こんにちは、高井です。
毎年この時期はドキドキハラハラというか、胃がキリキリするというか…
つまり学生対象の合同企業説明会のイベントを企画・運営する者にとって繁忙期で勝負月なわけで。
とにかくたくさんの就職イベントが目白押しなのだ。
そして毎年同じセリフなきがするけど、特に今年は新卒対象イベントの数が増えた気がする。
11月から翌年の3月までで、目に付く東海地区のイベントの数は大小関わらず40回は超える。
Web全盛の時代、なんでこんなにイベントが多くなっている?
新卒採用のメイン媒体が就職本から大手就職ナビサイトにとって変わった時、
就活イベントもオワコンだと周りの人にたくさん言われたし、
現にやっている当人である自分もそう思った。
就職情報を検索する、エントリーする、説明会に予約する。
企業のやりとりを含め誰がどう考えたってWebナビは万能で、他の方法はもう必要が無いように思うし、
まして合同企業説明会などアナログすぎてこんな効率が悪いことは無くなると思っていた。
しかし結局予想に反して新卒イベントは無くなるどころか、毎年多くなっている。
なぜだろう?純粋にとても疑問なのだ。
少子化と景気はこの売り手市場の大きな要因だけど、
ナビのエントリーはディスコさんの調べによれば、平均で一人30社程度。
それは4年前からすればおおよそ三分の一だ。
学生のナビエントリーの数は毎年実感値でもどんどん減っている。
特に中小企業では、人気業種や有名企業でない限り総じてWebで満足に母集団を集めることは厳しい。
それは皆さんの知っての通りだ。
なぜこんなことになってしまったのだろう。

リクルーテングの仕事は需要と供給の力学の中で企業と学生間での情報伝達だと当初は思っていた。
しかしある時から実は互いに自身の情報を媒介として、
企業と学生は互いに互いを必要とするモチベーションを与え合うことの方が、
無名の中小企業のリクルーティングの本質ではないだろうかと感じてきた。
簡単にいうと企業は採用工程で「この学生」を採用する動機を。
学生は就活を通じて「この企業」に決める動機を作る。
そういう意味では、いわば就職ナビは簡単すぎるのだ。
逆説的に。
採用や就活が就職ナビでは簡単・便利すぎて(瞬間的で)この企業やこの学生を作る動機が形成されない。
だからナビが便利になるにつれ、Webでのエントリーが激減し
これほどアナログなインターンシップや就活イベントがたくさん増えてきている気がする。
(そもそもこれも、新卒という未経験者の大量一括採用という方式が生む必然性な気もする。
欧米型の職務別採用の方式ならこんな事態にはならないと思う)

インターンや就活イベントのようなものは、ある意味リクルーテングの情報伝達としては雑味があり効率も悪い。
しかし誤解を恐れず言えば動機形成をするプロセスとしてそれは意味ではなく儀式であり、
無駄で無意味であるゆえに偶然に機能する側面が大いにあると思う。
いっそのこと最初の企業の母集団形成と学生のプレエントリーに限り、
ランダム係数やくじ引きの要素を導入しても良いではないだろうか?と自分は真剣に思う。
自分の意志や自己決定を尊重はするが、偶然性や非合理的な工程を意識的に組み込む仕組みがなくては
全員自身の意志で自由に選んだつもりが、結局はみんな同じ答えを生み出す事になるだろう。

個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定されるというあの有名な理論が示唆しているのでは?
それともそれはミスリードでしょうか?

今年はなんとかまずまずで名大社も2月28日のイベントでスタートがきれた!
でも来年の東海の新卒市場はどうなるだろうか?ほんと悩みは深い。