これからも前向きに 名大社会長ブログ

父母教育懇談会で喋ってみる

明日の土曜は慌ただしい一日。
いくつか重要な予定がある。
その一つが「秋季全国父母教育懇談会」なるもの。
母校で後援会主催のイベントが開催され、プログラムのひとつに就職講演会がある。
メインが「企業採用担当者・内定学生によるパネルディスカッション」。

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そのコーディネーターを任されたのだ。
(裏方なのに扱いはやたらデカい・・・笑)
2012年の60周年記念祭でも同様の役割を依頼された。
その時はあまりにも好き勝手に進行したため、
二度と呼ばれないかと思っていたが再び任されることとなった(笑)。
その時のブログがこちら
当時のことはもう忘れてしまったのかな・・・。

今回も企業採用担当者2名と学生3名、キャリア支援課の課長とディスカッションを行う。
今週21日(月)にお邪魔し、全体の流れを打合せしてきた。
全国から1000名の親御さんが参加されるという。
大きな講義棟だけでは収まらないので、他の教室も用意し中継で流す。
テーマが就職活動のため大学3年生の親御さんが中心のようだ。

僕としてはパネラーからより本音を引き出し、
少しでも実態を理解してもらい親御さんに参考にしてもらうことが大きな役割。
通り一遍の話で終わらないようにするのが腕の見せ所というわけだ。
できるだけ脱線しないように進行していきたい。

打合せでは採用担当者と参加学生の事前アンケートを見ながら、
質問の摺合せをしたのだが、参加する学生3名がすこぶる優秀。
いや、優秀すぎる。
よくぞここまで集めましたね!と感心してしまうほど。

多分、学生の回答は問題ないだろう。
逆に心配なのが、参加している親御さんがどう受け止めるかだ。
これが就職活動の常識と認識してしまうと間違いなく勘違いする。
妥当性を認めつつ、客観情報も提供しないと誤った解釈にも結び付きそうだ。

百戦錬磨の企業採用担当者が修復をしてくれるんじゃないかとは思うので、
僕はタイムマネジメントをしながら、あらぬ方向に進まないよう舵取りに心掛けたい。
僕があらぬ方向に進む可能性が高いのがやや心配(笑)。
前日のお酒は抑え気味にしたい・・・。

この「秋季全国父母教育懇談会」はどうやらうちの嫁さんも参加するようだ。
参加者に提供されるデパ地下のお弁当が目的のようだが、
嫁さんの前で喋るのはかなりやりづらい。
「家ではダメ亭主なくせに、エラそうしやがって!」と絶対感じるだろう。
上手く封じ込める策を練らねばならないな・・・。

終了後はインターンシップイベントやファミリービジネス関連の予定が続く。
明日はタイトなスケジュールになってくる。
まずはコーディネーターの役割をきっちりこなすことを考えていきたい。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その3

まだまだ伏見の街には馴れません。
円頓寺シリーズを書いていた頃、お店を探すのが結構大変でした。
個性的な飲食店はありますが、それほど数が多いわけではありません。
次に行くお店を決めるのに相当に時間を費やし、
一日を棒に振ることもしばしばでした。

そう思うとこの伏見界隈はかなりの飲食店が並びます。
一つのビルを攻めれば2か月は十分持ちます。
しかし、そんな短絡的な行動はしません。
ひとつひとつ肌で感じ嗅覚に頼ることが必要なのです。

時間的余裕がある時にこの界隈を歩くと、あることに気づきます。
お肉関係の飲食店が多いのです。
熟成肉、ニクバル、ローストビーフ、鉄板、とんてき、しゃぶしゃぶ・・・。
種類は違えどもお肉関係の店が多いようです。
スギモト本店さんの影響でしょうか。
いずれご招待頂いた時があれば紹介します(笑)。

その流れだからというわけではありませんが、
会社のビルの裏手にある「京都 勝牛」さんに行ってきました。

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こちらも今ブームになっている牛カツ。
人気食べ物ブロガーになり数年が経過しますが、
まだ牛カツを食べた経験はありません。
これでは世間から認められません。
即座に行動しなければならないのです。

早速注文します。
「牛ロースカツ膳をください」
あっという間に出てきます。
「食べ方はご存知ですか?」
「知ってますが、教えてください。」
と見栄を張ります。本当は知りません。
「タレは4種類あり、これはこうして、ああして~。」
と丁寧に説明してくれます。

この時、僕は
「このブログの出だしはどうすべきか。どの写真を撮ろうか。」
と他ごとを考えており、全く話を聞いてませんでした。
「お分かりになりました?では、ごゆっくり!」
「あっ、すいません。このタレはどうするんですか?」
瞬間的にお店の方がイラッとした表情をしました。
申し訳ありません・・・。

牛ロースカツ膳 1280円

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これは全体的風景。
グ~ッとカメラを寄せるとこんな感じ。

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「お~、これはどこから見ても完璧な牛カツだぜ~。」
思わずスギちゃんっぽくなってしまいます。
理由は分かりません。
タレ(ソース)は4種類あります。

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僕はわさびをたっぷりと乗せ
しょうゆベースのソースにつけるのが一番美味しかったです。
若者にはカレーソースもいいかもしれません。

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「お~、これが牛カツか・・。イメージと味はちょっと違うな・・・。」
ステーキをイメージすると随分感覚はことなります。
しかし、これも美味しい出会いです。

今回もいい勉強になりました。
ごちそうさまでした。

スマホが神になる

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書店で新刊のコーナーを何の気なく眺めていると目に飛び込んできた本書。
どんなことが書かれているか全く理解しないまま購入してしまった。
こういった衝動的な出会いは書店でないと難しい。
ネットで書籍を買うのも便利でいいが、こんな偶然の出会いも大切。
著者の島田裕巳氏はTVではちょくちょく拝見するが著書を読むのは初めて。
この偶然がなければ読む機会がなかったかもしれない。

この意味深なタイトル。
本書を読むとあながちウソではない。
今のスマホの存在が神といえるのも納得できる。
そのあたりを宗教学者らしい視点で書かれている。
僕に限らず、スマホがない生活は考えにくい。
生活していく上でないと困る物の大きなひとつであるのは間違いない。
インターネットが繋がっていないと何もできない世の中に
なってしまったことは自分の行動パターンもみてもわかること。
スマホとの関係性は深い。

著者は「スマホはまさに孤独を癒す道具として機能している。」という。
この孤独を癒すことが宗教にも結び付くようだ。
新宗教が信者を増やす背景には孤独を癒すことがあった。
それが現代はスマホに代わり、新宗教の信者は減少しているという。
客観的に捉えてみるとイメージできないことではない。
となると神的存在をスマホに求めるのも分からなくはない。
本書ではスマホを神扱いすることだけではなく、別の切り口も設けられている。

「自撮り」によって自らが英雄になり、神的存在になるのも可能なようだ。
facebookだけでも年間700億枚の写真がアップされているらしい。
Instagramでも相当数だろう。
写真が拡散されていけば、その可能性は十分あり得る。
「自撮り」という行為もスマホが当たり前になってから。
世界の中心に自分がいるというわけだ。
未だに自撮りは上手くできないけど・・・(笑)。

本書では「ポケモンGO」がもたらした効果についても述べている。
引きこもりを外に出したとか、健康的になったとか、
プラスの側面を捉えている。
同時に毎日のようにニュースで見る悲しい事件も多いけど・・・。

そして、何といっても暇つぶしにはもってこいなのがスマホ。
スマホがなければ通勤時間が退屈でつまらなくなり、
勤労意欲にも影響すると筆者はいう。
ちょっと大げさかもしれないが、そうなのかもしれない。
う~ん、スマホが神になっていくのか・・・。

いずれこのブログもスマホで書くようになり、巨大な影響力を生んでいくのかな。
いや、それはあり得ないな・・・(笑)。

覚悟について

先週金曜に開催された松下幸之助氏の経営を学ぶ「壺中の会」。
第1部の委員会タイムは「私の使命・私の覚悟」がテーマ。
5~6名のチームに分かれ、一人ひとりがこれまでの経験について語り合った。

この会はほとんど地元の企業経営者で構成される。
僕はこの3月に入会したばかりの新参者だが、
すでに20年の歴史があるため、様々は経験を持つ経営者が多い。
東海地区の特徴を反映し同族企業の経営者が圧倒的。
あとは2代目、3代目の候補者も多い。
士業や政治家の方も一定数在籍するが、
僕のようなサラリーマン上がりの経営者は稀。
まあ、どこに行っても珍しがられるけど・・・(笑)。

僕のテーブルは2代目、3代目の同族経営者の割合が高い。
詳しい話はここではできないが、
やはり会社を引き継ぐタイミングで使命感や覚悟を感じられるようだ。
会社を継ぐ覚悟は幼少の頃から持たれていたようだが、
いざ、その状況になるとまた別の覚悟が生じる。
親が倒れたケースもあれば、ずっと事業を支えいよいよ出番というケースもある。
ファミリービジネスで学んだことをリアルに聞いているようなもの。
その覚悟は相当なものだと思う。
それだけでも僕には十分勉強になる。

僕も会社を引き継ぐ段階の覚悟を共有したわけだが、それはそれで驚かれる。
「山田さん、よく社長を受けましたね。」
「いやあ、勢いですかね。今だったら絶対やらないですね(笑)」
なんて答えるわけだが、第三者から見ればかなりレアなケースであり、
理解しがたい面もあるだろう。
その時の話はこちら

当時、確かに相当な覚悟だったのは間違いない。
しかし、自分の中ではブレることない腑に落ちた覚悟であった。

30代後半の一番粋がっていた(単純に自分の力を過信していた)頃、
飲み会の席で生意気な口を叩いていた。
岐阜で会社を大きく成長させた先輩経営者の前で、
「ボクはこの先、名大社の社長になるか、
自分で事業を立ち上げるかどっちかですね。選択肢は2つしかありません。」
と酔いに任せてほざいた時に、その経営者はズバリ一言、こんなことを言った。

「山田さん、そうですか。
それは覚悟があればどちらでもできるんですよ。
山田さん、本当にその覚悟がありますか?」

僕は答えに窮した。
本当にその覚悟があるのか・・・。

僕は答えることができなかった。
先輩経営者のその問いが自分の実力を試していたのだ。
粋がっていただけで、僕はそんな覚悟は全く持っていなかった。

それから5年ほど経過し、熾烈な経験を積み、僕に本当の覚悟が生まれた。
会社を引き継ぐ段階で先輩経営者から
「山田さん、覚悟はありますか?」と聞かれたら、
「はい、あります。」と明確に答えることができただろう。

先週のテーマでそんなことを思い出してしまった。

僕の覚悟と同族企業の経営者の覚悟では比べものにならない。
背負うものの大きさが違う。
僕よりもはるかにプレッシャーもあるはずだ。

それを含め、人にはそれぞれ覚悟をしなければならない時が必ず訪れる。
その大小は別にして・・・。

映画「永い言い訳」

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この映画は伏見にあるミリオン座のレイトショーで観た。
レイトショーは1300円で通常より500円安い。
この浮いた500円でハイボールを注文した。
ここはギネスビールも置いてあり映画館にしてはアルコールの種類が多い。
映画館の宣伝をしているわけではない。

ジャンルによってはアルコールを飲みながら鑑賞するのもいい。
本作品もアルコールとの相性は悪くない。
軽く酔う程度であれば、むしろ感傷的になれる。
それを感じさせてくれる映画であった。

西川美和監督は邦画界において最も注目すべき女性監督。
公開される作品が何かと話題になる。
僕は「ゆれる」と「ディアドクター」しか観ていないが、これが恐ろしいほど面白い。
いずれもDVDで観たのだが、映画館であればまた違った感じ方をしていただろう。
人を描くのが本当に上手い。

そして、本作を観て思ったのが、更に男を描くのが本当に上手い。
男性、男子ではなく男。
女性監督がここまで男の気持ちを理解できるのかと恐ろしくなるほど。
いやあ、西川監督は恐ろしい監督だ。

容姿は女優さんでもおかしくない。
力強さよりもむしろ可愛らしさを感じる。
しかし、こんな女性が男を手玉に取り、好きなように転がしてしまうのだろう。
それはこの作品にも言える。

主役であるモックンも監督の意のままに転がされている。
そこには男の軽薄さ、単純さ、純粋さ、幼稚さ、傲慢さ、ズルさ、弱さが描かれている。
すべて見透かされているかのようだ。
それが恐ろしい。
そして、はかない。

きっと男は鈍感で大切なことに気づかないまま時間が経過する。
気づいた時には手遅れになっていることがほとんど。
悲しいかな、そんな生き物なのかもしれない。
最後の最後になって教えられる。
それも自分よりも遥か下の世代に・・・。

この作品も池松壮亮クンがいい脇役として出演している。
「海よりもまだ深く」では阿部寛さんの相棒だったように
どうやらダメ男を支えるのが得意なようだ。
つい数か月前に観た映画は高校生だったのに・・・。
人の成長は早いものだ(笑)。
その時のブログでも絶賛したが、益々将来が楽しみだ。

どこに真実があるのか。その真実はいつわかるのか。
それは正しいことなのか。
それは人によって違うと思う。

世の中のダメ男は観るべき。
僕を含め、自分では頑張っていると勘違いしているダメ男は観るべき(大汗)。

映画「ボクの妻と結婚してください。」

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やはり歳を取ってきたと痛切に感じる。
一昔であれば、ここまでウルウルすることはなかった。
もっと冷静に映画を観れていたはず。
感情にもそれほど流されなかったはず。
しかし、それがまんまと作品の戦略に乗っかってしまった。
50歳にもなると人は弱くなるなあ(笑)。

僕は「生きる」とか「死ぬ」とか、
そういったシーンで泣かせる映画はズルいと思っている。
観客を泣かすには分かりやすい手法だが、
ぞれは演出として安易な選択をしているように思えてならない。
そんな斜に構えた見方を映画ではしている。
ちょっと嫌なタイプだ。

本作もいわゆるお涙頂戴もの映画といっていい。
20分間隔くらいでそんな状況に追い込まれたのも事実。
そんな作品だ。
しかし、そこにいかにも泣かせてやろうというシーンは少なく、いつも爽やか。
勝手にこちら側が感じ取っているだけのように思えてくる。
実際、あり得ないストーリーだし、息子もデキすぎだ。

だが、それが素直に受け止められるし、イヤミがない。
なぜここまで感情移入してしまうだろうと自分でも不思議なくらい。
やはり歳を取ってきたのだろう(笑)。
そして、自分が同じ立場だったらどんな行動を取るだろうか
とどうでもいいことを考えてみたり・・・。
引っ張られる映画のようだ。

何より妻役の吉田羊さんがいい。
とてもキュート。
最近の活躍はハンパないが、僕が今ステキに思う女優さんのひとり。
本作でも愛らしい奥さん役を演じており、グラッときてしまった。
夜は「真田丸」に出てたので、ゾッとしたけど・・・(笑)。
強さも優しさも演じられるその表情と自然体に近い喋り方がいい。
この映画はスッピンに近かったんじゃないかな。

お涙頂戴ものと言っても、最終的に辛いシーンは出てこない。
あくまでも温かいままだ。
それがイヤらしい映画とは異なり好感が持てたのかもしれない。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その2

移転をするととてもいいことがあります。
以前も写真をアップしましたが、たくさんのお祝いを頂きました。
それ以外にも嬉しいことが続きます。

伏見にオフィスを構える業界の先輩社長がご馳走してくれるのです。
食べ物ブロガーは何の遠慮もなしにホイホイと付いていくだけです。
この界隈のお店にも詳しいので、ありがたい限りです。

この日はオフィスから少し南に入ったヴィア白川に向かいました。
ホテルとオフィスが一体となった珍しいビルです。
その2階にある「ローズルーム名古屋」さんにお邪魔しました。

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お店の存在も初めて知りました。
なんとも豪華で、一人ではまず来ることはありません。
オープンの11:30前にはすでに何名かのおばさまたちが意気揚揚に並んでいました。

気が利く先輩は予約されています。
特等席はカウンターなのです。
「哲さん、ここはカウンターで食べるのがいいんですよ。」
カウンターで食べたいおばさまが並ぶ理由がよく分かりました。
どんどん期待が膨らんできます。

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もしかしてこれを食べさせてくれるのかな。
斜め45度に並ぶ食材を眺めます。
あからさまに「これを食べさせてくれるんですか?」
なんて失礼なことを先輩に聞くことはできません。
期待に胸を膨らませるだけです。

「ステーキの焼き加減はどうされますか?」
「レアで、やっぱりミディアムレアで・・」
と先輩は平然と答えます。
僕は「同じで・・・」と言いながら、心の中で叫びます。
「ヤッター、今日はステーキだぞ!!」
向かいのカウンターに座っているおばさまがどうやら僕のにやけた表情に気づいたようです。
怪訝な顔を一瞬見せましたが、おばさまも同じようににやけていました。

目の前の鉄板でシェフがクルクルと包丁のデカいのを
(なんて言うんだろう・・・)
回しながら、焼いてくれます。
「これはなかなかのなかなかだぞ・・・」
つい、今まで発した事のないような言葉が出てしまいます。

先輩とは健全にお互いの会社の話をします。
ワインを飲みたい衝動に駆られましたが、ここは健全な大人の振る舞いなのです。
次から次へと食事が提供されます。
全ての写真を上げると嫌味になってしまうので、ここは我慢して数点に絞ります。

ステーキコース 価格不明

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そして、いよいよステーキです。
これも目の前で焼かれます。

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肉の塊が
「もう私を好きにして~、どうにでもして~」
と悶えているようにも思えます。

見事な手さばきでカットされたステーキが出されました。

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「お~、これはいいぞ、なかなかのなかなかじゃないか。」
呟いていることはだんだん分からなくなってきます。
とっても美味しく頂くことができました。

お昼からこんなご馳走に巡り合えるとは感謝の一言に尽きます。
伏見に移転して本当によかった。
ごちそうさまでした。

次は誰がご馳走してくれるのでしょうか。
いやいや、そんなことは考えていません。
次はどんなお店と出会えるのでしょうか。

シャチョーの仕事

社長の仕事って何だろうか。
最大のミッションは売上を上げ、利益を上げ、会社を永続させる。
これは当然やらねばならない。
いくら理想が高くても会社が潰れてしまっては意味をなさない。

では、売上と利益だけ上げればいいか。
そんなはずはない。
働くメンバーが満足しなければ健全な組織は作れない。
この健全な組織を作るのは難しい。
一人ひとりが満足し成長できる環境を作るのも難しい。
それが簡単にできるのであれば、世の中の研修会社もコンサルも必要ない。

転職する人もいなくなるだろう。
これだけ多くの方が転職するということは、会社や仕事に不満を感じたり、
未来に対して期待できないことがいかに多いということか。
また、組織の中の人間関係で悩む人がいかに多いかという証明でもある。

その原因はどこにあるのかといえば、大半はトップになるのではないだろうか。
特に中小企業の場合、トップのあり方ひとつで働く人のモチベーションは大きく変わる。
それは自省を含め、常に向き合わなければいかない。

いかん、このまま書くとどんどん難しい方向にいってしまう。
今日はそんなことを書きたいのではなかった。
展開を切り替えよう。

名大社におけるシャチョーの仕事とは何か。
書棚の管理である。

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新しいオフィスにこのような書棚を設置したのだが、今回、そこに本を並べてみた。
図書館やビジネス書に強い書店のようにカテゴリー分けをしてみた。
「経営・経営者」「リーダーシップ」「営業関連」
「人材育成・組織行動」「マーケティング」「ファミリービジネス」など。

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ここをどんどん利用し多くのことを学んでもらいたい。
昨日の朝礼でこのことを話そうと思っていたが、すっかり忘れていた(苦笑)。
ここから本を持ってってもらい、知識を身に付けてもらいたい。

と場を提供するのが僕の仕事。

他には何があるのか・・・。
明後日からは3日連続の転職フェアがある。
既にスタッフブログでもコンドーやトミタが告知しているが
TVCMやネットでもかなりの広告を出している。
そして、僕も少なからずアピールをしている。

先日も@FM「明日へのグッジョブ」で喋ってきた。

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嫌々こんなポーズも取り、会社の宣伝をしてきた。
これも大事な僕の仕事。

シャチョーの仕事は企業によってさまざま。
名大社ではこれがシャチョーの仕事。

明日は某国立大学の1年生向けの講演もある。
今週も辛うじて頑張っている。
こんな仕事を温かく見守ってほしい。

変なブログになってしまった(笑)。

新セミナールームで初体験

一昨日の土曜日はセミナールームで講演。
こんな感じに机を並べ、それらしくしてみた。

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セミナールームの間仕切りを外し使用するのはこのオフィスに移って初めて。
その記念すべき第1回目は僕が講演を行ったのだ。
職権乱用ではないぞ(笑)。

どんな講演をしたのか。
実際、大した話はしていないが、その対象者が変わっている。
これまでいろんな場で話はさせてもらっているが、このような方に対しては初めて。

それは誰か・・・。
PTAの会長さんに向けて話させてもらったのだ。

かれこれ20年の付き合いになるクライアントの鈴木さんが副会長を務める
中川区小中学校PTA連絡協議会がそれ。
この協議会の研修で講師が僕。
中川区在住でご縁も感じたので、分野外だが受けさせてもらった。

33名の方に名大社まで足を運んでもらった。
なんと息子の通う中学校のPTA会長さんも参加。
偶然にもお子さんは息子と同じクラス。
これも何かのご縁とつくづく感じる。

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テーマは「地元の企業として大切にしたいこと」。
僕のこれまでの経験と現在の就職環境、
地元企業としてやるべきことについて80分ほど喋らせてもらった。
ネタ的には新しいものではなく、
あちこちで話をした内容をつなぎ合わせ、PTA向け仕様にした。
なんじゃそれ(笑)。

PTA会長さんは地元の名士や企業経営者、個人事業主が多い。
僕のように移り住んできたのではなく、
何代にも亘ってその土地に住んでおられる方の割合が高い。
そんな方に対して、生意気にも地元企業のあるべき姿を話したのだ。

反応はまずまず。
自分でいうのもおかしいが、結構、参考にしていただけたようだ。
たまには分野外の場でもやってみるべきですね・・・。

協議会終了後は懇親会。
住まいが近い方も多く、また人材に悩んでおられる経営者の方もおり、
あちこちの席で話に花が咲く。
これまでの生活ではPTAとは無縁。
関わる方との接触もほとんどなかった。
僕の中では遠い存在だったが、情報交換をしてみると気づくことも多い。

PTA会長さんや役員さんはボランティア的要素が強く、時間を取られることも多い。
一般的には面倒と思われることもあるだろう。
しかし、じっくり話を聞いてみるとその重要性も理解できるし、やりがいもある。
協議会のようなコミュニティでお互いを高める研修も行われている。

何より中川区の協議会の方は仲が良く、みんな楽しそうだった。
その関係性だけでもどんどんオープンにしていけば、
PTAの見られ方も変わるだろうし、興味を持つ方も増えていくだろう。
僕もやってみてもいいなと感じたが、息子も来年は卒業なので、機会はなさそうだ。
残念・・・(苦笑)。

調子に乗って二次会にも参加し、すっかり酔っ払ってしまった。
今回はいい機会を頂いた。
ありがとうございました。

独裁力

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著者の川渕三郎氏は現在80歳。
とてもその年齢には見えない。若々しく映る。
若さを保つそれなりの努力はされているのだろうが、
最大の秘訣は仕事に対する情熱ではないだろうか。

その熱い想いが結果として若さを維持しているのではないと本書を読み終え、そう感じた。
本書は川渕氏の半生を綴っている面はあるが、
大半はバスケットボールのプロ化についてである。
門外漢であった川渕氏が分裂していた日本のバスケットボール界をまとめ上げ、
一つの形を作った道のり。

Jリーグ創設も相当苦労があったかと思うが、
分野外の世界で力を発揮するのは想像するだけでも体が震える。
しかし、それが真のリーダーの姿として証明なのだ。

僕は川渕氏は嫌いではない。
だが、あの高圧的な話し方や声のトーンは正直、耳触りのいいものではない。
とても失礼な話だが、同じことを思う人は少なくないだろう。
それが悪い意味で誤解を生み、
タイトルのある「独裁力」ではなく「独裁者」的な印象を与える。
ニュースでしか見たことのない人は嫌悪感を覚えても仕方ない。
現Jリーグチェアマンの村井満氏とは180度違うのではないだろうか(笑)。

そんなことを踏まえても、僕は川渕氏は嫌いではない。
その考え方、生き様には素直にリスペクトする。
あそこまで堂々となれたのなら、どれだけいいだろうと羨ましく思うのだ。

今でも強く印象に残っている言葉がある。
Jリーグが発足する前、プロ化に向け活動されていた時代に多くの方から批判や反対を受けた。
時期尚早という声が多かった。
その時に「時期尚早と言う人は、100年経っても時期尚早と言う。」とキッパリと言われた。
物事を先送りする一つの理由がこれで、結局何もしないことが多い。
それに対して、的確に反論した言葉がその発言。

その言葉があったからこそ、現在のJリーグが成り立っているのだろう。
言葉の持つ影響力は大きいし、それが歴史を大きく変える。
信念があるからこそ、そんな言葉を当然のように使われるわけだが、
その信念の強さがどこから生まれてくるのかはわからない。

その答えはどこにも書いていない。
仮に書いてあったとしても何の参考にもならない。
彼の考え方を知ることで吸収するしかないのだ。

川渕氏は元サッカー日本代表の選手であり、元代表監督でもある。
そして、企業でも管理職経験者である。
リーダーシップのみならず、マーケティングも組織構築にも秀でた能力を持っておられる。
その総合的な力が「独裁力」を生み出す基になっているのだろう。

しがらみの多い世界のトップに立つ人は、専門バカではきっとやっていけない。
特にスポーツの世界ではいくらそのスポーツにたけた人でも、
人を見抜く観察力や発信する語彙力がないと真のリーダーシップは発揮できない。
そんなことも感じてしまった。

なかなかbリーグを観る時間は取れない。
ただ川渕氏が束ねてきた世界を知った上で観ると違う面白さを感じれるかもしれない。