こんにちは、安田です。

 

6月21日は「夏至」でした。

 

昼の長さが1年でいちばん長い日であり、

同時に、太陽がいちばん高い位置まで上る日でもあります。

↑屋根と屋根の隙間から撮った夏至の日の太陽

 

理科では「南中高度」といいますが、太陽(天体)が最も南に上った時の、地平線との角度…わかりにくいですね。

つまりは「『太陽がどこまで上がるか』という角度」です。

 

えっ、ふつうに90度じゃないの?と思われるかもしれませんが、それは赤道付近でのお話。

北or南に移動するにつれて変わっていきます。

 

夏至の南中高度は以下の計算式で求められます。

夏至の南中高度= 90度-その場所の緯度+23.4度

(※「23.4」は地軸の傾き角度)

 

名古屋市はおよそ北緯35.2度なので、

90-35.2+23.4=78.2度

→夏至の南中高度は、およそ78.2度となります。

90度から意外と離れてるんですね。

たしかに、夏至の昼間に真上を見ても、太陽はありませんでした。

 

ちなみに名古屋より少し北側、北緯およそ35.4度の東京では、

90-35.4+23.4=78.0度

となります。

東京では、名古屋より少し低い位置までしか太陽が昇ってこないんですね。0.2度ですが。

 

ところで、太陽が最も高く上るのは6月ですが、いちばん暑くなるのは決して今じゃない。

本番は8月ですよね。

 

↓南中高度、気温、地温の変化を模式的に表したグラフです。

 

直感的には、太陽が高く昇ればそのまま気温が上がっていきそうですが、

実際は太陽→地温→気温の順番で少し遅れながら変化しています。

太陽からのエネルギーが直接空気を温めることは難しく、

太陽が地面を温める→地面が空気を温める

という経路で熱が伝わっていきます。

1日の中でも、太陽は正午ごろ一番高くなりますが気温が最大になるのは午後1時半~2時ごろになっているのは同じ理由です。

 

冬も同様に、12月に冬至が来ますが、一番寒いのは2月。

 

地球の壮大さを感じます。

これからは日が短くなる一方…と考えるとちょっと寂しいですが、

気温はこれからがピークで夏本番。

 

 

ウナギ食べて乗り切りましょう!