これからも前向きに 名大社会長ブログ

20年目を迎えた日記

30歳になる年から書き始めた日記。
早いもので今年で20年目を迎えた。
ここ最近(といってもこの15年)は5年日記を使用しており、
今年からはこの5年日記とのお付き合いとなる。

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購入するのをすっかり忘れており、年末ギリギリに買ったので、
こんな可愛らしい日記しか立ち寄った書店には置いてなかった。
まあ、誰かが見るわけでもないので、どんなデザインでも構わないが、
メルヘンチックな内容になってしまいそうだ(笑)。

書き始めた頃は、結構書き忘れることが多かった。
2~3日後に気づき、慌ててまとめることもしばしばだった。
眠りながら書いている時もしょっちゅうあったので、改めて読んでも意味不明な文章も多い。
それ以前に文字になっていないこともあった。

それでも続けてみるのもである。
大袈裟な言い方をすれば、今や生活の一部になっているので、忘れることはない。
出張等でまとめて書く時は時々あるが、それは予め分かっているケース。
読んだ本、観た映画の感想も必ず日記に書いていた。
これは今のブログに流れていくんだな・・・(笑)。

断片的でしかない記憶も日記を読み返すことで思い出すこともできる。
読み返しても全く思い出せないこともあるのも事実だが、その当時の記憶が鮮明に甦ってくる。
基本的にブログにはネガティブなことは書かないが、日記にはネガティブな内容が多い。
特に30代の頃はハードな時代だったこともあり、会社、組織に対する不満を日記にぶちまけていた。

もちろん前向きなことも書いているが、批判的な文章も目立つ。
仕事で帰りは遅く、ヘベレケに酔って帰ることも頻繁。
嫁さんや子供たちが今冷たい原因は僕が作っていたわけだ(苦笑)。
それでも子供の成長も日記を通して理解できる。

不思議なもので社長になってからはネガティブな内容はほとんどない。
環境が変わると人って変わるんですね・・・。

それほど昔の日記を読む時間はないので振り返ることは少ないが、
これも毎日日記を書いていたからこそ、思い起こすことができる。
反省すべき点も多いが、その当時感じていたことを忘れてはいけない点も多々ある。
それも日記を書いてきた利点だとすれば、今更止められない。

死ぬまで日記を続けるかどうかは分からないが、少なくとも仕事を引退するまでは続けていくだろう。
あとはボケ防止のために書くかもしれない(笑)。

さて、一昨日からスタートした新しい5年日記。
どんな物語が展開されていくのだろうか。
楽しみである。

「経営の教科書」を改めて・・・。

この休暇中、新将命氏の「経営の教科書」を改めて読んだ。

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初めて読んだのが約6年前。トップを任されて間もない頃だった。
その当時、始めたばかりのブログにも書いたのだが、今読み返してみると感じ方がかなり異なる。

曲がりなりにも6年間、会社を任されてきて自分なりに学んできたことも多かったのだと思う。
当時はどちらかと言えば気づきばかりだったが、今回は共感に変わっている点が数多く見られたからだ。
数多く見られたからといって、実行できているとは限らない。
できている点もあればそうでない点もある。

むしろまだまだ足りないのが実態。
だからこそ、改めて読んで学ぶ必要がある。
やはりここに書かれているのは原理原則。

リーマンショック後の厳しい環境下の書籍であっても本質は変わらない。
今読んでも色褪せることはないし、再度意識しなければならない点、
すっかり抜け落ちている点、多少なりとも及第点を与えられている点が再認識できた。
新氏は特別難しいことを語っているわけではない。
すべて自分で編み出したノウハウや考えではない。
松下幸之助氏やドラッカー氏の引用も多い。
経営の原理原則をすべて自分自身の考えで持って、書き上げることは難しい。

多くの方からいい影響を受け、それを実践するうちに自分のスタイルに落とし込んでいるに過ぎない。
新氏もその一人で、常に学ぶ姿勢を持ち続けているということ。
最初に読んだ時はそこまで感じなかったが、その積み重ねが一流の経営者として証明されている。
自分に驕ることのない人間性を含め、時代の変化を読みながら形作ってきた結果だと思う。
だとすれば、僕のような低いレベルは一年に1回くらいは読み返す必要がある。

事業の倫理観、自分のあるべき姿、社員への仕事の任せ方、
ロジックと感情の関係性など、改めて重要性を感じさせてもらった。
出来ている面はさらに活かし、出来ていない面は修正していく。

シンプルだけどそれを繰り返しをしていけば、会社は上手く機能するはず。
凡事徹底、当たり前のことを継続すれば、会社を存続させるのはそんなに難しいことではない。
社会に対しての目的をはっきりさせればいいこと。

大切なのは原理原則。
そこはどんなに調子がよかろうが忘れてはならない。
そんな意識を持つ一年にしていきたい。

謹賀新年2016

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

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今回も父親がこしらえてくれたしめ縄と共に新年のご挨拶です。
毎年、同じ光景ですが、この一年、このオフィスで働く仲間と充実した仕事を進めて参ります。

今年の標語は、
自らを律し、組織を強くする。
自らを鍛え、業務を改革する。

としました。

これは僕だけが行うのではなく、
名大社メンバー一人一人が心掛けて取り組む姿勢を表します。
今、順調に推移している会社だからこそ、
それに甘えることなく、自分に対して厳しせねばなりません。

改革なんて大袈裟だけれど、日々の改善を繰り返していけば、
一年後には十分な改革が成し遂げられているはずです。
いい会社は自分たちの手で創り上げていくのです。

そんな一年のスタートは、朝日を浴びながら早朝RUN。

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気持ちいい!
俄然、ヤル気が湧いてきました。

今年で50歳。
40代の初めは迷いっぱなしでした。最近、ようやく迷いがなくなってきました。
50代に入っても真の使命を悟るには時間が掛るでしょう。
そう簡単なことではないと思います。

それでも前を向き自分を信じ、仲間を信じて前進していくしかない。

お互いにとって素晴らしい一年にしていきましょう!

全く成長なし?個人の目標を振り返る。

先日の仕事納めブログで、
「著しい成長を見せた者と期待に応えていない者もあった。」とカッコつけたことを書いた。
他人のことはエラそうに言えるわけだが、
今年一年、自分自身を振り返ってみると果たしてどうだろうか。

新たに立てた目標とルーティンな目標。
年初に6つの目標を掲げたので、そこを振り返ってみたい。
かなり悲しい振り返りだけど・・・。

・健全な社外営業
通常の営業はしない。立場的に商品を売り込むことはしない。
しかし、立場として常に会社のトップとして広報的な役割をこなす。
色んな場に顔を出し、健全に会社のPRを行う。
主たる業務とは別の事業を創り上げるための活動を推進する。その行動を起こす。

⇒これは当たり前の行為。特別なことはない。
ある程度は広報的な立場を担ったとはいえるが、周りが納得するほどの行動だったかは疑問。
別の事業を創り上げるための活動といえば、
ファミリービジネス関連になるだろうが事業としてはスタートしたばかり。
セミナーや講演を行ったり、勉強会も開催しているがまだ道半ば。及第点は遠い。

・西川塾主からの学びの実践
元旦に塾主が90歳で逝去された。過去2年間で学んだ人生、仕事、経営、人づくりを実践する。
より多くの人と出会うこともそう。人を育てることもそう。塾主への恩返しの意味で実践していく。

⇒常に意識し行動することが大切。学びの実践に終わりはないだろう。
ほんの少しは出来ているとは感じるが、ゴールに届くことはない。
時々、塾主への恩返しを忘れているのも事実。継続していくしかない。

・健康管理、体力増強
昨年初めて会社を休んだ。また、年末にはインフルエンザに罹った。
以前より体力が衰えていることは明確。経営者は常に若く健康的でなければならない。
ジムに定期的に通い、アルコールも適量にし、健康管理、体力増強に努める。

⇒今年一年、体調を崩すことも会社を休むことなかった。
健康的な一年を過ごすことができた。
ただ定期的にジムに行っていたわけでもなければ、アルコールを適量にしていたわけでもない。
相変わらずの飲んだくれ生活。
そのおかげか以前よりお酒が強くなった気がする。二日酔いが減ったような気がする。
体力増強は課題だが、健康的に一年を過ごせたことは良かった。

・映画鑑賞年間24本
経営者は感性が豊かでなければならない。発想も潤沢でなければならない。
そのためには感受性を鍛えなければならない。
いい映画を観ることで感性を磨き、物事に感動する人間性も養う必要性もある。

⇒結果的に今年映画館で映画を観たのは19本。ここ20年では一番多い本数。
目標には届いていないが、意識した結果ともいえる。
これは継続すべき。
19本のうち、邦画が13本と圧倒的だったが、
ナンバーワンはイーストウッド監督の「アメリカンスナイパー」かな。

・読書年間55冊
⇒これは毎年のルーティン。
漫画2冊を含めても44冊で未達。全然到達することができない。
相変わらずボンクラなのは仕方ないのかも・・・。

・月間100kmラン
⇒こちらも毎年のルーティン。これが達成できたのは5月の一度きり。
あとは60~70kmの月ばかり。これではスピードが速くなるわけがない。

以上が、今年の目標に対しての結果。
ご覧の通り、何一つ満足いく結果はない。
成長していないことをお披露目しているようなもの。
恥ずかしいばかりだが、隠していても仕方ない。これが正直な姿。
目標を決めず、報告することも止めてしまえば、もっと体たらくな行動だったろう。

先日も飲み会の場である方と話をしていて、
「山田さん、あれだけブログを書いて凄いですね?」と感心された。
「月20本がノルマですから・・・」と答えると
「そんなことにもノルマを課してるんですか・・・」と驚かれた。
「そうしないとやらないと思うので。」と答えたが、変なヤツと思われたのかもしれない。
僕のような才能のない人間は一定のルールを設定し、
そちらに向かわないと何かを成し遂げることはできない。
現実は何も成し遂げてはいないのだけれど、何かを続けるということはそんなことだとも思う。

出来が悪くてもこれで一年は終了。
マイナスのまま終えるわけだが、明日からはリセットされて新たな一歩がスタートする。

一年間、ありがとうございました。
来年は50歳。
気持ちを引き締めていきますので、引き続きどうぞよろしくお願いします。

食べ物のはなし 円頓寺シリーズ その30

今年最後の円頓寺シリーズです。
なんと30回目を迎えることが出来ました。
これもひとえに人気食べ物ブロガーを支えてくれた30万人の読者の方のおかげです。
改めて感謝申し上げます。

とてもありがたいことではありますが、止めるに止められなくなってきました。
来年はどうすればいいでしょうか?
このまま続けてもいいのでしょうか?
と少しだけ途方に暮れている年末であります。

今回は今年最後ということもあり、ちょっと豪華な円頓寺シリーズです。
円頓寺本町の商店街を歩いていきます。

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円頓寺商店街とは違い、昭和な雰囲気が残っています。
本町を抜け、菊井町交差点に向かった先にある「海鮮中国料理 黄河」さんに行ってきました。

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知る人ぞ知る有名店です。
予約がないと入れないと専らの噂です。この日も予約で席は満杯でした。

ビールで乾杯した後、さて何を頼もうかとメニューを眺めながら悩みます。
見たことも聞いたこともないメニューが並んでいるので、
どんなものか提供されるかさっぱりイメージが湧きません。
「え~い、こういった時は直感に限る!」
と長年鍛えた人気食べ物ブロガーの勘を頼りに注文します。

出てきました。紋甲イカの何とか・・・。

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正式名称は忘れました。これも中国料理なのか・・・。
そんな感じで食べます。

雲丹と卵のふんわり炒め。

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天津飯じゃありませんよ。そう思った方、素人ですな(笑)。
初めて食べる食感。美味です。

このころから紹興酒に移ります。
まずは8年物を飲み、その後は15年物を飲みます。
う~ん、円頓寺シリーズ始まって以来の豪華さです。

そして、上海蟹の紹興酒浸け。

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これも初めていただきました。
思わず「あっ、小さい」と心の中で叫んでしまいましたが、こんなものなんでしょうか。
タラバガニを食べる感じとは真逆です。
蟹を食べているというよりは珍味を食べている感覚。
食べなれない感が思い切り出てしまいました。
お酒の弱い人が食べたら、これだけで酔ってしまうでしょう。
予約をしないと食べられない一品です。

店内は静かでお客さんも上品です。
写真を撮るのもはばかれるような気がしたので、誰にも気づかれないように撮ってみます。
案の定、自分が写ってしまいました。

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その後は小難しいことが書いてあった酢豚、そして、〆に五目チャーハンをいただきました。
個人的には五目チャーハンが一番美味しかったような気もします(笑)。
これはもう一度食べたい。写真は撮り忘れました。

この五目チャーハンも1200円するので、それなりのお値段のお店です。
普段の円頓寺シリーズのようなお気軽な感じではありません。
(ランチはそうでもないようですが・・・。)
今年の最後を飾る、それも30回記念だがらこそ、行けるお店なのです。

ほろ酔い気分でお店を出ます。
ごちそうさまでした。

食べ物のはなし、来年もどうぞよろしくお願いします。

「孤独のグルメ」を読む

会社帰りに名古屋駅のジュンク堂書店に立ち寄った。
大型店にしかないだろうという書籍を探すためにお邪魔したのだが、
目的の書籍の在庫は残念ながらなかった。
「さて、どうするかな・・・」
と各売り場を眺めていると目に飛び込んできたのがこの書籍。

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衝動的に購入してしまった。
マンガを買うなんて何時以来だろう。思い出せないくらい昔のこと。
「TVも終わってしまったし、食べ物ブログの参考書にでもするか。」
と前向きな解釈をして、早速、読むことにした。

「井之頭氏の印象はTVとはずいぶん違うなあ~。」というのが読み終えた感想。
原作には昔付き合っていた彼女も登場するし、お店で店主やお客さんとケンカもする。
このケンカは全うな理由で井之頭氏の肩を持ちたくなる。正義だ。
そして、圧倒的な強さ。こんな人物像なんだ・・・。

食べ物ブログの師匠がブログネタで、「孤独のグルメ」のアプリとやらを使いイラストが登場する。
そこには「はふ、はふ、うおォン、俺はまるで人間火力発電所だ。」
というセリフが出てくる。

あっ、そうそう。
先日、師匠と飲んだ時にこの表現に対して叱責を受けた。
「キミのブログはうおん、うおんとなっている。
正式にはうおォンだ。まるでダメじゃないか!」
確かに原作も”うおォン”という表現。
師匠、すいませんでした・・・。

話は逸れたが、人間火力発電所って、
いろんなシーンで使われているのかと思っていたが、2巻の中で一か所しか出てこない。
焼肉屋さんでの食事の場面だけだ。
なんだか師匠のブログに騙された感じで、僕のブログにも何度となく使ってしまったことは大いに反省。
これからはその表現を控えるようにしたい(笑)。
「いいぞ、いいぞ~」とか、「なんだか凄いことになっちゃったぞ。」
はあちこちに登場するので、安心して引用できそうだ。

TVシリーズはseason5しか見ていないので、
何とも言えないが原作に出てくるお店はTVには全く出ないのではないか。
そもそも原作の世界は実在するお店なのか架空のお店なのか、わからない。
すべてが美味しいお店ではなかったりするし・・・。
何も考えずに単純に楽しめばいい。

リビングで読んでいたら、息子が手に取って言った。
「マンガで920円、高っ。こんなの読んで何の意味があるの?」
「いや、それは・・・」
答えることができなかった。

何の意味があるのか。
誰か教えてほしい・・・。

今日は仕事納めなのだ!

これは昨日の僕の席からの風景。

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少し前まで大名古屋ビルヂングもJPタワーもそびえ立っていなかった。
一年の経過は早い。
年を積み重ねているせいか、年々早くなっている。
あっという間の一年だった。
つい先日、新人が入社してきたかと思ったが、今やふてぶてしく毎日仕事している(笑)。

今日が名大社の仕事納め。
明日から1月4日まで年末年始休暇となる。

無事に一年終えることが出来た。
年度でいえば来年3月が締めになるので気を緩めるわけにはいかないが、
それでもホッとする自分がいる。
みんな、よく頑張ってくれたと思う。厳しい要求に応えてくれたと思う。

誰かに言わせれば、僕は人を褒めたことがないそうなので、
正面向かっては言うことはないが、素晴らしい一年を過ごさせてもらった。
本当に感謝である。

そんな今日は午前中、面接。
夕方から社員総会を行って一年を振り返る。
1時間ほど僕がベラベラ喋るわけだが、昨日も語るべき原稿を作成していた。
(こう書くとカッコいいな・・・笑)
気の利いたことは難しい。叱咤激励は単純すぎる。
原稿を読むだけではつまらない。
もっと早い段階から準備をすればいいのだが、
ドタバタの毎日を過ごすうちにギリギリになってしまった。

しかし、こうして一年を振り返るといろんな出来事があった。
新たな取り組みで予想以上にいい結果が出たものもあれば、反省しきりの企画もあった。
著しい成長を見せた者と期待に応えていない者もあった。
一喜一憂がいいとは思わないが、そんな日々を過ごすことで刺激的な毎日を送ることが出来る。
有頂天にもなることも奈落の底に落ちることもできる。
だから毎日が面白いのだと思う。

来る日も来る日もご馳走では飽きてしまうだろうし、
水しか飲めない毎日では飢え死にしてしまう。
互いに繰り返す日々だがら面白いということだ。

多くの反省はあるだろうが、結果として「あ~、よかった・・・。」
と一息つければ、オールOKということ。
そんなふうに思う。

あと一週間もすればすべてリセットされイチからスタートになるわけだが、
元旦を迎えるその緊張感がたまらなくいいではないか。
今日は社員総会の後、全体会議を少し行い、これまた全員で大掃除。
そして、納会と称してセミナールームで乾杯。
今日一日を終えるまではひと段落とはいえないが、残すところあと一日弱。

一年間、お疲れ様でした。
個人的な反省は大晦日にじっくりとおこないます(笑)。

食べ物のはなし 円頓寺シリーズ その29

円頓寺本町にやってきました。

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ようやく本格的な冬がやってきた感じで、かなり寒くなってきました。
こんな日は無性に味噌煮込みうどんが食べたくなります。
「よし!ちょっと二日酔いだし、こんな日は味噌煮込みがベスト!」
と訳の分からないことをほざきながら歩きます。

「二ッ玉」さんにやってきました。

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適当にメニューを眺め、味噌煮込みうどんとご飯(小)を注文します。
味噌煮込みうどんを食べる時はどうしてもご飯が欲しくなります。
食欲が衰えることはないようです。
注文を終えた後、改めてメニューを見ます。

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「煮込みうどんのしょうゆってなんだ?ああ、多分、鍋焼きうどんのことだな・・・」
さらにじっくりと見ます。
「むむっ、鍋焼きうどんもあるぞ。鍋焼きうどんのみそってなんだ?」
だんだん頭が錯乱状態に陥ります。
「煮込みうどんのしょうゆ、鍋焼きうどんのみそ・・・。なんだ、なんだ。気になるなあ~。」

周りのお客さんをぐるりと見渡します。
ほとんどのお客さんは味噌煮込みうどんを食べています。
「誰も注文しないじゃないか。どうなっているんだ!」
久しぶりにテーブルをドンドン叩こうとした時に
「はい、おまちどうさま!」と運ばれてきました。

煮込みうどん(みそ)730円+ご飯(小)170円

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「お~、このグツグツ感、いいぞ~。」
と一味唐辛子をたっぷりかけて食べ始めます。
テーブルをドンドンすることはとっくの昔に忘れています。

「油揚げ、かまぼこ、ネギ、麩、なかなかいいじゃないか。」
食べながら肝心なことに気づきました。
「あれっ、卵が入っていないぞ。」
メニューを改めて見直します。

一般的に親子味噌煮込みうどんには卵と鶏肉が入っています。
何も書かれていない場合は、卵が入っているのがごくごく平均的なお店になります。
人気食べ物ブロガーとして適切な分析を行います。
「しかし、この50円の差に卵と鶏肉を盛り込むのはコストが合わないんじゃないのか?」
神妙に考えたりします。

しかし、食べ始めしばらくしたところで気づきました。
鶏肉がたくさん入っているのです。
「そうか!ここは鶏肉が入るのがスタンダードなメニューなんだ。これは、スゲエぜ!」
思わず、はしたない言葉が出てしまいました。
ちょっとお得な気分を味わえた瞬間でした。

名古屋らしい味噌煮込みうどんを美味しく頂きました。
ごちそうさまでした。

「20円のふりかけを頼むお客さんって、いるのかな?」
どうでもいいことを考えながら、トボトボと会社に戻ります。
さて、次はどこに行こうかな・・・。

追いかけるな

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このシリーズを読んでいると人として大切なことを思いださせてくれる。
僕の毎日は会社が中心に回っていて、何よりも最優先である。
それは間違っていないし、そうすべきだと思っている。
しかし、そんな毎日を過ごしていると肝心なものを失くしていくような気もしている。

決して儲けることばかり考えているわけではないが、
どうすれば会社は成長するのか、人を育てるには何をすべきか、
どんな戦略がこれからは必要になってくるのか、そんな事ばかり考えている。
それは常に何かを追いかけている状態ともいえるだろう。

本書の帯にも
”追いかけるから、苦しくなる。
追いかけるから、負ける。
追いかけるから、捨てられる。
人はすべて、一人で生まれ、一人で去っていく生き物である。
失ったものは帰ってこない。”

当たり前のことだが、言われないと忘れ去り、気づかないまま過ごす毎日となってしまう。
資本の論理からかけ外れ、自由気ままに生きているように見える著者だが、
生きる上での責任は常に持ち合わせ、周りに向き合っている。
視点もはるかに高い。
ビジネス以外の大切なものを教えてもらっているような感覚。
だからこそ体が欲して、このシリーズに手が伸びてしまうのだろう。

本書の中に
“便利なものには毒がある。手間がかかるものには良薬が隠されている。”
という一文がある。
何かと便利な生活を求める身に対してのまっとうな考えだ。
肝にも銘じなければならない。

著者とお酒を酌み交わす機会はないだろうが、
(当たり前です。あると嬉しいけど・・・)
もし、そんなシーンがあったりするときっと言われるだろう。

「男が美味いとか、なかなかやるじゃないかとか、言うんじゃない。おまえはバカか!」
ありがたく説教も受けてみたい。
「あれは役割でやっているだけなんです・・・。」
「おまえはバカか、男は言い訳しないものだ。」
と一蹴されるだろうけど・・・。

「あなたが選ぶベスト内勤賞」

名大社では年内最後の出勤日に社員総会を行う。
その際には優秀社員表彰として貢献度の高い社員を全員の前で発表し表彰する。

会社の形態としてやむを得ない面があるが、どうしても営業中心の表彰となってしまう。
ある意味、営業はわかりやすい。
総売上トップとか、政策媒体への一番の取組みとか、
新規獲得件数とか、すべて数字で表すことができる。
しかし、会社を支えているのは営業だけではない。
内勤のサポートがあってこそ、仕事が成立している面が多い。

内勤メンバーもその対象にならないかと、このところずっと考えていた。
営業のように定量面で判断はできない。
僕が定性面で判断すると責任の重さだとかその業務量に重きを置いてしまう。
自分が評価するからダメなんだ。
だったらみんなで決めればいい。

「あなたが選ぶベスト内勤賞」として、全員が投票して決めることにした。
理由を明記した上で投票BOXに入れるシンプルな仕組み。
先日、それを開けてみたが、思いのほか、票が分かれた。
そして、選んだ理由がみんな素晴らしかった。

思わず涙がこぼれそうになった。
それはちょっと大袈裟か。
でも、書かれている内容が嬉しかった。
これも伝えてあげたいな・・・。

先日、最近やたらと絡んでくる元部下が宴席で僕に言った。
「テツさんは人を褒めたことがないんです。」
「何を言ってる。俺は人を褒めて育てるタイプなんだ。」
「いいえ、テツさんが誰かを褒めたことは一度もありません。みんな言ってます!」

(みんなだと?みんなって誰だ?)
声には出さず、もしかして、それは間違ってはいないかもな・・・と思ってみたりした。
褒めてるつもりでもそれが伝わってなければ意味がない。
褒められたと感じるのは相手だし・・・。

こう見えても、結構、照れ屋で、どうでもいいことはいくらでも言えても、
気の利いたことは恥ずかしくて言えなかったりする。
嫁さんの名前だって、いまだに呼べない。
他人行儀に「さん」づけで呼ぶくらいだ。

何を言ってるんだ。
そんなことを言いたいわけではない。

表彰されて嬉しくない人はいないだろう。
しかし、表彰された喜び以上の何かを与えられるだろうか。
あまり自信がない。
総売上賞、あなたが選ぶベスト内勤賞、諸々・・・。
今週金曜日、何を語るべきか、もう少し考えてみたい。

元部下を見返してやりたいし・・・。
なんのこっちゃ(笑)。