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ネット取引や大規模なM&Aなどによる証券市場の活性化、規制緩和による他業種参入、金融商品の多角化など、大きく変動する証券業界。東海東京証券株式会社・名古屋本社の人事部の水谷章さんに、証券業界で必要な資質について語っていただきました。


――――まず証券業界の目から見て、東海地区の今後の見通しはいかがでしょうか?

東海地区の経済状況は引き続き堅調でしょう。自動車が中心となり、輸出も高い伸びを見せていますし、消費についても愛知万博効果の反動の時期も越えて、全国を上回る勢いです。また名古屋駅前の超高層ビル開発も大きな効果を生むでしょう。

当然ながら東海地区のお客様の運用資金も豊富になり、需要が増加していくと期待しています。

――――今の証券業界をめぐる状況を教えてください。

長期にわたって続く超低金利や年金など将来への不安により、ある程度リスクをとっても利殖を増やせる株式や投資信託に個人マネーが流れる傾向にあり、追い風となっています。

一方で、規制緩和で銀行や証券など金融機関の住み分けがなくなり、業態の壁を超えてしのぎを削っています。とくに団塊世代の退職金を引き込むため、各社が積極的に営業を展開しています。

また名古屋の証券市場では、新興企業向けのセントレックスなど新たな試みも続いています。名証の上場銘柄がさらに増え、地元の銘柄が上昇すれば、地元のお客様は多く投資されると思いますし、東海で独自の市場が活性化するかもしれません。

──――競争が激しくなる中、証券会社の強みは何でしょう?

投資信託を販売したとします。株価が上昇しているなら問題ないでしょう。しかし逆に下がった場合、わたしたちは長年培ってきた相場観を基にこれからの予測や対応策を具体的に提案できます。そこが証券会社の強みだと考えますね。

――――ネットで取引をするデイトレーダーや企業買収など派手な話題も多いですが、証券業界の仕事も変わりましたか?

たしかにすそ野が広がり、これまで株を手がけなかった方々も増えてきました。そこでコンプライアンス面がさらに重要になってきています。金融商品を分かりやすく説明し、購入に当たって充分理解していただく姿勢が欠かせなくなってきました。

M&Aなど華やかで時代を先取りするようなイメージがありますが、実際の業務は変わっていません。とくに最も多いリテール(個人営業)はやはりお客様とのコミュニーションが重視される仕事です。

もちろん時代の要請で、M&Aや資産の証券化などの割合も増え、証券業界も力を入れているのも事実です。その分野に魅力を感じて志望する方も多く、入社してすぐにM&Aを担当したい、と望まれる場合もありますね。

しかし私としては、まずリテールが第一歩だと思います。基本は個人の現場。個人のお客様相手に経験を積むところから始めないと。M&Aもつきつめれば関わるのは人です。

――――現在、求めている即戦力となる人材は?

ますます成長・進化する証券ビジネスのフィールドで富裕層顧客に対する質の高い資産運用アドバイスや商品の提供を行うコンサルテイング営業ができる人材、証券・銀行・生命保険業界など金融機関勤務経験者、富裕層ビジネスに関心のある会計士・税理士の方などの即戦力としての重要性が高まっています。


――――他の業種とくらべて、証券業界の営業はお客様との関係はどれほど深いでしょうか。

「命の次に大切」ともいわれるお金の運用に関わりますし、相場は毎日動くのでお客様と接する機会も増えます。その意味でコミュニケーションは密接です。お客様に「いい銘柄を紹介してくれてありがとう」と言っていただくとうれしさもひとしおですね。

――――では、証券業界で必要とされる資質やスキルは何でしょうか? イメージとしては株通、経済通が必須条件と感じますが。

たしかに日々の経済の動きを把握するなどの業務知識や、提案に活かせる経済観や世界観を持つことも必要です。

しかし、それだけではありません。私個人の例で言いますと、そもそも株が好きでこの業界に入ったわけではないんです。人が好きで、人と話す機会が多いのが第一の動機でした。必ずしも経済に精通してからスタートすることはないと思いますね。

最も重要なのは、一人の人間として「人を思いやる気持ち」があるかどうか。収益主義でとにかく売ればいい、ではいけない。たとえば高齢者の場合、本当にこの商品をこの人に勧誘していいのか、セールスの前にいま一度自分で考えてみること。そんなモラルが大切な時代になってきたと思います。

――――もちろん金融関連の資格も必要ですよね。

もちろんAFP(日本FP協会認定資格。金融、社会保険、税金など資産運用のアドバイスを行う)は評価されますし、証券営業を行うために持たなければならない資格もあります。

しかし私はAFPを持っているから価値がある、ということではなく、資格取得の勉強をすることで、倫理観やお客様のニーズをいかにつかんでいくかを学べることに意味があると考えています。

――――アクセスしていただいた方にメッセージをお願いします。

ネット取引のように短期で集中的に儲けるやり方もあるでしょう。しかし株とは本来、その会社にほれ込んで育てるために買うものです。株価を追いかけるだけでは本当の意味での株の楽しみは味わえません。私も営業の現場にいた頃は「いいな」と思った会社には電話をしたり実際に訪問したこともあります。

確かに利益は大切ですが、魅力を感じた会社を育てよう、とお客様に訴える姿勢は大切にしていきたいですね。

株は夢やロマンだと思います。今も本質は変わっていませんよ。

1971年、東海東京証券の前身・丸万証券に入社。リテール分野で長く営業を務め、1990年より半田支店長、名古屋駅前支店長、安城支店長(1996年に合併により東海丸万証券)、FC部長などを歴任。(2000年合併により東海東京証券。)2001年より栄支店の副支店長、2003年よりコンプライアンス部コンプライアンスマネージャーを務める。現在、東海東京証券・人事部主任調査役。リテール畑で30年以上の経験を持つ。


東海東京証券 (株)

http://www.tokaitokyo.co.jp/

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