こんにちは、不破です。
今回は最近読んだ小説について書いてみます。

夏といえばホラー

というわけで、ジャケ買い(?)した「異端の祝祭」と、同じ作者の前作「ほねがらみ」です。

ジャケ買いといってもKindleなので、手元にはありません。
私は知らなかったんですが、もともと小説投稿サイトに投稿されていたお話で、ネットでバズって書籍化されたもののようです。

先に読んだのが「異端の祝祭」

ホラーというよりは、カルト宗教ファンタジーホラー(?)という感じでしたが、
気持ち悪い!不気味!…と思いながらも、なぜ?どうして?が勝って、先が読みたくなり、サクサクと読み進んでしまいます。
やっぱり人間が一番怖い…いわゆる「ひとこわ」な要素もあり。
後半ファンタジー色が強くなってきて、若干期待したものと違いましたが、引き込まれてしまい面白く読み終えました。
ストーリーの本質ではないんですが、諏訪大社の過去のお祭りとイサクの燔祭の共通点の話は、
トンデモネタだな〜と思いつつ、興味出て検索しちゃいました。

作者の芦花公園さんは、「異端の祝祭」が二作目ということで、一作目も気になる〜!…と、
「異端の祝祭」を読み終えた翌日にKindleでポチったのが
一作目の「ほねがらみ」

「異端の祝祭」よりも断然怖い!!
ホラー好きの人が、短い怪談話を集めていくうちに、だんだんと繋がりが出てきて、
最後には自分の生活にまで侵食してくる…という話で、
読んでいるうちに、ついつい「これを読んでいる自分は大丈夫なのか!?」と思ってしまうお話でした。

結構複雑でわかりづらいな〜と思うところや、
あれ?あの伏線回収されてなくない??と思う部分もありました。ちょっとネット怪談に似た読み心地。
でも、とにかく怖い。続きを読むのが怖い。でも、気になるから読んでしまう。
その辺りは二作目と同じで面白かったです。

二作とも、もうひとつ盛り上がりに欠ける感は否めないんですが、それを凌ぐ怖さ。
ホラーなんだから、怖いのが一番です。

今年はの夏はひとつも心霊番組を見かけず、ヤラセでも加工でもいいから心霊番組が見たい私としてはちょっと寂しい夏でした。
心霊もオカルトもネットに移行しちゃって、怖い話もネット怪談がタダでいくらでも読めるんだからそれでいいじゃん、と思っていましたが、
久々にちゃんとホラー読むとページをめくるのが怖い感覚にドキドキしました(電子書籍ですが…)。

次は、「ほねがらみ」の話の中でも言及されていた、三津田信三さんの作品を読んでみようかな〜と思っています。
ホラーのお勧めがあれば、ぜひ教えてください!