9月3・4日は2011年卒学生を対象とした最後の企業展。今回も2日間で1200名ほどの学生に参加頂いた。
例年、9月の企業展はファイナルセミナーと銘打って告知を行うので、学生に対して危機感を煽るのか(申し訳ないです・・・)、後半時期にも関わらず多くの学生が参加する。
この2日間も予想以上の来場者があり、主催者として喜ばしい気持ちがある一方で、複雑な気持ちにもなる。参加人数が多いということは、それだけ就職活動が上手くいっていない学生が多い証にもなってしまうからだ。
この季節になると、気の早い3年生の参加も出始めるが、大半は4年生の参加。公務員試験や教員試験が終了し、そちらを目指していたが残念な結果に終わり、今から民間へシフトする学生も多い。そんな学生は、この時期でも就職活動初心者にあたる。合同説明会の利用も初めてだったりするので、新鮮である。
全く業種や職種の志望もないまま、参加企業に向かうケースも多い。
通常で考えれば、それはあまり良くない活動方法なのかもしれないが、偶然の出会いが運命的な出会いとなる場合も意外と多く存在し、あまり否定的な見方もできない。
企業と学生のお互いが納得すれば、それでいいのかもしれない。試験を受ける企業数が多ければ多いほど、もちろん選択肢も広がるし、視野も広がるだろうが、本人にとってそれが本当にいいかは何とも言えない。
今回の参加学生でも30社受けたが1社も通らないという学生が相談コーナーに訪れていた。
きっとどんな企業にもヤリガイは存在する。しかし、そのヤリガイは実際に働いてみないとわからないのが事実。
偶然の積み重ねにより、就職先を選ぶこともある。企業展会場でも、人事担当者の話し方であったり、ブースの演出であったり、社長の情熱であったり、本来の仕事内容とは全く異なる魅力で企業を判断することも多い。
そう思うと、我々はその偶然の出会いの素晴らしさを「雇用機会の創造」というカッコつけた言葉を使いながら、提供し続けなければならない。
来春卒業者向けの企業展は今回がラストとなるが、名大社では10月の名古屋市主催の合同説明会でも、11月の転職フェアでもサポートしていく。就職サイトでも同様である。
現実の厳しい環境では、就職活動を長期化させる学生は多い。
まだまだ就職活動は続くだろうが、これからも偶然の出会いを提供してきたい。