一昨日の月曜日はトーマツ中京ブロックによる「お客様のつどい2012」。会場となる名古屋マリオットアソシアホテルには500名程の中堅・中小企業の経営者が出席し、賑わいを見せていた。僕の知り合いの経営者も結構参加していた。
第一部は多摩大学大学院教授 田坂広志氏による講演。
タイトルは『なぜ、マネジメントが壁に突き当たるのかー「暗黙知の経営」を求めて』。
興味津々の講演内容だが、どんな展開になるのかは全く想像できず。終わってみれば、80分もの講演は非常に価値の高く勉強になる内容であった。
暗黙知
まず話の掴みが上手い。
聞き手を惹きつけさせる要領を得ていて、こちら側は思わずのめり込んでしまう。参加者を持ち上げ、いい気持ちにさせるのだ。
それだけでも講演の学びだが、より学びになったのはその中味。「暗黙知」は「英知」であり、「暗黙知」がマネジメントには重要ということ。
この表現では理解できないと思うが、優れた企業は沈黙の時間が有効的に働いているという。「知識」だけでは何の役にも立たず、本当の「智恵」が必要というのも沈黙に繋がるのだ。
(これではサッパリわからんな・・・。)
論理的思考を鍛えることは最低限必要だが、それが解決に結びつくことにはならず、最終的には「直観力」や「洞察力」が重要。論理の上に、それが立たなければならない。
人は感情で動く動物である以上、論理的に正解であっても、異なった解を導くことは多い。以前からそれを感じる場面は多かったが、田坂氏の納得感のある話で、より腹落ちしたのだった。
本来は12の暗黙知について話されるはずだったが、話題があちこちに飛んだことにより、予定の半分も満たないまま終了。
しかし、不満の声は一切なく、ほとんどの方が満足する貴重な講演だった。参加者のほとんどが経営者という事もあり、共感、賛同と共に今後の経営に繋がる面は多かったのではないのだろうか・・・。
第二部の懇親会でも盛り上がり、そのまま懇意にする経営者と二次会に流れてしまった。3日連続だ・・・。
今回のトーマツさんの大盤振舞いには感謝。ありがとうございました!
田坂氏の著書も読まないと・・・。