先週金曜日は中部経済同友会の2月度会員懇談会。
コロナ前であれば大きな会場に集まり、
地元財界の方と昼食と共に情報交換をするのだが今はオンライン。

隣の席にビックリするような方が当たり前に座るのでかなり緊張感が伴う。
今はそれがないのでお気楽だが、やはりそんな場も必要と感じたり。

今回のゲストは早稲田大学大学院の入山章栄教授。
何度か講演は拝聴しているが、物怖じせず歯切れいい話しぶりはいつ伺っても気持ちがいい。
大手企業や政府の批判も遠慮ない。

固い団体には不向きかと思うが、それを気にせず行う中部経済同友会は懐が深い。
本講演も聞き手によっては腹を立てそうな内容をズバズバ話されていた。
こんな先生の授業だったら間違いなくサボることはないな。

不確実性の高さはコロナ以前からで、今、それがあからさまに出ているだけとのこと。
デジタルの進行度合いの順番で企業も潰れていく。

大手メディアもその傾向が出て、表面化している。
デジタル化に出遅れたM新聞の社員はN新聞に転職するが、
N新聞の社員は更に早いNpicks社に転職するという。
思わず笑ってしまった。
他人ごとではないが・・・汗。

大手企業の役員の多さにも言及し、
それを聞きながら恐れおののく大手企業のトップもあったのではないか。
経路依存症の問題であったり、先日読んだ「両利きの経営」の重要性であったり、
入山氏のスピード感に付いていくのが僕もやっと。
その時点で加速化する社会に後れを取っているのかもしれない。

名大社の場合、良くも悪くも規模が小さいので方向転換も加速も難しくはないはず。
しかし、それは一人ひとりがその自覚と危機感を持たねば実現はできない。
濃密な関係性でなく弱い広がりで繋がる関係性を推進しないとね。

そうなるともっとチャラ男やチャラ子の活用が必要。
彼らの方が創造性はあるという。
頭で分かっているつもりでも、行動しなきゃ意味はないわけだし・・・。

3年先の予測ができない今、安易な中期経営計画は無意味。
それには共感するが、やらねばならないのは100年先の未来を死ぬ気で考えること。
きっとスティーブ・ジョブズは失敗を繰り返しながらも、そんな世界を描いていたんだろう。

やはり次の世代に責任を持たせ任せていかないと。
ここでも何度もアピールされていたのが自著「世界標準の経営理論」。
講演の最中にAmazonでポチっと。
こんな行動も今の時代は大切(笑)。

翌日には届いていた。
う~ん、分厚い。
どう使いこなすか・・・。

手元において必要時に読むことを勧められるが、僕にはその前にもっと必要なことも。
いやいや、失敗を恐れずなんでもチャレンジが重要。

まずはセンスメイキング理論から勉強するかな。

ステキな講演をありがとうございました。