これからも前向きに 名大社会長ブログ

「ハゲタカ」での検索結果(67件):

ドラマ「メイドインジャパン」を観て・・・。

メイドインジャパン
つい先日まで放送されていたNHKドラマ「メイドインジャパン」
普段、ドラマを観ることはほとんどないが、NHKはたまに硬派な社会派ドラマを見せてくれたりするので、久々に鑑賞させてもらった。
リアルタイムでは見れなかったため、録画したものをなんと3話まとめて一気に観てしまった。4時間近い長時間になるわけだが、飽きることなく観ることができたのはドラマとしての実力の証だろう。
唐沢寿明、高橋克実、吉岡秀隆、國村隼ら俳優陣も見事にハマリ役だったと思うし、今の日本企業が抱える問題点もストレートに表現していた。
しかし、おやっと感じる場面が多かったのも正直な感想。かなり強引で乱暴な展開だったし、決断のスピードが早いのはいいが、あまりにも直観的な判断で、会社の存続を賭ける場合において、不安視される面も多かったのではないだろうか。それでも好きとか嫌いとかばかりのドラマよりも好感は持てるけど。
このドラマを観て思い出したのが同じNHKの社会派ドラマ「ハゲタカ」。
舞台となるタクミ電機とハゲタカで買収を仕掛けられた大空電機とダブってしまった。リーマンショック前とそれ以降という根本的な違いがあるものの、大企業が抱える共通する課題は昨今のニュースで報道されている通り。
僕が勝手に思っているだけだが、ドラマの撮影場所も同じ現場があったのではないかな。工場の一部があまりにも似ていたから・・・。
ただドラマとしてのクオリティは、申し訳ないが「ハゲタカ」のほうが断然上だと思う。
ストーリー展開の巧さ、ワンカットの表現力、奥深いセリフなど・・・。やはりこのドラマを超える作品にお目にかかることは難しいのかもしれない。
となると、何となく話に上がっている企画も本格的に実施する必要があるのかも。題して「ハゲタカを観て語る会」。ハゲタカファンも意外なほど多いし・・・。
この「メイドインジャパン」を観て、真剣に考えてしまった。
懇親会の場所も含めて・・・(笑)

ロスジェネの逆襲

ロスジェネの逆襲 ロスジェネの逆襲
(2012/06/29)
池井戸 潤

商品詳細を見る

著者の池井戸潤氏には、「下町ロケット」を読み、はまってしまった。とは言っても、本書が2作目で「オレバブ」シリーズ第3弾だとは全く知らなかったが・・・。
本書の主人公はバブル世代のビジネスマン。
一般的にバブル世代のビジネスマンは、社会の迷惑者的な扱いをされ、会社の足を引っ張る世代として登場するケースが多い。
就職時期に企業側にちやほやされ、入社間もない時期にもダブルのスーツを着たりして、社会に対する認識が甘い。いわゆる「新人類」と言われた世代である。
僕は1989年入社なので、まさにバブル世代。
確かに入社して2~3年で、ろくに仕事もできないくせに、コンパばかりしたてし、ダブルのスーツを身にまとっていた。ごくごくまれにその当時の写真を見るが、恥ずかしくて仕方ない。社会の批判の的になっても当然だったのかもしれない。
しかし、そんな時代が長く続くわけではなく、バブル崩壊後は、相当きつい経験をしていた。僕としては、その段階でバブル世代も2つに別れると思うのだが、それは当事者が勝手に思っていることに過ぎない。世間ではみな同じなのだ。
バブル世代以降が、ロスジェネ世代。これもステレオタイプ的に扱われることが多い。
本書はそのバブル世代とロスジェネ世代の特徴を巧みに引き出し、エンターテイメントに仕上げている。ハゲタカを読んでいる気分で読み進めてしまった。面白かった要因の一つは主人公に対する「共感」だろう。立場も業界も違うが(フィクションだし・・・)、その生き様に共感した点が強い。
本来は1作目から読むべきなのだが、この3作目を読んで過去のシリーズを読んでみるのも、どこかの映画を観ているようでいいかもしれない。
いかん、いかん、あまり小説を読んでいる時間はないというのに・・・。

まほろ駅前多田便利軒

まほろ駅前多田便利軒 スタンダード・エディション [DVD] まほろ駅前多田便利軒 スタンダード・エディション [DVD]
(2011/11/02)
瑛太、松田龍平 他

商品詳細を見る

前回の映画批評ブログに引き続き、ちょっと情けない男子コンビが主役となっている映画。
今回も相方は松田龍平。あのボソボソ感が重宝されるのか、この作品でもいい味を出していた。俳優が同じだから当たり前かもしれないが、セリフの言い回しが「ハゲタカ」の西野治にそっくりだ。
時代背景は変わっても、男の哀愁や不器用さ、愚鈍さはいつの時代も変わらないのかもしれない。
だから男はいつまで経っても情けない生き物なのだ。過去を引きずり、それを忘れることができないが、決して表に出そうとはしない。見方を変えれば、自分も同じなのだが・・・。
初めて知ったが、大森立嗣監督は大森南朋の実兄。親は舞台俳優の麿赤兒。何とこの作品、脇を固める存在ではあるが、親も弟も出演している。下町の香りがする作品らしく身内で固められている(あんまり関係ないかな。)
個人的に人間の悲哀をテーマにする日本映画は好みではあるが、瑛太ファンの20代の女性はこの手の映画は面白いと感じるのだろうか?
そんな話をする機会もないのでわからないが、あまり好んで観るようには思えない。
僕の家族もこの作品に興味を示すことはない。だから誰もいない休日に一人寂しく観たのだ。観た後は、より寂しい気持ちになってしまった。
やっぱり男は情けない。

ドラマ「運命の人」

日曜日に終了した「運命の人」は、久々に1回も欠かさずに真剣に見たドラマだった。
多分「ハゲタカ」以来だろうから、相当久しぶりのことだ。
ドラマの予告編から惹きこまれ、回を追うごとにドラマの展開に自らが巻き込まれていった。国家権力の恐ろしさを背景にした重厚な人間ドラマは緊張感たっぷりだった。
ドラマの舞台となる毎朝新聞も、登場する佐橋総理も田淵氏も福出氏も実際はどこなのか誰なのかは容易に想像できる。ある意味、TBS系だからこそ成し得たドラマで、他局だったら、ここまで切り込んだ演出はできなかったのではなかろうか。
ストーリーをこのブログで書くつもりはさらさらないが、僕は最終回の2時間スペシャルとそれまでの回とは全く異なるドラマだと勝手な見方をしている。
ストーリーは繋がっているし、主人公の弓成亮太の使命感は共通しているものの、僕には視聴者へのメッセージが2つ存在するのではと考えてしまった。
これは僕の勝手な思いなので、他の視聴者からすれば、一本筋の通ったドラマなのかもしれないが・・・。
この骨太のドラマは日曜日21時のオンエアというのに、家族で一緒に見る者はいない。子供たちにも嫁さんにも重すぎるようだ。だからこそ、僕は面白いのだけれど・・・。
主役の弓成亮太に自分を重ね合わせる必要はないのだが、甘い誘惑(?)の恐ろしさをまざまざと感じてしまった。お互い悪気もなく、むしろ正義感の方が強いのだろうが、一歩誤るとどん底に落ちてしまう。全てを失くしてしまうのだ。
自分の行動には細心の注意を払わねばならない。変な意味ではなく・・・。
そんな事も含め、この「運命の人」は十分楽しめた大人のドラマだった。

堀江貴文氏「拝金」

拝金 拝金
(2010/06/17)
堀江 貴文

商品詳細を見る

普段、小説を読むことはほとんどない。
最近で言えば、「レッドゾーン」(真山仁著)以来である。それも「ハゲタカ」好きの流れで読んだまでの話だ。
リアルな世界ではそれほど話題になっていないように思えるが、インターネット上ではかなりの話題になっていたため、手に取ったこの著書。それも堀江氏らしいのかもしれない。
一人のフリーターがオッサンと呼ばれる出資者と出会い、ゲーム事業を成功させ、株式上場、M&Aを繰り返し、時価総額を上げ、プロ野球球団買収、TV局へのTOBと自らの行動とオーバーラップさせるよなストーリーが展開していく。
フィクションとノンフィクションとの狭間で、実在の人物をイメージさせながら、痛烈にメディアを批判する姿は、堀江氏のしたたかさと強さを感じさせた。決して権力に屈しない底力も持っているのだろう。
著者が第一線で活躍している頃に「100億稼ぐ仕事術」を読んだ時は、意外なほどの堅実さを感じたため、おそらく実情とは異なる姿をメディアは映していたのだろう。それに対しての復讐とも思えなくはない。
この著書を読んで、なぜか10年以上前に読んだ「アイドル、冴木洋子の生涯」(松野大介著)を思い出した。その理由はわからない。多分、フィクションの中にリアルを感じさせる面が共通していたのだと思う。
ブログやtwitterを通して、堀江氏は自らの考えを堂々と語っている。メディアの力を利用するのではなく、より自分を正しく伝えてくれる媒体を活用しながら、今後も情報を発信していくのではないか。
いずれにせよ、自分とはかけ離れた能力を持つ人物には違いない。彼の今後の発言や行動も気になってしまう。ただの野次馬なのかもしれないが・・・

ホワイトナイト

昨日までNHKドラマ「ハゲタカ」が再放送されていた。以前録画したハードディスクが壊れ見れなくなってしまい、再度、放送に機会を窺ってはいたが、気づいたのが昨日で録画できたのは5話と6話だけになる。その前から放映してたんだ。残念・・・。
主演の大森南朋は「龍馬伝」の武市半平太役でも主役を凌ぐ輝きを見せていたが、この「ハゲタカ」での存在感も抜群であった。
(映画「ハゲタカ」はそれに比べるとちょっといただけないが・・・)
このドラマは、少なくともNHKのドラマでは、僕の中では一番の好きな作品である。というわけで、早速本日、5話「ホワイトナイト」を見た。
ストーリーは多くの方が既にご存知なので割愛するが、この5話は、全6話の中でも最も目まぐるしく状況が変わり最も盛り上がる。最後のシーンはどうかと思うが・・・。
その舞台となる大空電機の社長の立場はまさにジェットコースターに乗っている状態で、翻弄されっぱなしだ。
ただ、僕はこの大空電機の大杉蓮演じる塚本社長が好きである。
その塚本社長のセリフに印象的な言葉がある。柴田恭平演じる参謀役の芝野氏と役員車の中で、ボロボロになった前社長 大木昇三郎の著書を芝野氏が手に取り、
芝野「こんなになるまで読んでいるのか?」
塚本「ああ、全て暗記してるよ。大空電機には工場の隅に転がるネジ1個まで、大木昇三郎が宿っている。後を継ぐ者は地獄だよ。」

ドラマを知らない人には全く意味不明だと思うが、このセリフは全6話の中でも、一番印象が強い。他にも印象に残るセリフは多いが、どれか選べと言われれば、間違いなくこのセリフを選ぶだろう。
ハードディスクが壊れる前は、何度となくこのドラマを見ていた。それも僕自身にあまり元気がない時に見ていたような気がする。
普段、ドラマをほとんど見ない自分が、何故かこのドラマだけは何度も目にしてしまうのは、そこから感じる事がきっと多いのだろう。
今回、久々に「ハゲタカ」を見て気づいたことがあった。「龍馬伝」に似ていると・・・。調べてみて判明した。音楽担当が二つのドラマとも佐藤直紀氏。
今後、注目である。

株主総会に参加!

本日、大手外食チェーンの株主総会に参加した。
株主総会2
これまで株主総会への出席は自社の経験しかなく、実際、どんな風に仕切られてるはドラマ「ハゲタカ」か映画「金融腐蝕列島〔呪縛〕」でのイメージしかなかった。今後、名大社の株主総会も進行役を務めることを前提に、他社が一体どんな開催をしているのか肌で感じたいと思い、今回出席することにした。
10時からスタートした株主総会の会場は、800名の席数が全て埋まり、立ち見が出るほど人が溢れかえっていた。
株主11
監査役の監査報告から始まり、社長による事業報告の後、株主による質問が順序通りの行われた。今回の企業は、社長も以前挨拶させて頂いたことや役員の方とも懇意にさせて頂いていることもあり、全く経営陣を知らないわけではない。
そのためか滞りなくスムーズに進行して欲しいと願ってしまう。
しかし、次から次への挙手された株主の質問は容赦なく、厳しい内容が続いた。株価も上がらず、配当も見送りという現実からすれば、予測できる範囲であり当然のこととも言えるが・・・。
どんな質問であろうとトップは答えなければならない。正々堂々と丁寧に回答する社長の真摯な態度を見て、不謹慎かもしれないが、これが上場企業の責任者の姿だ感じた。
株主に対しての気の遣い方、お客様への感謝、社員を想う気持ち、会社に対しての理想や責任。その一つ一つから発せられる言葉から、社長のあるべき姿を感じることができ、株主であることを忘れてしまうくらいに感動する議事進行であった。
株主への説明責任も限られた自分自身と比較をする事自体、失礼な話ではあるが、その立ち振る舞いが自分に果たしてできるものかどうかを話を聞きながらイメージしてみたりもした。
そんなイメージをすると、それほど年齢差のない経営者に対して尊敬の念を抱くのも当然のことだ。
株主総会の勉強をしようと思い出席した株主総会ではあったが、経営者として大切なことは何かを学ぶことができた株主総会であった。
経営者として、企業の責任を負う者としての理想像を見せていただいた気がしてならない。