先週、金曜日にある業務の引継ぎを行った。
名古屋駅前のとある立派な会場。
重たい会談でも行いそうな雰囲気だがそうではない。

ソーシャルディスタンスを保ち食事をしながら進めるだけ。
何かといえば、僕が後援会長を務めていた業務の引継ぎ。
この3年間、娘の通う大学、同時に僕の母校の後援会会長を務めていた。

本来であれば6月に支部・役員会があり、翌日に後援会主催の大きなイベントがあり、
その場で引継ぎが行われるのだが、コロナの影響ですべて行事が中止となり、
このような場を作って頂いた。

後援会活動が中断していたこともあり、後任の会長選びも苦労した様子。
そんな時、役所に勤めるBさんが快く引き受けてくれたという。
Bさんも僕と同様、母校であり娘さんが通う。

大学担当者の大変さを知って、また母校愛から二つ返事で引き受けた。
僕のように逃げ回っていた者とは大違い。
一年間という短い期間だが頑張ってもらいたい。

逃げ回りながら最終的に追い詰められ引き受けた身だが、
終わってみればいい経験であり感謝すべきこと。

会長職は普段は何もないが行事が重なるとあちこち駆り出され慌ただしい時間を過ごす。
2つある校舎の卒業式も入学式も出席しなきゃいけないし、
入学式では祝辞を述べなければならない。
残念ながら今年は中止だったが、昨年から学部ごとの入学式だったので、合計5回も祝辞を述べた。
1回あたり10分も満たないが結構ハードな役割。

その他にも後援会費の予算組を行い、業者選定のプレゼンにも参加。
評議員や財団の理事も兼任するので、定期的に会合にも出席しなければならない。
おかげで大学の経営状況や稟議、決済の通し方など、
企業人としては未知の世界を知ることができた。
いい学びにもなった。

Bさんには一連の業務を話し、
「いやあ~、いつの間にかいろんな役職が回ってくるから大変ですよ~」
と伝えたが、それは了解済みのこと。
中身は全て確認しているという。

僕なんて何も知らされず、
「山田さん、名前だけですから全然大丈夫ですよ!」
と引き受けただけ。
いつの間にかあれもこれも降ってきた。

そのことを大学のAさんに問いただすと「あれ~、そうでしたっけ?」ととぼけて答えるだけ。
絶対、確信犯・・・。
明らかに人を選んで使い分けているな・・・。
そんな会話も含め和やかに引継ぎの会は終了。

最後は中途半端に終わったので残念な面もあるが、最低限の責任は果たしたと思う。
少しの寂しさを感じながらも、ホッとしたり・・・。
ひとつ、大きな役割を終了した。

これで落ち着くかと思えばそうではない。
全く別の重い役割がこの7月から降りかかってきた。
この1年はこの役割に振り回されそうな予感。
なかなか楽はさせてもらえない。
どんなことかは近々、お披露目する。

まずは自分に対してお疲れ様でした。
そして、Bさん、この一年、よろしくお願いします。