大学の就活担当者が語る 就活アドバイス

東海地区の大学担当者から学生への応援メッセージ、独自の指導方法や理念、就職活動のポイントをアドバイスしています。

愛知淑徳大学

http://www.aasa.ac.jp

キャリアセンター事務室長

堀江 浩

大学のキャリア支援を有効に活用しよう

2019年卒向けの企業の採用活動は、会社説明会を中心とした広報活動が3年生の3月から、選考面接等採用開始は4年生の6月からと一般的には昨年と同じく短期決戦の印象を与えがちです。ですが、実質的には長期化しています。
その理由は「インターンシップ」にあります。これまで大学と企業が連携して行ってきた「キャリア教育としてのインターンシップ」に対し、時期、内容、期間的な問題等から実施に多くの企業が難色を示してきました。

ところが、昨年度から最低1日からでも学生との接触が可能な「短期インターン」が容認され、優秀な学生との接触を見据えた企業は早期に導入する動きを加速させています。場合によってはエントリーシートの提出や筆記試験まで行う実態が一部で見られたことからも、就職活動が実質的に長期化してきているといえます。

これから皆さんは、大学卒業後の進路を見据えた大きな選択をするわけですから、最後まで諦めず、しっかり準備して満足のいく就職活動を行ってください。

その一助となるため、各大学には皆さんの就職活動等を全力でサポートしてくれるキャリアセンターなる部署が必ずあり、そこには企業求人、各企業が望む人材像、先輩の有無等をはじめ、新卒ナビ、合同企業説明会等だけでは知り得ない、多くの生きた情報を得ることができます。

3月以降、さまざまな活動を一気にスタートさせて現在奮闘中の皆さん。
早くも内定への好感触を少し感じている皆さん。
自己分析や企業研究が進まず、未だ就活への不安に押し潰されそうになっている皆さん。
筆記試験が壁となって苦慮している皆さん。

その他学業との間で就活計画がうまく立てられない等、それぞれの事情に応じて大学は相談や支援の窓口となって必要なノウハウや情報を提供するなど、柔軟に対応してくれますので、今まで以上に有効活用してほしいと考えます。

とりあえずアドバイスを一つ。
面接試験では「課題を見つけてじっくり考える」「主体的に行動に移す」「チームで協調して目標を達成する」といった企業人として必要な基礎力を十分に受容し意識しながら、「自分の考えで」、「言葉を選んで」「相手に分かりやすく伝える」ことを心がけて自信を持って臨んでください。
これらを実行に移すため、何よりも大切なのは自分に相応しい生き方、適性を見据えた仕事や職業、働き方を考え、目的をもって実現できるよう設計していく「キャリアデザイン」の形成です。
これからも皆さんを支援するため、大学の先生やキャリアセンターのスタッフがいつでも見守っていることをお忘れなく。