これからも前向きに 名大社会長ブログ

2023年12月の記事一覧:

今年一年を振り返る

毎年、年末にはタイトルようなブログを書いている。
立てた目標に対してどれだけ達成できたか。
そんなことをつらつらと書いてきた。

今年も書こうと思ったが、もっと重要なことがあるので今日は振り返りはしない。
年初のブログにそれっぽいことを書く。

では、もっと重要なこととは何か。
社会人になり34年。
過去にないほど達成したことがあった。

今年(12/30現在)、映画館で観た本数が81作品。
オンライン配信を含めれば93作品。
これだけ映画を観た本数は初めて。
ヒマだった大学時代は年100本以上観ていたが、働くようになってからは無理。
ようやここまで辿り着いた。

「な~んだ、そんなことか・・・」
とアホらしく思う方もいるだろうが、自称映画コラムニストとしては重要なこと。
映画館で81本とはそれなりに褒めてもらってもいいんじゃないかな?
えっ、違う?
すみません・・・。

日本映画が44本、外国映画が37本というバランスのいい内訳。
外国映画はアメリカ、フランス、韓国以外にもかなりいろんな国の作品に出会った。
フィンランド、ドイツ、イタリア、モンゴル、モロッコ、ウクライナ、アルジェリア・・・。
他にもあったかな?
映画を観ることでその国の文化や社会性を知ることができるのも素晴らしい。

せっかくここまで観たので、久々に自分の中のベストテンを発表したい。
思い込みと独善的。
言っておくが、数日後には1位と2位が入れ替わることもある。
それぞれの順位に大差はないので、根拠を聞かれても困る。

■日本映画 2023年ベストテン
1.Winny
2.市子
3.福田村事件
4.PERFECT DAYS
5.ロストケア
6.アナログ
7.リバー 流れないでよ
8.怪物
9.正欲
10.とべない風船

■外国映画 2023年ベストテン
1.シモーヌ フランスに最も愛された政治家
2.青いカフタンの仕立て屋
3.SHE SAID その名を暴け
4.オットーという男
5.キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる時
6.ワース 命の値段
7.モリコーネ 映画が愛した音楽家
8.SISシス 不死身の男
9.いつかの君にもわかること
10.非常宣言

全体的にバランスがいいように思えて偏っている(かな?)。
日本映画に関しては話題作がほとんど入っていない。
特にアニメは「THE FIRST SLAM DUNK」「君たちはどう生きるか」
「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」
もランク外。
叱られそうな感じ。

「ヴィレッジ」「BADLANDS」「波紋」「バカ塗りの娘」は迷ったが漏れた。
年末に「市子」や「PERFECT DAYS」が飛び込んできて、ベストテンをかき乱した。
(「PERFECT DAYS」は年明け早々のブログで)
総じて暗い映画ばかりになってしまった。
「アナログ」「リバー流れないでよ」が救いか・・・。

外国映画はかなり幅が広がった。
あえてそうしたわけではないが、結果的に8か国の映画を選んだことになる。
これだけでもハリウッド映画の時代が終わったことが窺えるかも。
個人的な嗜好も強いけど。

昨年は韓国推しだったが、なんとなくパターンが見えてきて今年は一本のみ。
それでも日本映画が学ぶ点は多い。

明日になったら、やっぱりこっちだなと順序が入れ替わる可能性もあるが、これが今年のベストテン。
おヒマな方はこれを参考にオンライン配信をご覧ください。
今年の振り返りは映画ベストテンで終了。

一年間、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。

映画「ティル」

今から70年ほど前の実話。
同じようなストーリーは何度となく観てきた。
白人による黒人差別。
それがあたかも正しいことのように振舞う人たち。

客観的にみれば違和感はハンパない。
どうしてこんな行動ができるのか。
同じ人間で平等じゃないか。

まっとうな教育を受けてきた僕はそう思う。
他の日本人も同様。
当然の認識として受け止める。

しかし、それは全世界共通なのだろうか。
同じように冷静に物事を判断できているのだろうか。
当たり前が当たり前じゃない世界があると思った方がいい。

きっとこの作品も観て、不快に思う人もいる。
自分の常識は本作に登場する白人と何ら変わらない。
そう考える人もいるはず。
だからこの70年も前の事件を映画化するのには意味がある。

僕は「エメット・ティル殺害事件」は知らなかった。
それを知れただけでも大きな価値。
この事件をきっかけにアフリカ系アメリカ人の公民運動が活発になった。

吞気な僕はそんなことを初めて知り、
その運動が一人の女性の愛によって生まれたことに感動を覚えた。
子を想う母親の存在は絶大。
ここまでの力を発揮するには愛だけではなく勇気が必要。
それも中途半端な勇気ではない。

もし、母親が沈黙を通したのなら、時代は変わらなかったかもしれない。
時代を変えるのはいつも普通の人。
それも至極まっとうに生きている人。
本作はそれを証明してくれる。

立ちはだかる高い壁に通常なら諦める。
いわれのない誹謗中傷に傷つき、前に進めなくなる。
99%そうなるんじゃないだろうか。
だが、1%を諦めない。

本作は今もはびこる差別問題へのメッセージを強く感じるが、
同時に信じて前を進む大切さを教えてくれる。
平和に暮らすことは大事でそれを維持するのが僕らの使命だが、
そうではなくなった時に立ち上がれるかどうか。
強く生きる意志を自分に重ね合わせることも必要。

「ティル」ってどんな意味?
と映画を観る前に思っていた僕は反省をしなきゃいけない。

本作の製作はウーピー・ゴールドバーグ。
懐かしい感じがしたが、主人公メイミーの母親役として登場していた。
気づかなかった。
80年代、90年代の印象とは大きく違う。
30年以上経過しているので、当然か・・・。
その彼女はこんな作品で世に問いたかったのだろう。

「どこかで起きている悲劇は全員の問題です。」
このセリフを自分事として受け止められるか。
映画は多くのことを教えてくれる。

食べ物のはなし 特別編 野菜ちゃあしゅうめん

今年の食べ物ブログも今日が最後。
再び特別編となります。
そして今回は大好評の月末ラーメンブログ。
全国30万人のブログファンのざわつきがこちらまで伝わってきます。

どんな有名店を紹介するのか、
全国屈指の美味しいラーメンなのか、
期待感は膨らむばかりでしょう。
期待通りか、それとも裏切るのかは読者のラーメンに対する愛情次第。

前回の特別編に続き、今回も北陸。
福井名物は計画通りでしたが、今回は旅行中に感覚的に決めました。
人気ブロガーのようなお店選びをする人も少なくないでしょう。

福井から石川に抜けるには国道8号線を通ります。
ロードサイドには多くの飲食店が並びますが、目立ったのは8番らーめん。
石川県では有名なラーメン店。

大昔、岐阜の実家近くにも店舗を構えてましたが、
いつの間にか別の店に変わっていました。
東海地区の店舗も同様。
一時、出店ラッシュがあったと思われますが、今は数少ない店舗数。

それでも北陸では圧倒的な強さ。
どこの8番らーめんでも駐車場はいっぱいで繁盛していました。
それを目の当たりにしたら、行かざるを得ません。

せっかくなら本店がいいでしょう。
加賀市にある「8番らーめん本店」に行ってきました。

どうやらこれまで何度もリニューアルをしているようです。
新しい店構え。

そしてラーメン店には珍しいドライブスルーもあります。

アツアツのラーメンを持ち帰るのでしょうか。
店内も混み合っています。
家族連れ、老夫婦、独り者の中年男性とありとあらゆる客層。
対象を選ばないのが強さの理由かもしれません。
地元の方々に愛されている証のように感じました。

ここは定番を注文します。

野菜ちゃあしゅうめん 1001円

味は味噌、塩、醤油と選べますが、ここは定番の味噌にしました。
こちらのウリは野菜の量。
今でこそ野菜たっぷりのラーメンはあちこちで見られますが、
こちらがオープンした55年前は珍しい存在だったかもしれません。

そして、シンボルともいえる8の字が入ったナルト。
特別な味はしませんが、ブランドを維持する上には大切。
味噌ラーメンに大きな特徴があるとはいえません。
オーソドックスといえばオーソドックス。

しかし、飽きない味がファンにとっては欠かせないのでしょう。
野菜だけでも結構なボリュームなので、サイドメニューは必要ありません。
それでも多くの方がセットメニューを注文していました。
北陸人は食欲旺盛の方が多いのかもしれませんね。

それではこの1ヶ月のラーメンを紹介していきましょう。

ゆず塩ラーメン

辛味噌ラーメン

和風ラーメン

醤油ラーメン

横綱ラーメン

いつもと比べると少ない気がしますが、これくらいがちょうどいいのかも。
今年もいろんなラーメンを堪能しました。
来年もこの人気シリーズを継続できるよう、責任をもって仕事をします。

ごちそうさまでした。
来年も人気食べ物ブロガーをよろしくお願いします。

「和田誠 映画の仕事」を鑑賞

12月半ば、東京出張の際に少し時間が空いたので、出掛けたのがこちら。

国立映画アーカイブ。
以前からお邪魔したい施設だったが、機会がなかった。
映画マニア以外には知られていない存在なのか、とても静か。
訪問時も観客は5名といなかったように思える。

無限大に時間が許せば、期間限定で上映される昔の映画も観れただろう。
そこまでの余裕はなかったので、展示室のみ観覧。

常設展では日本映画の歴史を学ぶことができる。
「社長たちの映画史」の内容にも近いが、辿ってきた歴史を知れるのはうれしい。

昔のカメラや台本なども展示。
小津安二郎や黒澤明の脚本や絵コンテも展示されていた。

企画展は「和田誠 映画の仕事」。

2019年に亡くなられた日本を代表するイラストレーターの和田誠氏の作品が展示されていた。
和田氏との映画の関りは深い。
高校時代にも年間100本以上の映画を観ていたというし、仕事も映画がらみが多い。

僕も高校時代から和田氏の作品はよく見ていた。
この企画展では和田氏の映画との接点を5章に分けられていた。

第1章 映画を知った
第2章 映画を描いた
第3章 映画を語った
第4章 映画を集めた
第5章 映画を撮った

詳細は避けるが、ほぼ時系列に並べられた作品は懐かしさと新鮮さがあり、ずっと見入っていた。
そういえば僕は高校から大学にかけて「お楽しみはこれからだ」を購入していた。

今でも実家にあるんじゃないかな。
これで海外の名作を学び、名セリフも覚えたように思う。
独特のタッチはどこで描かれようと和田誠作品だと分かる。

監督としても何本か作品を残している。
有名なのは「麻雀放浪記」だが、僕が好きなのは「怪盗ルビィ」。

若かりしキョンキョンが奔放に動き回っていた。
久々にポスターも見たが、いまも色あせない。
2000年代も映画を撮っていたが、すいません、知らなかった・・・。

今後の企画展は分からないが、こんな施設が東京のド真ん中にあるなんて利用しない手はない。
入館料は250円だし・・・。

映画コラムニストとして空いた時間にまた寄りたいね。
ありがとうございました。

映画「市子」

いい映画は「問い」で終わるケースが多い。
本作もそう。
答えは映画を観る者に委ねられる。
そんなことを感じた。

何度となく予告編で目にして、ずっと気になっていた。
半年に一度の「自称映画コラムニストの会」の課題作として仲間と鑑賞。
様々な視点で「市子」について語り合った。

映画が醸し出す空気感であり、
不幸が不幸を招く現実であり、
主演杉咲花の抜群の演技力であり、
多方面からの見方は自分にない視点もあり刺激的。
大いに参考になる会であった。

ここからは僕が感じたことを・・・。
僕は失踪した市子を追いかける長谷川(若葉竜也)と一緒に、
その世界へ吸い込まれていった。

周りを惑わす表情や言葉に僕自身も戸惑った。
この涙は本当の涙か、ウソの涙か、
その放った言葉は真実か、デタラメか、
天使か悪魔か、

どう受け取るかは観る人次第。
ラストシーンがどの場面を描いているかもその人次第。
幸せでもあり、不幸。
対極の選択を迫られているように思える。

僕は純粋にその涙を信じたいし、その言葉を信じたい。
偽りのない市子の心の奥底をあぶり出しているのかと。

こんなふうに書くと究極のラブストーリーとしても受け取れる。
確かに間違いではない。
純粋な男女の物語でもある。

しかし、一筋縄ではいかない過去があり、背負ってきた人生がある。
できれば近づきたくない。
温かい健全な家庭環境で育った人と付き合う方がどれだけ幸せになれるか。
考えるまでもない。
だが、感情が邪魔をし、思いもよらぬ方向へと向かう。
現実でもそんなことは溢れているのだろう。

それを思わせてくれた本作は今年の日本映画界にとっては大きな収穫。
こんな作品が増えれば日本映画の強みも更に発揮できる。

市子扮する杉咲花は言うまでもなく、その母親役の中村ゆりも素晴らしい。
どうして彼女はいつも寂しいのか。
愛らしい表情の奥にある悲しさが本作をより盛り上げる。
僕だったらもっと守ってあげたのに・・・。

決してメジャー作品にはならない。
しかし、多くの方に観てもらい、感じてほしい一本。

日本映画は素晴らしい。
本作は悩ましいけどね。

雨の北陸を愉しむ その2

「界 加賀」をチェックアウトして向かったのは酒蔵。
「いきなり、酒蔵か!」とツッコミが入りそうだが、
前日の夕食時にスタッフさんがいいところがあると教えてくれた。
車で10分なので向かうことにした。

「常きげん」で有名な鹿野酒造さん。

多くの賞を受賞した「KISS OF FIRE」が有名。
中田英寿氏も訪問されたとのこと。

話題のKISS OF FIREと山廃仕込純米酒を購入し、次の目的地、金沢に向かう。
予め予約していたのは金沢21世紀美術館。
ここは未訪問なので、行ってみたかった。

有名な地下のプールは当日朝9時からの予約。
前日にカミさんと予約の話をしていたが、すっかり忘れていた。
11時ごろに気がついて手続するものの既に締切。
この旅行の最大の失態。
あっという間に埋まっちゃうのね。

昼食にラーメンを食べた後、美術館に向かう予定だったが、
カミさんがどうしても金沢駅で写真を撮りたいという。
どうでもいいと思いながら、ここは家族サービスなので要望に従った。

これで満足であろう。
金沢21世紀美術館は一般的な美術館と客層が異なる。

それは展示作品の影響もあるだろう。
観客は芸大の学生を思わせる若い連中が中心。

主催展覧会のD X P (デジタル・トランスフォーメーション・プラネット)
や電気は50代夫婦にはハードルが高かった。
それでも十分と楽しませてもらった。

地下のプールの人たちは嬉しいだろうね。

夜は金沢の先輩経営者に紹介してもらった人気店。
いずれ食べ物ブログで紹介されるだろう。

最終日は朝から強い雨。
兼六園も近江市場も諦め、
(元々、予定はなかったが)
向かったのは再び加賀。

娘に教えてもらったほうじ茶の有名店丸八製茶場。

厳選されたほうじ茶の飲み比べもさせてもらった。
結構、優雅でしたね。
そこから近くの浮御堂。

片山津温泉も残念ながら寂れていた。
ほぼこれで観光は終了。

車からVoicyを聞くと坂井市市長が焼き鯖寿司のPRをしていた。
美味しい焼き鯖寿司を食べたくなりスマホでチェックし、その場所に向かった。
思ったよりも遠かったがこれは正解。

帰宅後、美味しい焼き鯖寿司を頂くことができた。
そんな感じで2泊3日の旅行を終えたが、やはり天候に左右された。

雹が降ったり、ダブルの虹が見えたりするのは貴重な経験。
これをよしとすべきだろう。
カミさんは1日で3度の虹を見れたのがよかったようだ。

今年のカミさん孝行は終了。
来年はどこにお連れしましょうか(笑)。
お疲れ様でした。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その271

忘年会が続きます。
立場が変わりお誘いも減るかと思っていましたが、
逆にヒマになったと思われている節があります。
却ってお誘いが増えている気がします。

ありがたいことに先週、今週はほぼ埋まっています。
飲みの場が続いてもお調子者なので、控えめに飲むことができません。
ついつい飲みすぎてしまい反省する日々。
全く反省していないという話もありますが・・・。
家では反省したフリはしています。

忘年会が続くと翌日のランチは気を遣います。
さすがに丈夫な胃も疲れを感じるでしょうから、優しい食事が求められます。
長者町通りを南に入ったところに以前から気になる居酒屋がありました。

ちょうどスギモト本店さんの向かい。
ランチの提供は最近じゃないでしょうか。
看板が目に入りました。

「お~、胃に優しいランチじゃないか・・・」
頷きながら、「恋さん」に入りました。

カウンター中心の居酒屋で、日本酒や焼酎の種類も多く揃っています。
夜のメニューを聞くと黒板を持ってきてくれました。

「おー、なかなかやるじゃないか。」
飲みたくなる気持ちを抑えます。
そうです。ここではランチを頂くのです。

豚汁定食(塩サバ) 880円

あくまでも豚汁がメインで、他にはシャケと牛すじドテ丼があります。
豚汁は具沢山。
豚肉、大根、里芋、ニンジン、ごぼう、蓮根、
ねぎなど多くの具が入り、これだけでも十分なおかずです。

写真を拡大し、見てください。

「おー、なかなかやるじゃないか」
久しぶりに2度も呟いてしまいました。

塩サバもサブではなくメインとして受け止めても十分なサイズと食べ応え。
飲み会が続く日には理想的なランチといえそうです。
胃は疲れていても、こんな食事であれば元気100倍。
週1回のルーティンでも十分だと思ってしまいました。

こちらは機会があれば夜もお邪魔したいですね。
キレイに食べ終えると「今夜も頑張るぜ!」と一言発したくなりました。
店内で声は出しませんでしたが、そんな気持ちでお店を出ました。

ごちそうさまでした。

人を導く最強の教え『易経』 「人生の問題」が解決する64の法則

著者の小椋さんとは7年ほど前に古事記の勉強会でご一緒したことがあった。
僕は主催者でありながらも、あまりにも無知なのでイチ参加者に過ぎない勉強会(汗)。
当時は優秀なビジネスマンという印象だったが、
すっかりご無沙汰のうちに書籍を出版される先生になられていた。

最近、古典を学ぶ意欲も芽生え、
所属する経営塾でも「論語」の勉強もしている。
昨日もそう。

年齢のせいか、もともと頭が弱いのか、せっかく学んでもすぐに忘れてしまう。
「論語」の勉強会は果てしなく続くが、復習を積み重ねないとモノにはならない。
人より時間が掛かるな・・・。

「易経」も以前おススメされた書籍を手に取ったことはあるが、
手に取っただけで終わっていた。
気持ちだけではダメで、学ぶ覚悟を持たないと理解できない難解な古典。

そんな時に知ったのが本書。
たまたま小椋さんが講師を務めるオンライン勉強会に参加。
恐ろしいくらい分かりやすい内容で、こんな僕でも大丈夫と思わせてくれた。

勉強会が終わった瞬間に(多分)、ネットで注文。
順番待ちの状態だったが、最近、読みを終えることができた。
ここまで易しく解説してもらうと頭にもす~っと頭に入ってくる。

易の六四卦を眺めていても何も理解できない。
卦の名前を抜き出し、ひとつずつ読み込むと少しだけ理解できる。
ただその程度。
簡単に吸収することはできないし、かなり難解なので相当時間も要する。

そんな「易経」を本書は丁寧に教えてくれる。
例えば、水沢節。
節とは、節度、節制、節目の時。
節を大切にすれば大きく伸びることができる、の意。

だからこそリーダーは節度を持った方がいい。
そこに著名人の言葉やビジネスの事例を絡ませ、よりその卦の奥深さを知ることとなる。
一節一節は短いが、必ず問いがあり、それに向き合うことになる。
すぐに答えられる問いもあれば、考え込んでしまう問いもある。

だからこそ意味がある。
結局、答えは自分で導くもの。
3000年前も現代も大切なことは何も変わっていないんだよね。

繰り返し繰り返しの行動は必要だが、
ハードルの高い古典を学ぶ新たなキッカケにもなった。
このような機会を頂き感謝。

小椋さん、ありがとうございました。

関ケ原で喋り、関ケ原で学ぶ

毎年のように岐阜県で講演の仕事を頂く。
ほとんどのエリアにお邪魔したが、まだのエリアがあった。
それが関ケ原。

岐阜県の中では近くて遠い。
そんな場所じゃないだろうか。
知名度としては圧倒的に高い。
しかし、普段の生活ではほぼ馴染みがない。

そこから仕事を頂けたのはむしろ有難い。
気合を入れて出掛けることにした。

ランチは関ケ原の飲食店を紹介するHPで見つけたに「やまびこ路」さんに訪問。
こちらはうどんのつゆを関西風か関東風かを選べる。
まあ、日本のど真ん中なのでそんなこともできる。

注文したのが和風ラーメン定食なので、全く関係なかったが・・・。

今回、伺ったのが岐阜関ケ原古戦場記念館。
3年前にできた新しい施設で関ケ原町の熱い想いが伝わってくる。

受付には今日の講演内容。

ちょっと照れくさい。
こちらの施設は1階がシアター、グラウンドビジョンで、2階が展示室や体験コーナー。
最上階が展望台。

僕は3階のセミナールームでの講演。

県内の経営者や人事担当者向けに講演させてもらった。
「どうする採用、どうする中小企業」と取ってつけたようなタイトル(笑)。
2時間の内容を1時間に絞り、1.5倍速のマシンガントークで喋りまくった。
みなさん、温かい視線で聞いていただけた。
感謝!

元々、講演が終了したら施設を見学しようと思い、事前に予約をしていた。
結果的には運営の方が参加者と一緒に案内をしてくれた。
これが期待以上に面白かった。

シアターやグランドビジョンで上映される関ケ原はリアルに近い映像で迫力十分。
子供が泣いてしまうのも頷ける。
その分、大人は楽しめる。
撮影禁止なのでお見せできないが、これだけでも価値はある。

地域的には圧倒的に石田三成のファンが多い。
西軍、東軍の人気投票は例年は西軍が圧勝。
それを推す施設だが、今年は「どうする家康」効果もあり、家康人気も高かった。

大河ドラマとも積極的なコラボ。
休日にはかなりの人出。
少しずつ周辺施設もよくなっているので、こんな場所が盛り上がればいい。

記念館の偉い方が僕を案内してくれた。
展望台から見渡す景色から、関ケ原の戦いをイメージ。

「どうする家康」も昨日で終了。
ああいうエンディングとはね・・・。

これからの賑わいは何ともいえないが、せっかくの盛り上がりを維持してもらいたい。
もっと若者向けのお店ができるといいね。

関ケ原で喋り、関ケ原で学んだ一日。
僕自身もいい経験をさせてもらった。

ありがとうございました。

映画「アダミアニ 祈りの谷」

ドキュメンタリー作品を観るのはせいぜい年2~3本。
今年は本作と「モリコーネ 映画が恋した音楽家」
観る度に本数を増やそうと思うが、どうしても後回しになってしまう。

ドキュメンタリーも幅は広いが、今、観るべきは本作のような作品。
僕らは世界を知っているようで何も知らない。
特に小さな国の紛争に巻き込まれた市民のことはゼロに等しい。

多くの若者が紛争で亡くなる。
その若者には大切な家族がいる。
いくら国のためとはいえ、いとも簡単に犠牲になったら、
その悲しみや憤りはどこへ持っていけばいいのか。

恨みだけ残れば泥沼の争いになる。
より多くの犠牲者を生み、悲しみは増幅する。
そして希望も失っていく。
それでも明るい明日を望んで、新たな一歩を踏み出す。

分かりやすく言えば本作もそんな流れ。
数十文字で片づけられないので、リアルな姿は観てもらうしかない。

奇想天外な超大作なら事前情報は要らないが、
本作は予習して観た方が納得感は生まれる。
チェチェン紛争は知っていても、その背景やもたらされた結果はほぼ知らない。
舞台となるパンキシ渓谷が「テロリストの巣窟」であったことを理解する人はどれだけいるか。
無知な僕は何一つ知らなかった。
ジョージア人とロシア人の違いだって・・・。

今起きている紛争とは異なるが、共通項も多い。
戦争なんていつの時代も同じ理由で起きている。

本作は紛争で息子を失った母親とその従兄弟を中心に淡々と描かれていく。
もちろん悲壮的なシーンはあるが、全体的には穏やか。
美しい自然と調和した人間関係が映し出される。

いろんな想いを抱えながらも前を向く姿には感動を覚える。
但し、それは日常。
過度な演出もなければ、戦争で傷つくシーンもない。
あくまでも自然体だし、ハッピーエンドが用意されているわけではない。
メチャ面白かったという具合にはいかない。
それがこの分野の正しいドキュメンタリー。

本作は日本・オランダ合作で監督は竹岡寛俊氏。
3年間に亘り、地元の方との信頼関係を築く姿はもっと評価されてもいい。

戦争で生き残った従兄弟アポがどんな場所でも体を鍛えているシーンは印象深い。
複雑な思いがそんな行動をさせるのだろう。

来年はもう少しドキュメンタリー作品を増やそうと思う。