人には誰しも胸が熱くなる瞬間がある。
それは挫折を味わったからこそ、感じられる美酒かもしれない。
by ニムラ
 
 
この週末、絶対に負けられない戦いがピッチ上で繰り広げられた。
 
 
J1最終節。
 
 
今年も優勝に大手がかかった常勝軍団、鹿島アントラーズ。
いつもあと一歩が届かない無冠のシルバーコレクター、川崎フロンターレ。
 
この1年間の集大成。
まさに運命を決める90分。
同時刻キックオフの一戦だった。
 
 
悩んだ挙句、自身は鹿島×磐田の試合を観ることに。
 
 
この時点で、鹿島は勝てば文句なしの優勝。
 
 
前節、ホームで優勝を決めるチャンスを逸していただけに、選手もこの一戦にかける想いは並大抵ではなかったはず。
 
対する磐田も、昨年の順位から大きく躍進を果たし上昇気流に乗る、天才レフティー名波浩と中村俊輔が率いる強者。
 
 
他会場の川崎の結果を気にしながらの試合となった。
 
 
開始早々、日本代表にも選出されている、右サイドバックの西がアクシデントで交代。
このあたりから、常勝軍団の計算が狂い始める。
 
 
攻めてはいるものの、磐田の切り替えの早さに、いつもの切れ味鋭いカウンターがハマらない鹿島。
 
目の前で優勝は決めさせない。
 
その想いがプレーから伝わってくる。
 
ベテラン俊輔でさえ、最終ラインに戻って必死にディフェンスする姿にプロとしての矜持を見た。
 
 
一方、川崎。
 
失うものは何も無い、と言わんばかりの猛攻で前半を2-0で折り返す。
すでに降格が決まっている大宮との巡り合わせが奇跡を予感させていた。
 
 
他会場の結果を受けて、もう勝つしかなくなった鹿島。
 
刻々と過ぎていく時間の中で、攻撃的な選手を次々に投入し局面打開を試みる。
 
和製クリロナの異名をとる鈴木優磨が積極的に仕掛けるもゴールが遠い。
 
 
残り時間5分。
 
 
すでに圧倒的リードを得た川崎の勝利は確実。
 
あとは鹿島が1点をとれるか、とれないか。
 
王者が死に物狂いでボールに食らいついていく。
 
 
そして…
 
 
 
絶望と、歓喜の笛が、ほぼ同時に鳴り響いた。
 
 
優勝は、川崎フロンターレ。

公式HPより(http://www.frontale.co.jp/)
 
 
2006年以降、カップ戦含め8度もの苦杯を舐め続けてきた男たちに歓喜の瞬間が訪れたのだった。
 
中村憲剛は加入15年目にして初めての栄冠となり、ピッチで人目をはばからず涙した。

公式HPより
 
 
優勝を祝うはずのシャーレが、それを模した風呂桶だったとしても構わない。
 
ファンと分かち合うその瞬間こそが、最高のご褒美だったに違いない。
 
 
本当におめでとうございます!
 
 
 
翌日。
 
こちらも運命の一戦。
 
1年でのJ1復帰を目指す、名古屋グランパスとアビスパ福岡。
 
ホームである豊田スタジアムで雌雄を決する戦いが繰り広げられた。
 
ぜひ現地で!と思っていたが、こちらもほんとのホームで子どもとの闘いに挑むため断念。
 
テレビの前でかじりつくこととなった。
 
 
奇しくも、前日に優勝した川崎を強くした張本人、風間監督が率いる今シーズン。
 
間違いなく、名古屋に風が吹いている。
 
 
同点でも勝ち上がりできる。
 
守備的な戦い方もできるはず。
 
 
いーや、そんな器用な戦い方ができるチームじゃないんです。
 
そぉ玉田が語った通り、前線からアグレッシブにいく。
 
 
頼りになる巨人シモビッチと、抜群の存在感を放つガブリエル・シャビエル。
そこに寿人や田口などベテランから、若手が絡んでいく。
 
躍動感ある攻撃は、毎年中位に落ち着いていた名古屋よりも明らかに強いチームに感じた。
 
 
ただ、山瀬の強烈なミドルがポストに弾かれ、相手に詰められた瞬間、正直終わったと思った。
 
 
それでも、何とか危機を凌ぎ…
 
 
 
名古屋グランパス J1復帰決定!!!

公式HPより(http://nagoya-grampus.jp/)
 
 
見事に風を起こしてくれましたね(;_;)
 
来シーズンは仕事終わりに観に行くぞ!!
 
 
久しぶりに胸を熱くさせてもらいました。
選手のみなさん、本当に1年おつかれさまでした!
 
 
 
あっ、胸を熱くしたことで最後に1つ。
先週金曜、名大社の営業部飲み会を実施いたしました。
 
 
名誉幹事の冨田くん仕切りのもと、
先輩社員への愛ある侮蔑あり、
サプライズあり、
なんでもあり。



※すでに完璧出来上がった状態での撮影でピントが合わず。ご了承ください。
 
やっぱり、この会社の雰囲気っていいなぁと、美酒に酔いしれ、胸を熱くしたのでした。
 
 
その翌日、完全に二日酔いで胸を熱くし、久々にやらかし。
子どもを連れて奥さんが実家に帰るという事件はあったものの、逆境から這い上がった男たちのように、信頼を取り戻すべく精進してまいります。