本書の帯に踊らされたわけではない(笑)。
確かに響くコピーだけどね。
たまたま聞いていたグロービスのVoicyでおススメしていたので手に取った。

最近は車を運転する機会が増え、運転中は日経トップリーダーのCDやいくつかのVoicyを聞いたりする。
電車とは違い読書ができない辛さがあったが、使い方次第で車でも学ぶことはできる。
あまり運転は好きじゃないけど。
また、道路も混んできてるしね(笑)。

ベストセラーにあまり振り回されることはなかったが、たまにはそんな本を読むのもいい。
売れるには売れる理由があるのだから・・・。
本書もまさに売れるべくして売れた。

いかに自分たちが先入観に捕らわれ、偏ったモノの見方をしているかを痛感する。
それは日本人としての目線もあるし、先進国としての立場もあるし、
これまで与え続けられたニュースを鵜呑みにしてるケースもある。

きっと今のコロナウイルスの件も発信される情報に右往左往し、
本来観るべきデータを見落としていることも多いだろう。
だから僕はあまり情報を過度に入れないようにはしているが・・・。
ちょっと違うかな(笑)。
山中教授のコロナ感染における日本の捉え方は参考になったけど。

著者はスウェーデン人で母国を中心に物の見方を表現しているが、これは全世界にいえること。
それぞれの国で偏った捉え方がなされている。
それが安心材料になっている人も多いとは思うけど。

僕はさすがにチンパンジーには負けなかったが、
さほど変わらないとすれば、事実に基づいた世界を理解すべき。
あまり目の前ばかり見ててもいけません(笑)。

本書ではいろんなデータを取り上げ、質問を投げかけている。
ネタバレ的にひとつだけ紹介すると、

いくらかでも電気を使える人は世界にどれくらいいるでしょう?
A.20% B.50% C.80%

なんと日本の正解率は15%とかなり低い。
答えは80%になるわけだが、僕らは発展途上国の電気も水道も通っていない世界をイメージしてしまう。
そうでもない?
これも思い込み?

本書には10個の思い込みについて、著者の経験を踏まえ著されている。
著者も反省を繰り返し、ここまでたどり着いたともいえる。
僕らはどうしてもネガティブなニュースに引っ張られがちだ。

世界についても明るい話題よりも暗い話題の方が目立つ。
それに左右されることなく、より客観的に情報を読み取ることが大切。
それは身近なことでもそう。
降りかかる多くのことに一喜一憂せず、過ごしていきたいよね。