだ。
その発表を聞く前に僕は正直こんな思いを抱いていた。
「ヤンジン女史の素晴らしい講演は参加者には伝わったのは確かだが、どれだけ自分のこととして認識しているだろうか。」「自分とは関係のない世界で、余計なお世話だくらい考えているのでは・・・」というのが本音だった。真摯に受け止める学生は少ないだろうと・・・。
しかし、それは全くの杞憂に終わった。
各チームとも、今の自分たちがいかに恵まれているかを理解し、幸せは自分たちで作り出すもの、努力と行動がなければ幸運は訪れないという表現を異口同音に発していた。それは寸劇であったり、模造紙に書き込んだチャートであったり、表現方法は様々であったが、彼らが感じたことが十分伝わる内容であった。
感謝、思いやり、向上心が満ち溢れていた。参加者は同世代という共通点があるだけでほとんどが初対面。見ず知らず同士が一泊ではあるが、寝食を共にして腹を割って話し合う。わずかな時間で信頼関係が出来上がり、お互いみんな笑顔で話し合っている。実にいい表情をしている若者が多かった。
これまで僕自身が若い世代に対してネガティブに捉えていた面もあったため、反省させられる点が多かった。ステレオタイプでしかなかったのだ。大変失礼な話である。
素直に理解し、努力を惜しまない若者も多いのだ。一番上の世代のグループが最後に言った。
「幸運は努力と共にあり!」
いいじゃないか!