kakuei164

これはフィクションなのか、ノンフィクションなのか。
書かれている内容は当然、ノンフィクション。
一人称の文章がどれほど説得力があるかはともかく、
著者・石原慎太郎氏が多くの書籍を参考に書き上げた力作であるのは言うまでもない。
まるで本人が本当に語っているかのごとく進行するその生涯は真実の積み重ねだろう。

しかし、僕はどうしてもフィクションの要素が入り混じっているように思えてしょうがない。
当時の事なんてかすかなニュースでの記憶でしかないし、
政治に対しての関心度が低いのでフィクションと証明するものはひとつもない。
僕が何かの説得材料を持つことはあり得ないが、
感覚的にそう思えてしまった。

ただこれが高度成長期の政治の世界。
何十億のお金をためらいもなく使うのも不思議ではなかったのだ。
それが特別なことではない。そんな時代。
日本の政治史を知る上には貴重な一冊なのかな。
う~む、政治に関心が持てない・・・(苦笑)。

僕の周りでは本書を絶賛する方が結構いた。
その分、期待し過ぎてしまったのかもしれない。
もっとドラマチックな展開を思い描いていた。
それがフィクションとノンフィクションとの違いだろうか。
田中角栄氏のイメージを超えることはなかった。

何の先入観を持たずに読んでいたら、もっと面白く感じたのかもしれない。
だが、あれだけ話題になり増刷されると期待が膨らんでしまう。
それは僕の勝手で誰も悪いことではないな(笑)。

どこが面白かったかといえば、著者による長い後書き。
石原氏の心模様が分かった気がして一番楽しめた。
やはり歳を取ってしまったような気もするし・・・。

個人的にはロッキード事件あたりの事をもっと突っ込んで欲しかった。
でも、その点をクローズアップした書籍は多数あるはず。

今、Amazonで「田中角栄」で検索したら522件も出てきたし・・・(笑)。
それだけ絵にも話題にもなる人物なのだろう。
う~ん、さすがですね・・・。

何ともとりとめのないブログになってしまった。
ネタ不足と言われても仕方ない。

政治家の本はほとんど読まないがたまには手にしてみるものいい。