こんにちは、不破です。今回もよろしくお付き合いをおねがいします!

突然ですが、「卒寿」ってご存知ですか?
90歳を表す年齢の呼称のひとつで、長寿のお祝いをする節目の年齢のひとつでもあります。
還暦とか古稀とかの並びのやつですね。
高齢化社会の日本とはいえ、さすがに90歳のお祝いを親族以外で行うことって少ないようなんですが、
先日、私の尊敬するI先生の卒寿のお祝い会を開いたので、そのお話をさせてください。

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I先生と初めて会ったのは、私が中学三年生の頃。
私が入った能楽部に、外部の講師として週に2回、学校にお招きしていたのがI先生。
90歳の現在も「元気で上品なおばあちゃん」ですが、
初めてお会いした当時の印象も「元気で上品なおばあちゃん」でした。
それから15年。直接指導をしていただいたのは中学三年生の1年間だけでしたが、
一貫校だったこともあって、その後もしょっちゅう助っ人として遊びに行っていました。

先生にはお能以外のこともいろいろと教えてもらいました。
と言っても、なにか指導されたわけじゃなく、目上の人に対する礼儀とか、細やかな気遣いとか、
先生を見て感じ取ったことなんですけどね。
あとは、何より、80歳を超えても衰えない好きな事に対する熱意と向上心
先生は数年前に膝を悪くして部活の指導を止められたんですが、
その後、もう一度仕舞を舞いたい!とジムのようなところに通ってるの!
言われた時にはびっくりすると同時に、本当に頭の下がる思いでした。
オーバー80でこの向上心は、本当にすごい!と思います。
こんなおばあさんになりたい!

さて、そんなI先生の卒寿のお祝い会、先月末の日曜日に開きました。
部活の卒業生20人以上が集まる、賑やかな会になりました。
常に廃部の危機と戦う弱小部活だったので、20人ってかなりすごい人数なんです。
先生の人柄ゆえですかね!?

会場は、観光ホテルのフレンチ。
お料理は90歳でも食べられるメニューでとお願いしてあったそうで、
これがかなり美味しかったです!デザートの写真しかないけど…。
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ちなみに先生は綺麗に完食してました。これが長寿の秘訣だろうなあ…。

会は近況報告をしたり、記念品を渡したり、写真撮影をしたりして、
最後は先生の希望で能楽部らしく底抜けにめでたい高砂という謡をうたっておひらきに。
楽しかったし、なにより先生が喜んでもらえたようで嬉しかった!

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そうそう、私は、会の初めに卒業生を代表して挨拶をさせて貰いました。
堅い挨拶をするつもりは無かったけれど、挨拶についてちょっと検索してみました。
ネットで探して出てくる卒寿のお祝いの挨拶って、ほとんど親類の立場で話すものばっかりなんですよね。
それで冒頭の、「さすがに90歳のお祝いを親族以外で行うことって少ないようなんですが」と思うようになりました。
そんななかなか無い機会に参加できるだけじゃなく、
初めての挨拶という貴重な経験をさせて貰えて嬉しかったし、光栄でした。

先生には出会ってから本当にいろいろな経験をさせて貰っています。
これからも元気でいてもらって色んなことを教えてもらいたいです。
過去のエピソードも悲喜こもごもいろいろとあるので、
またいつかブログネタがなくなったら、いや、機会があったら書きたいと思います!

あ!肝心の私の挨拶ですが、聞いていた同級生チームが泣いてくれたようなので
(泣かせる相手が違う気もしますが)よかったんだと思っています!!