こんにちは、安田です。

 

そうしょっちゅう遠出できる雰囲気でもないので、自宅や近所の映画館で映画を見ることが多いです。

どういうわけか、実写作品は3本連続で韓国映画でした。

 

『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016/2017)

遅ればせながら、見ました。

ハリウッドのような爆発と暴力を乱発して盛り上げる感じでなく、なんとも東アジア的というか、

静かさが恐怖を惹起する、そんな映画でした。

途中で見るのを後悔して、(アマプラで見ていたので)ほんとに怖いシーンは飛ばそうかと度々思ったのですが、

「もしほんとにゾンビが出たとき『あの時ちゃんと見ておけば!!避ける方法も見いだせたろうに!!!』と後悔するの嫌だしなぁ……」と迷いながらも結局飛ばさずに全部見ました。

 

小さな女の子がおばあちゃんに座席を譲ると、おばあちゃんがお礼にアメちゃんをあげるシーンもあり。文化的な近似性を感じました。

 

 

『新感染半島 ファイナル・ステージ』(2020/2021)

『新感染』の続編です。

元軍人が韓国内に残された大量のドル紙幣を回収しにいくという話。

登場人物が自然に銃を使っていたり、英語を話せたりで、お国柄を感じました。

 

ところで、主人公の朝鮮半島への進入点が「仁川」(インチョン)という港でした。

朝鮮戦争の趨勢を決した「仁川上陸作戦」が行われた場所です。

去年見学旅行に行こうか迷ったのですがコロナで諦めたのを思い出しました。早く自由に旅行したいものです…。

 

 

『KCIA 南山の部長たち』(2020/2021)

朴正煕(パク・ヒョンヒ)大統領暗殺事件を描いた映画です。

朴正煕は開発独裁を敷いて、「漢江の奇跡」と呼ばれる高度経済成長期に大統領を務めた人物です。

朴槿恵(パク・クネ)前大統領の父親という方が身近かもしれません。

朴正煕も、それから暗殺犯の金載圭(韓国情報機関トップ)も、旧帝国陸軍の士官/下士官教育を受けており二人が日本語で話すシーンもちらっと出てきます。時代背景が現れていて面白かったです。

 

ちなみに副題の「南山の部長たち」の読み方は韓国読みで「ナムサン」です。ソウルの南に位置する山の名前で、ここに韓国中央情報部(KCIA)があったことから、KCIAは南山と通称されていたとのこと。

 

日本全国にも南山(みなみやま/ナンザン)という地名が点在していますが(歴史的な代表と言えば琉球の南山王国など)、

さかのぼると中国の景勝地であり、また中国の古典にルーツを持つ場合もあるようです。

国は違えど、東アジア全体で同じ漢字文明を共有していることを強く感じられて、面白いですね。

 

 

コロナのおかげで映画をのんびり観られるというのも事実ですが…はやく、現地を見に行きたいものです!

ではまた!