東海の熱血人事列伝

第4回 三重交通株式会社 人事部 人事課 主事 谷 直人氏

三重交通株式会社 <ミエコウツウ>

三重県民の“足”として親しまれてきた緑と白のペイントでおなじみの三重交通バス。
路線バス、観光バス以外にも、旅行事業、保険業など、地元で培った信頼を武器に、幅広い事業を展開。
グループ会社には、バス・タクシーといった運輸業にとどまらず、不動産業、ドライブイン、ゴルフ場、ロープウエイ、ホテル、そして名古屋にある2店舗の東急ハンズなどを有し、ライフスタイルを多方面から支えています。

「この会社でこれをやりたい!」
そんな夢や目的を語ってください

ー「三重交通=路線バス」というイメージを持っている学生さんが多いですよね?

そうですね。弊社の基幹事業は、皆さんがご存じの路線バスです。この事業が「三重交通」という企業の信頼の源泉となっています。しかしそれだけではなく、観光バス事業、旅行事業、保険事業など全部で9つの事業を展開しています。その中でも保険事業は成長事業であり、力を入れている事業でもあります。今後も、より強固な体質、景気に左右されない安定した企業となるために色々な施策に取り組んでいきます。
「バス会社」というと、老舗企業というイメージの半面、古臭いような印象を持つかたもいらっしゃるかも知れません。しかし、実際には、変化するお客さまのニーズにお応えするため、日々新しい企画がうまれ、新規事業にも取り組んでいく、チャレンジ精神旺盛な会社なんですよ。

ーそれだけ多くの事業展開をされている会社だと、色んな仕事が体験できそうですね?

はい。私自身もこれまで、路線バス事業、観光バス事業、人事部門とさまざまな仕事を経験してきました。
その中で、私が最も長く勤務していたのは、観光バスの営業所です。旅行代理店さまを中心に、観光バスの営業を行っていました。実は私は、もともとこの観光バス事業に携わりたくて入社したんです。幼いころ、遠足などの学校行事でどこかに行くとなると、いつも三重交通の観光バスに乗っていたという思い出がありましたから。観光バス事業は、路線バスと違って競合他社も多く、営業活動では大変だと感じる事もありました。また、契約を取って終わりではなく、実際に無事に運行できて初めてその仕事が完了します。印象的な仕事といえば、全国から人が集まるイベントの輸送を担当したことです。その時に組んだのが、私もそれまで経験のなかった、500本もの運行ルート。そのすべてでバスが効率的に、かつ遅延なく運行するためにプランを立てる必要がありました。部署の内外あらゆる人の手助けもあり、何とかミスなく運行ができました。大変でしたが、その分、達成感もありましたね。
弊社での仕事は、これだけではありません。三重交通にはグループ会社が25社あり、出向もあります。違った環境で刺激を受けながら成長できるチャンスだと思います。このように幅広く活躍できる環境があるのも、弊社の魅力の一つですね。

第4回 三重交通株式会社 人事部 人事課 主事 谷 直人氏

ー仕事をする上で、大切なこととは、何でしょうか?

弊社における仕事は、ほぼすべてが他のスタッフとの連携が必要なものです。路線バスにしても、自分たちの営業所だけで完結できる仕事ばかりではありません。他の営業所、さらには他のバス会社にも協力を仰ぐこともあります。ですから、チームの中で自分の力を発揮できることが求められます。
会社としても、みんなで協力する、という雰囲気が強いですね。例えば、昨年の伊勢神宮の式年遷宮の参拝客の輸送です。路線バスの増発のほか、渋滞解消のために“パーク&バスライド”といって、少し離れた場所に駐車場を設置し、伊勢神宮までのシャトルバスを走らせました。お客さまの誘導や切符の販売には、バス部門のスタッフだけでなく本社の管理部門の社員も加わり、全社的に応援体制を取りました。全社一丸となって目的を達成する、そういったまとまりのある組織という印象は強くなってきています。

ージモト就職を希望する学生さん達にアドバイスはありますか?

三重交通を志望して下さる学生さんは、三重県が好き、地域に貢献したいという熱い思いを持っていらっしゃる方が多いですね。その中で印象に残るのは、具体的なビジョンを持っている学生さん。「こういうことをして三重県に貢献したい」「地元に対してこんなことをやりたい。」例えば、バスに代わる新たな交通機関を開発したい、などです。面接ではそういった夢を語っていただきたいです。実現できるかどうかは、面接の際には問題ではありません。夢・目的を持った学生さんは、弊社だけでなく、どんな企業でも、きっと面接官の心に響くと思いますよ。