これからも前向きに 名大社会長ブログ

2020年05月の記事一覧:

食べ物のはなし 伏見シリーズ その134

テイクアウトシリーズも馴染んできました。
TVを見てもテイクアウトばかり取り上げられているような・・・。
1か月前まではこの伏見界隈も少なかったですが、
最近は一気に増え、競合も多くなっています。

みなさん、工夫をこなされ頑張っています。
そこで人気食べ物ブロガーもこの環境が続きそうなので、
週2回のテイクアウトシリーズをお届けすることにしました。
数が少なければ贔屓もできますが、今後はそれも難しいですね(笑)。

会社のビルの向かいにお昼になると弁当屋さんが店を構えます。
「寿屋」さんはあちこちに露店を出されています。

以前、オフィスのあった丸の内にも出されていました。
丸の内に移転したばかりの頃は頻繁に利用していました。
確かご飯は無料で大盛にしてくれた記憶しています。

時が経つのは早く、もう10年前のことです。
数年のうちに弁当を買う回数は減り、界隈のお店に通うようになりました。
それは伏見に移転してからも同じ。

モーレツに忙しい時は地下のコンビニで弁当を買っていましたが、基本は外食。
そんな生活を送ってきました。
それがこの1ヶ月で生活は一変。
出社する時も外食はせず、弁当ばかりになったのです。

そこで久々にお邪魔した「寿屋」さん。
周りはほぼ常連客と思われます。
常時5~6種類の弁当を用意され、どれも500円です。

ここはドドーンと紹介しましょう。
いうほどでもないな・・・笑。

鳥の照焼き丼

アジフライ弁当

この日は社外取締役を務める株式会社パフのキックオフ。
お昼はランチを食べながらの懇親会で、わずかな休憩に急いで弁当を買いに行きました。

しかし懇親会では誰も相手にしてくれず、Zoomを見ながら淡々と時間は過ぎていきました。
僕が参加していることは気づいていなかったようですね・・・。
こんな日もあります(笑)。

サバの塩焼き弁当

どうしても弁当は揚げ物やお肉が多くなります。
こちらも唐揚げや焼肉がボリューミーで気持ちが揺らぎますが、
できるだけ魚を中心に食べるようにしています。

このクオリティーで500円はお値打ちといえるでしょう。
時間がない時、遠出できない時に重宝しています。

ちなみにこちらはのり弁当。
これだけ400円なんですね。お値打ち・・・。

しばらくは競争も激しく大変かと思いますが、
頑張っていきましょう。

ごちそうさまでした。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その133

徐々に伏見界隈も活気が戻ってきました。
いや、それはない。
一時期に比べれば少し戻った程度で、まだまだ物静かな街の光景。

それでも活気を戻そうとする気配は伺えます。
すっかりテイクアウトが当たり前になってきて、
あちこちのお店が趣向を凝らしお弁当を提供しています。

本来であれば出来立てのアツアツをお店で食べることが一番。
それまではもう少しの我慢です。
その時まで人気食べ物ブロガーはあちこちのテイクアウトで貢献します。

会社から西に向かった場所にある「どてマニア」さんに行ってきました。

飲食店が多数入店するご存知ダイアパレス伏見。
こちらも以前紹介しています。
元気で明るい息子さんと料理上手なお母さんで切り盛りしています。
この日も気持ちいい接客で迎えてくれました。

お弁当は3種類。
ここは人気食べ物ブロガーとしての腕の見せ所。
腕の見せ所かどうかはともかく代表格となるお弁当を購入しました。

その場で盛り付けてくれるのが嬉しいですね。
こちらの箸。

さりげなくアピールしています。
はい、そうです。
こちらは店名にある通り、どて煮が自慢のお店。
愛知県らしく八丁味噌なのです。

特製どてMANIA弁当 1000円

ごっちゃな感じがしますね。
分かりやすく真上から撮ってみましょう。

それでもごっちゃな感じかな(笑)。
左上から鶏のから揚げ、玉子焼き、筑前煮、アジフライ、そのタルタルソース。
左に戻り千枚漬、そして自慢のどて煮が敷き詰められます。
その下にご飯が隠れているなんて誰も気づきません。

これをどこから攻めるかは悩みどころ。
まずは千枚漬を器から外し、
アジフライにタルタルソースをまぶし気持ちを整えます。

それは飲みたい気持ちを抑えるため。
酒の肴としてはこれで十分。
しかし、ここで飲むわけにはいきません。

まずはド定番、どてから・・・。
左端から1/4のあたりから箸を差し込み、ご飯をすくい上げます。
どての煮汁が浸みたご飯と共に思い切り口の中に放り込みます。
飲みたい気持ちは引きずりますが、別の幸福感が体を覆います。

「いいぞ、いいぞ、このメシ食ってる感じ」
ちょっと品のない言葉になってしまいましたが、豪快に食べ続けます。
次に向かうはアジフライ。そして、どてに戻る。
そんな風にグルグルとおかずを回します。

気が付くと最後にこんにゃくが残っているだけでした。
それを一口でまとめ上げる。
まさに井之頭さんのラストスパートでした。

今回も美味しく完食。
ごちそうさまでした。

次回は生ビールと共にパーッといきたいですね。

昭和天皇物語

ちょくちょくマンガを読んでいる。
本をそのまま購入するのが恥ずかしいのか(笑)、すべて電子書籍。
kindleの中に放りこんでいる。

石ノ森章太郎の「マンガ日本の歴史」は38巻まで到達。
江戸時代も後半に入り、そろそろ幕府の問題点があぶり出されてきた。

高校時代、日本史は得意だったが何の役にも立っていない。
受験で生きただけのこと。
記憶力に自信があったので、点では理解していた。
肝心な線を描けていなかった。
どんな背景で何をもって時代を動かしていたのか、表面でしか理解していなかった。

「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」という。
ビスマルクの言葉だが、これは世界共通だろう。
今更ではあるが、もっと歴史を知らなきゃいけない。

それがマンガか?
という軽蔑の眼差しもあるかもしれないが、これも手段の一つ。
全体を理解した上で、細かな掘り下げをしていく。
なんて書くとカッコつけているようだが、これも地道な学びと解釈(笑)。

そして、今読んでいるのが「昭和天皇物語」。
先日、6巻が発売された。

僕は昭和天皇というとご高齢で公務をされていた事しか記憶にない。
あとは玉音放送くらい。TVや映画でね・・・。
若い頃は興味すら持っていなかった。

時代が平成になり、そして令和に移った今、天皇家についてもより知る必要性、
日本人として理解すべきと考えるようになってきた。
幸い僕の周りのは詳しい友人が多いので教えてもらうこともあるが、
自らももっと学ばなきゃいけない。

それがマンガか!
と軽蔑の眼差しもあるかもしれないが、これもまた一つ。

6巻で描かれるのは、関東大震災の復興から大正時代を終えるころ。
皇太子としてご成婚された時期。
どこまで忠実に描いているかは定かではないが、天皇を継ぐ者としての覚悟が伝わってくる。
同時に人となり(昭和天皇に向かってその表現は失礼?)も明確になっている。

その言動には思わず涙が出そうになる。
日本以外の世界を観ることで価値観も多様化していく。
そして、皇后の存在感も・・・。

これだけでも歴史を学ぶことは重要。
さらに深堀り必要だろうが・・・。

日本が歩んできた道のりを学び、今後の自分たちの在り方をどうしていくのか。
歴代天皇の中では在位期間が最も長い昭和天皇から教えて頂くことも多そう。
すでに7巻の発売が待ち遠しい。

映画「半世界」

昨年、見逃した作品をAmazonプライムの有料版で・・・。
最近、Amazonプライムは有料版ばかり観ている。
メリットないじゃんね(笑)。

大きな話題にはなってはいないが、内外の評価も高い。
キネマ旬報ベストテンでは日本映画2位だし、
読者選出ベストテンではなんと1位。
洋画「ジョーカー」のような過激さはなく、邦画「火口のふたり」のようなドキドキ感もない。
とても小さな世界の普通の人たちの話。

しかし、映画にはグイグイ引き込まれ、いつの間にか終わる。
主役と一緒に喜んだり悲しんだり、時に苦しんだりと・・・。
僕と登場人物の距離感は近い。

その一つはロケ地。
映画ではある地方都市しか表現されていないが、ここは三重県伊勢志摩。
奥さん役である池脇千鶴は近鉄に乗るし、松坂牛で有名な和田金に顔を出す。

近鉄の行先は伊勢中川。
乗っている車両も僕と同じ。
行先は反対方面だと思うけど・・・。
だから距離感が近い。

いやいや、これはどうでもいい話(笑)。

池脇千鶴が車中で崩れ落ちるシーンはなんとも辛かったけど・・・。
彼女の助演女優賞は頷ける。
今後もいい母親役をやっていくんだな。
ガチで・・・。

主役は元スマップの吾郎ちゃん。
随分前の「十三人の刺客」もよかったが、これもいい。
「凪待ち」の慎吾ちゃんといい、脱退したメンバーはいい役者人生を歩んでいるんじゃないの?
草彅くんの「台風家族」も評判高いようだし・・・。
オムニバスの「クソ野郎と美しき世界」は総じて駄作だが・・・(笑)。

本作は稲垣吾郎、長谷川博己、渋川晴彦(彼もいい味)が演じる幼馴染みの友情を描く。
同級生の友情というと安っぽく聞こえるが、そうではない。
40歳を手前にそれぞれの事情を抱え、自分と相手に葛藤を繰り返す。

順調なことはほんの少ししかない。
他人から見れば小さな問題に悩み、時々逃げながらも真剣に向かい合う。
それが人間っぽさを感じさせる。

そして突然訪れる死。
人生なんてそんなものかもしれない。
日常の中で突然やってくる。
それでも悲しさの中に立ち止まっているわけにはいかず、前に進まなきゃいけない。

その描き方が清々しい。
過度にお涙頂戴にせず、
(それでも涙を流しちゃうけど・・・)
現実を受け入れる。
何があろうと残る者は生きていかねばならない。

大きな世界を描くことはできないし、知ることもできない。
懸命に小さな世界の中で生きている。
だから半世界なのだろうか・・・。

僕も小さな世界の中で生き抜いていかないとね。
胸に刻まれる映画でした。

夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

経営者仲間で愚か者本部副本部長の櫻山さんが
「読書を実践に活かす!蔵書者の視点」で書評を書いている。

「夜と霧」

愚か者の要素は何一つない。
この書評を読んで僕も手に取った。

Amazonの中古本で購入した本書はいい意味で色あせ、重みを醸し出している。
最近は節約で中古本が増えてるな(笑)。

櫻山さんの書評には人生の意味、未来への希望が書かれているが、
読み進めてもそんな感じは一切しない。
戦争の地獄模様が伝わるばかり。
読みながらも目を覆いたくなる。

戦争はすべての人を破壊する。
それはその当事者だけでなく周辺の人たちも。

本書ではアウシュビッツ収容所の状況が克明に記されているが、想像を遥かに超える。
過去、ドキュメンタリーや映画でその状況は知っているつもりだが、
それはほんの僅かを切り取ったにすぎない。
日常的に繰り返される過酷な労働や非人間的な扱いは読んでいて辛くなる。
こんな実験は許されるのか・・・。

それは収容された側だけでない。
非人間的に行為は非人間的な人物を作り、そこには倫理や理性のかけらもない。
罪悪感なんて感情は平時においてしか成り立たない。
まっとうな精神状態を持つこと自体が稀である。

見えてくるのは絶望。
それを漂わせる長い長い解説であった。

ここで本を止めることもできた。
希望なんて期待しないほうがいい。
それを今、コロナが襲う現状と当てはめてみてもいい。

みえてくるのは不安と諦め。
そんなものしかない。
だから読み進めなきゃいけない。

どんな時にも冷静に自分を受け止め、できることを少しずつでも行う。
どれだけ期待を裏切られても希望は失わない。
アウシュビッツであれば、その精神状態を維持するのは尋常ではない。
著者の精神力だから叶えられたのだろう。

だが、今、生きる世界はそこまでではない。
注意していれば死が訪れることはない。
誰かに脅かされることもない。
経済を語れるだけ平和な証拠なのかもしれない。
当時と比較をすれば・・・。

そんな簡単でないのは事実だし、朝の気持ちと夜の気持ち、
昨日の感情と今日の感情、同じであることはない。
それでも前を向き歩かねばならない。

ジッと耐えることも必要。
今、寒さや空腹が体を襲うことはない。
それだけでもまだいいじゃないか。
そう思って毎日過ごすしかない。

この時期に本書読めたのはいい機会だった。
ありがとうございました。

ずっとPCの前にいたような・・・

8連休も終了し今日から仕事。
非常事態宣言が継続するため万全な体制とはいい難いが、やるべきことをやっていきたい。

この休暇中は外出はほぼなし。
ランニングとちょっとした買い物ぐらいでずっとSTAY HOME。
家族でこれだけの期間一緒に昼も夜も食事をするのはどれくらいぶりだろう。

あまりにも時間があるので手作りピザなんぞも作ってみたり・・・。

頻繁にスーパーに行かなきゃならない理由もよく分かりました。
世の中のお母さんを尊敬します(笑)。

そんな休暇を過ごしたわけだが、僕はいったい何をしていたか。
かなりの時間を書斎のパソコンの前で過ごしていた。
大半の時間はここにいたんじゃないかな。

Amazonプライムビデオの映画も「麒麟がくる」もここで観ていた。
オンライン飲み会も何度か行った。

写真は2度目となるFネット代表者の懇親会。
運動不足なのか腹が出てますね(笑)。

それとは別に研修にも何度か参加し学びを得た。
今後、こんなケースは増えていくだろう。

写真はボカシておこう。
そして僕が必要以上に利用したのがNEWS PICKS。
今までは記事を読む程度だったが、今回は動画もガッツリと観たり。

「withコロナ時代の生存戦略:イベント業界」については
参考になる点も多く、別の機会で語りたい。
今後、その世界が繰り広げられていくのは僕も感じていること。

それとは別に刺激を受けたのが冨山和彦氏の講演と対談。
「なぜ今、CXの時代なのか?」
「コロナショックを好機に変える『CX実践法』」
この2本。

冨山氏の発言は容赦ないがすこぶる清々しい。
と思う。
人によっては耳の痛い話だし、僕もダメ出しをされているような気分になる。
それでも持論を交えての展開は説得力があるし、その予見する力には思わず頷いてしまう。

盛んに言われているのがCX。
すなわちコーポレート・トランスフォーメーション。
まだ馴染みのない言葉だが、要するに企業を改革しろということ。
簡単すぎるか(笑)。

先日の「両利きの組織をつくる」と被る面はあるが、「両利きの経営」が必要。
それはトップというよりも中間管理職が率先しやるべきこと。
トップダウンの判断はしなきゃいけないが、むしろそうして欲しい。
僕を追い出してほしいと思うくらい(笑)。

この冨山さんのコンテンツをN4は視聴すべき。
頼みますよ・・・。

山口周さんも面白かった。

昨日の名古屋zoom研修講師コミュニティも勉強になったし・・・。
もったいぶってボカシばっかり(笑)。

そう思うとこのGW休暇はモヤモヤしながらもPCの前でまあまあ勉強もしていた。
くだらないサイトを見ないわけではないが、いかに時間を有効的に使うかも大切。

これから厳しい5月の業務が始まる。
思い切った決断もしなければならない。
乗り越えるためのヒントもこの休暇中に掴んだ。
少しだけど。

会社でのPCに向かう時間はほどほどにして、これからの業務にあたっていきたい。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その132

GW休暇も今日までです。
非常事態宣言も解除されず継続です。
一体、これからどうなっていくのでしょうか。

人気食べ物ブロガーとしても悩みどころです。
しばらくはテイクアウトシリーズで攻めなければなりません。
先週の食べ物ブログは写真の評判が良かったと記憶しています。

理由は明確。
普段は一人でお店にお邪魔し、そそくさと写真を撮ります。
本来はアングルをあちこち確認し撮影したいところですが、
周りの視線が気になりそれができません。
スマホを見ている雰囲気を装いながら、さりげなく撮影。
意外と気が小さい人気食べ物ブロガーなのです。

それがテイクアウトとなると大きく出れます。
基本的に周りに人はいません。
仮にいたとしても会社のメンバーなので、さほど気を遣うことはありません。
あれこれ試しながら写真を撮ることができるのです。

しばらくは有能なカメラマンも兼ねた人気食べ物ブロガーとして活躍する予定です。
今回は会社から近くにある「七勺日本酒・醸し肴 SEVEN」さんに行ってきました。

こちらも以前紹介していますが、テイクアウトシリーズは先週同様関係なしとします。
店内にはいくつかの種類のお弁当が並びます。

見本のようで商品。そんなお弁当が並んでいるのです。

並んでいないと完売かと思いましたが、スタッフに確認するとそうでもありません。
その一品をお願いし、会社に戻りました。

生姜焼き、唐揚げ弁当 800円

本来はもっと見栄えのいい糀弁当かタコライスを頼むべきですが、
この日はモーレツにお肉が食べたい気分でした。

ここは流石、こだわりお店です。
そんじゃそこらの唐揚げや生姜焼きとは違います。
それは食べてみれば分かること。

美味しい生姜焼きや唐揚げはなんなのか・・・。
分かる人は分かりますよね?と個人的な発言は止めておきます。
味も染み込み、歯ごたえのある美味しい弁当でした。

こちらはたくさんのサービスをしてくれます。
タブレットは大いに活躍するとして他はどうなんでしょう。
今回の弁当で使ったのはマヨネーズのみ。

他のサービスは近くにいたケンジ君にあげちゃいました。
雑穀米にふりかけは要らないと思うんですが・・・。
まあ、そんなことはどうでもいいですね。

どこのお店も頑張っているのは嬉しいこと。
明日からも伏見を盛り上げていきましょう。

えっ、写真は普通?
そんなことは気にしない、気にしない(笑)。

ごちそうさまでした。

人と組織のマネジメントバイアス

こんな立派なことを書く先生方が自分の身近に存在するとは大変ありがたい。

曽和さんは一昨日のオンライン飲み会でもご一緒したし(笑)。
それにしても最近は自らの発信も含め露出が激しい。
それだけ多岐に亘る思考を持った方なんだろう。

伊達さんも学術界とは思えない容姿と語り口で分かりやすく情報を提供してくれる。
僕は頷きながら聞くばかり・・・。

そんな出足だと本書は宣伝本に近い思われるかもしれない。

いっておこう。
宣伝です!

しかし、単に知り合いが著者だから宣伝するのではなく、それは読む価値があるから。
組織に関わる者、人事に関わる者、社内的に人的問題を抱え悩んでいる者、
自分のやり方は正しいと思い込んでいる者には読んでもらいたい。

僕自身も自分が正しいと思っていたことが必ずしもそうでなかったり、
自信がなかったことが案外正解に近かったり、それを感じ取れたのは本書を読んだからこそ言える。

決してこうすべきと答えが書いてあるわけではない。
それを求めている方にとってはモヤモヤ感が残るとは思うが、
簡単に〇×で判断できない人に携わるとはそんなことなんだろう。

本書は採用、育成、評価、成長、文化、各々が持ち得るバイアスポイントを45項目で著されている。
なるほど!と思う点もあれば、よう分からんな・・・と思う点もある。
よう分からんな・・・という点に関しては読み込みが足りないか、
自分の考えが浅いことになるのだろう。

その気づきを得るだけでも今のポジションを把握することができるし、
課題解決の糸口にも繋がる。
評価のバイアスを読みながら、本当に評価なんて必要なのかと思ってみたり(笑)。

いすれにせよ単純な社会ではなくなった。
昔のようにただガムシャラに仕事すれば成長できる時代ではない。
それ自体求められていない。

だんだん付いていけなくなる自分を恐れながらも、
吸収すべきは吸収し、変化させるべきは変化させる。
これから益々働き方や会社との関わり方は変わってくるし・・・。

たかだかこの1~2か月だけでも多くの企業でこれまで気づかなかった問題が発生する。
それは他人事ではない。
それは文化なのか、評価なのか。
採用の世界も大きく変わっていく。
新たなバイアスも生まれるだろう。

その時に僕はどんな立ち位置でいられるのか。
答えはすぐ見つからないが、逃げることなく立ち向かわねば・・・。

いい勉強になりました。
ありがとうございました。

映画「時計じかけのオレンジ」

なんだか無性に本作を観たくなった。
初めて見たのはいつだったか。
多分、15年ほど前。
かなり衝撃を受けた記憶がある。
めちゃドギツい作品。

本作が公開されたのは1971年なので、約50年前の映画。
今観ても全く古さを感じさせない。
むしろ新しさを感じさせる。

時代背景が違うのでその差はやむを得ないが、
この時代に作られたとしても違和感は感じない。
テーマは普遍的。
あらためて本作の凄さに朦朧としてしまった。

オープニングからラストシーンまでの斬新な映像は観る者を驚かせる。
一つ一つのオブジェや色彩も強烈。
公開禁止になるのも納得できるし、
もしかしたら今作られていたらお蔵入りなのかもしれない。

なぜ、急にこの作品を観たくなったかは分からないが、
スタンリー・キューブリックなら答えを導いてくれそう。
きっと僕の中の感情がそうさせているんだろうね。

キューブリック監督といえば、生涯でそれほど作品を撮っていない。
一番評価されているのは「2001年宇宙の旅」だが、どの作品も話題作ばかり。
僕が最初に観たのは「フルメタル・ジャケット」だが、
公開当時はかなり話題になり強烈な印象を残していた。
従来の戦争映画とは一線を画した感があった。
一般的な映画監督に比べ、こだわりが100倍くらい違うのだろう。

今でも映画史上最高の作品ベストテンを行うと必ず「2001年宇宙の旅」はランク入りする。
僕はこの「時計じかけのオレンジ」がランク入りしてもいいとは思うが、
映画史上最高の~と言われると愚か者扱いされそうだ。

ちなみに僕は監督作品をすべて見ているわけではない。
恥ずかしながら「2001年宇宙の旅」もまだ観ていない。
あらま・・・。それでは100%説得力がないね。
語る資格すらないじゃないか(笑)。

まあ、それはともかく本作を観たことがない人は、是非!。
人間性を疑われるかもしれないが、人の強さや弱さ、狡さやしたたかさ、
リーダーシップやヒエラルキー、理性と本性を学ぶことができる。
とても恐ろしい作品だけど。

比較的、時間の余裕のあるこのGW期間がいいのかも・・・。

中延さんを想う

一昨日、俳優の志賀廣太郎さんが亡くなられた。
享年71歳。
脇を固める役者さんとしては欠くことのできない存在。
いろんなドラマや映画で活躍されていた。
ご冥福をお祈りします。

僕も多くのドラマで志賀さんの演技を見ていたが、
脇役であるにも関わらず、渋い声や表情では存在感が際立っていた。
ドラマ「陸王」の富島専務役も良かったが、
僕が印象深いのはドラマ「ハゲタカ」の中延五郎役。
かなりマニアックな話になってしまうが、お付き合いいただきたい。

「ハゲタカ」は2007年のNHKのドラマで僕がドラマ史上最も愛する作品。
DVDも持っているし、ハゲタカ鑑賞会なるものを企画しハゲタカフリークの仲間と論じたりもした。
このブログでも何度となく取り上げている。

ただこの中延さんの存在については触れたことはない。
ハゲタカファンなら理解できると思うが、中延さんは主役である鷲津政彦が一番信頼していた幹部。
番頭的な役割も果たし、鷲津の苦労を一番理解していた側近。
ドラマの中では2人の会話のシーンは決して多くはないが、
そのやりとりから信頼関係は十分に感じ取ることができる。

鷲津がテクスンに向かう際のエレベーターでの会話。
ラストシーンで車から降りる際の頷き。
2人に関係性を思わせるシーンが頭をよぎる。

その中でも僕が一番記憶に残っているシーンがこれ。

(第5回 ホワイトナイト)
鷲津がホライズン社を解雇され、行方知れずになった際、キャスター三島由香が尋ねるシーン。

「鷲津さんがテクスンと接触を持ったのは理由があるんです。それはあなたですよ。」

中延さんは全てを掌握し、鷲津の考えや気持ちや葛藤を理解していた。
有能な番頭であることを証明している。
彼がいたおかげで、この後、鷲津は復活し、ハードなバイアウトを成立させた。

救世主にも思える芝野健夫はワチャワチャと周りを騒がしていたにすぎない。
芝野ファンに叱られますね。すみません(笑)。
彼のような存在がいてくれたら、どの企業の社長も安心して仕事に邁進できるだろう。
完全無欠の役柄だった。

一部の人にしか分からないブログになってしまったが、
ここは志賀廣太郎さんの貢献度を少しでも理解してもらいたいと思い・・・。

素晴らしい演技をありがとうございました。