経営者仲間から「山田さんにぜひ、観てほしい」とご紹介頂いた作品。
それがなければ観ることはなかったと思う。
本作の存在すら知らなかった。
映画館は名古屋駅裏の「シネマスコーレ」。
足を運んだのは、実に数十年ぶり。
社会人になって1~2回?
学生時代は時々お邪魔したが、変わらぬ雰囲気に懐かしさを感じた。
この機会にも感謝。
本作はウガンダで過酷な運命を強いられた「元こども兵」たちの社会復帰を追ったドキュメンタリー。
スクリーンに映し出される現実は、あまりにも凄惨。
わずか10歳前後で誘拐され、銃を持たされ、
時には肉親を殺めることさえ強要される子どもたち。
そんな半生で生きるための力は大きく削ぎ落される。
笑顔がないのが印象的。
普段の報道に触れているだけでは知り得ることのない世界が、この地球上には存在する。
僕らの知る「日常」の何と狭く、脆いことか。
そして描かれる世界は現代とは思えない。
スマホは登場するが、あとは50年以上前といっても大げさではない。
あのミシンは母親の嫁入り道具じゃないか。
特筆すべきは、そこで活動する日本人の存在。
NPO法人「テラ・ルネッサンス」の小川真吾氏ら。
以前、創設者の鬼丸さんの講演を拝聴し、おぼろげに活動は知っていた。
「被害者」でありながら「加害者」の烙印を押され、
家族や地域から拒絶される元こども兵たち。
彼らの心の傷に20年以上も寄り添い、自立への道を共に歩む。
その揺るぎない信念と忍耐強さには深い敬意を表さずにはいられない。
世界中で絶えない紛争。
その巨大な濁流を前に、僕らは傍観し非難するだけ。
しかし、彼らの活動を観て感じた。
結局のところ、一人ひとりの人生に光を当てる、小さな活動の積み重ね。
それ以外に、この根深い連鎖を断ち切る術はないのではないか。
どこかの国のように攻撃を仕掛けてお終いというわけではない。
こうしたドキュメンタリー作品を観る時間をもっと取らないと。
「知る」ことは「関心」を生み、「関心」は「責任」へと繋がる。
知ることから逃げてはならない。
それを教えてくれた作品だった。


