これからも前向きに 名大社会長ブログ

「愛ある人材採用」シリーズは通用するのか

昨日はトーマツイノベーションさんの特別企画セミナーに講師として登壇。
「3.5時間でわかる新卒採用と教育」
という3部構成のセミナーの一つのパートを任されたのだ。
60名を超える参加者があるということは関心が高い証。

第一部はジオコス伊藤社長による「採用動向と自社の魅力の伝え方」。
第二部が僕。
第三部がトーマツさんの「3年先を見据えた20代社員育成」。

真ん中はやり易いようでやり難い。できれば最初がいい。
また、新卒採用に対する考え方は尊敬する先輩でもある伊藤社長に近い。
しょっちゅう飲みながら伊藤社長とは情報交換しているので、その考え方は知ってるつもり。
お互いいろんな場で話をする機会はあるので、多分、被っている点も多いはず。
となると伊藤社長の後はやはりやりづらい。

伊藤社長が喋らずに僕が喋れそうなことを考えてみた。
そうして思いついたタイトルがこれ。

「歴史ある企業から学ぶ中小企業のための『愛ある人材採用』」
・歴史ある企業に共通する採用手法とは
・中小企業の魅力を最大限に生かす新卒採用とは

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このタイトルを思いついた時は自分でも「なかなか、やるじゃないか。」と思ったもんだが、
実際に中身を考えていくと案外難しい。
歴史ある企業に共通する採用手法なんて、本当にあるんだろうか?
と自分でタイトルを付けながら疑問に思ってしまった。
安易なアイデアはいけませんね。
もっと深く考えないと・・・(苦笑)。

それでもファミリービジネスアドバイザーの立場を利用して、そのあたりのことを話させてもらった。
自社のセミナーではないので、今の時点でどんな評価かは分からない。
アンケートにいいことが書かれているのか、ボロクソなのかも分からない。
一体、どこまで伝わったのだろうか。
場の雰囲気は悪くはなかったとは感じたけど・・・。

「歴史ある企業に共通する採用手法とは」はともかくとして(笑)、
「愛ある人材採用」は自社や他社の例も含め、熱く語った。
最近は講演の機会を頂くとこのテーマで話させてもらうことが多い。
特に中小企業の新卒採用では取るべき戦略だと自分では思っている。

トップを含め全員で採用活動しろとか、
人材採用を社員教育と捉えろとか、と言っているわけなので、
会社によっては無茶なことを言うんじゃないとソッポを向かれてしまうかもしれない。
しかし、これが遠回りのようで実際は近道のような気もするので、
しばらくの間はこのテーマで攻めていきたい。

伊藤社長の講演もトーマツさんの講演も改めて参考になった。
少しだけ頂いてネタにもしていきたい(笑)。

「愛ある人材採用」シリーズがどこまで通用するかはわからないが、
これからも強くアピールしていきたい。

お疲れ様でした。

Uターン就職は不利なのか?

今週は月火水と関西の大学にお邪魔してU・Iターン就職相談会に出席した。
最近、学生さんとの相談会の場は別のスタッフに任せることがほとんどで、
僕が対応することはまずない。
確かにそれは僕の仕事とは言い切れないが、
時折、僕自身がその必要性を感じたりする。

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学生さんとの距離感が生まれることで大切なものを見失ってしまう恐れがある。
たまには学生さんの声を直接聞くことで、
今、現場で何が起こっているのかは知っておくべき。
それが大きな理由とは言い難いが、今回は久々のいい機会。
学生さんの相談に乗らせてもらった。

基本的には1対1で、ひとりあたり30~40分話をすることになる。
大半は大学3年生だが、中には2年生も相談に来てくれ、
将来に対する意識の高さを感じた。

今回の相談会で痛感したのが、
「Uターン学生は地元就職に不利なのか?」という不安の多さ。
異口同音でほぼ全ての学生さんから、その質問があった。

「Uターン学生は地元学生に比べ就職は不利」
「地元企業は地元学生を優先して採用する」
そんなことがまことしやかに学生に伝わっているようだ。
どんな流れでそんな噂が生まれたかは分からないが、
それで不安になるのは無駄なこと。

「あの~、Uターン学生は不利って言われますが、本当ですか?」
「全くそんなことはありません。どちらかといえば有利ですよ。」
僕は満面の笑みでそんなふうに答えた。
それで学生さんはホッとした表情をみせるが、それまではかなり不安を持っていたようだ。

そして、僕がエラそうにその理由を語る。
そうすると全員が納得してくれるわけだが、
その理由で地元に帰るのを躊躇するのであれば、とても勿体ない話。
確かに時間的な制約は不利な条件かもしれないが、それは選考とは別物。

曲りなりのも実家を離れ、一人暮らしをする経験はプラスはあるにせよマイナスはない。
そうでもないかな・・・。
200%グータラで一日中寝ていて、大学にもどこにも行かないとマイナスだな・・・。
そんな奴、今どきいるのか?(笑)

僕らが思う価値観、会社が捉える価値観と学生の一方的な社会認識には大きな食い違いが生じる。
この相談会を通して、直接、そんなことを耳にした。
僕がどうでもいいと思う問題を学生さんは深刻な問題と捉える。
それを是正していくのも僕らの役目なのかも。
実際に学生さんと会話しながら認識できたのは僕にとってもいい経験となった。

わざわざ京都や大阪まで足を運び、夜な夜な飲み歩いた甲斐もあったわけだ。
あっ、飲みは関係ない?(笑)。

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Uターン学生を求める企業は多い。
そのニーズは学生さんが思っている以上に大きい。
だとすれば、それを大いなるチャンスとして捉えた方がいい。

そんなことを感じたU・Iターン就職相談会であった。
また、来年も僕が行こうかな・・・(笑)

食べ物のはなし 伏見シリーズ その5

伏見に移転し一ケ月か経過。徐々にこの街並みにも慣れてきました。
新たにスタートした伏見シリーズもすこぶる評判がいいのですが、
「円頓寺シリーズと比較して、心を動かす情緒が感じられない。」
なんて声も聴こえたりします。

時代は移り変わっていくのです。
今、この瞬間を大切にしていくことが重要なのです。
批判の声は気にせず、自分の力を信じて邁進していくのみです。
力強くそう思いながら、どこのお店に行きべきか考えます。

肝心なことを忘れていたのに気づきました。
もしかしたら、情緒が感じられないと言われたことは、これが原因だったのかもしれません。
入居する名古屋広小路ビルヂング(三菱系だからビルヂングなんですね)には
1店舗だけ飲食店が入っています。

同じビルの仲間がお店を構えるのに、本来ならそこを真っ先に紹介すべきなのに、
抜け漏れていました。
きっとこれが情緒がない原因だったのです。

ビルの地下1階にある「インド・キッチン」さんに行ってきました。

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多分、このビルがオープンした時から入っているインド料理のお店です。
ランチは毎日変わり3種類あります。ナンは食べ放題です。

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コスパは高いと思われます。
火曜日のこの日はチキンドピアザ、シーフードミックス、ミックスベジタブルから選べます。
その中でも一番コスパの高そうなシーフードミックスを注文しました。

スタッフはもちろんインド人です。
本当にインド人かは分かりませんが、そちら方面の方であるのは間違いありません。
独特のイントネーションで「おまちどうさま~」と運ばれました。

Sランチ(日替わり)850円

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思ったよりも辛いです。
刺激があります。ナンが進みます。
ひたすらカレーにナンをつけ食べ続けます。
「お~、この辛さ、なかなか、いいぞ。」

当たり前ですが、ずっと同じ味です。
少しずつ飽きてきます。
ナンをお代わりしようかと思いましたが、さすがにもう一枚は多いです。
半分くらいがちょうどいいボリュームです。

少しばかり後悔しました。
「ここは一人で来る店じゃないな。グループで来た方がいいな。」
グループであればカレーもシェアできます。
いろんな味を楽しむことができます。
3人でナンを2枚お代わりすれば、いい感じでお腹がいっぱいになります。

人気食べ物ブロガーとして、また一つ賢くなったようです。
ごちそうさまでした。
次回は会社のメンバーと一緒に来ます。

島耕作も、楽じゃない

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僕は「課長 島耕作」は読んだことはない。
課長に限らず、部長も社長も会長も読んだことがない。
どこまでシリーズがあるかもよく知らない。

今から25年ほど前、映画「課長 島耕作」は観た。
トシちゃんが主役で監督が根岸吉太郎氏だったので期待したが、つまらなかった。
麻生祐未さんとの絡みのシーンが羨ましかったくらいで、
あとは何も覚えていない。

著者の弘兼憲史氏の講演も一度拝聴したが、正直、つまらなかった。
(スミマセン)
講演タイトルと内容が大きく違っていたのも問題だとは思う。
反対にその後のビリギャルの坪田さんの講演が期待以上に面白かったのでよかったけど。
それからしばらくして知り合いになれたのは自慢の一つですね(笑)。

ここまで書く批判ばかりしてる感じで著者の弘兼氏には嫌われてしまいそう。
迎合するわけではないが、ここはフォローしておきたい。
僕は島耕作を知らない分、
本書で客観視できることはビジネス上の成功体験者として参考にすることができる。
フィクションには違いないが、
事業を推進していく上で大切な要素が折り込まれているのは参考になる。
それは著者の企業人としての経験と取材や出会った経営者から吸収したものであろう。

ここまで実績を出せば日本を代表する経営者とはいつでも会うことが可能。
それはやはり「課長 島耕作」の原作者であることが重要で、
スポ根マンガや少女マンガじゃ難しいだろう。
(具体的な作品名が何一つ浮かばない・・・)
社会的立場は大いに利用すべきなのだ。

本書では島耕作の人物像ではなく実際の経営者について著者の視点から展開されている。
柳井正氏、澤田秀雄氏、新浪剛史氏など今の日本を牽引するリーダーも描いている。
この切り口も面白い。個人的にはここが一番勉強になったかな(笑)。

とはいえ、弘兼氏の生き方にも興味深い。
漫画家という職業柄もあるだろうが、一般的なビジネスマンと生活スタイルは180度異なる。
ある意味、それを真似ることは困難。
あえて真似ようとも思わない。

しかし、それがそこから生まれる素晴らしい作品は
僕のような凡人にはイメージできるものではない。
それを40年も続けるなんて、その持続力は相当なもの。
企業人は企業に所属しているからこそ持続できている面もあるわけだし・・・。

ちょっと余裕ができたのなら、
「課長 島耕作」からのそのシリーズを読んでもいいのかもしれない。

そんなことを思ってしまった。

京都、京都、大阪、忘年会

昨日は「古事記を学ぶ集い」で京都に出掛けた。
京都の名経営者の一人である人見社長案内の下、石清水八幡宮や

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磐船神社岩窟めぐり。

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そして、駈馬神事で有名な藤森神社へ参拝。

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いかに自分が歴史に無知であるかを痛感。
何気なくお参りする神社やお寺をもっと知ることが日本人としては重要だと改めて理解した。

最後は月桂冠のコラボ店「月の蔵人」で懇親会を行い、有意義で楽しい時間を過ごさせてもらった。
いい感じで酔っ払う。

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人見社長、ありがとうございました。

そして、今日から再び京都。
明日も京都。明後日は大阪である。
昨日も学びだが、今日からも遊びではない(笑)。
この忙しい師走、のほほ~んとしているわけにはいかないのだ。

京都は同志社大学へ、大阪は関西大学へと出掛ける。
どちらの大学もU・Iターン向けの就職セミナーが開催され、
愛知県代表の就職支援会社として学生さんの相談に乗ることになっている。
両校とも僕は初めてお邪魔する。
昨年までは別のスタッフが担当していたが、今年は僕に役割が回ってきた。
理由は単純。
会社の中で一番ヒマそうだから・・・。
大学担当のスタッフも他の業務で忙しく対応することができない。
この12月は僕もかなり忙しいので、本当はそんな余裕はないはずなんだけど・・・。

「じゃあ、U・Iターンセミナーは、ヤマちゃん、よろしくお願いします。」
「オレ、12月はスケジュール、パンパンなんだけど」
「スケジュールパンパンって、それって夜だけで、昼間はガラ空きじゃないの?
行ってくださいよ。」
「うっ・・・、わかりました。」
そんな会話があったかどうかはともかく月火水は関西に出張。

現在、僕のスケジュールはグーグルカレンダーで社内共有しているので、
誰でも確認することができる。
夜は色に染まっていてカレンダーもパンパンだが、昼間は何もないのが丸わかり。
う~ん、よかれと思って全社共有にしたけど、あまりよろしくないね・・・(笑)

でも、頑張ってきますよ。
先週から始まった個人面談の合間を縫って、京都で学生さんのサポートをきっちりやってきます。
彼ら彼女らの将来を確かなものにしてきます。
そして、京都の夜も楽しんできます。

大阪の翌日の木曜は名大社の忘年会。
昨年までは丸の内の「CAVERN」さんでお世話になっていたが、今年からお店を変えた。
規模も拡大し、60名ほどの参加者で盛り上げる予定。
その盛り上がった模様はきっとスタッフブログで報告してくれるだろう。

翌金曜日はトーマツイノベーションさんで講演の仕事。
とっても珍しい組み合わせの講演のため、改めてブログで書きたい。
気になる方はトーマツイノベーションのセミナー情報を見てもらいたい。
ビックリしますよ。
こちらからどうぞ!。

そんなわけで今週もハードな一週間。
それでも元気に行ってきます!

いい季節なのに・・・。ランニング日記1611

11月はランナーにとってはとてもいい季節である。
まずは暑くも寒くもなく走りやすい。
そして、多くのマラソン大会が開催されモチベーションも自ずと上がる。

このエリアでいえば代表的なのがいびがわマラソン。
僕も一昨年までは必ずと言っていいほど参加してた。
雨でドタキャンした年もあったけど・・・。

今年も何人かの友人から
「山田さん、今年はいびがわは出ないんですか?現地で会いましょうよ。」
なんて、言われたりした。
僕が最も出場したい大会の一つだが、昨年に引き続き参加はしなかった。
今や大人気の大会なので、申込みに遅れると既に締切という事態。
今年もあっという間に締め切られたと思うが、
そもそもそれを忘れていたというのが大きな理由。

そして、11月は週末に何かと予定が入り、
思うようにスケジュール調整ができなかったというのも大きい。
これも言い訳に過ぎないが、
ランナーにとって最高の季節に何ひとつエントリーすることなく時間が過ぎていった。

じゃあ、その分、地道に走っていたのか。
残念ながら、それはない。
目標が決まらないと気持ちは高まらない。
出場する大会が目の前にないとテンションは上がらないものだ。

休日も思うように走れなかった。
前日が飲み会だったり、天候が悪かったりと不運も重なったのだ。
そんな状況なので、今月の報告はいつもにも増して恥ずかしい。
ただ3人のライバルが気にしているので報告しないわけにはいかない。

11月のランニング距離は67km。
この時期はせめて目標の80%は捉えたいところだが、まあ情けない距離だ。
「今に始まったことじゃないぞ!」と笑われそうであるが・・・。

そんな11月ではあるが、沖縄に研修旅行に出掛けたこともあり那覇周辺を走ってみた。

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11月初旬の那覇はまだ半袖でも十分なので、
たっぷりと汗をかくことにはなるが、それでも気持ちよくランニングできた。

そして、この12月。11月の挽回ができるのか。
全く自信がない。
自慢じゃないが夜の予定がパンパン。
朝型ランナーとしてはかなり厳しい月になりそう。
それでも大学時代の仲間と安城マラソンには参加する。
10kmしか走らないけど・・・。

2016年の目標達成はたった1回という底辺を彷徨う状態になりそうだ。
そろそろランニング日記も潮時かな(笑)。

菊池桃子さんのはなし

今週月曜日は富士ゼロックスさんの「New Value Circus 2016」というイベントに参加。
といっても僕は時間の関係で、ある講演に参加しただけ。
講演タイトルは「女性が輝く社会の実現に向けて」 。
昨今、話題の女性活躍推進法の影響もあるだろうが満席だった。

僕自身もその分野に興味がないわけではないが、今回参加した目的は別。
もっとミーハー的なもの。
講師が菊池桃子さんだったのだ。
僕らの世代では絶対的なアイドル。
僕は特別ファンでもなかったが、高校から大学にかけては大人気で圧倒的な可愛さ。
確か映画「パンツの穴」も観たんじゃないかな・・・。
そのアイドルの名前に惹かれ不純な動機で参加したのだった。

僕は講演が始まり、すぐに後悔。
座った席が前から1/3程度の場所で本人の姿が見えずらい。
前の席のオッサンが座高が高い上に頭がデカく、その姿で本人が隠れてしまうのだ。
前の予定なんてすっ飛ばし、最前列に座るための時間を確保すればよかった。

しかし、そのデカい頭の横から垣間見える菊池桃子さんはすこぶるかわいい。
とても嫁さんと同級生とは思えない(笑)。
時々、「うふふっ」というアイドルっぽい笑い声を出しながら、話を進めていく。
僕は講演を聞く場合、大体の場合はスライドを見たり、メモを取っている。
講演者の声のトーンや話し方は勉強になるので注意をしているが、
講演者をじっと見つめることはない。

それが今回はずっと講演者ばかり眺めていた。
すぐにデカい頭で隠れてしまうが、顔を横に向けながら追っかけていた。
全く年齢を感じさせない。ほんと可愛らしい・・・。

いや、違う。
こんなことを書きたかったわけではない。
目的は菊池桃子さんだが、彼女の講演内容をブログに書こうと思ったのだ。

彼女のお子さんは20歳と15歳。ほぼうちと同じ。
15歳の娘さんは生まれながらにして身体に障害がある方。
彼女は子育てから雇用政策やキャリア形成に興味を持ち、40歳から大学院に通い始めた。
多くのことを学びながら問題意識を持ち続け、NPOを含め活動を始めた。
今や一億総活躍国民会議の民間議員としてあちこちで広報活動をされている。
ただ可愛いだけではないわけですね(笑)。

僕も全然知らなかったが、ジェンダーギャップ指数というものがあり
日本は145か国中111位(H28年)という低い順位。
男女格差において健康、教育は上位に位置するのだが、
政治や働くことでの経済参加ではすこぶる順位が低い。
まだまだ女性蔑視をする政治家が多いのもこの表れだろう。

「昭和脳」の持ち主がその傾向になるというが、僕もその傾向がなくはない。
菊池さんの話を聞きながら反省することにもなった。
こんな方が推進役を買ってくれるのであれば、
僕のような愚かな「昭和脳」の持ち主も感化されて効果的かもしれない。

浅はかな目的で参加した講演であったが、いい学びとなった。
ありがとうございました。

映画「続・深夜食堂」

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わざわざ映画館まで足を運ぶ必要があるのだろうか・・・とつい思ってしまう。
短編ドラマはネットでも観れたりするからだ。
しかし、より映画を感じようとすれば、わざわざ足を運ぶ必要もある。

派手なアクションがあるわけではない。
壮大なロケーションが行われているわけではない。
製作費にしてもそれほど膨大ではないはず。
それでもわざわざ足を運ぶ。
そう、映画を感じる必要があるのだ。

豚汁がグツグツと煮立つ音、生姜焼きがジュージュー焼かれる音。
匂いはわからない。
だが、感じることはできる。
それも人の温かさや優しさが伝わってくる。

僕は朝型人間なので深夜は得意ではない。
厳密にいえば昔は得意だったが、
40代以降早起きを心掛けるようになり、すっかり夜は弱くなった。
夜遅くまで飲んでいるとたまに寝ていたりする。
それはちょっと恥ずかしいけど、それが実態。

だから深夜12時から朝7時ごろまで営業する「深夜食堂」は僕には合わない。
しかし、この作品を観てしまうとこの「深夜食堂」に行きたくなってしまう。
熱燗をチビチビやりながら、ちょっとツマミを摘み、最後に豚汁定食で〆る。
全くをもって体にはよくないが、そんな夜を過ごしてみたい。

不破万作さんあたりにちょっと絡まれながら、それを軽くかわしながら飲んでみたい。
小林薫さん扮するマスターに「また、来なよ。」と言われながら、店を出たい。
ひとりでしみじみとボソボソ独り言を呟きながら飲むのが正しい方法かな?
とそんなふうに思ってしまう。

前作でもこの作品の温かさについてブログでも触れたが今回も同様。
ひたすら温かい。
人っていいなと思わせてくれる。
東京も悪くないなと思わせてくれる。

前回の映画ブログで池松壮亮さんのことを書いたが、
なんとこの作品にも重要な役柄で出演されていた。
今年、一体、何本の映画に出演しているのか。
僕が観ただけでも4本も出ているぞ。
う~ん、なかなか、やるじゃないか(笑)。

主役のマスターは言葉数が多いわけではない。
気の利いたことや特別なアドバイスをするわけではない。
じっくりと話を聞き、気持ちのこもった食事を出すだけ。
ボソッと相手に気づきを与える言葉を発するだけ。
それがメンターとして大きな役割を果たしている。
相手はそれで十分安心する。

勝手な見方でしかないが、会社においても同じなのかもしれない。
いい人間関係や信頼関係を築くにはそれほど多くの言葉は必要としない。
特に困ったり悩んだりする時はそうなんだろう。
安心できる場さえ提供できていれば、それで悩みは解決の方向に向かう。

なんでも仕事に結びつけるのはよくないが、そんなことを思ってしまった。
となると、部下との関係性に悩んでいる上司は観るべき映画なのかもしれない。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その4

伏見シリーズがスタートしはや3回。
こんな声が聞こえてきました。

「へっ、伏見に移転して偉そうにしやがって。
円頓寺シリーズは600~700円ばかりだったのに、こっちにきたら1000円以上じゃねえか。
いつからそんなに偉くなったんだ!」

これは誤解だと思うのです。
シリーズが始まり、仲間にご一緒させてもらっただけのことです。
いつも1000円以上のランチを食べているわけではありません。

ここは男らしくキッパリと否定したいところです。
どうしたらいいものかを悩みながら三蔵通を歩きます。
伏見通りの手前にこんな看板を見つけました。

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このままだと世間の声に伏見シリーズは潰されてしまう。
なんとかしなければならない。
すがる気持ちを抑えつつ「男前パスタ」さんに入りました。

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いかにも男前メニューが並んでいます。
看板メニューである「男前ハンバーグプレート」は
あんかけスパ、ハンバーグ、ライス、サラダと超ストレート。
男前になるにはこれで勝負かとためらいましたが、
50歳にしてテカテカの男前になるわけにはなりません。

グッと堪えランチプレートを自販機で購入します。
こちらはライスの代わりにスープのセットです。
パスタの量は「男前ハンバーグプレート」より多く感じます。
実際は経験値が浅いためよく分かりません。
まわりをキョロキョロながめながら待ちます。
しばらくすると「お待ちどうさま」と運ばれてきました。

ハンバーグランチプレート 950円

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これでもかなりのボリュームです。
ハンバーグの自己主張はパスタ屋さんとは思えないほどです。
あんかけはどうでしょうか?
チャオやヨコイとは明らかに違います。
男前な感じです。
ここは力強く食べるのみです。

「この手のあんかけもなかなかいいじゃないか・・・。」
とひとり呟きます。
ライスはなくて正解でした。

キョロキョロした時にこんなポスターが目に入ってきました。

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男前KINGか・・・。
カズは食べたことがあるのかな?
と一瞬思いましたが、ただのKING違いです。

カラアゲ・ハンバーグ・目玉焼き・パスタ・ライス・サラダ。
これは一体どうなるのだろうか。
たじろいでしまいます。
この先ご縁があるかどうかも予測できません。
本当に困った時には男前の力を借りる必要がありそうです。

さらにパワーアップした男前極(2000円)もあります。
流石にこれでは体が持ちません。
どんな男前になるのか見たいものです。
そんなことを考えているうちに、なぜこの店を選んだかは忘れてしまいました。

ごちそうさまでした。
また、来週もよろしくお願いします。

創業家の価値

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写真は最近の日経ビジネスと日経トップリーダー。
共に「創業家」に対して特集が組まれている。
僕がファミリービジネスアドバイザーの端くれなので、
目に留まりやすくなっているのかもしれないが、
このような特集を組まれることが多いように感じる。

日経トップリーダーはどちらかと言えば経営者の視点、
日経ビジネスは企業姿勢の視点が書かれているのが両誌の特徴。
同じ日経であっても切り口が違うので、比較しながら読んでみても面白い。

両誌ともにいえることだが、ここで問われるのは創業家の価値。
理想は優秀な経営者が継承される創業家だろうが、現実は甘くない。
企業規模が大きくなりパブリックになればなるほど、
創業家以外のトップが経営を任されるのは当然のこと。

それが中小企業であっても創業者がいきなり倒れたりしたら、
非同族の幹部が登板することも大いにあり得る。
あちこちで話題になっている大戸屋さんの場合はその最たる例。
結局、お互いのコミュニケーション不足により、
誤解を生み、修復不可能な状況に追い込まれていく。
本業と関係ないところで企業ブランドに傷がつき、
業績が悪化するのは勿体ない話。

僕の立場としては同族企業の良さを伝えていく必要があるのだが、
こんな話ばかり出ると同族企業に対してのイメージは下がる一方。
しかし、先週土曜日、名大社で開催した「FBAAフェロー会(研究会)」
(ファミリービジネスアドバイザーの勉強会のこと)では
改めて同族企業の強さや素晴らしさを感じることができた。

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創業383年の老舗企業の方に話をしてもらったのだが、
企業が何を大切にし続けるかで会社の価値は維持される。
それはある意味、長寿の秘訣であり、
創業家の価値とも言えるのではないかと思うのだ。

詳細は省くが、ここで感じたことは同席した仲間も同じだろう。
このような企業ばかりであれば、今、巷を騒がしているネガティブな話は生まれないはず。
象徴的な言葉もあったが、本人に叱られるといけないのでここでは止めておく(笑)。

名大社の場合、創業家不在といってもいい。
企業の成り立ちを考えればそうなるだろう。
それが事業を運営していく上で支障になる場合もあれば、逆の場合もある。
現段階では、逆の場合として上手く機能しているわけだが、それが続く保証はない。
いつかすがりつきたい時が訪れるかもしれない。
これから自分たちが歴史を作る強い覚悟で臨んでいくしかない。

いずれにせよ、創業家を敬わない企業は上手くいかないようだ。
雑誌を読み、研究会を通し、そんなことを感じてしまった。