おはようございます。水谷です。

経理に関わる者として、先日気になったニュースがありました。

 

企業が取引の決済に使う約束手形について、政府が2026年までの利用廃止を目指す方針を固めたという件。

2020年の全国の手形交換高はピークの1990年から97%も減少したとのこと。

(共同通信社のニュース記事より)

 

入社以来一貫して、売掛金の回収チェックの役割を担ってきており、

以前は、手形回収も数件ほどあったので、約束手形を見る機会がそれなりにあった。

 

手形といえば、ナニワ金融道を読んだ時の印象しかなく、生臭い感じがしていた。

初めて現物を見せてもらった時には、実務として管理するのは、面倒だなと感じてしまった。

件数が少なく(それはいいことなのだが)、それぞれ期日も違うことから、

取立に回すのを忘れたらどうなるのかな?といった不謹慎なことを考えたこともあった。

実際にそんなことをしたら、叱られるだけでは済まないので、もちろんしたことはないが。

 

当たり前のことですが、厳重な管理の下、保管されていたので、

取立に回す分をその都度偉い方にお願いして、

保管先から取りに行ってもらわなくてはならず、

毎回緊張しながら依頼していたことを思い出した。間違えたらこっぴどく叱られるので。

 

以前は、支払いにも手形を振出していたこともあり、

約束手形に関しては、会社経理で行うべき実務は経験させてもらった。

最初は用語も知らず、手形小切手法も読んだり、教えてもらったりしながら身に着けた。

近年は、手形に関する実務を行うことがなくなったため、忘れかけている、

いつでも実務を行えるよう準備してかなくてはならないと思っている。

(その機会は限りなくゼロに近いが・・・)

 

明治時代に手形交換所が設けられて以来の商習慣が廃止されるのも、

時代の流れなのかなと感じた。