こんにちは、安田です。

特に製造業が多い当地では今週末から大型連休スタート!9連休!という会社さんもたくさんあります。

ゴールデンウィークに海外や国内でも遠方へ出かける方もいらっしゃると思います。

そんな時に利用するのはやっぱり飛行機!

 

というわけで今日は飛行機に関するお話をつらつらと書いていこうかと思います。

完全に趣味の世界です。

 

【飛行機は左側から搭乗】

みなさん気にしたことありますでしょうか。
旅客機は世界共通で、左側から搭乗します。
飛行機は昔の客船の習慣を多々引き継いでおり、これもその一つです。

同じく船から引き継いだ慣習は多々あり、乗員をクルー、機長をキャプテンと言ったり。

では右側の扉は…

日常的にはケータリング等の搬入に使います。機内食や飲み物の類ですね。
(ちなみに安田はANAのコンソメスープが大好きです。めちゃくちゃ美味しいので、GWにANAを利用される方は是非ご賞味くださいませ!)

 

また、非常脱出時にも使います。
航空法により航空機は

・90秒以内に

・乗客乗員全員が

・左右のうち片側の扉だけを使って

脱出できるように設計されなければならない、と定められています。
片側というのは、例えば右側のエンジンが出火しているときには、右側からは脱出できないからです。

↑エアバス社の最新鋭大型機A380の非常脱出テストです。
90秒の制限時間でしたが、78秒。お見事!

 

【背中のデキモノ】
おそらく誰も気にしてないと思いますが…
最近の機体はほとんど背中にデキモノがついています。

↑尾翼近くの背中にある膨らみです

 

近年では国際線でも国内線でもWi-Fiを使える機体がほとんどです。

もちろん地上と携帯が直接交信しているなんてことはなく、飛行機にWi-Fiアンテナがついているわけですが。

問題は、飛行機はWi-Fiアンテナで拾ったデータをどこに持っていくのか、ということ。
例えば企業内や自宅のWi-Fiルーターは、そのまま光回線に接続したり、
モバイルルーターならドコモ・au・ソフトバンクといったキャリアの回線に接続してネットにつながっていくわけです。

でも飛行機はもちろん光回線を地上から引っ張ってくるわけにいきません。

下がダメなら上につなげるしかありません。ので、衛星に飛ばします。

機内のWi-Fiアンテナ→飛行機の衛星通信アンテナ(背中のデキモノ)→人工衛星→衛星通信の地上局→インターネット

遠回りですね~

 

【飛行機のしっぽに隠されたヒミツ】

機体の一番後ろの後ろの部分、色が灰色に変わっている部分があります。

ここの部分、実はもう一個のエンジン(APU/補助動力装置)が収まっています。

停止中、車ならばエアコンや電力が欲しければエンジンを掛けますが、飛行機が積んでいるのは、100t以上の機体を空に飛ばすジェットエンジン。
こんなことで使っていては効率が悪すぎますし環境にもとても悪い(車のアイドリングも良くないですが…)

そこで、小型のエンジンを積むことによって地上にいるときの電力などを賄います。
(近年では「それも環境に悪いでしょう…」ということで、地上から飛行機に電力を供給する設備を用意して、APUを使わなくていいようにする空港もあります)

また、飛行機のエンジンはデカすぎて車と違って自力でスタートさせることができません。
エンジンをスタートするときにもこのAPUを使います。

 

あとは…あまり考えたくないですが、上空でエンジンが停止してしまった場合…電力や動力を失って操作できなくなってしまう恐れがあるので、そんな時にもしっぽにあるAPUを作動させることで、飛行機を操縦するのに必要な力を得たりします。

ちなみに…APUも作動しない!なんてときには発電用の小型プロペラを機外に出して、風を受けて発電させます。
実際それで安全に着陸させた例もあるので、びっくりですね。絶対に経験したくありませんが。

 

今日も安田の趣味にお付き合いいただき、ありがとうございました。

GWのお出かけの際には、ぜひ気にしてご覧ください(*´∀`*)ノ

 

 

(今度は機内食の話かな…)