これからも前向きに 名大社会長ブログ

カテゴリ「本を読む 映画を観る」の記事一覧:

映画「何者」

nanimono16113

原作を読んだのは3年半前。
随分、遠い過去のような気がする。
本の中身もすっかり忘れてしまった。

当時のブログを読み返しても、何の参考にもならない(笑)。
そのため、どこまで映画が原作に忠実かはあいまいのままだ。
ただ僕はその当時、大学や人事担当者向けの講演でこんなスライドを使っていた。

nanimo16112

この感覚は映画でも変わらない。
漠然とした不安感が映画全体を覆っていたのは原作と同じ。
現代の若者の姿を巧みに映画も描いていたのだと思う。
それは僕が思うということで、本当にそうかはわからない。
映画で描かれる就職活動の姿はある意味リアルで、僕らが日々接している学生像に近い。

リクルートさんの協力を仰いでいるせいか、そのあたりにズレはない。
しかし、現実の就職活動は毎年のように環境が変わる。
映画で描かれる世界は昨年(2015年)を表現している。
原作は2011年か2012年を描いているはずだ。
このわずか3年の間に学生の置かれる外部環境は大きく変わり、
それに伴い学生の行動や思考も変化している。

2015年はかなりの売り手市場になっているため、選考の難易度は描かれている世界と微妙に違う。
業界人っぽく、その点だけを捉えていえば、
外部環境の好転により悩みの種類も変わってくるんだよね。
なんかイヤな奴ですね・・・(笑)。

しかし、そんな些細な指摘は本質ではないだろう。
今、若者が抱えるホンネとタテマエの使い分けの難しさ。
SNSが生活の一部になることにより、その呪縛から逃れられない現実は恐ろしい。
僕のような人からどう思われようがどうでもよくなったオジサンは不感症になり、
この若者たちに付いていくのは難しい。
しかし、自分の学生時代とオーバーーラップさせれば、少なからず近い面はあったのかと思う。

半径5メートルが気になって仕方がない現実。
情報伝達手段が限られていた分、鈍感にならざる得ないが、
きっと世代的には共感すべき点はあるのだと思う。
だから、映画を観ながら、妙にしんみりしてしまったのかもしれない。

僕は原作を読んでいたので、あまり本作を観るつもりはなかった。
原作でお腹いっぱいの状態だった。
(中身を完全に忘れているくせに・・・笑)。
映画のメッセージも予告編から何となく窺えた。

しかし、観てしまった。
そして、観てよかったと思う。
こんな感情を持っていることや理解することがいくつになっても必要かと・・・。
悩むことが若者の特権なのだ。

この映画を観て、就職活動に嫌気がさしたらどうすればいいか。
それは直接、聞いてもらいたい。
解決方法を伝授して差し上げよう。
あくまでも学生限定で・・・(笑)

映画「淵に立つ」

futi1610

残酷だが、微かな希望を見い出せた映画。
しかし、気持ちは重い。
映画「怒り」よりも個人的には重い。

ロングショットを多用し、正面からずっと捉える映像が
映画の重さを象徴しているようにも思えた。
HPでもポスターでも主役は浅野忠信氏だが、僕はそうだとは思わない。
この映画の主役は母親役の筒井真理子さん。
どっかで見たことあるようで、どんな映画に出ていたかが全然思いつかないのがこの女優さん。
しかし、今年、僕が観た映画の中では主演女優賞を取るべき存在。
それだけ印象が強かった。

愛くるしい姿から自分を叩きつける姿まで、
彼女の存在をなくして映画は語れないだろう。
なんだか映画評論家のようなコメントだな・・・(笑)。

この作品に対して、どこまで説明すればいいのだろう。
書きたいことを書いてしまえば明らかにネタバレになる。
ネタバレになったところで「君の名は。」程の興行成績は収められない。
多分、観客は限定的だ。
だとすれば、ネタバレOKということか。
やっぱ、止めておこう(笑)。

映画全体を漂う絶望感がこの映画の見どころ。
いかにも日本映画らしいし、
カンヌ国際映画祭「ある視点部門」で受賞したのも日本映画の特徴と表れ。
玄人好みの映画。
これから深田監督は是枝氏のように独自路線を歩んでいくのだろう(笑)。
よくわからんけど・・・。

本作のテーマは家族。
一見、平和そうに見えてバラバラな状態がどこにでもある家庭の姿。
夫婦の会話を聞きながらヒヤリとしてしまった(苦笑)。
小さな闇が絶望へと導くのが主張であるならば、
僕も僕の周りも気をつけなければならない。
崩壊なんていとも簡単。
最後に叫んだところで何の意味もない。
それを教えてもらったような気がした。

なぜか園子温監督の「冷たい熱帯魚」を思い出した。
全体の構成も描かれ方もまるで違う。
しかし、繋がっているように思えた。
それは僕だけのこと?

赤いシャツが示す意味。
もっと深く考えたいと思う。

プレゼン伝え方のルール

pure16101

著者の森本曜子さんから頂いた本書(間接的ではあるが・・・)。
名古屋では有名な方でラジオのパーソナリティを長く務められている。
僕も20代の頃は森本さんが出演する番組をよく聞いていた。

前社長と懇意にされており、
イベントのMCをお願いしたり、食事会でもご一緒したりした。
僕の時代になってから、すっかり若手のパーソナリティに目が移ってしまい、
(本当にすみません・・・)
ご無沙汰状態。

この度、本書を出版されたことでお祝いの一言でも言わなければならないが、
それもワザとらしいので、このブログでお祝いを含めコメントを述べさせてもらう。

今回は出版、おめでとうございます。
とても読みやすく分かりやすい内容でした。

これはお世辞でも何でもなく、僕が感じたこと。
森本さんのこれまでの経験から得た知識やスキルをこの本書で披露されている。
また、最近はプレゼンテーションの講師としても活躍されており、
そこでのノウハウも提供されている。

特別難しいことは書かれていない。
基本に忠実。
特に初心者は本書に書かれたことをそのまま実践すれば、
上手くいくことは間違いない。

僕自身、いろんな場でプレゼンしたり、講演させてもらう機会は多い。
偉そうに言って恐縮だが、僕が講演をする際、
注意すべき個所がそのまま取り上げられている感じだ。
それに加え、今後役立ちそうな点も多い。
今月末、部下の結婚式で主賓のスピーチをするが、すぐに使えそう。
タイミングとしてもとてもありがたい。

最近はパワポを使っての講演がほとんどだが、パワポを使うことで原稿を書く必要性がなくなった。
元々、原稿は書かず(デビュー当時は作ってました・・・笑)、
要点だけ頭の中に叩き込んで本番に臨むわけだが、
森本さんの勧める原稿の作成方法は参考になった。

①声を出してしゃべりながら書く
②センテンスを短くする
③接続詞をあまり使わない
④プレゼンの頭とお尻だけを暗記する
⑤大事なことは2~3回繰り返して言う

これは原稿を作る作らないに限らず、意識しなければならない。
名大社で外部から講演依頼を受ける場合、僕が登壇するケースが多い。
レベルはともかく数だけはこなしてる。
しかし、いつまでも僕が中心なのもいかがなものか。
そろそろ次にバトンタッチをせねば・・・。
そのためには本書を読んでから始めてもらう必要がありそうだ。

プライベートバンカー

pu16101

基本は実名をそのまま記したノンフィクション。
しかし、読み進めていくうちに真山仁か池井戸潤のビジネス小説かと錯覚してしまう。
この2人の作家を例に出すのはあまり相応しくないですね。
同じビジネスでもちょっと分野が違う。
両氏とも結構、銀行員が登場するが分野は違う。
誰に近いのだろう?思いつかない。
この2人以外の小説を読んでいないから当たり前か(笑)。

それだけ名古屋の田舎者はリアルで起きた出来事とは思えない。
架空の世界のように思える。
むしろ今年観た「マネーショート」に近い。
著者の清武氏は「切り捨てSONY」から連続で読んでいることになる。
確かな表現力と筆力である。

ジャイアンツのオーナー代行を解雇されたイメージしかなかったが、
読売新聞の記者を長年務めたいたわけだから、当然のこと。
社会派のノンフィクションライターとしては注目すべき存在なんだろう。

今を思えば、ジャイアンツとのゴタゴタは売名行為として
最高のパフォーマンスを発揮したと言えるのではなかろうか・・・。
そんなことを書くと叱られるな。
冗談です。すみません・・・。

本書の主役は大垣市出身。時に岐阜弁も出る。
最近は映画でも書籍でも何かと岐阜県が取り上げられることが多い。

話は変わって申し訳ないが、
先日、飛騨古川でインバウンド向けの旅館を営む経営者と話をした。
映画「君の名は。」の影響で一気に観光客が増えたという。
作品がもたらす影響は大きいですね。

話を元に戻すと、野村証券出身の主人公はシンガポールに渡り、
富裕層向けのプライベートバンカーとして資産管理を行う。
そこには税金逃れ、資産隠しなどお金のドロドロとしたシーンが克明に描かれている。
お金持ちとは無縁な世界にいる僕としては
あまりにもかけ離れた世界のため現実感は乏しい。
また、それがあったとしても羨む世界ではない。

いい表現をすれば、大きな財産を守るために的確な運用を行うのがプライベートバンカーの仕事。
しかし、あまりにもドロドロ。
小心者の僕はあまり関わりたくない分野。
その生活が楽しいとは到底思えない。
今も多額の税金や保険料を払っている気もするが、僕はこの状態でシアワセだ。
金の亡者にはなりたくはない。
反面、お金を気にしない場面も想像できない。ないと困る。

そんなお金に惑わされる人物が本書には数多く登場する。
そこで臭いを嗅いでいるのがいい。
客観的にお金を取り巻くシーンを見ることでお金の恐ろしさを知ることができる。
また、こんな世界がリアルにあるのを近く現実の世界から見受けられる。

それはそれで勉強になる。
僕自身はこの手の会社には関わりたくはないけど・・・。

映画「ハドソン川の奇跡」

hado16101

「ハドソン川の奇跡」という邦題を見て、監督クリントイーストウッドは何を思うのだろうか。
原題は「SULLY」。
トムハンクス扮する主役のパイロットのニックネーム。
こちらの方がシンプルで監督の想いが伝わるような気がしてならない。

邦題は監督の許可を取って名付けられるものなのか?
とどうでもいい疑問が湧いてきた。
調べてみると「ハドソン川の奇跡」という言葉は
その事故が起きた時のニューヨーク州知事が賞賛の言葉として使ったもの。
理解はできなくはないが、安易な気もするし、作品がどうも軽くなってしまう。
これは僕の勝手な意見で、何十時間も議論を行った上、決まったことであれば、スミマセン。

今年に入って洋画は9本観ているが(10月1日時点)、そのうち7本が事実を基にした作品。
あえて選んでいるつもりはないが、結果的に多い。
もしくはアメリカ映画自体がフィクション作品のネタ切れで、
こっちばかりを描いているのだろうか。
やたらヒーローものというか特撮アクション系が多い気もするし・・・(笑)。

本作もアメリカの正義と暗部を両面を捉えているように思える。
あらゆる場所でコンプライアンスとかセキュリティとか事実確認・検証とか、
人間的感覚が許されなくなっていく。
それが時代と言ってしまえば身も蓋もないが、
その浸透度と反比例するかのように人の温かみが失われる。

国民的英雄から容疑者へ移り変わるのも瞬間だ。
マスコミも正義を振りかざし、プライバシーを侵し始める。
そこに罪悪感は存在しない。

その姿を無駄な感情を入れず、あくまでも当事者の視点でクリントイーストウッドは描いていく。
前作「アメリカン・スナイパー」の時も書いたが、あえて何も言わない。
映画の結末が「答え」だと思うが、そこにあるのは「問い」だろう。
自国に対してのメッセージとも言えるのかもしれない。
ちょっとカッコつけて書いてみたが(笑)、そんなことを感じてみたり。
アメリカはいろんな事件が起きますね・・・。

この作品、意外と短い。96分。
長い映画がもっと短くていいと思うことは多いが、その逆は稀。
もっと長くてもいいくらい。もう少し観ていたかった。

クリントイーストウッド作品は僕がいわなくても、周りの人が勝手におススメするだろう。
それでいい。間違っていない。

芸術の秋。
映画を観るにもいい季節になってきた。

映画「怒り」

ika1691

ネタバレしない程度に言っておく。
松山ケンイチ、綾野剛、森山未來の似ても似つかないこの3人。
撮影の手法や写真を合成すると同じ顔に見えてくる。
同一人物だ。
これは作品にとって物凄く重要だとすると、この配役はお見事。

元々個性的で演技派の3人がそれぞれを巧みに演ずると
ギリギリまでこちらの気持ちが引っ張られる。
これが映画の主張したい点ではないが、監督の演出力が反映されていた。

李監督の前々作「悪人」がかなり衝撃的だった。
何度となく観た予告編の渡辺謙さんの悲痛な表情も相まって本作を観ることにした。

一つの殺人事件をテーマに3つのストーリーが展開していく。
僕はこの3つの線(ストーリー)がどこかで絡み合って繋がっていくのかと当初思っていたが、
そうではなかった。
人間が抱える闇や社会的な問題点が共通項として存在するが実際の関係性は何も持たない。
しかし、映画はそれを関連付けるかのように時間的なタイミングをずらしながら、
オーバーラップさせていく。

いきなりスイッチを切り替えられ、また戻される繰り返し。
それが集中力を散漫にするのではなく、反対に集中力が増していく。
145分という比較的長い映画であったが、長さを感じることはなかった。

タイトルの「怒り」。
僕は原作を読んでいないので、その意味は想像の範囲でしかないが、
世間に対しての怒りと自分に対しての怒りが混在している。
これは主役に限らず、主要な登場人物に全ていえること。
叫んだり泣いたり暴れまくったり、怒りは自分に向かう。
そんなふうに感じた。

俳優陣も素晴らしかった。
スッピンの宮崎あおいさんも、かなり頼りない渡辺謙さんも、あの2人の絡みも良かった。
強いていえば沖縄の少年くんの演技がもう少し上手ければ、もっと重厚な映画になったと思う。
あと、妻夫木くんの涙は理解できるが心を揺さぶるまではなかった。

人を信用する大切さと人を信用する危うさをこの映画は教えてくれた。

本作は名古屋駅前のレイトショーで観た。
いつもレイトショーで観る時は空いているのだが、今回は混んでいた。
チケットを購入した時は、3列目の端っこが一番まともな席だった。
目の前すぎる迫力あるスクリーン。
却ってこの状況が映画の印象度を高くしたのかもしれない。

人の重さを知る上で観ておくには損はないと思う。

教養として知っておきたい二宮尊徳

nino1691

8月に参加した「バリュー・アップセミナー」で題材として使用された本書。

そのセミナーでは20分で気づきを得るためにピックアップして読んだが、
今回は全部読んでみた。
ちょっと遅すぎ?
ここ最近、読書量が少ない。今月は全然ダメ・・・。

伊那食品工業の塚越会長が講演を拝聴する度に「二宮尊徳」を勧める。
というよりも読まない奴は人として認められない。
そんな大袈裟ではないが、それだけ大きな影響を与えた人物と称えられる。

機会を伺っている時にこの本書を課題図書として与えられたので、ある意味、ラッキー。
大昔に「代表的日本人」を読んでいるので、
その存在は理解しているつもりだが、それはあくまでも全体像。
育ってきた環境からその時に発した言葉、
哲学や影響を与えた人物までは理解していない。
「代表的日本人」を覚えていないので何とも言えないが(笑)、
それよりは縦軸も横軸も拡げた感はある。
人はこうでなければならない手本。
それはビンボーな時代もカネモチな時代も変わらない。
人間の持つべき本質。
本書を読んでそんなことを感じた。

写真にあるような本を読みながら歩く姿は、
現代でいうと歩きスマホなので、認められるものではない。
昔はすれ違う人の数が少なかったのかもしれないが、現代では顰蹙の対象でしかない。
スマホ見ながらマジメに勉強してる奴も認められないからね(笑)。

本書の著者は松沢成文氏。
作家ではない。
ちょっと前まで神奈川県知事で今は国会議員。
相当勉強されているし、大切にすべき点を十分理解されている。

松下政経塾出身なんですね。
本書を出された理由も分かりました。
実際は理由になっていないかもしれないが、松下幸之助氏も二宮尊徳の影響を大いに受けている。
そのあたりが繋がっているのかもしれない。と勝手に判断した。
幸之助翁に限らず、影響を与えた名経営者は多い。
書こうと思ったが、帯に書いてあるじゃないか・・・。
その他には稲盛和夫氏であったり。
皆さん、繋がっているわけですね。

いずれにせよ、僕はあまりにも教養が足りない。
そして、歴史を知らない。
単語の数を理解しても意味がない。

著者が「おわりに」で端的に述べている。
「歴史を勉強しないと、人間は横軸思考になりがちだ。
自分の先祖とのつながりや、自分を通した未来とのつながりに関心が薄く、
今の時代を生きる幸福度欲求だけを考える横軸思考の人間にしかならないのではないか。」
気をつけなければならない。
そして、もっと学ばねばならない。

映画「君の名は。」

kimi1691

本来なら観るべき映画リストからは外していた作品。
周りの評判が、それも同世代の評判があまりにもいいために観ることにした。
僕は映画は基本的に一人で観る。
誰にも邪魔されることなく、自分の観たいタイミングで観る。
井之頭五郎さんの食事と同じ(笑)。

しかし、今回は珍しく嫁さんと一緒。
2人で映画を観たのは20年以上前のことだ。
それだけでも大事件。
でも、まあ、これは一緒でよかった。
ほとんどがカップルの観客。
僕の周りにも一人で観たオジサンが何人かいるが、確実に浮く。
もしくは怪しまれる(笑)。

また、この作品は娘も息子も既に観たという。
中三の息子はよくわからなかったというが、まだガキの証拠(笑)。
青いね。

ストーリーとしてはメチャ斬新というわけではない。
昔、どこかで観たことのあるような感じさえする。
有森也実のデビュー当時って、これに近い作品じゃなかったかな・・・。
大林作品のノスタルジックな雰囲気も持っていると思うし・・・。
僕がまだ10代から20代にかけての青春真っ只中の時代。
そんな頃は数多くの青春映画を観ていた。
胸が締め付けられることも度々。
今はすっかり心が汚れたせいか、胸が締め付けられるのは全く別のことでしかない。

そんな汚れたオジサンでもすっかり作品の中に溶け込み、青春していた。
ちょっとしたトキメキやラストシーンでも感動してみたり。
グッときてしまうシーンもあった。

正直なところ、あまりアニメには関心がないが、
自然を描く映像の美しさには感動した。
これまでの世界を超えているんじゃないかと。
僕が知らないだけかもしれないけど。

その自然が描かれているのが岐阜。
飛騨地区なので、僕の実家からは遠いが、それだけでも親近感が沸く。
岐阜弁は大方合っていたが、一部違和感を感じた。
飛騨地区と美濃地区では違うのかもと思いながら・・・。

声も良かった。
瀧クン役の神木隆之介君はほんと上手い。
声優が本業と思えてしまうほど、ハマっていたと思う。

最近、観る映画はどうも重い作品を選びがちだが、
たまには青春映画も観ないといけない。
どんどん歳ばかり取っていく。
つまらないオヤジになっていく。

常に恋愛感覚を持ち合わせる中年親父にならなきゃいけない。
アイドル映画には抵抗はあるが、
これからも作品を選びながら、青春を楽しんでいこう。

そう思わせてくれる映画だった。

映画「ニュースの真相」

news1681

今年はアメリカの暗部を描いた作品が多いと思うのは僕だけだろうか。

僕が年明けから観た作品だけでも、
「スポットライト 世紀のスクープ」
「マネーショート 華麗なる大逆転」
「ブラック・スキャンダル」
は事実を基にした映画。

できればあまり世に晒したくない。
そんな過去は隠したままがいいと思うのはその当事者だろう。
本作品もそれにあたる。

政治的要素が強い分、何かと気にしなきゃいかないと思うのは考えすぎか。
自由の国アメリカだからどんなことでも許されるのか、
共和党の現状を理解すれば許されるのか。
それにしてもブッシュ元大統領は評判が悪いな・・・(笑)。

基本的にこの映画に登場するジャーナリストは正義である。
どこまでも自分の意思を貫こうとする。
世に問う意味では好感が持てる行動である。
しかし、時に自分たちの行動は傲慢になり、人を傷つける。
真実を追求するあまり、その弱者の叫びに気づかないこともある。

その両面が描かれることがこの作品の大きな価値。
どちら側に偏ることなく、中立に描くことで映画の正当性が保たれているようにも思える。
これはアメリカの問題だけでなく、日本でも同様。
アイドルグループの解散騒動一つとっても同じことは言えるのだろう。
この手の映画が日本でも制作されることを期待したい。
ヒットはしないかもしれないが・・・。

久々にロバートレッドフォードを観た。
調べてみると最近でも多くの映画に出演しているが、僕にとっては久々。
当たり前だが随分歳を取った。
もう80歳なんだ・・・。
それでも華麗さは今でも維持しているから、流石だね。
監督としてもいい作品を残しているし・・・。
結構、硬派な作品ばかりなんだよね。
もう撮らないのかなと、ふと思ってしまう。

アメリカ映画は超娯楽作品も面白いが、硬派な作品もいい。
今年はあと何本観れるだろうか。
邦画ファンではあるが、そんなアメリカ映画を楽しみにしたい。

大人はもっと遊びなさい

syumi1681

成毛氏の著書は初めて読んだ。
若くしてマイクロソフト日本法人の社長を任され、業績をグ~ンと伸ばした。
40代半ばには社長を退任している。
僕が社長に就任した年齢でもう卒業されたわけだ。
分かりやすくいうと僕の倍以上のスピードで生きている。

卒業されてからは会社を興し、
言い方は失礼だが好き勝手なことをやられ、今に至っている。
本書も同様。
ご自身の生き方、考え方をそのまま反映させている。

こんな生き方ができれば、どれだけ人生が充実しているだろうか。
興味も趣味も尽きない。
それがグルグル回り、結果として仕事にも活きてくる。
ただその興味や趣味が仕事の目的となってはいない。
子供のようにやりたいことをやり、飽きたらサッと止めてしまう。
そこには何のこだわりもない。
勿体ないと思う時点で楽しめてないのだ。

そんなことを言われてしまうと僕はどうだろうか。
「大人はもっと遊びなさい」
と言われ、遊んでいるのだろうか。
他人から見れば十分、その類に入っているのかもしれない。

毎晩のように飲みに行き、走ったり、映画を観たり、本を読んだりしている。
このブログも著者に言わせれば趣味の範疇だろう。
否定すべきことではない。

本当に嫌だったら、ブログだって書かなきゃいい。
誰からも強制されるものではない。
書きたいときにだけ書き、ネタがない時は放っておけばいい。
しかし、それができない。
決めた以上、やらないと気が済まない。

マラソンも同様。
ノルマの達成はほとんどしていないので偉そうなことは一切言えないが、
楽しくて走っているわけではない。
大半は面倒くさいと思っている。
しかし、ある程度は走らないと気が済まないのだ。
果たしてこんなことは趣味と言えるのか。
楽しんでいると言えるのか。

成毛氏に問えば、肯定されるかもしれないし、否定されるかもしれない。
どっちでもいいじゃないの?と飽きられるかもしれない。
なんかとてもくだらないことで自問自答しているような気がする(笑)。

まあ、自分では悪くないと思っているので、良しとしようか。
そして、もっと何も気にせずできる遊びも見つけるとしようか。
きっとこの答えは、仕事をリタイアした時で出てくるような気がする。

あと10年、真面目に働いて、来る日に備えるとしようか・・・。

わけのわからんブログになってしまった(笑)。