前向きに行こう!名大社社長ブログ

カテゴリ「本を読む 映画を観る」の記事一覧:

社長って何だ!

丹羽さんの著書はなぜか手に取ってしまう。
これまでの作品に感銘を受けることも多かった。

本書には”部・課長必読!”と書かれている。
一応、これでも社長を10年任されてきたので、本書のターゲットではないはず。

だが、改めて社長として求められることを痛感した。
この類の書籍は定期的に頭の中に叩きこまないといけない。
忙殺される日々を過ごすうちに頭の中からすり抜けてしまうことも多いだろうから・・・。

著者である丹羽氏は社長、会長の経験は12年。
社長業としては僕の方が既に期間は長い。
しかし、期間の長さでその価値が決まるものでなければ、実績がある者が長いとも限らない。
あまりに実績がなければ短命に終わるだろうけど・・・。

本書で表現される社長業はどちらかといえば大手向き。
オーナー企業や中小企業の経営者をイメージして書かれた内容ではない。
その点では読んでいて若干の違和感を感じるが、それは当然のこと。

僕が中小企業のことしか語れないのと同様に大企業の社長経験者は大企業のことしか語れない。
丹羽氏の目線はやはりそこにある。

だが、企業規模問わず求められる資質は大きくは変わらない。
このあたりの表現はどの社長も共感するところだろう。

「社長が孤独でなければ、その会社はうまく回っていかない。」というのが私の信念です。
私自身の体験として12年もの間、社長と会長を務め、
そこに共通して求められた資質は「孤独に負けない」ことだったと思います。

大切なのは情熱と気力とともに明るさと精神力の強さ。
そして、リーダーとして高い志を持続できるだけの倫理観を持っているかどうかです。

丹羽氏に限らず名経営者と呼ばれる方の言われることはほとんど変わらない。
そこは改めて肝に銘じないといけない。
特に最近、社長という役割について僕自身が考えることが多かったので、復習的な学びにもなった。
社長の持つ権力についても・・・。

丹羽氏は59歳で社長に就任。
当時では最年少での就任だったという。
その年で最年少か・・・。

僕はそれくらいには引退しようと思っているというのに。
見方を変えれば、今の僕の年齢はまだまだ若手。
そこをもっと意識して毎日を過ごさねばならない。

勉強になりました。

映画「パラサイト 半地下の家族」

今、最も話題の映画。
昨年のカンヌ国際映画祭「パルムドール」受賞作だから当然ともいえるが、
同様の受賞作「万引き家族」よりもヒットしているんじゃないだろうか。

休日にちょっとした空き時間があったので、
ミッドランドスクエアシネマでネット予約をしようとしたらほぼ満席。
別日に会社近くのミリオン座で鑑賞。

ミリオン座にあれだけ多くの人を見たのは初めて。
平日のあんな時間に・・・。

テーマとしては「万引き家族」と近しいが描き方は全く異なる。
むしろこちらの方がショックが大きい。
来年はどんな家族がこのカンヌ映画祭で暴れるのだろうか(笑)。

まずいえること。
これは絶対余計な知識を入れずに観た方がいい。
ストーリーを全く知らない状態で観た方が断然いい。

僕もあえて余分な予備知識は入れなかった。
4人家族が全員失業中で寄生することと半地下の住まいに住んでいる程度のこと。
タイトルのままじゃないか・・・。

「万引き家族」と違い映画はテンポよく明るい。
コメディーのようだ。
むしろジャンルとしてはコメディーかも・・・。

それが一気にホラー映画のような展開になるから恐ろしい。
そんな点でいえば韓国は意外と柔軟な国なのかもしれない。
あのピリピリとした緊張感は堪らない。
中には逃げ出したくなるような観客もいるんじゃないか・・・。

僕の隣には老夫婦が座っていたが、驚いたことに旦那さんはイビキをかいていた。
こんな凄い映画でイビキをかくなんて日本のお年寄りは根性が座っている。
そのあたりに両国の大きな違いがあるのかな。
変な意味はありません(笑)。

僕がこれまで観た韓国映画ってそれほどない。
もっと観たいのだが機会が少ない。

記憶になる作品といえば「シュリ」「JSA」「息もできない」くらい。
どれも素晴らしい作品だが、やたら重い。
「シュリ」はちょっと違うが、韓国の暗部を描いている。
本作も闇を感じるが、そこには今までにはない青い空、美しい緑が存在する。

大富豪のお母さん役のチョ・ヨジョンさんも美しく明るい。
ちょっと母親としては若すぎないかと思ったのは僕だけではないだろう。
日本の女優さんの誰かに似ている。
若い頃の黒木瞳さんに深津絵里さんを掛け合わせた感じかな・・・。
そんな印象。
個人的には韓国の女優さんは好きです。

それはともかく今年に入っていきなりガツーンと殴られたような映画。
観ておくべき1本。
恐るべしポン・ジュノ監督。

運気を磨く

多くの知人が勧めていたので手に取った1冊。
多分、勧めていなくても読んだとは思うけど(笑)。

著者の作品は何冊か読んでいる。
このブログで検索をかけてみると「人間を磨く」がヒットした。
結構、いいことを書いているじゃないか。
書いたことすらあまり覚えていないけど(笑)。

このような立場で仕事をしているとどうしても人の動きを中心に見てしまう。
それが重要なことであり、どう接していくかがで僕の真価が問われる。
プラス面ばかりが目につけばいいが、実際は悲しいかなそうじゃない。

どうしてもマイナス面を見てしまい、それに対しての発言もマイナス要素が強くなる。
つい感情的な思いになってしまうこともある。
でも感情的な言葉は極力出さないように気をつけていますよ。
はい。

本書を読むとそういった姿勢がいかに運気を下げ、
自分にとっても周りにとってもマイナスであることがよく理解できる。
元々、ポジティブであまり後ろ向きなことは考えないタイプだが、
上手くいかないことがあったりするとつい陥ったりしてしまう。

必要以上に周りは観察しているので、気をつけなければならない。
無理やりポジティブ思考になるのも逆効果だし・・・。
無理やりではなく自然に日常ポジティブな言葉を発するべき。

確かに名大社にもポジティブバカと呼ばれるマネージャーが存在するが、
彼が喋れば自然とそんな雰囲気にあるから不思議だ。
それはやはりその空気を流す力を持っていることであろう。
そう思えば、ポジティブバカから学ばせてもらう点は多いということか。
使い方には注意が必要だけど・・・。

本書では独り、静かに自然と向き合う必要性を説いている。
確かにそれは僕が感じるところ。
ランニングするのは体を鍛える面が大きいが、
朝日を浴びながら自然豊かな公園を走っていると気持ちがスッキリとし、
心が洗われるような気持ちにもなる。
それと同じことだろう。

僕のこれまでの人生を振り返れば、かなり運がいい人生を送っていると思うが、
見方を変えれば自分が導いてきたともいえる。
知らず知らずのうちに運気を磨いてきたのかな(笑)。

今後は意識的に運気を磨く努力をし、更に幸運をもたらすようにしたい。
それも自分だけではなく周りに運んでこれたら尚いい。
理想だよね。
発する言葉も自然と気をつけるだろうし・・・。

2019年映画ベストテン

最近、映画コラムニストの仕事も増えてきた。
(妄想かもしれないが・・・)
今年はさらにその仕事を増やしたいと思う。
そのためにはコラムニストだけでなく、評論家としての実績も上げなければならない。

この時期になると求められるのが前年のベストテン。
間もなく発表される「キネマ旬報」のベストテンも多くの評論家が評価した点数の総合順位。
いずれ僕もキネマ旬報から評価とコメントを求められることになるだろう。

そのためにはいつでも答えられる準備をしておかねばならない。
本来なら日本映画、外国映画ともベストテンを打ち出すべきだが、
映画コラムニストとして専業ではないのでそこまでは難しい。

2019年に観た作品は日本映画16本、外国映画15本、合計31本。
選りすぐりの31本だが、ここは邦洋合わせてのベストテンにしたい。
それでもこれを選ぶには相当難しい。

最初は1位から5位、6位から10位とざっくりした順位にしようかと思ったが、
ここは忖度なしにはっきりさせた方がいい。
そんなわけで僕の2019年のベストテンはこちら。

1.運び屋
2.グリーンブック
3.ホテルムンバイ
4.ジョーカー
5.新聞記者
6.プライベート・ウォー
7.家族を想うとき
8.バイス
9.凪待ち
10.記憶にございません

上記以外にも、「家に帰ろう」「マチネの終わりに」「ひとよ」「カツベン!」など
好きな作品はあったが、外さざるを得なかった。
できれば日本映画を半分選びたかったが、結果としては洋高邦低。
これも仕方ないだろう。
優れた外国映画が多かった。
選んだ作品は全てブログで評論しているので、気になる方はブログ内検索をしてね(笑)。

いえるのはクリントイーストウッド監督が年齢を重ねるごとに素晴らしい作品を生み出すことと、
(間もなく公開される「リチャード・ジュエル」も楽しみ・・・)
白石和彌監督の精力的な活動。
日本映画界では圧倒的な存在感を生み出している。

そうはいってもたがだか31本の世界。
少なくとも50本の映画を観ないとベストテンを語るべきではない。
これを仕事と認めてもらい、昼間から映画館に通うことを許してもらいたい。

そうすればもっといいベストテンをつけることができるけどね…笑。

小説「トヨトミの逆襲」

前作「トヨトミの野望」の書評ブログを書いた時に結構な反響があった。
かなりの真実があると・・・。
レビューなどを読んでも半信半疑だが、知り合いにそんなことを言われるとグッと説得力が増す。

やはり書かれている内容には事実が多いようだ。
書店では買い占めが起きて全ての「トヨトミの野望」が消えたという噂も・・・。
かなりの話題になっていたんですね。

その第2段が本書。
前作は文庫が発売されてから購入したが(kindleだけどね)、
今回は単行本発売早々に購入(kindleだけどね)。
思う壺読者であることがよく分かる(笑)。

本作で描かれるのはまさに現在と近い将来。
現在はほんと最近の話も・・・。
ソフトバンクの孫正義さんを思わせる人物も登場するし。
誰が読んでもここを間違うことはない。
そんな背景があったなんて、この小説で知ることができたのは経済のお勉強。

そういえば、あれだけ話題になった燃料電池自動車「MIRAI」を
見る機会が減ったのも本書を読んで気がついた。
なるほど、そんなわけね・・・。
これも自動車業界のお勉強。
最近の業界が置かれた状況も理解できるので、それだけでも読む価値はある。

そして、ここで描かれる近い将来。
内容は一気に池井戸潤の世界へ。
主人公の豊臣統一は急角度で池井戸作品に登場する熱血漢溢れる社長に変身する。
捉え方は様々だと思うが、僕はそんなことを感じた。
熱いドラマが繰り広げられる。

過去は実話を基に描かれるフィクションだが、未来は完全なフィクション。
著者の想像もしくは予測でしかない。
その社長像はかなりカッコよかったりする。

穿った見方だが、叩かれた著者がここでは褒められる存在になったような・・・。
穿った見方です(笑)。

そして、世の中を変えるのは中小企業の存在。
感動させてくれる。
これも池井戸作品の特徴。
最後まで読むと空気も変わってくる。

本作のシリーズはこれで終了だろうか。
「トヨトミの帰還」とか「トヨトミの覚醒」とか発売されたりして・・・。
な~んてね。

STAR WARSを意識しすぎだろ(笑)。

映画「男はつらいよ お帰り 寅さん」

かつて名古屋駅前に松竹座という立派な映画館があった。
僕は大学時代、名駅の他の映画館でアルバイトをしていたこともあり、
この映画館にはちょくちょくお邪魔していた。

大半はタダ券をもらって観ていたが、これはという作品は前売り券を購入し観ていた。
名古屋を代表する大きな映画館だった。
カップルシートなんていう特別な席もあった。

昭和のよき時代。
年末年始には必ず「寅さん」が上映されていた。
松竹の看板作品。
確か当時は2本立て。
「釣りバカ日誌」も最初は2本立てのサブ的な作品だったかと思う。

映画の冒頭は必ず寅さんの夢から始まる。
ハッと目が覚め現実が訪れる。
それは本作も同じ。
いきなりオマージュじゃないか・・・。

どうだろう。
僕は「男はつらいよ」を何本観ただろうか。
リアルで観た作品は少ない。
1作目や2作目は山田洋次特集かな・・・。
全作品のうち1/3も観ていないし、ほとんど忘れてしまった。

しかし、寅さんが語る
「結構毛だらけ猫はいだらけ。穴のまわりはクソだらけ」
は最高だった。
あの軽妙な口調は渥美清だからこそ成し得たのだろう。
そんな過去の寅さんシリーズを思い出させてくれるのが本作の最大の魅力。

タイトルにある通り、映画を観る者全てが寅さんにお帰りを言い、過去を懐かしむ。
それは昔の時代は良かったというように・・・。
映像のタッチも昭和そのもの。
一つ一つに会話も今よりも丁寧で懐かしさを感じさせる。

セリフも普通ではあるが、普段会話では使わない表現が多い。
そんな感じ。
それが山田洋次監督が求めていた世界かもしれない。

本作は原題をを進行させながら過去をシンクロさせていくのだが、使い方が絶妙。
特に第1作目?の映像がいい。
倍賞千恵子さんはあんなに可愛かったんだ・・・。
今やすっかりおばあちゃんだが(映画の中もね・・・)、当時はとてもチャーミング。
博が惚れるのも仕方ない。

そんな感じで本作は過去の作品を少しずつ引っ張り出し、寅さんのせつない恋愛遍歴を映し出す。
観る者は当時をオーバーラップさせ、寅さんとの思い出を懐かしむ。

言い方を変えればズルい作品。
それでも観たいと思うし、観て感動してしまうから不思議。
それが一般的な捉え方だが、本当は別の意味合いも。
もしかしたら山田洋次監督は違うメッセージを訴えたかったんじゃないのかな。
今の時代に・・・。

それにしても正月に観るには相応しい映画。
日本映画は寅さんで一年をスタートすべきなんだろうね。

星野佳路と考えるファミリービジネスの教科書

何となく日経トップリーダーの回し者のような存在になりつつある(笑)。
本書は日経トップリーダーの連載や星野リゾート代表の星野氏の講演をまとめたものが中心。
実際は既に読んでいる内容がほとんど。
改めて取り上げる必要があるかといえば微妙だが、
ファミリービジネスを学ぶ者としてはしっかりと押さえなければならない。

今や星野氏はファミリービジネスを語る第一人者といっていい。
10年程前、僕はグロービスで開催された星野氏の講演を拝聴し感銘を受けた。
その時のテーマはマーケティングだった。
今はファミリービジネス関連で感銘を受けている。
ネタに使わせてもらうこともしばしば。

創業家4代目として格闘されてきた背景は説得力があり、その分析においても納得感は高い。
ファミリービジネスの研究をライフワークとして捉えられている。

本当は昨年12月までの「名古屋ファミリービジネス研究会」で
紹介したかったが、間に合わなかった。
読むのが遅かっただけですね(笑)。
今年の企画で紹介します。

本書では同族企業に関わる11名の方との対談で本音が語られている。
順調なケースは一つもなく、修羅場を乗り越え今に至るケースばかり。
その方が読み手には参考になるはず。

その中の一つに大塚家具の大塚久美子社長との対談がある。
大塚家具といえばつい先日、ヤマダ電機の子会社化が発表されたばかり。
経営状態は厳しく支援を仰がねばならない状態。

僕がその箇所を読んだのが偶然にも発表あったすぐあと。
対談は1年以上前だったが、とても新鮮だった。
この対談で星野氏は大塚社長に対して、こんなことを言っている。

『絶対という仕組みを考える、ということなんですよ。
大塚さんの今のコミュニケーションが守りに入っていることです。
「彼らとは違う」「誤解を解く」といった、表現は守りです。』

この対談には当然前後の文脈があるので、この文章だけだと、
何のこっちゃ?と思われるだろうが、僕はこの言葉がとても響いた。
結果、今のような結果に導いたとも受け取れる。

これはあくまでも個人的な感想で、事実かどうかは別だけど・・・。
本音トークは本人の価値観をもあぶり出してしまうのかも。

ファミリービジネスを学ぶに従い、
ファミリービジネスでない僕は更にどうしていけばいいのか迷い込む。
強みを知ることは弱みをあからさまにすることにもなる。
主観と客観でせめぎ合う辛さ。
最近はそんな状態だ。
誰か非ファミリービジネスの教科書を書いてくれないかな。
サラリーマン経営者じゃなくてね・・・。

なんだか迷子になりかけてしまったが、ファミリービジネスに関わる方にはおススメの1冊。
ぜひ、読んでもらいたい。

最後は回し者のような終わり方。
新年最初の書籍の紹介が本書がいいかは分からないけど(笑)。

映画「家族を想うとき」

この映画には悪い人は一人も出てこない。
懸命に前を向いて生きている人ばかりだ。
もがき苦しみながらも幸せを求めて生活をしている。

しかし、幸せが訪れることはない。
せつない。
映画を観ているこちら側が苦しくなってくる。

眼をそむきたくなるが、眼を離すことはない。
そこに現実があると感じるからだ。
目をそむくことは現実から逃げていることを意味する。
それを分かっているから逃げることができない。

この作品に登場する家族も同じ。
誰も逃げていない。
逃げようとする瞬間はあるもののその生活を受け止め、戻ってくる。
それがとてつもなく悲しい。

本作の舞台はイギリス。
どんよりとした天候の中、家族のために働く父親がいる。
母親も家族のために働く。
これが日本であっても何の違和感もない。

むしろ日本の方が想像しやすい。
これに近い日本映画もあったんじゃないかという錯覚も起きる。
どこにでもあり得る家族像がここに描かれている。

どこで間違ったのか、生きる時代がまずかったのか、
いい偶然と悪い偶然があるとすれば、たまたま悪い偶然が重なっただけじゃないか。
そんな想いを抱きながら、映画を見つめていた。

いつ何時、僕がこの映画の家族と同じ状況となっても不思議ではない。
たまたまに過ぎない。
運を掴めたかどうか、それを見逃さなかったかどうかの違い。
そんなふうに思えてくる。

どんな時も自分の判断軸と比べるのが大切。
僕は感情を抑えることができるだろうか。
僕は言葉を選ぶことができるだろうか。
いざという時、どんな判断をするのか。
映画は多くのことを教えてくれる。

そして、つくづく思う。
今のシアワセに感謝しなければならない。
家族に感謝しなければならない。
普通に暮らせるシアワセを。

タイトルではないが、家族を想うことを感じさせてくれる映画。
大人は観なきゃいけない。

いつまで名古屋で公開されているのか。
早めに鑑賞することをおススメしたい。

現場のドラッカー

誰かは忘れたが、本書を勧めていた人がいた。
そろそろドラッカーの復習をしたいと思っていた時期なので都合よく手に取った。
ドラッカーをかじった経営者やビジネスマンは多いはず。
経営を学ぶ場合、誰もが一度は通る道かもしれない。

こんな僕もドラッカーの著書は何冊も読んでいる。
有名なキャッチフレーズも覚えてはいる。
でも、大半は忘れている。
お恥ずかしい話だが、実践していないことも多い。
頭で理解し、知った気になってそれで終わっている。
そんな状態。

リーダークラスに「マネジメント」を推奨しながらも、本人はその内容を忘れている。
情けない話だ。
となれば、やるべきことは簡単で明確。
再度学べばいいだけのこと。

心に響いた言葉も時間と共に消えていくため、定期的に学ばねばならない。
その一冊として本書はうってつけ。
ただの解説書ではない。
これまでのフルに経験を活かし現場で動かしている。
それが企業の実績として証明される。

連続赤字の会社が黒字化した。
自社の強みを再認識した。
イノベーションを起こした。
言葉だけを並べれば、よく聞くフレーズ。

ドラッカーに限らずあちこちで語られる経営学。
VUCAの時代だろうが、web2.0の時代であろうが変わらない。
物事の本質は変わらない。
結局はそれを実践するかしないかしかない。

著者の國貞氏は確実に地道に現場に落とし込み、クライアントをサポートしている。
それだけで説得力が生まれる。

著者は本書に書かれている内容が完全に頭の中に叩きこまれているのか。
それはドラッカーの著書を読破したところで成し得るものではない。
何度も何度も読み返し理解を深め、実際の行動と照らし合わせ検証しているのだろう。
本書を書き上げるにあたっては、ドラッカー本を引っぱり出しキーワードを紐解いているとは思うが、
その知識量、理解量には唸らされる。
僕なんてかじったうちにも入らないんだろうね。

変化に対応できる組織を作るには変化に対応できる人を育てるしかない。
果たしてそれができているのだろうか。
特に最近、ジレンマに感じることでもある。
仕事ができる人とそうでない人の差は10倍、100倍の違い。
その認識を持たせなきゃいけない。

人材育成の要諦は「愛情」「切磋琢磨」「信賞必罰」。
どれが欠けても人は育たない。
まだまだ「信賞必罰」が足りないのだろうか。
何を持って必罰かは定義せねばならないが・・・。

企業の目的、顧客価値の創造。
重要な項目はいくつもあるが、改めて人作りをしなければならないと感じた。
商品力が人であるのは間違いない企業なのだから・・・。

いい気づきをありがとうございました。

映画「カツベン!」

かつて長谷川和彦という映画監督がいた。
彼が映画を撮ったのは「青春の殺人者」と「太陽を盗んだ男」の2本のみ。
また、小栗康平という監督もいた。
彼が撮った作品も「泥の河」「伽耶子のために」など数本。

調べてみたら二人とも健在なので、
(かつては相応しくない。すみません・・・)
これからも映画を撮る可能性はなくはない。

評判が悪くオファーがないなら仕方がない。
しかし、彼らの作品の評価は高い。
もっと撮ってもよさそうだが、数年に1本しか撮らない。

単純に疑問が生じる。
どうやって生活費を稼いでいるのだろうか・・・。
どうでもいい話だが気にはなる。

そして、本作の周防正行監督も同じ。
過去の作品は評価が高い映画ばかりなのに、あまり登場しない。
数年に1本しか作らない。

どうやって生活しているのか。
映画監督は余程儲かる仕事なのか。
奥さんの草刈民代さんに食わせてもらっているのか。
どうでもいいことだが真剣に考えてしまう。

そして、本作「カツベン!」。
5年振りの周防作品。
期待が高まるのは当然のこと。
公開早々に映画館に足を運んだ。

周防作品としては「Shall we ダンス?」や「それでもボクはやってない」が話題になるが、
僕の中では「シコふんじゃった。」が一番。
これは青春映画の傑作。

路線としてどうだろう。
本作は「シコふんじゃった。」に近い描き方じゃないのかな。
ストーリーは単純明快の娯楽作品。
青春映画でありながら胸キュンになるわけではなく、ほのぼのとシアワセを感じさせる。
子供だましといえなくもないが、これも織り込み済みだろう。
だからこそ安心して観ることができ、安心して笑うことができ、
安心して過去を懐かしむことができる。

しかし、映画はそれだけで終わらせるのではない。
観る者に考える余地を与える。
それは人により受け取り方があるが、僕的には永瀬正敏さんがその役どころ。
それは当時の時代感を表すだけでなく、現代にも通ずるところ。
このあたりが周防監督の特徴なのかもしれない。

本作で気になったのが、ヒロイン役の黒島結菜さん。
大河ドラマ「花燃ゆ」や「いだてん」にも出演していたが、
チャキチャキさが可愛い。

その彼女の子供時代を演じていた子役も良かった。
ただ名前が分からない。
公式サイトにも載っていない。
誰だろう?
気になるなあ~。

そして周防作品にはお馴染みの竹中直人をはじめとしたふざけた役者陣もいい。
力の抜け具合が映画を和らがせている。
周防作品の中ではベストではないが、2019年の日本映画では観るべき作品。
さすが、周防監督!

本当は一人で観るべきではないね。
誰かと一緒に観るべき。

ほとんど映画の内容に触れずにブログを書き終えてしまった(笑)。

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