2023年キネマ旬報ベストテン読者選出1位の作品。
昨年の公開時に見逃し、Netflexで鑑賞。
ブログにも書いたが、読者選出で1位になっているものの、評論家の評価では1点も入っていない。

完全なランク外。
普通に考えればあり得ない評価だが、本作を観てなんとなく理解できた。
圧倒的なファンは50回以上映画館で観たという。

単純明快なストーリーに共感したのか、
主役の岸優太のアクションに感動したかは不明だが、なんとなく納得できる。
素直に面白い。
何も考えず楽しむことができる。

僕ら世代に分かるように例えると「令和版ビーバップハイスクール」。
不良高校生が強い相手に喧嘩しまくる。
リーゼント姿の詰襟の学生服が長髪のブレザーに変わったくらい。
基本的に昭和も令和もやっていることは同じ。
友情や仲間を前面に押し出し、そのために喧嘩する。

冷静にみればおかしな話だが、なぜか感動してしまう。
爽やかな青春映画だと勘違いする。
学生時代、ビーバップハイスクールシリーズを欠かさず観ていたことを思い出す。
公開していた映画館でバイトしていたので、何度も観ていた。
全然飽きなかった・・・。
時代は変化するが、求めるのは変わらないのかな。

ネタバレもへったくれもない。
問題児のクラスに転校してきた転校生がいろんな連中に喧嘩を売られ、バッタバッタと倒していく。
相手は徐々に強くなり、最後は凶悪組織の連中と戦うことに。
それも拉致された彼女を救うために・・・。

凶悪組織の割に普通の高校生にいとも簡単にやられる。
それも大人数でかかっていくのに。
そこもスカッとするんだろうね。
ツベコベいう必要もない。

まあ、出演者も楽しんで演じているようだし。
田中圭や高良健吾が高校生役を演じるのは無理があるが、それも楽しいんだろうね。
先生役の吉岡里帆のぶっ飛んだ弾け方も可愛かった・・・。

たまにはスカッとする作品で日頃の疲れを飛ばすのもいいかもね。
楽しませてもらいました。