これからも前向きに 名大社会長ブログ

カテゴリ「名古屋を知る 街を歩く」の記事一覧:

食べ物のはなし 伏見シリーズ その197

緊急事態宣言は解除されましたが、先週は静かな一週間でした。
今週からぼちぼち予定が入り、来週はめまぐるしい日々になりそうです。
体が素直に反応しているのでしょう。

先週は静かに過ごしましたが、どうやら体は正直なようです。
昼間ではありますが、気が付くと錦三丁目にたどり着いていました。

ふと目を横にやると気になる看板があります。
誘われるまま新錦ビルの地下に向かいます。
夜にはこのあたりのお店も賑わいを見せていくのでしょう。

ちなみに行ったことあるお店はありません。
奥に構える「美波」さんに入りました。

美波と聞いて、ピーンときた方も多いでしょう。
映画「MINAMATA」でジョニー・デップの相手アイリーン役の女優さんです。
これからきっと日本でもブレイクするんじゃないでしょうか。
これも運命的な出会いのような気がしてなりません。

メニューを眺めます。
この場所にしてはかなりお値打ち。
かしわ御膳580円、豚汁御膳630円とビジネスマンが喜びそうな価格帯です。

しかし、ここは人気食べ物ブロガー、美波さんを前にいい格好をしなければなりません。
「すいません、おまかせ御膳をお願いします!」
オーダーに来られた方は美波さんに似ても似つかないおばさんでした・・・。
まあ、物事にはステップが必要です。

おまかせ御膳 880円

メインは豚天。
そしてマグロ山かけ、小鉢が並びます。
みそ汁もいい出汁が出ています。

豚天にはからし醤油。

久しぶりに味わいます。
「いいぞ、いいぞ、この感じ」
一人で納得し平らげます。

店内を見渡すとあちこちに張り紙が貼っています。

日本酒の種類が多く、それもお値打ちに飲ませてくれるようです。
「まいったなあ~、美波さんはオレを誘っているのか」
またまた一人で勝手に納得します。

いいお店を発見しました。
やはり嗅覚は大切ですね。

ごちそうさまでした。
夜には美波さんのような女将さんが相手してくれるのでしょうか。
近々、お邪魔しなきゃいけませんね。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その196

緊急事態宣言解除まであと2日となりました。
まん延防止等重点措置に移行するかと思いましたが、完全に解除です。
よかったですね・・・。
これで安心することなく、対策を講じ夜も過ごしたいですね。

先週、紹介した「風来坊伏見駅店」さんを出るとこんな看板。
ようやく努力が実りました・・・。

値段も安く美味しく、かつお酒の種類も多いお店。
日土地ビルでは風来坊さんやテング酒場さんよりも古くから君臨しています。
地下1階の奥にある「越亭 弥彦」さんに行ってきました。

いかにも通が好みそうな店構えです。
夜もリーズナブルですが、ランチもサラリーマンに優しいお値段。
人気食べ物ブロガーも喜ぶ値段設定になっています。

日替わりランチをはじめ数多くのランチが楽しめます。
ここは直感で注文すべきでしょう。
目に入ってきた定食を迷うことなく注文します。
しばらくすると運ばれてきました。

あじフライ(2枚)定食 700円

あえて2枚と書く必要があるようです。
こちらにはあじフライ&鶏もも竜田揚げ定食もあるのです。
当然こちらは1枚になります。

2枚のあじフライもできれば食べ方を変えた方がいいですね。
1枚はウースターソース、もう1枚はタルタルソース。
これが正統派のあじフライの食べ方でしょう。
グーンと満足度は上がります。

一人余韻に浸っているとどんどん注文が入ってきます。
耳を澄ますと多くのお客さんが頼んでいるのは同じ。

「は~い、牛ハラミステーキ丼が入りました!」

そんな声が次から次へとと聞こえてくるのです。
気になって仕方ありません。
何日か眠れぬ夜を過ごした後、再び出掛けることにしました。

ここはキッパリ元気よく注文します。
「牛ハラミステーキ丼、ドンドン!」
一番人気の品が運ばれてきました。

牛ハラミステーキ丼 700円

このクオリティでこの価格は素晴らしいとしかいえません。
あっという間に平らげてしまいました。
爪楊枝でシャカシャカやりながらドリンクメニューを眺めます。

地元の日本酒も並んでいます。
今は希少価値となった而今を750円で飲ませてくれます。
作とは20円違い。

これは積極的に攻めなければなりません。
こちらのお店も夜にお邪魔できるといいですね。

ごちそうさまでした。
20円の差はなんでしょうね・・・。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その195

緊急事態宣言となり夜の営業時間が短くなりました。
9月末まで休業のお店も多いですね。
少しでもお客さんを増やすためにランチ営業を始めたお店もあります。

こちらがランチをやっているなんて、友人のインスタグラムを見るまでは知りませんでした。
地下鉄伏見駅に向かいます。

地下鉄には月に1回乗るかどうか、そんな状況になってしまいました。
伏見駅に隣接するのが日土地ビル。
地下にある「風来坊伏見駅店」に行ってきました。

名古屋メシの代表として手羽先が挙げられます。
そこで人気を二分するのが、やまちゃんと風来坊。
酒場ではやまちゃん派か風来坊派か激論するシーンがよく見られました。
そんな激論を再見できる時期は近いのでしょうか。

ちなみに人気食べ物ブロガーは両方好きですが、風来坊派でもあります。
しかし、やまちゃんの社長の前ではいとも簡単に鞍替えします。
名古屋で商売をするからには当然の行為でしょう。

こちらのお店は遠方からお客さんが来られる時、よく利用していました。
風来坊の手羽先は喜んでもらえるのです。
手羽先にはやっぱりビール。
待ち遠しいですね。

それは後しばらくの我慢として今回はランチ。

ランチに手羽先はありません。
ご飯のおかずには不向きなようです。
どうしても手羽先のイメージが先行するお店。
どのランチにするかは迷いどころです。
ここは正統派で攻めましょう。

刺身唐揚定食 800円

まぐろ、サーモン、はまちと大ぶりの唐揚げ、煮物、漬物という正統派。
当たり前のようでこのようなランチも久しぶりのような・・・。
何か特徴があるわけではありませんが、普通に美味しく頂きました。
今回、注文しませんでしたが、親子丼はお値打ちで美味しそうでした。

店内スタッフはやたら元気に接客してくれます。
気持ちいい対応です。
しかし、なんだか力が有り余っているような気がしてなりません。

誰しもが美味しく手羽先を食べ、
ビールをグビグビ飲むのを待ち望んでいるのでしょう。
あと9日間のガマンと思っていたいですね。

ごちそうさまでした。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その194

コロナが飲食店に影響を与え街が変わっていきます。
それだけではなく時代の変化と共に街の風景も変わっていきます。

会社から栄方面に向かいます。
以前、百貨店のあった丸栄は跡形もありません。
その向かいにあるのが栄町ビル。
一時期は栄を象徴するビルでしたが、その面影はありません。

営業時代はこのビルの公衆電話から営業電話を掛けまくっていました。
カウンターのみの安い飲食店もよく利用していました。
そのビルも間もなく解体。

飲食店は徐々に退店し、9月末ですべてのお店が閉店するようです。
飲食店街もこの通り。

残されたのは2店のみ。
貼り紙を凝視すると9月30日以降も営業しますと書いています。

「えっ、ほんと?ギリギリまで粘るの?」と思い、お店に入ります。
「スパゲティハウス チャオ 栄町ビル店」さんに行ってきました。

名古屋では有名なあんかけスパゲティのお店。
このブログでも錦通伏見交差点店で取り上げていますし、
中日ビルにあったお店も「食べ物のはなし哀愁編 あんかけスパ」と悲しいタイトルで書いています。

こちらのチャオグループ、どうやら老舗ビルが多く、
ビルが解体されると共に閉店するパターンが見られます。
名古屋の伝統と共に生きている証かもしれません。

以前のブログもそうですが、人気食べ物ブロガーはバイキングの注文がほとんど。
他のメニューに惹かれても、結局、選ぶのはいつも同じ。

メニューの横に置いてあるプレートを眺めます。

「やっぱり9月で閉店なんだ・・・」
感傷的になりながらも感謝祭の表示に目が移ります。
「すいません、ミラカン、レギュラー」
チャオファンであればもっともらしい注文の仕方ですね。

ミラカンが分からない不届きな方はいないと思いますが、ここは説明しておきましょう。
ミラネーズとカントリーを足したもの。
もうお分かりですよね?

ミラカンR 830円

ランチの100円引きは随分得した気分になります。
やはり一番人気はミラカンなんでしょう。
ここに粉チーズ、コショウ、タバスコをドバドバとかけて頂くのが通の食べ方。
赤ウインナーがあんかけとパスタに絡むと絶妙な味わい。

営業時代はレギュラーでは満足せずジャンボを頼んでいましたが、今はレギュラーで十分。
太麺がずっしりお腹に溜まり、夜まで空腹を感じることなく働くことができます。
サラリーマンの味方ですね。

こんなお店が無くなるのは寂しいですが、きっと違う場所に出店されるのでしょう。
懐かしさを感じたい方は28日までにぜひ!

ごちそうさまでした。
貼り紙は昨年のことですね、きっと・・・。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その193

9月に入り少しは秋を感じるようになってきました。
朝5時に目覚め、外に出ると暗いのも徐々に秋に向かっている証ですね。
最近は春と秋があっという間に終わってしまいますが・・・。

秋らしい食べ物を味わいたいですが、まだまだ日中は暑い日が続きます。
見方を変えれば、今のうちに夏の季節にしか食べられない食事をしておくべきでしょう。
会社から住吉町方面に向かいます。
担々麺が人気のお店に行ってきました。

「錦城 住吉店」さんです。
丸の内時代に「食べ物のはなし 担々麺」で桜通店を紹介したことがありました。

同じメニューでは芸がありません。
ここはひとひねりが求められます。
担々麺好きとしてこちらの名物を食べたくなりますが、ここは仕事優先。
あくまでも人気食べ物ブロガーの役割を果たすのです。

メニューを眺めます。
「すいません、Aセットで冷やし担々麺でお願いします。」
担々麺にご飯は合いますが、冷やし担々麺にご飯が合うかは微妙です。

しかし、そこは安心してください。
Aセットには水餃子、漬物がついてくるのです。
ご飯のおかずはこちらで攻めましょう。

Aセット 1000円(税込み)

ランチメニューは店舗によって多少異なるようです。
確か本店も桜通店も麻婆豆腐がついていました。
ご飯にはベストマッチングでいくらでも食べられてしまいます。
こちらはご飯のお替りはできるのでしょうか?
聞いてお替りをしないのも変なので、聞きませんでした。

冷やし担々麺はこんな感じ。

こういうのがインスタ映えというのでしょうか。
本質で勝負する身としては映えるかどうかは二の次。
ひき肉をかき混ぜ、一気に啜るのみです。
大切なのは写真を気にするあまり食べ物の旬を逃すこと。
冷たいものは冷たいうちに、周りを気にすることなくズルズルとかきこみます。

サッパリとした辛さが体を覆います。
冷たいけど、汗をかく。
汗をかくけど、冷たい。
サウナの後の水風呂に近い感覚でしょうか。

おっ、サウナーだな・・・。

こんな感じ方ができる季節も終わりに近づきます。
次回、お邪魔する時は熱くて汗をかくとごくに当たり前な食事となりそうです。

ごちそうさまでした。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その192

9月に入りました。
まだまだ暑い日が続いています。
大雨が続いたり、猛暑が続いたりと外に出るのが億劫にもなります。

それでもお昼になれば腹が減ります。
どこかでランチを頂かなきゃいけません。
地下のコンビニや周辺で弁当を買うこともありますが、
この人気シリーズを継続させるには外に出る必要があるのです。

オフィスを出て北に向かい、広小路通、錦通を渡ります。
久しぶりに地下に潜ることにしましょう。

長者町横丁は個性的なお店が多いのが特徴ですが、
再び緊急事態宣言に入り休業のお店も増えているようです。
早く復活を願うばかりです。

その中でも個性的なカラーを発信している喫茶店に入りました。

地下街の一番奥にお店を構える「GORDO CAFE」さんです。

こちらのランチは2種類。
前払いで済ませ、お水はセルフサービス。
ランチセットには飲み物の他、2種類のデザート等を選ぶことができます。
プチケーキやプリンが並んでいますが、
人気食べ物ブロガーはあまりデザートに興味はありません。

選んだのはこちら。

「モーニングかよ!」
ツッコミが入りそうです。
そもそもおにぎりなんて・・・。
ランチにライスはついてこないのでしょうか。

当たり前ですがライスはついてきます。
しかし、それをお断りしたのです。

理由はこちら。
Bランチ 900円

あんかけスパゲティを選んだのです。
ライスがもれなくセットのあんかけスバ屋さんもありますが、ここはグッと我慢。
おにぎりをもらっているので、説得力はありません。

そして、あんかけスパゲティのランチはこの通り。

味噌汁も煮物もサラダもつきます。
味噌汁は具沢山。

「スープの方がよくねえ?」
を思いましたが、声には出しません。

それにしてもスパゲティの量と比較しあんかけソースが多い。
ここにゆで卵をまぶして頂きました。

ちょっと変わった組み合わせが長者町横丁には合っているのでしょう。
混み合ったランチ時でしたが、いかにも日常の風景でした。

アイスコーヒーも美味しく頂きお店を出ました。
名古屋は喫茶文化が発達した街。
これが先端なのかもしれません。

ごちそうさまでした。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その191

先週はうな丼でした。
自分では大いに見栄を張り贅沢な昼食でした。
確かに美味しいうな丼でした。

しかし、2切れという鰻の量にどうしても納得感が生まれません。
名古屋市内であればあれで普通だよと諭してくれる友人もいました。
確かにそうでしょう。
冷静に分析すれば説得力のある言葉です。

ただ僕は人気食べ物ブロガーと呼ばれた男。
美味しさを伝えることは当然ですが、見た目の満足度も追求せねばなりません。
それを考えるとここで終わるわけにはいかないのです。

メラメラとリベンジしたい気持ちが湧いてきます。
ちょっと前にざるうどん事件がありましたが、それに近いのでしょう。
これは何としてでも見た目の満足度を追い求めなければなりません。
それも前回のうな丼に近い値段で・・・。

自分の嗅覚を信じて彷徨っていると天の声が聞こえます。
「昼間だけ営業しているお値打ちな鰻屋さんがあるよ・・・」
自分の行動を信じれば救いの神は現れるようです。

その声に導かれるまま住吉町方面に向かいます。
そうするとこんな看板が現れました。

まるで孤独のグルメの井之頭さんが探し求めたお店のようです。
「いいぞ、いいぞ、俺はこんな店を探していたんだ・・・」
看板に書いてあるメニューを眺め、「よしっ!」と頷きます。

2階にある「昼だけうなぎ家」さんに行ってきました。
どうやらそんな店名のようです。
こちらは前払い。
値段は確認しています。

自信満々に「特上を下さい!」力強い声で注文し、支払いを済ませ席につきます。
隣の席ではカップルがひつまぶしを突き合っています。

「ひつまぶしもいいけど、男は黙ってうな丼なんだよ」
心の中で呟きます。
しばらくすると運ばれてきました。

ひつまぶし 特上 2300円

「あれっ?頼んだのはうな丼の特上じゃないか・・・。」
焦りを隠しながら、お品書きを確認します。

「ああ~っ、そうだったのか・・・」
ため息が漏れます。

こちらのお店はひつまぶしが上、特上、極上と分けられ、
うな丼はにぶいち、しぶさん、いちまる、ぼんはんと書かれています。
人気食べ物ブロガーの完全な早とちりでした。
自信満々に特上だなんて・・・。

周りやスタッフを見渡しましたが、誰も不思議な顔はしていません。
「そりゃそうだ・・・」
ひとり納得して、特上のひつまぶしを眺めます。

一杯目は普通に頂き、二杯目は刻みのりをまぶして頂きます。

三杯目は当然のようにお茶漬けです。
まっとうな食べ方でひつまぶしを頂きました。
この値段はかなりお値打ちといえるでしょう。

うな丼のリベンジはうな丼で返す。
そんな想いもありましたが、そんな個人的な気持ちは捨て去りましょう。

ごちそうさまでした。
しばらくしたらうな丼いちまる(一尾分2200円)にチャレンジします。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その190

前回は美味しい焼穴子丼を頂きました。
まるっと一匹、贅沢に食べられるのは本当に幸せなこと。
ありがたい時間を過ごすことができました。

しかし、人っていうのはわがままな生き物。
美味しいものは一度きりではなく続けて食べたくなるものです。
穴子の次となれば、やはり鰻。
夏は思いきり鰻を食べたくなります。

伏見周辺にはいくつかの老舗店もあります。
人気食べ物ブロガーとしてもいくつか紹介してきました。
気になる方は「鰻」でブログ検索をしてください。

あっ、それほど沢山は出ないですね・・・。

どんな鰻がいいか、悩んでいるところ、
名古屋で有数な鰻通の友人が新しいお店を教えてくれました。
これは行かねばなりません。
その場所に向かいます。

以前のオフィスに近い丸の内方面、記憶のあるお店です。
しかし、教えてもらった店名と違います。
調べてみると同じ系列店ですが、メニューを絞り新たな店名にしたようです。

これは期待値がぐっと上がります。
「ひつまぶし やまと」さんに行ってきました。

鰻通の友人の写真はれっきとした正しいうな丼でした。
ここは迷う必要はありません。

「うな丼をください!」
はっきりとした口調で注文します。

カウンターの奥では職人さんが鰻を焼いている姿が想像できます。
しばらく待つと箱慣れてきました。

うな丼 2280円

「えっ、あれ?」
想像と違いました。
アップにしても同じ。

丼には2切れの鰻。
鰻通の友人の丼にはもっと沢山乗っていたような・・・。
鰻は今や貴重な食べもの。金額も時価で変動します。
「これが正しいのかな?。それともひつまぶしを食べるべきだったかな?」

メニューを見るとひつまぶしメニューが並んでいます。

お店は鰻でも地鶏でも豚でも和牛でもひつまぶしを頼んで欲しかったのでしょう。
これは素直に反省。
鰻は普通に美味しかったです。

しかし、もっと食べたい気持ちが体を覆います。
これもリベンジすべきでしょうか。

ごちそうさまでした。
最近、リベンジシリーズが増えてますね。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その189

頭の中から先週のざるうどんが離れません。
外野からもリベンジの声が聞こえてきます。
うどんの借りはうどんで返す。
人気食べ物ブロガーとして果たさねばならない使命です。

本来は冷やし中華あたりで攻めたい8月初旬ですが、ここはきっちりとうどんに挑みます。
リオデジャネイロオリンピックの雪辱を果たした柔道永瀬選手の想いと通じます。
一緒にするなと叱られそうですが・・・。

会社から南に下ったすぐの場所にある「讃岐うどん田 2丁目店」さんに行ってきました。

会社からは徒歩1分。
時間がない時は最適なお店といえるでしょう。
会社のメンバーもちょくちょく利用しているのではないでしょうか。

こんな感じでうどんが並べられていますが、店内に入るとメニューは分かりずらいです。
初めての方はかなり迷うでしょう。
「丸亀製麵」さんと同じようなセルフサービスですが、初回は戸惑いそうです。

慣れればなんてことはありません。
最初にうどんを注文するか、最初に一品ものを受け取るかの違いです。
ここは正統派、前回のリベンジを果たすオーダーにしました。

生醤油うどん(冷) 570円 + いかの天ぷら 130円

いかの天ぷらに勝負に挑む力強さを感じてもらえるはずです。
いかがでしょうか?
いかだけに・・・。
シーンと場を冷やすのもこの季節だから必要。
そんなふうに前向きに解釈します。

店内中央に置かれる特製生醤油のテーブルまで丼を持って移動。
特製生醤油はうどんの外円を時計回りにグルっと4回転させます。
最後12時の位置でピタッと止める。
これはかなりのテクニックを要しますが、完璧なうどんの完成しました。

この美しさを見てください。

あとは無言でズルズルと音を立てながら一気に啜ります。
やはりうどんはコシがある方が好きですね。
お腹の中に吸い込まれるずっしり感がたまりません。
途中にいかの天ぷらを挟むのも忘れてはなりません。

食べ終わる頃には満足感が体を包みます。
これで借りを返すことができました。

ごちそうさまでした。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その188

梅雨も明け、モーレツに暑くなってきました。
名古屋の夏も尋常ではありません。
ほとんど名古屋で過ごしているので比較しようがないですが、
この暑さでバテバテになってしまう人も多いのではないでしょうか。

そんな時は冷たくサッパリとした食べ物を体が欲します。
冷やし中華、ざるそば、ころうどん等、頭をグルグル回転させながら街を歩きます。
会社から東に向かい矢場町方面に進んでいきます。

昔ながらの佇まいのうどん屋さんを見つけしました。
たまに前を通っていますが、完全に見落としていたようです。
「一八本店」さんにお邪魔しました。

調べてみると「一八」という屋号はあちこちにあります。
系列店ではないでしょう。
イチかバチかで名付けられているのでしょうか。

店内に入ると懐かしさを感じます。

日めくりカレンダー、やかん、どデカいエアコン・・・。
一気に昭和に戻った感覚です。
メニューを眺めます。

昭和を感じさせる値段設定。
うどんは300円です。

老夫婦が経営されているのでしょう。
お爺さんがお茶を運び、お婆ちゃんが調理をするようです。
この日は冷たい食べ物と決めてました。

「え~っと、ざるうどんをお願いします。」
「ざるうどんですね。」
囁くような小さな声でお爺さんが答えました。

しばらくしてふらふらとお爺さんがお盆に乗せて運んできました。

ざるうどん 650円

見た瞬間に出た本音。
「すくな・・・」
写真ではあまり分からないかもしれないですが、かなり少量です。
ターゲットとする客層もお年寄りでしょうか。
50代半ばとはいえ、健康男子にはちょっと少ない量でした。

入店するお客さんは
「ざるうどんとかやくごはんを下さい」
「中華そばとかやくごはんね・・・」
必ずご飯をセットにしています。
かやくごはんはどこにも書いていません。
みなさん、分かっているんでしょうね・・・。

650円のざるうどんが急に高く思えてきました。
人気食べ物ブロガーとしてはせこいですが、正直な感想です。
「500円の天ぷらうどんにすべきだったかな」
そんなことを感じながらお店を出ました。

うどんは昔ながらの味。
長年愛されている理由はあります。
老夫婦には頑張ってもらいたいですし、お店を非難するつもりはありません。
もう少し熟考してから注文すべきでした。

ごちそうさまでした。
次回は冷たいうどんリベンジを果たします。