こんにちは、神谷です。

今日は、最近読んだこちらの本のことを。

「クマのプーさん」 「プー横丁にたった家」

仕事の本じゃなくてすみません・・・

なぜ今、プーさんなのか?
そのきっかけとなったのがこちらです。


『クマのプーさん展』(公式HPより)

ディズニーのイメージが定着しているプーさんですが、
もともとは、作者のA.A.ミルンが、自分の息子のためにプーの物語を作り、
E.H.シェパードがそこに挿絵を描くことで生まれたものです。

その原画がイギリスからやってくる!というこの企画。
シェパードの絵(クラシックプー)は以前からけっこう好きで。
原画が見える機会なんてそうそうないだろうと、
先日大阪まで行ってきました。

それに先立って読んだのが、先ほどの2冊です。
実は今まで原作をしっかりと読んだことはなく、何となくのイメージがあっただけ。
せっかくだし、どんなお話なのかも知っておこう!と手に取りました。

 

プーといえば、ハチミツ大好き、おっとりしていておっちょこちょいなクマ。
そんなイメージがあったので、本の中でもほんわか楽しい話が繰り広げられるのかと思いきや、
読み進めてみると、これがなかなか深い!

時々、物事の本質をつくような、ハッとするシーンや言葉があったり、
心をつかまれるような、ステキな表現が出てきたり。

プーと仲間たちのキャラクターの設定も秀逸です。
みんなそれぞれに強さと弱さがあって、お互いにそれを認め合っているし、
ある意味、足りないところを補い合っている。
ただの仲良しではなくて、それぞれが個として尊重されている印象です。

読んでいて癒されるような、それでいてちょっと考えさせられるような・・・
素直で無邪気な子どもの世界に、ほんの少し大人っぽさが見え隠れする、そんな感じでしょうか。

ただ、これはあくまで私が感じたことで、読む人によって感じ方は変わるのかなあと。
子どもは子どもの目線で、きっと全く違う世界に入り込めそうな気がします。
大人でも、また違ったとらえ方をする人もいるかもしれません。
そんなところも、この物語の魅力なのかも。

ちょっと堅い感想文になってしまいましたが、
お話そのものはとても微笑ましくて、プーの愛らしさにも癒されました!
個人的にはコブタも好きです。

そんな物語の中に挿絵として描かれたシェパードの絵。
展示会では、その魅力をたっぷり感じることができて、大満足!
いっそう好きになりました。
観に行けてよかったです。

仕事で固くなった頭と心が、いい感じにほぐされた本と展示会でした!
たまにはこういうのも必要ですね。

プーさん展は今月末まで開催していますので、気になる方は是非行ってみてください。