これからも前向きに 名大社会長ブログ

「ハゲタカ」での検索結果(67件):

ステキな土曜の朝

なにも予定のない土曜日の朝が好きだ。

大概は何らかの予定が入っていて自由にならない時が多いが、
何もない時は嬉しい。
昨日はそんな土曜日だった。

6時半から10kmランニングし、シャワーを浴び朝食をいただく。
その後はフリー。
縛られることはない。
爽やかで癒し系の音楽をYouTubeで選び、Bluetoothでスピーカーに繋げ聴く。

新聞を読んだ後は雑誌を気分のままにパラパラとめくる。
手元にあっても週末じゃないと読めないことが多い。

最近、楽天マガジンの購読も始めたので、テキトーに雑誌を選びiPadで読む。
パラパラめくるのではなく、シュッシュッとページを送る。
普段読むことのないナンパな週刊誌も嫁さん気づかれないように読んでみる。
肝心な写真がカットされているのは残念(笑)。

リビングのソファーに座り、そんな時間を過ごすのはとても贅沢で優雅。
朝は窓から心地いい風が入ってくるので気持ちもいい。
誰にも文句を言われないし、時間を気にする必要もない。

毎月送られてくる「VISA」。
沢木耕太郎氏のコーナーもいいが、
今回、良かったのは作曲家の佐藤直紀氏のインタビュー。

初めてお顔を拝見。
自分が抱いていたイメージとはまるで違う。
もっと厳しい顔つきの作曲家と思っていた。

有名なのは「龍馬伝」とか「海賊とよばれた男」だと思うが、
僕にとって一番印象的なのはドラマ「ハゲタカ」のテーマ。
「タ~♪タ~♪タ~♪」というメインテーマで思い出したファンも多いと思う。
これじゃ、わからんか・・・(笑)。
あれもいい曲だった。

一人悦に入りながらそんな時間を過ごす。
自己満足極まりないが幸せな時間。
時々眠くなるもよかったり・・・。

しかし、この自分だけの贅沢な時間はある瞬間に途切れることもある。
嫁さんがおもむろに掃除機を取り出し、グオーンという響きと共に掃除を始める。
ソファーにのん気に座っている姿はただの暇人としか思えないのだろう。
「掃除の邪魔!」と一言言われ、僕はいそいそと自分の書斎へ逃げていく。

まあまあ、長い時間は許されないですね(笑)。
それも含め、何も予定のない土曜の朝は自分にとってステキな時間。

来週は何か予定はあったかな・・・。

さらばカリスマ

kari1681

ついこの類の本を手に取ってしまう。
『さらばカリスマ セブン&アイ「鈴木」王国の終焉』
どうしてマスコミは大袈裟に表現したがるのだろうか。

それが売上に直結する意図は否定しないが、
中立的立場にある存在が必要以上に相手を貶めているような気がしないわけでもない。
これも否定するわけではないが、本書を執筆した記者は会社を経営した経験はないはず。

どの選択正しく、どの選択が間違っていたかなんて、結果から判断するに過ぎない。
当事者として、その状況の中でどうジャッジするかはその本人しか分からない。
心の葛藤を表現するのは不可能だ。
それを見事に表現してしまう記者はやはり優秀なのだろう(笑)。

僕が言うのもおこがましいし、そんな立場にないのは承知しているが、
やはり鈴木会長の退任は遅すぎたのではないか。
先端の経営をしていたとはいえ、80歳を超えて経営トップに立つのはいかがかと思う。

それはどんな優秀な経営者でもそう。
孫さんにしても柳井さんにしても80歳を超えて経営をしてはいけない。
これは僕の勝手な持論なので正しいとは思わないが、そう考える。
後を継ぐ者は時間が掛かれば掛かるほどカリスマを抜くことはできない。
その存在の大きさに委縮するのが当たり前なこと。
次の者がメチャ優秀であっても・・・。

と本書に関係ないことツラツラと書いてしまった(苦笑)。

本書には話題になった記者会見から、その前後の一連の騒動、
コンビニの歴史、もっとも大切な今後の予測まで書かれている。
どんなに順調に成長している会社でも必ず闇は抱えているということ。
一定の対立は生まれるということ。
全てが上手くいくわけではない。

組織や会社が大きくなることで、マイナスを抱えることも多い。
イトーヨーカ堂に限らず、西部・そごう、ニッセンをどう展開していくのか。
簡単にリストラすればいいわけでもないだろう。
僕にはさっぱり分からない。

そう考えるとセブン&アイの社長に就任した井坂氏の難題にぶつかっていく。
辞める辞めないというゴタゴタのほうが余程楽ではないだろうか。
メディアに対しては前向きな言葉が並ぶ。
それはトップとして当然というべき行為。
しかし、本音をつい漏らしたくなる場面もあるのではないか。

名作ドラマ「ハゲタカ」のワンシーンを思い出した。
カリスマ経営者大木昇三郎から引き継いだ塚本社長がタクシーの中でつぶやく。
「大空電機には工場の隅に転がるネジ1個にも大木昇三郎が宿っている。後を継ぐ者は地獄だよ。」

そうならないことを願いたい。

読書術を学ぶ

昨日は同級生経営者でもある株式会社サンコー櫻山社長主催の
「バリュー・アップセミナー豪華特別編ふたたび」に参加。
何が豪華で何が特別なのかと考え込んでしまうが(笑)、
とにかく評判が高いセミナーが行われたのだ。

講師は知る人ぞ知る川原悠伍氏。

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僕は3年前に行われた伝説の「ハゲタカ上映会」で知り合い、今は古事記の会でもご一緒している。
19歳で起業し今年で25年。
これまで7つの会社を興し、軌道に乗った段階で部下に経営を任せ、
今は完全にオーナーとして悠々自適な生活を送られている。
とても羨ましい立場。
(そんな言い方すると叱られるかな・・・笑)

その経歴にも驚くが、彼の本質を突く一言は周りの経営者も凍り付かせるほど鋭い。
どこでその力を身に着けてきたかが気になるところだが、そのヒントがこのセミナーに隠されていた。

川原さんはいつも手ぶら。
鞄も持たなければペンやノートも持っていない。
スマホひとつだ。
全てが頭の中に入っているといっても大袈裟ではない。

川原さんのあり方、考え方、やり方の積み重ねがそうさせたようだ。
その一つが本の読み方。年間1000冊読んでいるという。
そう第一部は「年間1000冊読める!実践読書術ふたたび」

彼が新聞や書籍に投じた金額は25年で2億円。
それが高いか低いかよく分からないので、自分の投資額を計算してみた。
ざっと僕の場合、月額(新聞2紙、書籍4冊、雑誌1冊)13,000円×12ヶ月×25年=390万。
う~ん、ビミョー・・・。
そんな使っていないほうではないと思うが、比べ物にならない。
完全に鼻クソ状態(笑)。

川原さんは部下やお客さんに気前よく本を配っている分を差し引てもその額は驚く。
そんな彼の読書術を学ばせてもらった。
まさに目から鱗。
何を学んだかを披露したいが、ブログでは止めておく。
もったいぶるわけではないが、直接、話を聞いてもらったほうがいい。
ケチと思わないで欲しい(笑)。

このセミナー終了後、社内で若手勉強会を行った。
そこで学んだことを一部活かさせてもらった。
それをヒントとしてもらいたい。
この勉強会では若手社員が課題図書の感想をお互いに述べ合う単純なものだが、
次回以降、もう少し工夫を凝らすとした。

1.本を読む目的を決める
2.心に響くキーワードや文章を10個選ぶ
3.そのキーワードや文章を基に行動目標を決める
というもの。

参加された方は、「あ~、なるほどね・・・」と思ってもらえるかもしれない。
そうすることで本を読む質は上がると推測できる。
こんな活かし方ができるだけでもセミナーに参加した甲斐があった。

セミナーの第2部は櫻山さん。

ba1581

同族企業を学ぶ同志として、中小同族企業のこれからについての講義。
今回は顧客を増やすインサイトについて勉強させてもらった。

今日から読書をする目的が変わってきそうだ。
川原さんのようになるのは難しいが、一定時間集中して自分自身に目標を与えるのも重要。
生かすも殺すも自分次第だね。

勉強になりました。
ありがとうございました。

「理」と「情」の狭間

otuka1604

昨年、世間を騒がした大塚家具の親子喧嘩。
しかし、この親子喧嘩というのはワイドショーが面白おかしく伝えたネタで
必ずしも正しい表現とは言えない。
あの情報の流し方だと同族経営は最低だと思われてしまう。
それは残念なこと。

僕もファミリービジネスアドバイザーとして、
講演などで何度かこの大塚家具のケースは話をさせてもらった。
違う視点で話させてもらったが、
ネタという意味ではあまりワイドショーのことを悪く言えないのかもしれない。
ちょっと反省・・・。

本書を読んで、改めて大塚家具が抱えていた問題が浮き彫りとなり、
以前よりもその真相が理解できた。
著者が客観的で冷静な立場であることを前提にすれば、
大塚久美子社長の取った行動は正しい。

同族企業の2代目として、カリスマ創業者から跡を継ぐ者として、
株式公開を果たしたファミリービジネスの在り方を正面から捉えようとしている。
今はまだ騒動のさなかで、業績に対しても一喜一憂する状況かもしれないが、
場合によっては、数年後、高い評価を得られるかもしれない。
あの時の英断が日本のファミリービジネスの悪しき習慣を変えた!とか・・・。

それは言い過ぎかもしれないが、
ここには多くのファミリービジネスが抱える問題を開示し、
後継者が判断すべき事象や起こすべき行動が描かれていると思える。
あくまでも著者がより客観的で冷静な立場であればだが・・・(笑)。

中身は大きく異なるが、ドラマハゲタカの「サンデートイズ」を思い出してしまった。
「あ~、なるほど!」とうなずいた方、流石です(笑)。

正しい行動はあるにせよ、どこを味方、誰を味方につけるかも重要。
正直なだけでもダメですね・・・。
プロキシ―ファイトとか、スチュワードシップとか、
知っているようで曖昧なものも明確になったし・・・。

大塚家具のコーポレートガバナンスに言及した本書であるが、
後半になるとその範囲は国内の上場企業に広がる。
これまで優等生であった企業に対しても批判的なコメントも述べられている。
社外取締役の必要性などコーポレートガバナンスの変化や
政治的背景を基準にした企業の取り組みについてもバッサリと切られたり・・・。
ファミリービジネスに留まっていない。

言わんとしていることは理解できる。
今の法律に照らし合わせば当然のことともいえる。
しかし、判断は難しい。
上場企業でなくても許されないことはあるだろう。
日本の大半を占めるオーナー企業が読んだらどう感じるだろうか。
必ずしも共感はしないだろう。
自分がどうすべきか考えさせられてしまった・・・。

本書のタイトルは『「理」と「情」の狭間』。
これほど絶妙なタイトルはない。
その狭間に立つ者も多いだろう。

揺れ動く方には是非、読んでもらいたい。

「電通とFIFA」を読む

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名作ドラマ『ハゲタカ』のオープニングに
「人生の悲劇は二つしかない。
ひとつは金のない悲劇、もうひとつは金のある悲劇。」

というナレーションが流れる。
『ハゲタカ』は企業買収をテーマにしたドラマなので、本書とは全く関係がない。
しかし、読み終えた時、なぜかこのナレーションが頭に浮かんだ。

ワールドカップが悲劇の方向に向かうとは思わないが、
結局、お金に振り回され、物事が進み、
ある種の悲劇を生んでいることは間違いないのだろう。
サッカーはスポーツでありビジネス。
大きなお金が動かなければ、
メッシやロナウドにあれだけの報酬が支払われることはない。
ここに描かれている電通の役割が大きな貢献をしているとも言える。

だから僕にはどこが正しいのかは分からない。
多額の裏金が重要案件を左右するのは明らかにおかしいが、
すべてを否定することも難しい。
しかし、ハゲタカたちが群がれば、
冒頭の金のある悲劇に繋がるわけだ。

こういった書籍を読むと、
自分にとって正しいビジネスとは何かと考えさせられてしまう。
売上を上げ、利益を残すことは重要だが、人の道を外してはいけない。
当然あるべき姿だが、
こういった事象を見ると正しさが霞んでしまうのも事実。
どう倫理観を自分の中に持ち続けるがが大事なんだろうな。

あとがきにも書いてあるが、著者は天下の電通を敵に回し、
よく書けたものだと感心してしまう。
出版社もそのリスクを抱える勇気も必要か。
それともこの程度では何の影響も与えないってことか・・・。
別世界すぎて、全くイメージできない(苦笑)。

本書の中では元日本代表監督のジーコ氏が数少ないまっとうな人。
全うすぎると世の中を上手く渡れないのを証明しているけど・・・。
何事にもオモテとウラがある。
それを知っておくだけでもいいかもしれない。
そうでもないかな・・・(笑)

「古事記」を読む。

kojiki1604

今回、初めて「古事記」を読んだ。
マンガだけど・・・。
それも漫画家は里中満智子さん。
名前は存じ上げていたが、レディースコミックの大御所。
代表作も全然知らない。
これまで読んだことがないから当然とも言える。

そもそも普段、マンガを読むことはほとんどないので、
自分自身の中でもレアな体験だ。
では、なぜ、今回そうなったのか?。

今日9日に「古事記に学ぶ集い」という勉強会に参加することになったため。
それも主催者として・・・。
名大社のセミナールームを使用し約20名の方にお越し頂き、
勉強会を実施することになったのだ。

僕はこの分野には疎い。半端なく疎い。
日本史において戦国時代や明治維新ならまだ何とかついていけるが、
日本が誕生した頃の話になると何も語ることはできない。

「古事記」や「日本書紀」も日本史で習っただけで、
書物を読んだことは一度もなかった。
日本を知る上で必要だとは感じていたが、手は全く動かなかった。

今年1月に開催した「次世代のファミリービジネスを作る会」の懇親会で、
たまたま八咫烏の話題となり、古事記が取り上げられた。
何かとご一緒する経営者仲間の櫻山氏がその分野に精通しており、
勢いに乗って勉強会を行うことを決めてしまった。

伝説の「ハゲタカ」上映会に続く久々の企画。
伝説のシリーズをご存じない方はこちら・・・。
雨の第1回ハゲタカ鑑賞会
ハゲタカとサキアテジョーグー
ハゲタカとサキアテジョーグー 2
いよいよ最終回!ハゲタカ鑑賞会
出会えてよかった。「ハゲタカ鑑賞会」
ハゲタカ会in名古屋

そのため主催者の一人となる僕も何も知らないでは許されない。
かといって、難解な古事記をこの多忙なタイミングで読む自信もない。
櫻山さんが推薦してくれた分かりやすくハードルが低いこのマンガを読むこととした。

う~ん、自分は日本のことを何も知らない・・・。
これが正直な感想。
神がどう生まれ、天皇がどう生まれ、身近である熱田神宮や伊勢神宮はどんな存在なのか、
これまで考えなかった自分自身が情けない。
そんな感想を持ってしまった。

今日の勉強会は遠くは京都からも参加者があり、関心度の高い強者が熱く語ってくれるだろう。
僕はダンマリで懇親会の設営だけに集中する一日となりそう。
僕が鍛えさせてもらういい機会になればいい(笑)。
と前向きに解釈しておく。

このマンガ「古事記」も1回読んだだけではモノにならない。
勉強会前にもう1回読むことができるかな・・・。

映画「杉原千畝 スギハラチウネ」

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杉原千畝氏の存在を少なくとも30歳くらいまでは知らなかった。
それは知識不足もあるだろうが、
僕が日本史を学んでいた時代には登場したことはなかったはずだ。
見方を変えれば、ルールを破り自分勝手な行動をした官僚。
認められるべき存在ではないだろう。

きっと海外からの称賛の声にやむを得ず、
その実績を称えた面もあるのではないだろうか。
もう周知のことかもしれなけど・・・。
本来であれば、もっと早い段階で映画化されてもよさそうなものだが、
そんな理由もあるのかと素人ながら思ってしまう。

僕が映画を観た理由も単純。
あえて国の方針に異を唱え、
自らの考えを通した方の生き様はどんなもんだろうという興味。
その時代の日本の置かれた状況を確認する意味もあるが、それほど深い理由はなかった。
観た感想はなるほど~というもの。
観ておくべき映画だとは思う。

150分という長さは妥当だが、
すべてを描き切れたかと言えばそうではないようにも思える。
もう少し人物像を落とし込んでいけると、
よりその想いがこちらにも伝わったのではないだろうか。
そのあたりはもったいない。
せっかくなら日本人監督にこの映画を撮ってもらいたかった。
日本と関わりの深いチェリン・グラック監督の方が
客観的な視点を持ち合わせているかもしれないが・・・。

流れる音楽はどうも聞き覚えがあるように感じた。
ドラマ「ハゲタカ」の音楽に似ていたのだ。エンドロールで理由が明らかになった。
共に佐藤直紀氏が担当されている。近い音楽になることは当然こと。
これもよかった。久々に「ハゲタカ」が観たくなった。

そして、奥さん役の小雪。
役作りなのか、子供を産んだせいなのか、
以前より、ちょっとふっくらしたような・・・。
余計なお世話ですね(笑)。

まだまだ日本映画には題材にすべき実話は多い。
映画を通して、もっと勉強したいものだ。

地方消滅 創成戦略論

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元岩手県知事増田寛也氏とIGPI代表の冨山和彦氏との対談集。
冨山氏の前著「なぜローカル経済から日本は甦るのか」 に共感し、内容が近い本書も手に取った。
最近、行政でも地方創生という言葉が飛び交い、ジャブジャブと予算も使われている。
その使い方が正しいかどうかはともかく、それだけ地方に注目が集まっている。

僕らのビジネスの基盤となる愛知、岐阜、三重もそう。
「ここが地方といえるのか!」とハゲタカらしき人が迫ってくるかもしれないが、
このエリアも首都圏に対しては地方。言い換えればローカルな地域となる。
そこではそこで成り立つ産業や盛り上げるサービスを作っていかねばならない。
ついて回るのは雇用。
僕たちが大切にしていることと都合よく考えればリンクしているわけだ。

この類の書籍に共鳴したこともあるが、最近、大学のガイダンスで講演させてもらう時は、
地元就職(=ローカル)のメリットを強調するケースが増えた。
それはグローバルを否定するのではなく、その両方が上手く機能することで、
働き手の満足度も向上することを言っている。

冨山氏の発言はドラスティックな面もあるとは思うが、本質を突いている。
ローカルであればこそ、2.5次産業みたいなものが需要を満たしていくだろうし、
最近、よく耳にするドローン、人工知能、IoTもローカルだからこそ活かせる技術になり得るという。

僕の幼稚な頭ではドローンをローカルで活かしていく想像力は湧いてこないが、
技術の進歩が地方の距離感を失くし、イノベーションを起こしていく可能性は十分にあるのだろう。
IT企業がド田舎に会社を移転させる例も増えているようだし・・・。

ローカルの中でもこの東海地区はとても恵まれた地域。
天下のトヨタ自動車もあれば、工作機械、航空機などの製造分野も突出している。
そのため経済も安定しているし、全国的に見て求人倍率は高い。

名大社が元気でいられるのはこのローカル性があるからこそ。
そこに感謝をしなければならないし、さらに発展するよう努めなければならない。
これからもローカルの中での差別化を徹底し、
より活性化する仕組みを作っていくのも僕たちの役割だろう。

映画「日本のいちばん長い日」

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人は忘れる。
いくら感動しても、多くの事を考えさせられても時間の経過と共に忘れてしまう。
特に僕のような凡人は何年かすればストーリーすら曖昧になってしまう。
一昨日ブログに書いた「ハゲタカ」のように何度も何度も観て、
頭の中に叩き込めば容易に忘れることも少ないが、それは簡単なことではない。

本作品も同じことが言えるだろう。
この映画を観て感じたことがずっと保たれればいいのだろうが、きっとそうではない。
定期的に振り返る時間を持てば維持することは可能にはなると思う。それが普段の生活の中では難しい。
そもそも歴史を知らなすぎる。それは僕のこと。

8月6日に広島に原爆が落ちたとか、8月15日が終戦記念日だとか、点の事実は知っている。
全体的な線をどこまで知っているかといえば、有識者に言わせればゼロに近い。
そんな者が過去や未来を語るのは失礼なような気がしてならない。
自分での判断材料が曖昧なうちは多くを語ってはいけない気がしてならない。
映画を観ながら、改めてそんなことを感じた。

本作に登場する人物で悪人は一人もいない。
クーデターを起こそうとした陸軍少佐にしてもそう。国を想えばこそ。
そこにはエゴはあったかと思うが、ストレートな気持ちは与えられてきた環境の中で醸成されてきたこと。それを完全否定するのは正しいとはいえないのじゃないか。

最近低迷する松竹が、この時期にこのような映画を製作し公開する勇気は素晴らしいと思う。
商業的な打算もあろうが、
お盆名物「寅さん」シリーズがなくなった今、メッセージは発せねばならない。
日本映画の大切なものを守ってもらいたい。

いつものようにこのブログでは面白いか、つまらないか、
観るべきか、そうでないかはさっぱり分からないと思う。
まあ、それは個々に感じてもらえればいい。

直近の課題ばかりに目を向けている自分に反省。
もっと広い視点を持ち生活することが必要。
もっと歴史を学ばないといけない。

8月15日に相応しいブログとは思えないが、ご容赦いただきたい。

激震でもない?株主総会

この6月は上場企業を中心に株主総会が行われることが多い。
僕はこの時期に会社か個人で所有している企業の株主総会に1度だけ参加する。
どんな株主総会を行うか学ぶため。
やじを飛ばしたり、お土産をもらうことが目的ではない(笑)。
上場した場合のやり方を学びたいわけでもない。
(当たり前か・・・)

議長となるトップがどんな考え方でどんな発言をするかに興味がある。
株主に対して面と向かう姿勢も気になっている。
うちのような小さな会社だと株主総会も簡単に済んでしまうのだが、
実際に多くの株主を前に行う総会は万全な準備も必要だろう。
以前、上場企業の役員と酒を酌み交わした時、綿密なシュミレーションを行うと話されていた。

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今週水曜日には昨年上場した話題の企業の株主総会に出席した。
(この時点で分かる人は分かりますね・・・笑)
上場して初めての株主総会ということもあり、会場は緊張感ある雰囲気。
これでもかというくらい相当数の社員の方がその対応にあたっていた。

総会がスタートする前はスクリーンから企業イメージを象徴するような映像が流れる。
好感度が上がるのも間違いない。
誰でも知るその企業をイメージしながら、僕は複雑な想いで眺めていた。
(ここでは多くのことは語らない・・・笑)

議題に則り、粛々と進行する。
創造性豊かで、新たなサービスを次から次へと展開している企業だが、
(この点でもわかるかも・・・)総会は至って平凡。
世の中に斬新な株主総会があるかは知らないが、
株主からの質問もあったようにもっと個性的で面白みのある総会でもよかったのではないか・・・。

業績は順調に推移している。
全く手に届かない存在としては感心しながらその説明を聞いているだけ。
議長となる社長の発言も自信に満ちたもの。
慎重に言葉を選んでいることは伝わってきたが、それ以上に力強さを感じた。
株主からの質問に対して答える姿を見ながら、
自分だったらどんな回答をするのだろうかと考えていた。
不特定多数の方を納得させるのは難しいな。

業績も上がり、株価も上がるグッドサイクルがその姿勢を明確にしていた。
「ふ~ん、なるほどね」と分かったような顔をして、終盤に退席。
株主を迎える側としては自信を持って臨まないといけない。

来年、出席するのであれば、株主総会が紛糾するような会に参加してみたい。
ドラマハゲタカの「激震!株主総会」のような荒れる総会に参加し、
経営陣の一挙手一投足を見てみたい。
その姿勢で会社に対しての真剣度や強い想いが伝わってくると思う。
ギリギリの状況で本気度が伝わることもあるだろう。
今回参加した株主総会は激震ではなかったが、次回は激震な株主総会に参加しよう。

それはあくまでも無責任な立場だから言えること。
当事者は勘弁してもらいたいだろう。
すみません・・・。