前向きに行こう!名大社社長ブログ

2021年02月の記事一覧:

映画「ミッドナイトスワン」

昨年秋に公開され見逃していた作品。
運よく近所の中川コロナで上映されたので鑑賞することができた。

話題作とはいえテーマもテーマで地味な作品。
僕が観た回はお客さんが自分を含め3名。
早々に打ち切られてしまうかと心配になる。

本作はキネマ旬報の2020年ベストテンの中で読者選出部門では2位。
高評価な作品。
以前から評判も聞き、昨年では1番の映画ではないかと方々で言われていた。
「鬼滅の刃」も悪くないが、もう少しお客さんが入ってもいいんじゃないのかな。
理解が徐々に進んだとはいえマイノリティがテーマでもあるし。

ただそれを吹き飛ばす力強さが僕らの心を揺さぶり感動を招く。
なんだろう。
僕はバレエには門外漢だが、舞台のシーン、公園のシーン、練習のシーン、
場末のニューハーフショークラブでのシーンで涙がこぼれそうになった。

その美しさに涙したわけではない。
そのシーンに至る背景が見事にバレエとシンクロし、気持ちが高ぶってしまった。

ちなみにバレエを披露するのは草彅くんではない。
彼女も(彼も)披露するが、それはあくまでもショー。
酔って観るべき程度のもの。

草彅くんが生活を共にすることになった女子中学生のバレエが見事なのだ。
めちゃ上手じゃんとその役作りに感心していたが、
そもそもその役を演じた服部樹咲は将来を嘱望されるバレエダンサー。

むしろ演技が初めてで、本作がデビュー作。
僕なら間違いなく彼女を新人賞にするな。
それぐらいの存在感を発揮していた。

本来相容れるはずのないこの2人の痛々しい関係性が、
今の社会と相まって身近な関係へと繋げる。
あるべき親子の愛情なんて白々しく、ここに本当の愛を感じる。
そこには性別も血も関係ない。
それが監督の描きたかった世界なのかな。
ラストシーンでは誰しもが草彅くんをダブらせたと思う。

それが愛と信頼の証・・・。
なんともチープな表現になってしまったが、
本作が2020年を代表する一本であるのは間違いない。

「半世界」の吾郎ちゃんといい、「凪待ち」の香取くんといい、
元スマップは新境地を作り出してるね。

これからもいい作品に出会うことを期待したい。

愛されるために変わらないこと

いつも変化が大事だと偉そうに喋っている。
それはなにかといえば自分に対しての危機感。
僕をいつも襲うのは今のままじゃダメだという気持ち。

それはあくまで自分のことなので他人に強要するものではない。
しかし、悲しいかな他者にも結構強要している。
それは大きなお世話・・・。
嫌がる人も多いと思う。

これからは他者に強要せず自分に留めておこうと少しだけ反省。
必要だけどね。
不確実な時代だし・・・。

そんなことを思いながらも、変わらないものがあると我が家の玄関先で気がついた。
何かといえばこれ。

嫁さんのスニーカー。
コンバースオールスター。
(もっときれいに写せよ・・・笑)

靴紐のないスニーカーは昔はなかったかもしれないが、
ハイカットは僕が高校生の頃から存在していた。
実際はもっと前から巷には溢れていたと思うが、僕が初めて知ったのは高校時。
今から37.38年前のことだ。

当時、僕にはハイカットを買うお金はなかった。
初めてハイカットを買ったのは確か大学1~2年の頃。
高校のちょっとイケてる友人が履いていたのを羨ましく眺めていただけ。
僕の小遣いを遥かに越える金額だったので手に届かなかった。

今の値段を調べてみると7000円程。
当時とほぼ変わらない値段じゃないかな。
買えるようになった大学時はコンバースやプロケッズをカッコつけて履いていた。
まあまあ面倒なので、そのうちローカットしか履かなくなったが当時を思い出す。

なんで今頃嫁さんが履くのかと思うが、意外とオバサンに人気。
少しばかりデザインや品質の変化はあるかもしれないが、基本的には何ら変わらない。
値段も当時とほぼ同じ。

変化するものと変化しないもの。
定番は強いということか。
学生時代に流行ったスタンスミスなんて未だに量販店でもセレクトショップでも売っているし・・・。

それに影響を受けたわけではないが、僕も最近コンバースオールスターを一足購入。

イマドキの経営者っぽくカジュアルなスーツにスニーカーで颯爽と動き回ってみようかと。
これが当たり前になるとリーガルが希望退職を募るのもやむを得ないか・・・。
僕も1年以上ビジネスシューズは買っていないし。

流行り廃りに左右されず常に愛される商品であり続けられるのが理想。
変化対応しながらどう変化しないか。

ふとスニーカーを見ながらそんなことを感じた。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その169

夜のお店を応援したい気持ちが続きます。
先週は錦三丁目でした。
こちらは名古屋を代表する繁華街ですが、
会社から西に向かった納屋橋もシブくて魅力的です。

数年前に「納屋橋かりんとう」さんを紹介しました。
女性だけで経営するおばんざいを中心とした居酒屋。
名古屋駅でもなく栄でもなくこだわりのあるお客さんが贔屓にしています。

その向かいにある姉妹店「かりんとう はなれ」さんに行ってきました。

本当に本店の向かいにあるお店で通りを挟んでいるだけ。
昨年3月までは夜に前を通っていましたが、賑やかな店内が人気を表していました。
今はどうなんでしょうか・・・。

美味しい料理と日本酒を提供するお店が時短なのは寂しさを感じます。
それもあと少しの我慢だと思いたいですね。
こちらも女性だけで切り盛りされているお店ですし。

以前は夜だけの営業と思いますが、今はランチもやっています。
見方を変えればありがたいですね。
8種類あるランチを眺めながらも直感的に注文します。

井之頭さんのように手を挙げて、
「すいません、鰯フライ定食をお願いします。」
こちらはいわしでもなくイワシでもなく鰯。
魚編に弱いと書かれるのは本望ではないかもしれませんが、
鰯という漢字が人気食べ物ブロガーの気持ちを揺さぶるのです。
それだけでいい鰯が提供されそうです。

鰯フライ定食 800円

こちらは先にご飯と味噌汁が出されます。

そしてこちらがテーブルに置かれます。
このプレートだけ見れば完全なおツマミですが、この時は完全なおかずです。

テーブルには3種類のソースも並びます。
それぞれ地域が異なるソースをどう使い分ければいいでしょうか。

鰯フライの姿は想像とは随分違いました。
想像では大ぶりな鰯フライが2枚並べられた状態ですが、こちらは一尾を切っただけ。
鰯フライ定食と呼ぶには寂しさを感じます。

しかし、そこは周りの仲間がフォローしてくれるようです。
小鉢しかり、茶碗蒸ししかり、タルタルソースしかり。
タルタルソースはどうみても手作り。
これだけでもおかずになります。

鰯のボリュームが少なくても十分満足できる食事。
やはり素材にこだわった手作りの料理はおいしいですね。

こんなランチを頂けるだけでも幸せな気分。
ごちそうさまでした。

やはり次回は夜お邪魔したいですね。

世界の経営学から見る、日本企業イノベーション創出の示唆

先週金曜日は中部経済同友会の2月度会員懇談会。
コロナ前であれば大きな会場に集まり、
地元財界の方と昼食と共に情報交換をするのだが今はオンライン。

隣の席にビックリするような方が当たり前に座るのでかなり緊張感が伴う。
今はそれがないのでお気楽だが、やはりそんな場も必要と感じたり。

今回のゲストは早稲田大学大学院の入山章栄教授。
何度か講演は拝聴しているが、物怖じせず歯切れいい話しぶりはいつ伺っても気持ちがいい。
大手企業や政府の批判も遠慮ない。

固い団体には不向きかと思うが、それを気にせず行う中部経済同友会は懐が深い。
本講演も聞き手によっては腹を立てそうな内容をズバズバ話されていた。
こんな先生の授業だったら間違いなくサボることはないな。

不確実性の高さはコロナ以前からで、今、それがあからさまに出ているだけとのこと。
デジタルの進行度合いの順番で企業も潰れていく。

大手メディアもその傾向が出て、表面化している。
デジタル化に出遅れたM新聞の社員はN新聞に転職するが、
N新聞の社員は更に早いNpicks社に転職するという。
思わず笑ってしまった。
他人ごとではないが・・・汗。

大手企業の役員の多さにも言及し、
それを聞きながら恐れおののく大手企業のトップもあったのではないか。
経路依存症の問題であったり、先日読んだ「両利きの経営」の重要性であったり、
入山氏のスピード感に付いていくのが僕もやっと。
その時点で加速化する社会に後れを取っているのかもしれない。

名大社の場合、良くも悪くも規模が小さいので方向転換も加速も難しくはないはず。
しかし、それは一人ひとりがその自覚と危機感を持たねば実現はできない。
濃密な関係性でなく弱い広がりで繋がる関係性を推進しないとね。

そうなるともっとチャラ男やチャラ子の活用が必要。
彼らの方が創造性はあるという。
頭で分かっているつもりでも、行動しなきゃ意味はないわけだし・・・。

3年先の予測ができない今、安易な中期経営計画は無意味。
それには共感するが、やらねばならないのは100年先の未来を死ぬ気で考えること。
きっとスティーブ・ジョブズは失敗を繰り返しながらも、そんな世界を描いていたんだろう。

やはり次の世代に責任を持たせ任せていかないと。
ここでも何度もアピールされていたのが自著「世界標準の経営理論」。
講演の最中にAmazonでポチっと。
こんな行動も今の時代は大切(笑)。

翌日には届いていた。
う~ん、分厚い。
どう使いこなすか・・・。

手元において必要時に読むことを勧められるが、僕にはその前にもっと必要なことも。
いやいや、失敗を恐れずなんでもチャレンジが重要。

まずはセンスメイキング理論から勉強するかな。

ステキな講演をありがとうございました。

2月はこれがないとね

先週、トミタがスタッフブログで紹介した「ジモト就職応援フェア」が今週26・27日に開催される。


詳しくはこちら

昨年は1日のみだったが、今年は2日に分けて行う。
これも密を避けるための感染対策の一つ。
大変ありがたいことの100社以上の企業に参加いただく。
国の指針を遵守しながら万全の体制で行うので、ご安心を。

振り返ってみると昨年のこの時期からコロナの猛威が日本中を混乱させた。
僕らの業界では毎年2月に新卒向けの大規模イベントを開催するのが定例。
それが日ごとにスケジュールは変更され、急遽、イベントを中止する同業他社も多かった。
名大社もイベント自粛要請が出された3月は転職フェアを中止し、大きな打撃を受けた。

自粛要請前の2月はどうすべきか悩んだが「ジモト就職応援フェア」を開催。
無事に終えれた記憶はすでに遠い過去。

その時は日本中でマスクが不足。
僕もあらゆる手段を使ってマスク集めに奔走。
有難い経営者仲間が提供してくれたのと
うちのメンバーがあるルートから大量購入し、イベント対策として整えることができた。
あるルートはまあまあいい値段だったが、それは仕方ない(笑)。
来場者全員のマスクを準備できたわけだし。

今、思えばあの時イベントを開催できて本当によかった。
参加頂いたクライアントにも学生さんにも喜んでもらえた。
貴重な場となり、ここで就職先が見つかったケースも多かった。

たった一日のことだが、企業、学生にとって大切な場を提供できたのは、
この地域で事業を行う者としては嬉しい限り。
事業を継続する大切さも身に染みて感じた。
そこからもう1年なわけね・・・。

この一年で学んだことも多く、メンバーの努力でコロナ禍でのイベント運営も完璧になった。
これにも感謝ですね。
大げさに言えば、その集大成が今週のイベントじゃないかな。

今回は珍しく僕も登壇することに。
自社のメインのイベントで喋るのは相当久しぶり。
ここ数年は出番がなかった。
あまりにもボーっとしているので、それに見かねたニムラ、シバサキらが声をかけてきた。

あちこちで喋っている鉄板ネタの進化系をお披露目するとしよう。
ニシダの講演の方が人気は出そうだけどね。

そんなわけで2月の最後はこれからの学生のためのイベント。
天気は少し心配だが、無事の開催を祈りたい。

どうぞよろしくお願いします。

映画「すばらしき世界」

どうだろうか。
本作は先週紹介した「ヤクザと家族 The Family」と併せて観ることをおススメする。
両作ともヤクザの生きづらさを描いているが、対象的で面白い。

そして、一本はヤクザの若頭を演じ、
一本は役所の職員を演じる北村有起哉氏の比較も面白い。
これってワザと演じてる?と思ったのは僕だけか。
映画マニアの間では話題になっているはずだ。
多分(笑)。

関係ない話が先行してしまったが、
本作は役所広司演じる殺人犯三上正夫の社会復帰を描く人間ドラマ。
社会復帰なんで安易な言葉は似合わない。
ちょっとした失業から就職した社会復帰とは訳が違う。

そこには僕らが想像しがたい世間とのギャップが生じる。
自分と照らし合わせてみれば分かりやすい。
いきなり僕が13年間、社会との接点を閉ざされ、戻ってきたらどうなるだろうか。

家族、友人、生活、仕事と全てにおいて不安しかないはずだ。
それも社会から白い目で見られる存在であるとするなら・・・。
耐えがたい世界でしかない。

些細なことでブチ切れるのも、
その本人に問題があるというより社会に問題がある。
それを西川美和監督はさりげなく演出し、役所広司はさりげなく見事に演じる。

「すぐにキレるなよ」という僕の想いは届かず、
三上の葛藤を生み、暴力性に歯止めがかからない。
誰にとっても辛い。
それが生きづらさなのか・・・。

そこに正義を装ったマスコミが無責任に絡む。
最近、マスコミを悪く映画って多くね?
いいね、長澤まさみのねじ曲がった正しさ(笑)。
いや、これが正直な姿か・・・。

逃げ出す仲野大河はあのままだったら、
情けないエセジャーナリストか売れないままの作家だが、
ああいった展開で映画をある方向へ持っていった。
いいアクセントになっていたし、彼の存在がより感動を生んだといってもいい。
ストーリーテーラー的な役割を担っていた。

「すばらしき世界」というタイトルに相応しい作品にしようとすれば、
思いもよらぬ展開や感動を生む劇的なシーンを持ち込むべき。
しかし、そんなものは必要ない。

自らと戦いながらも世間と向き合い平穏に過ごそうとする努力。
実話に近かったのだろう。

その中で小さな幸せを見つけるのがすばらしき世界。
主人公三上は周りの温かさを感じてその世界を全うした。
いつどんな状況でも前を向けば何かが訪れる。

それは偶然ではなく必然。
それを感じさせてくれる映画。

三上正夫の笑顔が忘れられない。

また、訳の分からないブログになってしまった。

結局は誤魔化せないわけか

火曜日に書いた「晩節を汚したくない」は思いのほか反響が大きかった。
映画コラムニストや人気食べ物ブロガーのブログよりも評価が高いみたい。
本業よりもいいなんて、複雑な心境。
(何が本業?)
いやいや、これでも経営者なので、あれも本業といえるけど・・・。

調子に乗るわけではないが、今回もちょっと自分の在り方を書きたい。
それは「日経トップリーダー」の特集について。

今月は以前のブログにも書いたトレタ中村社長のインタビューや
「ミスマッチに泣かない採用戦略」特集など興味深い記事が多かった。
本当は採用に関してが僕の本業なんだけど・・・。

この特集では「本質解明型」と「自己開示型」と中小企業が取るべきアプローチを取り上げている。
どちらもよく理解できるし、中小企業はどちらか有効的な戦略を取るべき。
中小企業の成功事例はクライアントの参考になるはず。
ぜひ、ご覧頂きたい。
もしくは僕に聞いてほしい。

ただ今回触れるのはこの特集ではなく、こちら。
”粉飾に手を染めた経営者の本音”

周りの経営者には誰一人としていないし、ドラマや小説の世界と思っていた。
しかし、実際はかなりのケースがあるよう。

この特集では粉飾に手を染めた経営者の肉声が綴られている。
銀行や取引先を騙そうとした確信犯はなく、ほんの些細なきっかけで、
それも後ろめたさを感じながら行うケースがほとんど。

金融機関の手前、つい誤魔化してしまった場合が多い。
それを後押しする税理士も問題だが、その1回の粉飾が引き金となり泥沼にはまり、
最悪の事態を招く場合が多いようだ。

失礼な言い方をすれば自業自得。
その結果を招いたのも自分。
誰かを責められるものではない。

しゃあないね・・・と思うが、それは僕がそんな状況に追い込まれていないからいえること。
もし、自分が同じ立場であるなら、そこまで意志を貫けるだろうか。
その前にそんな状況にならないことが重要だけど。

本特集にはいくつかの事例が紹介されているが、想像するに登場する社長はみんないい人。
きっと周りから好かれていた人物。
同時にいい格好しいでもあるだろう。

早い段階で「オレって全然ダメじゃんね」と笑い飛ばせるくらいの勇気があれば、
もっと別な展開が待っていたかもしれない。
その場しのぎで終わることはなく、破綻への片道切符でしかない。

所詮、誤魔化しは誤魔化しでいつかはバレる。
もしくはどれだけ恨みを買おうが敵を作ろうが知らん顔する詐欺師になるか。
到底、僕には無理。
だとすれば常に健全な態度でいること。

というのは簡単。
中には数字操作を促す金融機関もあるというし・・・。

本特集ではコロナ後、業績低下が続くと融資を受けにくくなり、
粉飾に手を染める会社が増えるという。
これから1~2年後が勝負ということか。

こんな記事ばかり読んでいると気が滅入るが、目を背けてはいけない。
反面教師とて肝に銘じないと・・・。

最近は暗い話題ばかりだが、この期間限定ネタとして向き合っていきたいね。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その168

解除されそうでされない愛知県の緊急事態宣言。
この判断にやきもきする飲食店は多いかとは思います。
人気食べ物ブロガーの会社も少なからず影響を受けてはいますが、
飲食店はその比ではないでしょう。

早く日常を取り戻してもらいたい。
そう願うばかりです。

たまには飲み屋さん街に近い方向に向かう必要もあります。
会社から栄方面に向かい、錦通沿いにある「鳥勢」さんに行ってきました。

こちらはいわゆる錦三。
錦3丁目になります。

昨年の今頃までは夜も活況で、多くのオジサンやワカモノが闊歩していました。
「鳥勢」さんも昔から有名な鶏料理のお店。

30代の頃はお客さんと一緒にお邪魔したこともしばしば。
遠方のお客さんもかなり喜んでくれました。
いつも満席なイメージ。
名古屋を代表する人気店です。

果たして今、夜はどんな感じでしょうか。
まだ人気店だとは想像しますが、簡単ではないでしょうね・・・。

ビールを飲みながら焼鳥を頬張るイメージを抱きながら、ランチメニューを眺めます。
ここは定番を注文せねばなりません。
もしかしたらこちらの定番は唐揚定食かもしれません。
多くのお客さんが注文していましたし、その見栄えも唸らせるものでした。

誘惑に負けてはいけません。
ここは初志貫徹。
貫く必要があるのです。

「すいません、いろいろ悩みましたが、断固として鳥丼をお願いします!」
「はあ~、かしこまりました。」
スタッフさんの困惑した表情が忘れられません。

鳥丼 900円

これが人気焼鳥店の鳥丼です。
アップにして、この輝きを確かめてください。

この歯ごたえがたまりません。
そして、鳥に絡んだタレがご飯を進ませます。
時に一味唐辛子を、時に山椒をかけます。

「お~、いいぞ、いいぞ、この感じ。なかなか、やるじゃないか。」
久しぶりの言葉が出てしまいました。
美味しい焼鳥はビールにもご飯にも相性は抜群。

あっという間に鳥丼を平らげ、お店を出ることにしました。
待ち客が多いお店に長居は禁物。
かなりのお客さんが待っていました。

ごちそうさまでした。

ふと錦三丁目の通りを眺めます。
早く日常に戻って欲しいですね。

晩節を汚したくない

トップの不祥事が相次ぐ。
森元首相の発言もその一つだが、このブログで語りたいことではない。

何かといえば元日本マクドナルド社長の原田氏とアルペン創業者の水野氏のこと。
両氏ともカリスマと呼ばれた名経営者。
原田氏の著書「大きく、しぶとく、考え抜く。」には感銘を受けた。

水野氏は一度しかお会いしたことはないがその迫力に圧倒された。
名古屋本社のアルペンは丸の内に会社を構えていた時に見降ろされていた。
どこからでも見つけられる立派なビル。
もちろん名古屋を代表する企業。

この両氏が晩節を汚したことになろう。
犯罪を犯したことは許されないが、僕は一方的に非難することはできない。
いつ何時、自分も同じ状況に陥るとも限らないからだ。

それは妻に暴力をふるう可能性があるとか、
出会い系カフェで知り合った女性と共にする可能性があるというのではない。
常に過ちは目の前にあるという認識。

思うようにいかないいらだちと、
すべてが思い通りになる過信が犯罪を招いたといえなくもない。
そこには二人しか理解できない世界があるはずだ。

これはあくまでも僕の妄想に過ぎず素通りしてもらえばと思うが、
水野氏の場合、ハニートラップに合った可能性もある。

数年前、リストラを行い希望退職を募った。
今期は最高益を出したわけだが、それを快く思っていない人もいるだろう。
恨んでいる人がいないとは限らない。
そんな中での事件だとそんな穿った見方もしてしまう。

あくまでも妄想・・・。
いずれにしても許されることではないけど。

どんな状況でも強者の論理と弱者の論理は異なる。
どちらが正しいわけではない。
強者は強者として正しい選択をし、弱者は弱者として正しさを追求する。

現実的にお互いが分かち合うことは少ない。
世の中の出来事が起きる度にそんなことを感じる。
時に強者も弱者も見誤る。
どちらもその視点から逃れられない。

強者は権力を持ち合わせているので、少なからず驕りも入る。
強者の方が影響力が強いので社会から叩かれるのは当然。
今回の事件もそんな面はなくはない。
そんなふうに思う。

それは世間を騒がす事件のため話題になるが、トップの不祥事はそこら中にあるだろう。
超ワンマン経営や会社の私物化が明るみになることはないが、
知らず知らずに自分勝手な強者の論理を当てはめる経営者はきっと多い。

自分は健全だ!と豪語する僕も自分で思っているだけかもしれない。
そこはきっちりと自分を見極める客観性を持たねばならない。
残念ながら原田氏も水野氏もその客観性が足らなかったのかも・・・。
偉そうにすみません。

晩節を汚すようなことはしたくない。
今回の事件をワイドショー的に見るではなく、学びとして捉えたい。

映画「ヤクザと家族 The Family」

一昨年観た日本映画の中で僕が一番評価したのが「新聞記者」
この作品で藤井道人監督を知った。
1986年生まれなので僕より20歳も若い。

若手が活躍する日本映画界。
なかなか、いいじゃないか・・・。
今後の活躍を期待したい。

というわけで本作。
先日の「日本独立」は予備知識を持つべきだが、この作品に関してはほぼ何も知らず。
人間臭いドンパチのヤクザ映画のつもりで映画館に足を運んだ。
確かのその要素は含んでいた。

しかし、いい意味で大いに期待を裏切られた。
ヤクザ映画に間違いはないが、その枠を大きく超え、
人としてどうなすべきかを教えてくれる映画だった。

タイトルとポスターと綾野剛の目つきを見せつけられたら、後ずさりしてもおかしくない。
だが、ここは前に一歩進んで欲しい。
この作品を感じて欲しい。
そう思える作品だった。

これは僕の短絡的な予測にすぎないが、
藤井監督は今後日本映画を背負っていく存在になるんじゃないか。
「新聞記者」とジャンルは違うが、
映画に最も重要な緊張感を両作とも巧みに引き出している。

それは迫力ある暴力シーンも落ち着いた食事のシーンも、
いい緊張感を醸し出している。

そして時代の描き方も上手い。
本作では1999年、2005年、2019年を繋ぐドラマだが、その時代の特徴が絶妙。
携帯電話は一つの分かりやすさの象徴だが、
ヤクザの価値が変化する流れはもの悲しさと共に街の景観さえも訴えかける。
プリウスが残酷に感じたのも僕だけではないはず。
煙突だけが変わらない。

そして、SNSの存在は今や特殊社会も凌駕する。
先日の「ミセス・ノイズイ」でも同様だが、一般人の何気ない行動が全てを破壊する。
藤井監督は一体何を言わんとするのか。

褒められない世界を美しく魅せ、平凡な世界を醜悪な世界へと導く。
なぜ僕は人を殺すシーンで、ジーンとしてしまうのか。
おかしいじゃないか。

本作は136分。
最近の映画では上映時間が長い。
しかし、その長さを感じることも、退屈することもない。
ヤクザ映画のイメージを外して観て欲しい。

それにしても隣町出身の綾野剛は「日本で一番悪い奴ら」といい、
「そこのみにて光輝く」といい、ろくでなしを演じさせたら右に出る者がいない。

そこだけでも観る価値があるかもしれない。