こんにちは、神谷です。

9月も残り1週間。
上期も終わりに近づき、
ちょうど今、この半年の振り返りと評価を
行っているところです。

私自身のことで言うと、
置かれる立場が変わってきて、
その分、業務で関わる人が増えたり、
周りとの関係性のあり方も変化してきていると感じています。

今の私の仕事は自分一人で完結するものは少なく、
社内外のいろんな人と関わりながら、
意見を言ったり、聞いたり、調整したり。
物事を進める上では、
相手のことも考えて…とは思うものの、
それってなかなか難しい。
反省することもよくあります。

そんな中で、時々思い出すのがこちらの本。

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

読んだことのある方も多いでしょうか。
英国の社会問題や多様性の問題と、
その中での学校教育が本書のテーマ。
英国の事情にほとんど馴染みのない私にも腹落ちする内容で、
ためになる一冊でした。

この中に、とても印象に残った部分があります。

それは、
「エンパシー(empathy)」という言葉について。

エンパシーとは??
本に出てきた表現をお借りすると、

自分とは違う立場の人や
自分と違う意見を持つ人が、
何を考えているのだろうと想像する力。
他人の感情や経験などを理解する能力。

また、こちらのインタビュー記事では、
「自分と違う理念や信念をもつ人のことを想像してみる主体的な力」
と表現されています。

これからの多様性に満ちた社会では、
エンパシーが大事であると。

一方で、エンパシ―と混同されがちなのが
「シンパシー(sympathy)」という言葉。
これは同情や共感といった感情のことで、
自分で努力をしなくても自然に出てくるもの。

とありました。

 

なるほど!
2つの言葉は、似ているようで全く違う。

自分の状況に置き換えて考えてみると、
例えば、普段の仕事の場面。
立場や意見の違う人と協働する中でも、
こういうことって大事だなあと。

常に相手に共感できたらいいですが、
それができないからこそ、
自分から相手を理解しようとすることが大事なんですね。

相手のことを想像してみる主体的な力。
いい言葉だと思います。

完全には理解できないかもしれないけれど、
まずは向き合い方から変えてみる。
それだけでも少しは前進するのかなと思います。

言うは易く行うは難し…
ですが、これが能力であるならば、
少しずつでも磨いていけるはず!
そう信じて意識していきたいと思っています。