当初はスルーするつもりだったが、
「これを観ないと映画コラムニスト失格!」とインド映画通の某役員に罵られた。
名古屋市内の映画館は既に終了のため、わざわざ郊外まで足を運んで観た。
なんと健気な映画コラムニスト。
素直に従ったわけだが、遠出した甲斐もあった。
まあ、インド映画通の声は認めておこう。
本作は低予算作品ながら口コミで評判を呼び、インドで大ヒットしたという。
僕の中のインド映画は「RRR」にイメージされる。
長時間、ド派手な演出、歌と踊り。
2年前に公開の「JAWAN ジャワーン」も同じような作品。
確かのこの2本は面白かった。
これからのインド映画の隆盛を期待させた。
だったら最初から観ろよといわれるだろう。
それも上映時間は127分とインド映画にしては短い。
ただこれまでのようなインパクトを感じなかった。
きっと本国でも同じじゃないか。
最初は話題作ではなく徐々に浸透し始め、気づいた時には多くの人に感動を与えた。
簡単に解説すると、スリランカからインドへ密入国した家族が周辺の人を巻き込みながら、
人としての大切なものは何かを教えてくれる作品。
まさに愛と呼ぶべき。
ちょうど読み終えた「人生とは長い時間をかけて自分を愛する旅である」と被る。
本書も気が向けばブログに書こう。
他人への愛や親切を素直な気持ちで進めれば、その愛や親切は連鎖し自然と広がっていく。
気づいた時には誰もが人に優しくなれる。
国境も人種も関係ない。
インドってこんな心温まる映画を作るんだと感動した。
僕はインドやスリランカの言語は分からない。
もちろん方言なんて全く分からない。
言葉使い回しがカギとなるが、ネイティブの言葉の違いはさっぱり不明。
そこは字幕で判断。
字幕の重要性を教えてくれたともいえる。
単純な世界だが最も大切なこと。
日本に限らずあらゆる国で本作が上映されれば、きっとみんな幸せになる。
極端な話、戦争もなくなる。
ただその最初の一歩が難しい。
誰もが分かっていることだけど。
本作はインドの普通の家庭を描くが、カレーばかり食べていることに気づく。
やはりインドでは毎食カレーなのか・・・。
出演者がどこまでインドでメジャーなのかは分からない。
多分、有名な役者ではないし、演技も上手いとはいい切れない。
しかし、誰もが魅力的。
特に母親役のシムランは大和撫子っぽいよさもあった。
作品だけで捉えるとインドはとても平和な国。
こんな作品が広がっていくといいんだろうね。


