先週土曜日はFBAA総会及び認定証授与式。
FBAAとは日本ファミリビジネスアドバイザー協会で現在249名の方が会員となっている。
僕は第2期生として学び資格を取得したのだが、今年は第7期生。

資格取得からもう5年も経過したことになる。
回を重ねることに優秀な方が誕生しているような…。
活躍されている同期に叱られますね(笑)。

この日は年1度の総会と認定証の授与式が開催された。
僕は名ばかり幹事として参加させてもらっているが、こうして会が盛り上がっていくのは嬉しいこと。
夕方から行われた懇親会でも多くの方と交流を図らせてもらった。

当日は講演会も開催された。
今回の講師は日経トップリーダー編集長 北方雅人氏。

日経トップリーダーは僕も愛読しており、北方編集長の声も毎月送られるCDで拝聴している。
一度、話を伺ってみたいと思っていたので、貴重な機会を頂いた。

テーマは「失敗の法則~同族企業の破綻取材で見えたもの~」
日経トップリーダーには「破綻の真相」という名物コラムがあり、
それをまとめた「なぜ倒産」という書籍もかなり売れている。
その書籍を編集している北方編集長が過去の取材を経て、明確となった考えを披露してもらった。

記者にとって大事なのは取材。
当然だが破綻した企業の取材は難しい。
答えてくれるケースは稀でそれをどう歩み寄せるかも記者の腕の見せ所。
ここで明かすわけにはいかないが、
破綻企業の経営者に取材するためにはセオリーもあり、その段取りも重要。
これも経験がなせる業。

北方編集長は「成功はアート、失敗はサイエンス」だと言われる。
成功には再現性はないが、失敗には再現性があるということ。
いくつかの企業の実例を踏まえ、その法則について明らかにされた。

破綻したほとんどの企業の場合、それを回避する方法は分かっていたという。
間違ったことをいう社長は皆無で、考えていることも言っていることも正しい。
しかし、変えたくても変えられない過去の成功体験が足かせとなり、結果としてやりきれない。
やりきれる力があれば回避できたのだ。

結局、それは何かといえば経営者の熱量の弱さだという。
なんとしてもやり切る使命感があれば、大概のことは乗り切ることが可能。
同族企業の場合、2代目は創業者に比べ熱量を持っていないのがほとんど。
結果、破綻に行きつくまでに手を打てずに終わってしまうようだ。

そして、言われていたのは「同族企業=イノベーション企業」。
同族企業の場合、社長の在任期間は30年くらいが多い。
30年に一度、イノベーションを起こしていけば、企業は変わり存続する確率も高くなる。
名大社は同族ではないがそんな考え方は必要。
いい学びをさせてもらった。

講演終了後、北方編集長に挨拶に伺うと
「よくブログに書いてもらってますね・・・」と驚くようなコメント。
「えっ、知ってたの?」
そんなことは言葉に発しなかったが、よく調べているという。
そして、「これからもどんどん書いてください」とのこと。

このブログもチェックされるのかな?(笑)。
あまりヘンなことは書けないなと思いつつ、こんなやりとりもありがたかったり・・・。

失敗には法則がある。
それには気をつけなければなりませんね。