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COLUMN 就活応援コラム

30代を目前にUターンを決意!移住で学んだジモト豊田市への想いと2拠点生活

進学や就職を期に、ジモトを出ていく若者は少なくありません。
しかし、中にはUターンを考えて、都市部から地方へ遠距離の就職活動をする方もいます。
今回ご紹介するのは、豊田市から東京に進学・就職し、宮城県石巻市への移住を経て、ジモトへUターンした加納さん。
学生時代の就職活動や、Uターンを決めたきっかけなど、お話を伺いました。

加納 実久|プロフィール
1986年生まれ、愛知県豊田市出身。慶應義塾大学大学院卒業、在学中は開発経済を選考、宮城県石巻市・南三陸にボランティアへ通う。
大学院卒業後はメーカーに就職し、米国NPO Architecture for Humanityへ転職にともない石巻市に移住。
移住当初から関わっていた
(一社)ISHINOMAKI2.0で、まちづくりやキャリア教育を行う。
2017年に豊田市へUターンし、官民連携プロジェクト「
ミズベリング豊田」に参画、現在は石巻市との二拠点生活をしながら、自身の体験を通して石巻市でも移住促進事業にも従事している。

学生時代の就職活動では、ジモトを視野に入れるも東京の企業に就職

ー大学進学とともにジモト豊田市を出た加納さん。就職活動では、ジモト豊田市の企業を選択肢に入れていなかったのでしょうか?
加納:実は、トヨタやデンソー、アイシンなど、ジモトの大手企業を中心に就職活動をしていました。
父も自動車系の企業で働いているので、地元の企業といえばというところを一通り。
しかし、ジモトの企業は全て選考で落ちてしまい、東京にあるメーカーに就職しました。
今考えれば、それこそ業種や会社の規模に関わらず、広い視野で就職活動をしていればよかったと思います。

ーメーカーでは、具体的にどんなことをしていたのでしょうか。
加納:システムエンジニアになるべく勉強をしていました。
大学院では開発経済を学んで、バングラデシュに行ったり、東日本大震災の復興支援ボランティアをしたりしていました。
そのことを会社に話したら、「君は現場が好きなんだね」と言われて、栃木県の工場勤務に。
工場内のマシンを動かすためのシステムを組んだり、それを動かすパソコンの整備をする部署にいました。
地方の工場だったこともあり、「パソコンが動かん!」といわれて行くと、ただ電源が抜けているだけとか。
ほこりまみれのパソコンを分解してクリーニングするなど、何でもやりましたね。

ーその後、転職をして宮城県石巻市へ移住していますね。きっかけを教えてください。
加納:米国サンフランシスコに本部のあった、グローバルに建築支援を展開する国際 NPO「Architecture for Humanity」に転職したのがきっかけで、移住しました。
もともと、国際協力に興味があり、大学院で勉強してきたことに近く、自分がプレイヤーになれるかなと思って転職を決意したんです。
そのNPOでは、石巻市を拠点に中小企業の事業再建や起業などの支援をしていました。


日本全国!地域仕掛人市2018での様子

ーそこから、さらに転職をされていますね。
加納:実は、NPO本部が日本支部の立ち上げから2年で倒産してしまったのです。
これまで関わってきた事業者さんたちに、「会社が急に潰れたのでさようなら」というのも不義理じゃないですか。
せっかくなら、この地域をもっと知りたい。そこで、石巻市で仕事を探すことにしました。
そんなとき、ISHINOMAKI2.0」の方から、一緒に働こうと声をかけてもらいました。移住したときから、私が週末にボランティアをしていた、まちづくり系の団体です。

ーISHINOMAKI2.0では具体的に、どのようなことをしていたのでしょうか。
加納:石巻エリアの高校生が街で学び、“若者に力を与える街”を目指して、新しい発見をする時間を創る「いしのまき学校」を主に運営していました。
高校生とまちづくりに関わっていく中で、自分もジモトのことを考えて、関わりたいという想いが強くなりましたね。
そこで、30歳になるし、よし!ジモトに帰るかと豊田市にUターンしました。

人との繋がりと、自分の経験を通して伝えられることがある

ー転職活動をしてから、豊田にUターンをしたのでしょうか。
加納:豊田に帰ってくるきっかけのひとつに、「リノベーションスクール@豊田」があります。
スクールでは、朝から晩まで豊田のまちへ繰り出して、空家とエリアを再生させる事業プランをみんなで組み立てました。
そこで出会った方に、岡崎市のまちづくり系のNPO法人が職員を募集していると教えてもらい、そちらで働きはじめました。
ただ、岡崎市は隣町なので、やはりジモトの豊田に関わる仕事がしたい!という思いが強くなります。
現在は、Uターンのタイミングでボランティアをしていた「
ミズベリング豊田」に参画して、イベント運営や市民の声集めをしています。

ー多くの経験をして、ジモト豊田市にUターンをされていますね。現在、働く上で大変なことはありますか?
加納:いろいろな方たちの繋がりで、やりがいのある仕事をさせてもらっています。
実は、豊田にUターンをした現在も石巻で働いており、二拠点生活をしているんです。
石巻でメインの職場が(一社)イシノマキ・ファーム。
こちらは主に農業従事者の移住促進事業をお手伝いしています。
私がそうであったように、おのおのが自分に合った地域に出会えればいいなと。働く上で大変なことというより、移動時間と交通費が大変ですね。
学生時代の就職活動では、親や友人が知っている大手企業に目がいきがちです。
私は、転職やボランティアで中小企業と関わり、自分が知らないだけで、面白い会社はたくさんあると知りました。
学生時代の早い段階で、いろいろな大人に会いに行くとか、ジモトの企業を知るようなことができればよかったなと思います。