昨日は盟友櫻山さんが代表幹事を務める中部経営塾の2月例会。
今回の講師はライフネット生命保険の代表取締役会長出口治明氏。「直球勝負!のリーダーシップ~ライフネット生命の挑戦」というタイトルの講演をみっちり2時間拝聴した。
みっちりと言ってもあっという間の2時間で、できればもう少し話を伺いたいと思わせるくらい内容の濃い時間であった。
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出口会長はサービス精神旺盛。講演開始とともに「写真撮影もOKですし、twitterやfacebookの投稿も遠慮なくアップしてください。」と仰られた。撮影禁止など規制が厳しい著名人の講演の中で、自らオープンにしてしまう潔さに驚くと同時に懐の深さも瞬間的に感じてしまった。
10名以上集めてくれれば全国どこへでも飛んでいくという自ら広告塔の役割を担いながら、僕らにとって大変参考になる話を拝聴できるのはありがたい。
まずは森を見る必要性からスタートした講演は徐々にテーマの中心であるリーダーシップに移っていく。森を見る必要性についてもタテ・ヨコ思考の重要性や算数(数字)で世の中を表す大切さを語られた。
ブログではあえて披露しないが(笑)、その例え話がわかりやすい。日本の競争力の実態についても、いかに自分が無知であるかを知らされる内容。その発せられる一言一言にうなずくしかなかった。
そして、リーダーシップ。聞いた内容を全てここに表現するのは不可能なので、印象に残ったごく一部のみ披露したい(笑)。
社長の仕事のひとつは、その人がどこに(何に)向いているかをよく見るということ。適材適所の人員配置をするという一見、当然のことだが、言われたい事はそう単純ではない。いかに企業は個性を活かす仕事をさせていないかを強調されていた。
分かりやすく言えば、楽天のマー君(大リーグに行っちゃったけど・・・)を星野監督は絶対野手では使わない。そんな当たり前のことを企業が人を使うとなるとできなくなる。どうしてもいろんな経験をさせゼネラリストを作ってしまう。それでは本当に人を活かしてるとはいえない。
小さい○を作るよりも大きい△を作った方が、その本人もヤル気が出るし、企業も伸びていく。報連相が重要というのも上司のための言葉であって、報連相を促すのはゴマすりに過ぎないと断罪された。
その言葉じりだけを捉えると理解が難しいかもしれないが、講演内容の全体からみれば腑に落ちる話であった。組織の2・6・2の法則についても、キッパリと言われた。
ライフネット生命でも2・6・2は存在する。僕がどんな優秀な経営者でも同じ。そう思うことが重要で、うちの会社はみんな優秀と思うこと自体、経営者の考えが間違っていると言われるのだ。僕はやはり愚か者だな・・・(笑)。
講演終了後は懇親会。僕は出口会長の著書を持参し、サインをお願いした。快く書いて頂いたのがこれ。
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調子に乗って、ツーショットの写真も撮ってもらった。
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調子に乗った次いでに随分失礼な質問もしてしまった。
「出口さんと岩瀬さんが決別し、新たな後継者を選ぶ必要性が出た場合、どんな基準で選びますか?」「想いの一番強い人をトップに選ぶ。」と僕の愚問にも明快な解答。
懇親会の場でも出口会長はサービス精神旺盛。全ての参加者と話をされたんじゃないのかな。僕はまたまた調子に乗って、二次会までご一緒させてもらった。ついつい飲み過ぎてしまったのはいつものように反省するところだが、貴重で充実した時間を過ごさせてもらった。
昨日はありがとうございました。
今回、学んだことを少しでも自社に活かしていきます!