これからも前向きに 名大社会長ブログ

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ジェノグラムだけでも盛り上がる

先週21日(水)は名古屋ファミリービジネス研究会day2。
7月からスタートしまだ2回目ではあるがすでに仲間意識は醸成され、
会が始まる前から和気あいあいとした雰囲気。
やはり懇親会で酒を酌み交わすことは重要。
個性豊かで積極的な参加者に囲まれ主催者としては喜ばしい限り。

今回のメインテーマは「非同族企業幹部の育成、家訓・家憲」。
毎年好評を得ている内容で今年も講師は株式会社グラスティの平林社長。
僕がファミリービジネスの資格を取得した時のメンターでもあり、業界の大先輩。
今年も協力を頂き開催することができた。

今回から5時間の長丁場となるため、最初の30分程度は僕が中心にあれこれと話をさせてもらう。
day1の西やんの会も時間オーバーで1時間も使ってしまった。
今回は気をつけなければ思いつつ、結果的には1時間経過していた。

まったくタイムマネジメントができていません。
みなさん、申し訳ありません(汗)。

ただ言い訳的にいうとその1時間が想定以上に盛り上がってしまったのだ。
それは何かといえば宿題で作成してもらったジェノグラム(家系図)の存在。
ファミリービジネスをより深く理解してもらうために
三世代分の家系図とその人間関係を作ってもらいテーブルごとに共有。
各々の気づきや発見を語ってもらったのだが、
これが想定以上に盛り上がり時間が掛かってしまったのだ。

この会のルールとして秘密保持がある。
そのため、ここで知り得た情報は外には出さないので詳細を明かすことはできないが、
他の方の家系の話から学ぶことは多かった。
僕自身もテーブルに加わり話を伺ったが、驚くべきことが数多く隠されていた。

山田家は特徴ある家系だと思っていたが、他の方の話を聞くとそうでもない。
それが発見できただけでもよかった。
参加者の先祖には多くのことを抱え影響を受け今に至っている。
やはり血の繋がりが生き方や価値観に大きな影響を与えている。
他の方の話を聞きながら改めて痛感。

ジェノグラムの作成はやってよかった。
継続して学びも得ていきたい。

メインの平林さんの講義も流石と言わざるを得ない。

ジェノグラムの発表後に行ったのもいい効果が表れたんじゃないだろうか。
ビジネスの10年後は考えてもファミリーとしての10年後はそれほど考えていなかったりする。
それが30年後ともなれば想像すらできない。
名大社はファミリービジネスではいが、10年後、30年後は誰が会社を担っているのか・・・。
僕ではないことは確かだが、そこも十分に視野に入れなければならない。

そして、「伝統」と「革新」のバランスをどう取りながら会社を成長させていくか。
エンドレスで考えていかねばならない。

終了後は恒例の懇親会。
この場も盛り上がった。
メインの研究会は欠席だったが、懇親会だけ参加した奇特な方も数名。
コスパは悪いと思うが、まあ、それもよし(笑)。

会社近くの「波へい」さんを貸し切っての開催。

またまた全体写真を撮り忘れてしまった。
懇親会だけで収まらず二次会にも・・・。
ここでもいろんな情報交換ができたのは有難かった。

まだまだ続く名古屋ファミリービジネス研究会。
来月も楽しみ。

引き続きよろしくお願いします。

全員内定(笑)。インターンシップお疲れ様でした

8月5日(月)~9日(金)までインターンシップの学生を受け入れた。
1day、2dayのインターンシップが一般化する中、名大社では5日間のインターン。
それも名大社の採用目的ではなく、あくまでも就業体験での学びが目的。
若干の会社PRも含まれているけど(笑)。

今年は5名の大学3年生が参加。
全員が初めてのインターンシップだという。
これはやや自慢になるが、名大社のインターンシップは大学にも学生にも評判がいい。
それは僕の座学が素晴らしいという話は一切なく(涙)、
営業同行など実務を学べるのが好評のようだ。

1dayが隆盛する中、5日間の拘束は学生にも負担にはなるが、
それが彼ら彼女らには一番の学びになる。
月曜の全社員向けの挨拶から金曜日の自分プレゼンまで濃密な時間を体験。

僕は初日と最終日の座学とワークを担当。
本当は初日の午前のみだったが余計なことを話過ぎて時間内に終わらず、
最終日にも急きょ時間をもらった。
それも価値ある話だとは思うが、それを学んだこととして語る学生はいなかった。
みんな緊張してたんだね(笑)。

2日目、3日目は営業同行。
若手のメンバーに協力してもらい一日営業を学んでもらった。
若手メンバーも学生に対して仕事の魅力だけでなく、
学生の就活に向けてのアドバイスも積極的に行っていた。
社歴の浅いメンバーも知らず知らずのうちに成長しているのは
こんな場で実感することができる。
それも僕にとっては嬉しいこと。

4日目と5日目にプレゼンについて学びスライドを作成し、最後に自分プレゼンに臨む。
名大社の強みと弱みを理解し、そんな名大社だからこそ自分を採用してほしい!
という自分自身を売り込むもの。

トップバッターは鈴木くん。

営業同行で自分のコミュニケーション能力が活かせると感じたようだ。

2番手は近藤くん。

クライアントに寄り添う営業の強みは自分にも通じるという。
人から頼られる持ち味が名大社の営業には役立つ。

3番手は松浦さん(女子)。

名大社の弱みを自分がカバーできると堂々とした態度。
オクダを使って笑いをとるセンスもある。

4番手の松浦くん(男子)。

名大社スタッフの仲の良さは甘えが生まれる構造だと言ってのけた。
素晴らしい。
ニムラから名言を沢山教えてもらったとアピールしていたが、それはマイナス評価(笑)。

そして、ラストバッターが樋口さん。
大変申し訳ない。
写真を撮るのを忘れてしまった。
それは彼女のプレゼンに聞き惚れていたから。
そのストーリー構成は抜群だった。
それは本人にも伝えたし、他の学生も一目置いていたので、写真の撮り忘れは許してくれるだろう。

今回のプレゼンは全員のレベルが高かった。
それは今年から指導に回ったニシダの手腕もあるとは思うが、僕を感心させてくれた。
総評で全員採用したいと彼らに伝えた。

MVPに誰もが欲しがる名大社キャップをプレゼントすることにしたが、
甲乙つけがいためジャンケンで決めることに。
勝ったのは松浦くん。
ニムラマイナスポイントを吹き飛ばすジャンケンの強さだった(笑)。

みんなと記念撮影。

異口同音にインターシップの満足度を語ってくれたが、
それを提供する我々も彼らのプレゼンを聞き、学ぶべきことは多かった。
会社の良し悪しもポストイットにペタペタ貼ってもらったが、その公開は止めておこう。

この経験が彼らのこれからの少しでも役に立てばいい。
5日間、お疲れ様でした。
これからも頑張ってくれたまえ。

非常勤講師を終えて

先週で南山大学経済学部の「自己とキャリアの形成」の授業を終えた。
6月6日から2ヶ月弱。
毎週月木の全15回。祝日も関係なし。

クオーター制は集中的に学べるのはメリットだが、講義を行う側は慌ただしく時間が過ぎていく。
月木に大きな予定は入れられないので、他の曜日に予定を入れると恐ろしいほど多忙。
普段、ボーっとしている身としては脳が活性化され、それでよかったのかもしれないけど。

こんなふうに書くと授業もとてつもなく大変そうに見えるが、必ずしもそうではない。
ゲスト講師は4回招いたし、名大社のOBOGの若手にも登壇してもらった。
何よりコンビのニシダが授業のスライドをほぼ全部作成してくれたので、エラそうに語るほどではない。
運転手や荷物持ちとしては活躍したけどね(笑)。

昨年に続き2年目ということもあり、要領も掴めてきた。
ただ同じことをやればいいということではない。
昨年は220名のクラスだったが、今年は60名となり学生との距離感が近くなった。

それは僕もニシダも望んでいたこと。
60名程のクラスの方がお互いの顔も分かるので、
(本当はもっと少なくていいかも・・・)
昨年は実施しなかったグループワークや個人の発表の時間を持つこともできた。

それは受講する学生にもメリットがあったのではないだろうか。
隣同士で自己開示させたり、ストロータワーでできるだけ高いタワーを作らせたりと、
自分を知る上でいい経験になったはず。
毎回、授業終了後には振り返りシートを提出させ、その日の学びも報告させた。
殆どの学生が真面目にそのシートに記入し、自分のキャリアについて真剣に考えていた。

内容がてんこ盛りの授業もあったが、そこはさすが南山生、理解度も高かった。
あとは今週いっぱいで提出となるレポートを待つのみ。
どんなことを書いてくるか楽しみでもある。

このクラスは3年生が中心ではあるが、それに近い数の2年生と数名の4年生。
4年生の中には間もなく65歳を迎える学生さんもいた(笑)。
この方も積極的に参加してくれ、授業終了後も楽しく学べたと話してくれた。
人生の先輩にキャリアを教えるなんておこがましいが、こちらもいい経験をさせてもらった。

他にも多くの学生さんがこの授業について感想を述べてくれた。
今までの大学の授業で一番役に立ったとか、
自分に向き合う大切さを学んだとか、
視野を広げるいいキッカケになったとか、こちらが嬉しくなる感想が多かった。
また、感謝の言葉もたくさん頂いた。

学んだことを学んだままにしておくのは勿体ない。
「夏休みにどう活かすか?」
の問いに積極的な行動を宣言する学生も多かった。
いやいや、楽しみですね。

未だに自分が先生なんて信じられないが、こういった感想をもらうと先生の仕事も悪くない(笑)。
あとはレポートをしっかりとチェックし成績をつけるのみ。
最後の最後まで手を抜かずにやっていきたい。

こうして無事に終えれたのもコンビで動いたニシダのおかげ。
彼女の学生愛の強さも伝わったのだろう。
僕は学生からすれば親父みたいなもんだしね・・・。

バタバタの中での準備、授業、振り返り。
終わってみれば有意義な時間だった。

パワフルな2ヶ月間、お疲れ様でした。

再びファミリービジネスアドバイザー講座へ

先週末の土日はFBAAファミリービジネスアドバイザー講座へオブザーバーとして参加。
僕がこの講座に通ったのが5年前。
今期はすでに7期生。20名の方が参加されていた。

詳細は守秘義務もあり話すことはできないが、ケースの発表や自己紹介を伺う限り、
意識が高く多様な経験をされた方が多かった。
今更ながら懇親会に参加できなかったのは残念。

トータル6日間の講座であることは変わらないが、内容は常にアップデート。
(この単語を使ってみたかった…笑)
土曜日は終日参加させてもらったが、僕の時代には全くないプログラム。

そのひとつが2011年に倒産した株式会社林原のケース。
お兄ちゃんが書いた「林原家 同族経営への警鐘」と
弟が書いた「破綻」を題材にディスカッションを行う。
「林原家 同族経営の警鐘」は僕がこの講座に通ってる時に読んだので、
印象も強く当時のブログに厳しいことを書いている。
「破綻」は読んでいないが、このディスカッションを聞くと読むに値する。
どこかのタイミングで読んでみたい。

今回の受講生の多くはファミリービジネスの当事者。
経営者の方もいれば、これから継ぐ方もいる。
そうなると課題図書に対しての捉え方は異なる。
名大社はノンファミリー企業であり、僕も息子を入れないと宣言しているので、感じ方は違う。
それぞれの発表を伺うだけで、各々の会社の課題感も分かりいい勉強。

より知識として深まったのはジェノグラム(家系図)の存在。
この林原のケースも責任を擦り付け合う兄と弟だけに問題があるわけではなく、
父親、母親、祖父母が与える影響も大きい。
考え方や価値観は勝手に育つものではなく、その背景も重要だから・・・。
うん、これはキャリアのクラスにも使えるかも。

その他にもファミリービジネスならではの面白い事例を聞くことができた。
面白いと言っては失礼で本人にとっては大変で最重要課題。
一番、頭を悩ませるところ。
そんな話を伺う度に、自分なんてまだまだラクしてるなと思ってしまう。
特に最近、疲れを感じやるせない面もあったので、大いに反省せねばならない。

今回、この講座に改めて参加したのにはいくつかの理由がある。
理由のひとつが明日から始まる「第3回名古屋ファミリービジネス研究会」の存在。
僕はコーディネーターとして、
毎回、最初の20~30分はファミリービジネスのことを解説しなければならない。
そろそろネタもアップデートさせないといけない。

そのヒントを探るためにこの会にも参加させてもらった。
どうすべきか迷っていたが、2日間の講座を通し、自分なりに落としどころが掴めてきた。
やはりこれですね。

西川理事長の話を伺いながら、理解してもらうべきポイントが見えてきた。
実際、当日の気分で話の中身が変わってしまう可能性はあるが、
ちょっとこの辺りを掘ってみようという自分なりのアイデアも浮かんだ。
まずは明日、賛同を得られるかどうかだけど・・・。

いい学びをありがとうございました。
明日から名古屋でも生かしていきます。

「勝つチームの特徴」とは

先週金曜日は学びの一日。
東京・渋谷で開催された「P x TX」に参加した。

People x Team Experienceの略で、最強チームを学ぶ日本最大級のカンファレンス。
wevoxを展開するアトラエさんが主催する初めてのイベント。
会社の成長や従業員が活き活き働くにはチームの存在が大切。
僕としても関心のあるテーマで参加させてもらったが、話題性もあり早々に締め切られたよう。

会場内に入ってまず驚いたこと。
若い。
30代が中心だろうか・・・。
僕のような50代なんてほとんど見当たらない。
それもスーツ姿なんていない。

Tシャツ、ジーパンにジャケットの割合が多いんじゃないか。
普段僕が参加する経営者向けや人事向けのイベントとは明らかに空気が違う。
その雰囲気だけでも時代の変化をヒシヒシと感じることとなった。

このイベントはパネルディスカッション形式の”聞いて学ぶチーム”と
ワークショップ主体の”体験して学ぶチーム”に分かれ、全11プログラム。
その中のいくつかをチョイスし参加。
刺激になったと共に自らに危機感をもたらすイベントだった。

最初のセッションは「勝つチームの特徴」。
元日本代表監督の岡田武史氏、日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクターの中竹竜二氏、
千葉ジェッツ代表の島田慎二氏、水戸ホーリーホックの西村卓朗氏が登壇。

これがメチャ面白かった。
それぞれの視点でチームが勝ち続ける方法やリーダーのあり方について語り合った。
岡田氏はこれまでメディアでしか見たことがなかったが、クレバーさと貪欲さ、
リーダー、経営者としての視座の高さを知ることができた。
Tシャツにジャケット姿も印象的(笑)。

日本代表監督を2度も務めながらもリーダーや経営者としての未熟さを語り、
求められるチーム像を試行錯誤を繰り返しながら作っていく姿は共感するところ。
どんな人物でも完璧はなく、学び続けなければならない。
岡田氏も中竹氏も島田氏も僕から見れば超一流だが、現状に満足することなんて微塵もない。
常に失敗も身の回りに存在する。
それを恥ずかしがることなく披露する姿は、自分自身の力のなさを知る上でも貴重。

セッション終了時は隣の方と情報交換する場があったのだが、これもいい刺激となった。
僕と話をした方は20代後半か30代前半くらいの若手。
第一印象はいかにも最近の若者といった感じ。

しかし、話をしてみるとその印象とはまるで異なる。
礼儀正しいし、すでにネット企業の部門の責任者を任されていて仕事における課題感もハンパない。
夕方、同様に情報交換させてもらった方もほぼ同じ。
問題意識の高さ。
名古屋との違いを痛感させられた。

それは、その後のセッションでも感じたこと。
2回目のセッションはIT企業のトップを中心に若手経営者が登壇。
見た目はチャラい。
(すいません・・・)

しかし、話を聞きながら衝撃を受けていた。
見ている視点が違う。
僕なんかよりも明らかに高く、その先にある。

名古屋で仕事をしていると、それもあまり外に出ないと間違いなく時代遅れになる。
自分では”脱おっさん”と思っていても、それは名古屋だからいえるだけのこと。
東京にいればただのおっさん。
これはヤバい。

話を伺いながら、そんなことを感じた。
それは自分の留まらず、会社全体にいえること。
特に中堅クラスはこの状態を認識しなければならない。

今後、働き方や企業と従業員との関係性は大きく変わってくる。
まだまだ先かと思っているともう手遅れ。
エンゲージメントを含め進めている企業がごく普通の存在。

そして若い連中がどんどんと進化し、新しい時代を作ろうとしている。
それを個ではなくチームでやろうとしている。
個の能力も大切だが、組織全体で成し遂げることが重要。
僕らがやれることもまだまだあるということ。

ちなみに会場外には終わったセッションを報告するこんなボードも。

分かりやすい。

最後の楠木教授とメルカリ社長、アトラエ社長のセッションもよかった。
いい学びの一日。
ありがとうございました。

リーダーたちよ、ガンバレ!

一昨日の金曜日はふるさと就職応援ネットワーク(Fネット)の中堅社員研修。
各加盟会社からリーダークラスが集まり、岡山市に本社を構える株式会社シーズさんで行った。

僕はFネットの会長として、名大社からは9年目のトミタが出席。
Fネットとしては各層の研修も積極的に行い、
スキルアップや情報交換も含め、各社のメンバーの成長を図りたい考え。
リーダークラスは初めての試みで、全国より12名が参加。
名刺交換を済ませ、11時より講義。

講師はなんとパフ社長であり、Fネット事務局長の釘崎さん。
おー、身内で固めてしまう作戦。
(昨日、釘崎さんがブログで報告していたが、あえてリンクはしない・・・笑)

ではなく、第一部は日本採用力検定協会 代表理事として講義をしてもらった。
ギターを弾いて歌うのではなく、実に真面目な講義。

こんなこともやれるんですね・・・。
ビックリしました(笑)。

目的は採用担当者の仕事の重要性を理解する。
「採用力」向上のための17要素を理解する。
そして、この仕事の社会最適を考えるという壮大なもの。
採用検定のテスト事例を含め、学びの多い時間。

第二部は演習。
第一部で学んだ「採用力」をケースにチームに分かれ、
実際のクライアントを対象にして採用コンサルを模擬体験するもの。
シーズのエース千田くんのレクチャー後、1時間半ほどのワーク。

その間、役割を終えた釘崎さんはホテルにチェックインし、
僕はシーズさんのオフィスで仕事をしていた(笑)。

そして、発表。
Aチームの発表者はパフのカホちゃん。
名大社のトミタもこのチーム。

そして、Cチームはシーズの光安さん。

最後、Bチームは就職エージェント九州の三浦さん。

各チームの内容には触れないが、短時間でよくここまでまとめたというくらい感心する出来だった。
僕はその各チームへのフィードバックが役割だったので、率直な意見を述べさせてもらった。
名大社の存在感も見せなければならない。
そんな意味ではトミタが周りが唸るような意見を出していた。

1部、2部の研修を終え、懇親会へ移動。
岡山駅前にある「OKAJOB CAFE」。

ここはシーズさんの運営するカフェで学生さんは無料でコーヒーを飲むことができる。
企業のセミナーの開催もできる。
オシャレなスペース。
シーズ平川社長の行動力にはいつも感心させられる。
かなりの投資だし・・・。
軌道に乗るのはこれからで、今後に期待したい。

僕の挨拶と乾杯でスタートし、各メンバーが親睦を深める。

こういった時間も重要。
お互いに腹を割って話すことで、普段聞けない話も聞けるだろう。
終盤には釘崎さんが参加者にインタビューをしていた。

この企画の中心メンバー、千田くんの挨拶。

その話を聞く平川社長と釘崎代表理事?事務局長?の態度が素晴らしい。
あまりエラそうにしちゃあいけませんね(笑)。

なぜか岡山でも名古屋ナモ締めでお開き。
本当は岡山に宿泊してのんびりしたかったが、最終ののぞみで帰宅。

今回参加したメンバーが各社に持ち帰り、全体共有することでいい刺激を与える。
これからの行動を楽しみにしたい。

参加頂いた皆さん、幹事を押し付けられた生田さん、大北さん、お疲れ様でした。

そうはいっても就活は続く

本来のルールであれば、新卒採用は今日から選考開始。
どれだけの企業が遵守しているかといえば、相当少ない。
皆無とは言わないが、それに近いのではないだろうか。

ディスコさんの調査でいえば、5月1日時点で内定率は50%を超えているわけだから、
6月1日時点となると70%近くになるのではなかろうか。
この時期に就活する学生は少数派?

そんな見方もあるかもしれないが、実際はそうではない。
現場はまだまだ熱く動いている。

5月29日に開催した「ジモト就職フェア×キャリタス就活フォーラム」では600名近い学生さんが来場。
2月あたりのイベントと比較をすれば少ないが、現状を考慮すれば結構な人数といえるはず。
参加企業も111社とこの時期でも積極的に採用活動を行っているわけだ。

このイベントは名大社とディスコさんとの共催で既に6年目。
この時期の定番イベントとしても定着してきた。
当日は企業人事担当者と大学キャリアセンター担当者との名刺交換会からスタート。

東海地区30校のキャリアセンターの方ににわざわざ会場まで足を運んでもらい、
採用担当者と情報交換を行ってもらう。
熱心なキャリアセンターの担当者はイベント終了時の17時まで会場に残って頂き、
学生の動きを見ながら、企業の方と挨拶を交わされていた。
ありがたいこと。
普段のイベントではなかなか見られない光景。
こういった場作りも我々の役割。

肝心の学生はどうか。
それぞれ置かれた立場は異なる。
すでに内定を5社ほど持ち、それでも納得せず動く学生。
大手や有名企業の選考ばかりで全て落ちてしまった学生。
就活自体に悩んでいる学生。
実にさまざま。

名大社のスタッフもディスコのスタッフも積極的に学生に声を掛け、アドバイスをしていた。
間違いなく新しい発見や偶然の出会いがこの場にあるだろう。
ちょっと憂鬱になっていた学生も元気を取り戻し、新た一歩を踏み出すことにもなるだろう。

確かに世間は売り手市場。
学生優位の時代は間違いないが、そんな時代だからこそ見えなくなってしまうものがある。
それを見えるようにするのが我々の役目。

そんな意味では今回のイベントでも役割を果たせたんじゃないのかな。
会場が大きいだけに一日動き回るとかなりくたびれる。
しかし、それは心地いい疲労感でもある。

このイベントで出会った双方は来週以降説明会や選考へと繋がっていく。
少しでもハッピーになればいい。

そうはいっても就活はまだまだ続く。
そして、僕たちのサポートも続いていく。

大変な時代に寄り添っていく

先週22日は日経トップリーダーのセミナーに参加。
誕生日であっても真面目に学んでいるわけですね(笑)。
「コンプライアンスのすすめ」というテーマでニューヨーク州弁護士の山口真由氏が登壇された。

美人の弁護士さんですね~。
ダメダメ、こんな表現もハラスメントにあたるという。
美しいとか、カッコいいもこれからはむやみやたらに使ってはいけなくなる。
言葉には注意しなければならない。

今や、「セクハラ」「パワハラ」という言葉を聞かない日がないくらい日常的に使われている。
僕なんかはまだよそ事だと思っていたが、
そんな考えが一番のリスクであることをこのセミナーで認識させられた。

コンプライアンス=法律+αで、それは社会の空気に合わすことをいうらしい。
ハラスメントも3区分され、刑法違反、不法行為、道義的責任に分けられる。
この道義的責任という曖昧な言葉がいろんな意味で跋扈するわけだ。

ハラスメントの先進国はベルギーで、性別も含め差別行為については相当厳しいという。
キーワードはポリティカルコレクトネス。
訳せば政治的に正確な表現となり、どんな言葉を使用するかを厳密に問われる。

僕は知らなかったが、昔、色鉛筆やクレヨンであった「はだ色」という色はない。
それが差別にも繋がるので「うすだいだい色」と表現する。
言われてみれば僕らが思う肌色は限定的なので、差別といわれれば確かにそう。

それがどんどんエスカレートしているのがアメリカ。
表現には相当苦労されるとのこと。
冒頭に書いた「美人の弁護士」も差別に当たる。
山口弁護士はアメリカで「カッコいい司会者だね・・・」という話をしたら注意をされたそうだ。

LGBTもそれでは足りないと最近では使用されない。
LGBTQQIAAPPO2Sと言わなければ網羅できないらしい。
Qは●●などと教えて頂いたが、そこまで必要かと唸ってしまった。
覚えられないし・・・。

レディーファーストもハラスメントの対象になるし、
極端な話、NHKの「おかあさんといっしょ」も今後はハラスメントの対象になる可能性も。
そこを基準にすれば「いつ、結婚するの?」なんていう一昔前の会話は即刻アウト。

このセミナーは9割以上が男性だったが、
一様に「難しい時代になった・・・」という表情をしていた。
もちろん、セクハラ、パワハラ対策は必要。
自分自身だけでなく会社全体の取り組みが求められる。
うちはいい意味で甘い会社だと思うが、そこも注意しておかねばならない。

何気ない会話も気をつけなければならない時代。
どう寄り添っていくか考えねばなりませんね。
僕よりもずっと年上のオジサンは本当に気を付けてくださいね(笑)。

怒るな社長!

昨日、一昨日は20卒学生の最終面接。
ガチンコで一人あたりみっちりと1時間。
面接というよりも面談なので堅苦しい感じはないが、
それでも立て続けに学生さんと向き合うと結構疲れる。
学生さんの方が緊張しているから疲労度は大きいと思いつつ、
みんなリラックスしていたんじゃないかな。

あれこれ質問するが、異口同音に言われるのが
「名大社は社内の人間関係がいい」ということ。
「そう思わせてるだけかもよ・・・」と返すが、そんな雰囲気が漂っているようだ。
確かに変なピリピリとした緊張感がないため、そう感じさせるのだろう。
たまにもっと緊張感を持たせようと思ったりはするけど(笑)。

それは僕なりに気をつけていることでもある。
そして、気がつけばめっきり怒らなくなった。
感情のコントロールができる面もあるが、考え方によるところも大きい。

そんな時に読んだ日経トップリーダーの特集。

ここに挙げられている「怒らずに済む6つの考え方」も近い。
指導専門のパートを雇って間接的に叱るは全く考えていないけど(笑)。

この特集を読む限り、世の中の社長は良い叱り方をかなり模索している。
性別や年代別だけでも手法は異なるので、個別対応は必要だが、
叱るべきところは思いきり叱ることも重要。
そんなふうにも思う。

20代、30代の頃はよく社長や役員に叱られた。
それも救いのないような叱られ方。
当時から「叱る」と「怒る」は違うと言われていたが、どうみても怒られている感じだった。
この特集にもその違いが書かれている。

怒る=もとになるのは感情で、不安や不満がある。
原因は自分の無知や感情の欠如なのに、相手の能力の低さなどに罪をなすりつける。

叱る=もとになるのは理性で、相手の成長のために最善を尽くす行為。
自分の利害は横に置く。伝えるときは、社員の目線に合わせる。

まるで違うのだ。
そのまま解釈すると、あの当時、僕は叱られていた。
きっと・・・。

頭で分かっているつもりでも、つい体が先に出てしまう場合もあるので、
ここは意識的に気をつけなければならない。
特にこの先、イマドキの若者を育てていくならば、より意識せねばならない。

そして、同時に褒めることも意識的にしなければならない。
僕自身、気持ちはあっても照れくさいのであまりしていないのが実情。
「もっと褒めてください」とよく指摘もされる。
確かにね。
自分でも分かっていますよ。

叱ると褒める。
それだけで会社の業績が伸びるとは思わないが、これからの時代はより求められるだろう。
コミュニケーションが最も重要なんだろうけど・・・。

平成に、感謝

今日で平成という時代が終わる。
新聞やテレビでは連日のように特集を組み、この30年を綴っている。
いろんな捉え方があると思う。

バブルがはじけ、ITバブルに踊らされ、リーマンショックが訪れ、東日本大震災が襲った。
どちらかといえば暗い話題の方が多かった時代かもしれない。
しかし、天皇陛下の行動やお考えを知る限り、とてもいい時代だったようにも思える。
これだけ平和な時代もなかったはず。
まずは感謝しなければならない。

そして、何よりこの平成という時代は僕の仕事人生を作ってきた。
平成元年に大学を卒業して名大社に入社。
それと同時に実家を離れた。

先日、実家からの見た風景は30年前とさほど変わらないが、
この30年で多くの経験をさせてもらった。

入社当初はバブルのど真ん中。
仕事も大してできないくせに結構派手な生活を送っていた。
2年目にはダブルのスーツも着ていた。
そんな浮ついた時代は瞬く間に去り、厳しい時代が続いた。

会社も大きく変わっていた。
3名いた同期は気づけば僕一人になり、それだけでなく先輩、後輩も多くは入れ替わっていった。
それが不思議でない会社だった。

そんな中でも少なからずの野望と希望を抱いていた。
細かいことを語るとブログが終わりそうにないので省く。

結婚もし子供も2人生まれた。
父親としては役立たずだったが、
子供たちは誰にも迷惑を掛けず健やかに育ってくれた。
豪邸とはいえないが書斎もある一軒家を持つことができた。

こんな生活が維持できるのも安定した仕事と収入があったからこそ。
その仕事はかなり浮き沈みがあった。
活躍を絶賛された時期もどん底を味わった時期もあった。
会社の行く末が危ぶまれる経験もさせてもらった。

気づけば一つの会社を任されるポジションになっていた。
そこそこの借金とそこそこの貯蓄。
本当に安定してきたのは最近のことだと思うが、この経験はすべて平成の時代にさせてもらった。

多くの方がこの平成の時代に様々な経験をされていると思う。
嬉しいこと辛いこと、楽しいこと悲しいことがあっただろう。
この平成を振り返れば、まぎれもなく想像以上の経験をさせてもらった。
何事にも代えがたい経験をさせてもらった。

家族や会社、そして付き合ってくれる仲間や友人、
全てがかけがえのない財産となった。
今、こうして毎日何の不自由もなく生活できるのも僕を支えてくれる方のおかげ。
つくづく恵まれた幸せな人生を歩んでると思う。
出来すぎといってもおかしくない。
それが、この平成だった。

この現実を受け止めながら今日も一日が過ぎていく。
改めて平成という時代に感謝。

ありがとうございました。