最近では一番予告編を観た映画。
常連劇場ミリオン座の推し作品かと思ってしまった。
これは日本映画?外国映画?と予告編を観ていたが、
配給はディズニーでれっきとしたアメリカ映画。
その割にはしっかりと日本を描けていると感心した。
本作の舞台は東京。
ロードムービー的に長崎や熊本も登場するが、ほぼ東京での日々が描かれる。
個人的な感覚だが、やはりアメリカ作品となると東京の映し方が日本作品とは異なる。
普段目にする東京よりも少し洗練されたと感じたり。
単なる思い込みか・・・。
主役はアカデミー主演男優賞のブレンダン・フレイザー演じるフィリップ。
日本に移り住んだアメリカ人俳優だが仕事はあまりない。
やむを得ずレンタルファミリー会社の仕事を受け、そこから映る景色が本作の流れ。
実際、レンタルファミリーという偽装家族を演じるビジネスは存在するのだろうか。
いくつかの事例を見る限りニーズはあるように思える。
人を幸せにもするし不幸にもする。
価値としては十分ありそう。
浮気相手の女性を雇うのはイヤだけど・・・。
フィリップは白人の新郎役や父親役、記者役を依頼され演じていく。
割り切った仕事のはずだが徐々に感情移入して、
役割をこなすはずの本人になってしまう。
まあ、考えられるケースだが、却って人間味が溢れる。
それが本作の温もりであり心地よさ。
ウソつきの仕事だが人の幸せに繋がる。
人を幸せにするウソならそれはOK。
僕もそう感じたり・・・。
東京が舞台なので俳優陣も日本人がメイン。
しかし、有名どころは柄本明くらい。
どこかで見たことある渋い役者が中心だが、その演技が素晴らしかった。
レンタルファミリー会社の社長役の平岳大も社員役の山本真理も良かった。
中でも山本真理は初めて知った。
冷たさの中にある優しさが光った。
日本語と英語を操る子役も上手かった。
まさかあの家庭もレンタルなのかと驚かせてくれたり・・・。
人ぞれぞれに憧れや想いがあるのだろう。
日本に寄り添ったアメリカ作品にも好感が持てる。
監督は日本人だから当然かもしれないけど。


