こんにちは!不破です!
久しぶりにお能の話を書こうかなあと思います。
人に語れる趣味がお能くらいしかないつまらない人間ですが、よろしくお付き合いをおねがいします。

 

さて、前回のブログでもちらっと書きましたが、現在、月末に発表会を控え内心はらはらしながら生活をしています。
今回は「融(とおる)」という曲の舞囃子をやることになっています。
舞囃子とは!?…詳しく知りたい方は是非wikiってください。
簡単に言うと、能の一番の見どころを、囃子をバックに舞うやつです。
もっと簡略化された「仕舞」というお囃子が無いものもあって、普段はこっちをお稽古しています。

 

写真で見ると違いはこんな感じ。
stage
おわかりいただけたでしょうか…
ものすごく雑に言うと、バックについてくれる(エライ)人の人数が違うという感じです!(語弊がありますね!)
一般的にエライ人がバックについてくれると安心できるところですが、まあ難しくて不安がいっぱいです。
言葉だけじゃなく、音楽にも合わせて舞わなくてはいけないので覚えること考えることはいっぱいで、なかなか思うようにいきません。
そのうえ、実際の楽器の生音で練習できるのはリハーサルに当たる日の1日のみ!普段はテープでお稽古…と、はらはら要素がいっぱいです。

 

 

今回舞うという曲はどんな曲か!?
というと、こちらも興味があればぜひwikiって貰いたいんですが…。

融というのは人の名前で、平安時代の左大臣。
ザ!平安貴族!といった感じの人で、とても風流でゴージャスな庭付きの邸宅を作って住んでいた人です。
好んでいた東北の海辺の塩釜を再現するために大阪から海水を運ばせてたという話もあり、このお能はそんなお庭が舞台のとっても風流なお能です。
融さんは百人一首でもおなじみ。このひと。

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この邸宅。京都の六条の河原のあたりにあったそうで、六条河原院と呼ばれていました。
今でいうこのあたり…

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…と言うわけで、行ってきました!
東本願寺飛び地境内渉成園、またの名を枳殻邸。
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大好きWikipediaにも「源融が奥州・塩釜の風景を模して作庭した六条河原院の故地とされる。」と書かれています。

実際にその場に立ってみれば私の舞にもリアリティが出るというもの!と、
意気揚々と門をくぐり500円を払いガイドブックを貰いました。

 

しかし、その1ページ目に!
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関係を否定する説」…!入って早々かなりがっかり…!

 

しかも、まだあんまり桜も咲いていなく…。
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一応、融の供養塔もあるんですが、木のせいで見づらい!
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でもって、鳥の方が気になる…!
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…とはいえ!お庭はとても素敵でした!
池あり川あり滝あり建物あり。ゴージャスというよりもスケールがでかい印象。
四季折々の花が咲くタイミングだったらもっと素晴らしいだろうなー!
京都駅からも歩いていけるのでオススメのスポットです。
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個人的には消化不良だったので、少し足を伸ばして風俗博物館というところにも行きました。
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融さん、源氏物語の光源氏のモデルになったと言われている人だということで、光源氏のお家を再現したジオラマ(?)を見てきました。
こちらのジオラマで、無事当時の風流っぷりを堪能することできました。なんかものすごいマニアックでしたけど。

 

というわけで、舞台を大きく使ってスケールでかく、懐広く、ゆったりと舞いたいなあ…!
と思っているそんな発表会は4月30日の土曜日に名古屋能楽堂で開催です。
名大社の企業展と同じく入場無料入退場自由(履歴書不要)で、お能の上演もあるので、興味があればぜひどうぞ(宣伝)

 

実は、先日、発表会の参加費の請求書をもらって目ん玉飛び出しそうになっていますが、
このためにお仕事頑張ってる部分も大きいので、むしろ仕事にも力が入る!はず!
目玉を押し戻して、明日からの新しい年度、趣味だけじゃなくお仕事ももちろん頑張っていきます!

まずは理工系企業展。4月2日の土曜日にウインクあいちで開催です。
私の発表会と同じく入場無料入退場自由履歴書不要で、メッセージタイムもあるので、学生の皆さんはぜひどうぞ(宣伝)