こんにちは、神谷です。
今日は七夕ですね!夜の天気はどうでしょうか?

さて先日、鵜飼を見てきましたので、今日はそのことについて書こうと思います。
この辺りですと、木曽川(犬山市)と長良川(岐阜市・関市)で行われていますが、
今回訪れたのは、関市の小瀬鵜飼。
鵜飼の中でも歴史があると聞いていたので、ここに決めました。
私にとって長良川はとても身近な存在ですが、鵜飼は初体験です。

乗船場所はこんな雰囲気です。

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18時30分頃に船に乗り込み、上流へと移動します。
この日はあいにくの雨。
川の水位が高くなっていたため、私たちの乗る船は、
モーターの船に引っ張っられて移動しました。

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普段は船頭さんの手漕ぎで川を上るのだそうで、
全て人力で行うという昔ながらのやり方をしているのは、
他の鵜飼では見られない、小瀬ならではの魅力なのだそうです。
今回、それを体験できなかったのは少し残念。

そして、船上で暗くなるのを待ちます。
自然の中で行われることですので、きっちりとした開始時間は決まっていません。
案内の方がおっしゃるには、
暗闇の中で手を伸ばして、手のひらのしわが見えないくらいの暗さになるのが
開始の目安なのだそう。
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待ち時間には、鵜匠さんが長良川の鵜飼の歴史や魅力、
小瀬鵜飼の見所などを説明してくださいました。
やはり、ここの鵜飼の特別感は、その歴史と伝統だと思います。

現在日本で行われている鵜飼の中で、
長良川の鵜飼は約1300年の歴史がある最も古いものであるということ。
また、皇族に鮎を献上する「御料鵜飼」が行われているのも長良川(岐阜・関)のみで、
鵜匠さんは、宮内庁式部職鵜匠という職名なのだということ。

このあたりの話はなんとなく知ってはいたものの、
改めて勉強になりましたし、伝統の重みを感じました。
その他にも、鵜匠さんの衣装のことなど、興味深い話をたくさんしていただきました。

そんな話を聞いたり、お弁当を食べたりしながら、船上で待つこと1時間強。
辺りはすっかり暗くなり、いよいよスタートです。

船にかがり火をたき、川を下りながら漁を行います。
鵜匠さんと鵜が乗る船と並んで、私たちの船も川を下っていきます。
暗闇の中のかがり火は、とても情緒があり、幻想的でもありました。

鵜匠さんに「ほうほう」と声をかけられながら、
かがり火に照らされた川に潜り、鮎を捕らえようとする鵜。
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目を凝らして必死に見ていたのですが、鮎を捕らえているのかよく分からないまま、
あっという間に乗船場に到着・・・
雨で川の流れが早く、いつもよりも短時間になってしまったようです。

船を降りると、後片付けの様子も見ることができました。
仕事を終えた鵜たち。
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鵜が一人前になるためには、3年ほど、鮎を捕まえる訓練を受けるのだそうです。

もう少し長い時間、漁の様子を見ていたかったというのが正直なところですが、
鵜飼の雰囲気は十分楽しめましたし、貴重な体験でした!
天気のいい時に、是非もう一度、見に行きたいと思います。

こんなふうに、身近にあるのに、知っているようで意外と知らない、
素晴らしい伝統や文化。いろいろありますよね!
最近、こうしたことをもっと知っていきたいと思うようになり、
時間を作るようにしています。
今回の鵜飼鑑賞も、こうした思いがあって出かけてきました。
伝え聞くだけでなく、実際に出かけて感じてみることってやはり大事だと、
改めて感じたところです。

次はどこに出かけようか・・・おすすめがありましたら、是非教えてください!