「さよならは別れの言葉じゃなくて再び逢うまでの遠い約束~」
は薬師丸ひろ子が歌った「セーラー服と機関銃」の歌詞。
公開時、国語の教師が歌詞を絶賛していた。
映画を観ているうちにそんなことを思い出した。
「愛って、よくわからないけど、傷つく感じが素敵~」
これは同じく薬師丸ひろ子の「メインテーマ」の歌詞。
上映は確か1984年なので高校3年生の時。
受験生だったが夏休みに観た。
本作を観た後、何度も口ずさんでしまった。
同世代であればそんな人は多いんじゃないかな。
大切なシーンで使われ、美しくもあり悲しくもある曲とだけいっておこう。
今年は不思議とラブストーリーを観る機会が多い。
とうに卒業したつもりだったが、少なからず大人の恋愛に憧れがあるのか。
本作はなんといっても井川遥。
設定は50代だから驚きだ。
それもパート勤めのアパート暮らし。
生活もギリギリ。
「いやいや、いるはずないぞ」と自分に言い聞かせながら、吸い込まれた。
井川遥演じる須藤葉子は太い。
堺雅人演じる青砥のセリフにもあるが、そんな言葉が似合う生き方。
美しさは当然ながら、その言動にも惹かれた。
2人は中学時代の同級生。
須藤も青砥もバツイチのひとり身なので、やましいことは何もない。
堂々と付き合えばいい。
にもかかわらず・・・。
とストーリーとしてはここまでにしておこう。
大人の恋愛映画って、上手くいかないことが多い。
本作はどうか。
お互いを思いやる気持ちがあるからこそ複雑。
冷静に考えれば納得できるし、感情的になれば納得できない。
誰の人生でもそんなことなのかもしれない。
中学時代と現在を行ったり来たりすることで、2人の関係性が徐々に明らかになる。
観る側も引き寄せられ、いつの間にか2人を応援する。
だからこそ予測のつく結末も許される。
もしかしたら何の支障もなく僕がシアワセに暮らすのは奇跡かもしれない。
それは誰のおかげか。
そんなことを考えると家人をもっと大切にしなきゃと思ったり・・・。
大人の恋愛映画は50代も終わろうとするオヤジに多くを教えてくれる。


