こんにちは、安田です。

 

7月の連休に、常滑にある「INAXライブミュージアム」へ出かけました。
広い敷地の中に、いくつもの博物館が林立している施設群です。
体験教室系はわかりませんが、見るだけなら700円で全部回れます。

 

 

常滑市のウェブサイトには以下のような記述があります。

常滑は土に恵まれ、「常滑焼」で有名な土地です。
地名の由来はその土壌にあるのではないかと言われています。というのも、「常」は「床」、「滑」は「滑らか」という意味で、床とはつまり地盤のこと。古くからこの地は粘土層の露出が多く、その性質が滑らかなため「とこなめ」と呼び、そうした習俗が地名として定着していったと考えられています。

「『常滑』地名のルーツ」(常滑市「市の概略」/http://www.city.tokoname.aichi.jp/shisei/guide/1001281/1001282/1001283.html 2021年8月23日閲覧)

古くから土に恵まれた土地だったのですね。

また技術力に対する評価も高く、帝国ホテル建設時には、フランク・ロイド・ライトに請われてINAXの前身組織が装飾用の素焼きを供給していました。

 

 

ちなみにINAXは、建材・住設最大手「LIXIL」の中核をなした企業の一つで、衛生陶器(便器など)でシェアをTOTOと二分しています。
TOTOもINAXも、森村グループ(日本特殊陶業、日本ガイシ、ノリタケカンパニーリミテッドなど)を出自とする同根企業。愛知県に馴染みのあるメーカーばかりです。

 

 

 

 

ところで、瀬戸焼といえば壺や皿を思い浮かべる方も多いと思いますが、
常滑焼といえば「土管」というイメージがあります。
(知多半島の古い道を歩くと、今でも擁壁代わりに土管を埋め込んである道を多く見かけます。)

 

 

違いは何だったのだろうかと考えたのですが、
知多半島独特の「山と海がめちゃくちゃ近い」地形ゆえ、重量物を作ってもそのまま水運網に乗せられることから、輸送コストを下げられたことも、常滑が大物の製造地として成功した一因だったのかもしれません。

偶然と言えば偶然なのでしょうが、平坦な土地が少ない地域でも、与えられた条件を活かして暮らして行こうと知恵を絞った、先人の努力の結晶のようにも感じます。

 

 

ところで、「常滑」って、東海地方以外の方は読めるのでしょうか

それではまた!